45 / 124
4章 犯人はゴースト
11 情報提供者
しおりを挟む
ギルドに戻るとホルトが受付へ行きクエストの報告を伝えに行った。
ジークは椅子に座ってホルトが話を終えるのを待っていると、そこにホランド警部が現れた。
「ホランド警部!? いつ、戻られたんですか?」
ホランド警部は向かいの椅子に座った。
「昨日だ。事件についてはリッターから聞いた。また、随分厄介な事件に巻き込まれたようだな」
「ワシントンに行っていたそうですね」
「ああ。それじゃそっちの方を先に話すか」
「?」
「俺がワシントンに行ったのには単に旅行とかじゃない。ある人物を追っていたからだ。その人物の名はロバート・エルフマン。生物学者だ。だが、奴には裏の顔がある。恐らくな。俺はそう見ている。まぁ、とにかくそいつは危険でな、怪しい研究をしているらしいというところまではなんとか嗅ぎつけたが、情報提供者が何者かによって殺害されちまった。クリスマスの日にだ」
「え、それって……」
「そう、お前さんがいたあのパーティの日だ。そして、お前さんの推理通り私も元大佐の仕業だと考えている。私だってな警察だ。事件を未解決のままにしておくわけにはいかない」
「あの、ちょっとよく分からないのですが、元大佐とその生物学者は関係があるのですか?」
「元大佐を動かしているのがそいつだと思われる」
そこに、ホルトが受付を済ませ戻ってきた。
ジークは立ち上がる。
「受付は済ませた。なんだ、お前には事件がつきまとうのか? まぁ、いい。ほら、これが報酬だ」
そう言って、金の入った袋を渡した。ジークはそれを受け取った。
「それじゃ、俺は行くよ」
「あぁ、また」
ホルトは手を振りながらギルドを出た。
「ジーク、奴は危険だ。放ってはおけない。刻一刻とその危機は近づいている。奴は進化論を信じ、あらゆる生物の進化を追い求めている。もし、情報提供が事実なら、奴は強制的に生物を次の進化させる技術を得ようとしている。いや、得ているかもしれん。お前さんが戦ったウルフの中に一体大型がいた筈だ。情報提供者が言うには既に実験は行われている。もし、そんな技術を得たらどんなことに使われるか分かったもんじゃない。どうせよからぬことに使われるのがオチだ」
「警部はそれを阻止したいのですね」
「そうだ。お前ならそれが可能かもしれん」
「どうしてですか?」
「元大佐がわざわざお前に直接警告したんだぞ。それはつまり、連中がお前を警戒しているってことだ。そんなお前にだから頼みたい」
「ええ、分かりました」
「ありがとう」
ジークは椅子に座ってホルトが話を終えるのを待っていると、そこにホランド警部が現れた。
「ホランド警部!? いつ、戻られたんですか?」
ホランド警部は向かいの椅子に座った。
「昨日だ。事件についてはリッターから聞いた。また、随分厄介な事件に巻き込まれたようだな」
「ワシントンに行っていたそうですね」
「ああ。それじゃそっちの方を先に話すか」
「?」
「俺がワシントンに行ったのには単に旅行とかじゃない。ある人物を追っていたからだ。その人物の名はロバート・エルフマン。生物学者だ。だが、奴には裏の顔がある。恐らくな。俺はそう見ている。まぁ、とにかくそいつは危険でな、怪しい研究をしているらしいというところまではなんとか嗅ぎつけたが、情報提供者が何者かによって殺害されちまった。クリスマスの日にだ」
「え、それって……」
「そう、お前さんがいたあのパーティの日だ。そして、お前さんの推理通り私も元大佐の仕業だと考えている。私だってな警察だ。事件を未解決のままにしておくわけにはいかない」
「あの、ちょっとよく分からないのですが、元大佐とその生物学者は関係があるのですか?」
「元大佐を動かしているのがそいつだと思われる」
そこに、ホルトが受付を済ませ戻ってきた。
ジークは立ち上がる。
「受付は済ませた。なんだ、お前には事件がつきまとうのか? まぁ、いい。ほら、これが報酬だ」
そう言って、金の入った袋を渡した。ジークはそれを受け取った。
「それじゃ、俺は行くよ」
「あぁ、また」
ホルトは手を振りながらギルドを出た。
「ジーク、奴は危険だ。放ってはおけない。刻一刻とその危機は近づいている。奴は進化論を信じ、あらゆる生物の進化を追い求めている。もし、情報提供が事実なら、奴は強制的に生物を次の進化させる技術を得ようとしている。いや、得ているかもしれん。お前さんが戦ったウルフの中に一体大型がいた筈だ。情報提供者が言うには既に実験は行われている。もし、そんな技術を得たらどんなことに使われるか分かったもんじゃない。どうせよからぬことに使われるのがオチだ」
「警部はそれを阻止したいのですね」
「そうだ。お前ならそれが可能かもしれん」
「どうしてですか?」
「元大佐がわざわざお前に直接警告したんだぞ。それはつまり、連中がお前を警戒しているってことだ。そんなお前にだから頼みたい」
「ええ、分かりました」
「ありがとう」
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
合成師
盾乃あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる