84 / 124
9章 銃弾と煙
05 燃えるニューヨーク、炎の魔人
しおりを挟む
「冗談じゃない……」
謎の女性は大尉の炎が広がり騒ぎになっている間にその場から逃げ出していた。
「こんなことになるなら協力しなきゃ良かった」
そう言いながら女はポケットに入っている小瓶を確認した。中身は例の進化薬だった。
それを見て女はニヤリとした。
その頃、劇場前では大尉の炎がどんどん広がっていた。
「進化薬を撃て! 撃つんだ!」
特殊な銃で一斉に撃ち始める。全てが大尉に命中したが、大尉は灰になるどころか、どんどん肉体が盛り上がり巨体化しだした。上のシャツも破れ、黒い魔人のような、もしくは悪魔のような姿へと変貌した。
「どうなってやがる……」と警部は言った。
「恐らく、薬による副反応でしょう。進化のはまだ未知の部分かあります」
それを聞いて警部は周りに「進化薬を撃つのをやめるんだ!」と警告した。
「今、打ち込まれた進化薬を全て取り込んでしまったかもしれない」
「それじゃなにか、もう倒す方法はないのか?」
「かと言ってこのままには出来ないよ!」とマーニーは言った。まさに、その通りだった。
大尉の炎が広がり、ニューヨークは大混乱。既に建物にまで広がり火事になっている。
「なんとしても止めるんだ!」
兵士と警官が武器を変えて取り囲んだ。一斉に激しい攻撃が始まる。勿論、あれ程進化薬を取り込んだ大尉には全く通用していない。
大尉はそんな連中に向かって獣のように吠えた。
そう、もはや大尉という人ではない。人だった記憶も失い、怪物そのものだ。
魔人は次々と兵士や警官に襲いかかり、人間を軽々持ち上げると遠くへと放り投げたり、振り払ったり、蹴飛ばしたりした。
そして、拳を振り下ろすと地面を突き刺し、地面を割ると亀裂からマグマのような炎が吹き出た。
まるで、地獄絵図のようだ。
更に、化け物は徐々に体が大きくなっていった。
「まだ、進化するのか……」
警部は絶望した目をしていた。
確かに、このままではニューヨークは火の中だし、多くの犠牲者が出てしまう。それに、警官や兵士ではもうあれは倒せない。
ジークはマーニーを見た。
「どうやらあれは二人でなんとか倒さなきゃならないようだ」
「そのようね」
マーニーは装備を変更し警官からハンターの格好になった。
ジークも盾と剣を装備する。
相手は火をまとっている。ファンタジー世界で言えば火属性だが、奴は他にも進化で色々な力を持っている。更に巨体化したことでパワーも増していてる。
既に、今の時点で魔人は高い建物の最上階に頭がある。
その魔人は武器を装備したジークを見て襲いかかった!
ジークは盾を前に出すが、その前に魔人の炎の熱さに耐えられず、盾で熱風を防ぎながら走った。それを追いかける魔人。
ドシドシドシと足音が響く度に地面が割れ、逃げるジークの足元にまで亀裂が走った。
それにビビりながらジークは全速力で走った。
学校のフルマラソンですらこんなに全力で走ったこともなかった筈だ。まさに、火事場の馬鹿力とはこのことだ。
「ムリムリムリ!!!」
一度でも、魔人をどう倒せばいいのか考えただけ馬鹿だと思った。あの炎では近づくことが出来ず、更に遠距離の銃ですら効かない。前回少佐を倒した毒も今は耐性がついてしまっている。こんなの無理だ。
その時だ。
「ジーク避けろ!」
そう警部の声が聞こえた。すると、横から猛スピードの車が向かってきた。警部は、ドアをあけ運転席から飛び出ると、無人となった車は魔人の足元に向かってロケットのように激突した。更に大爆発を起こし、魔人はふらつき、遂には膝をついた。
「おお!!」と声があがる。
どうやら、あの車には爆弾も大量に積んであったようだ。
だが、左から受けた足は直ぐに再生され、魔人は再び立ち上がった。
その時、空がビリビリっとした。
嫌な予感がしたジークは空を見上げると、怪しい雲が渦を巻いていた。
謎の女性は大尉の炎が広がり騒ぎになっている間にその場から逃げ出していた。
「こんなことになるなら協力しなきゃ良かった」
そう言いながら女はポケットに入っている小瓶を確認した。中身は例の進化薬だった。
それを見て女はニヤリとした。
その頃、劇場前では大尉の炎がどんどん広がっていた。
「進化薬を撃て! 撃つんだ!」
特殊な銃で一斉に撃ち始める。全てが大尉に命中したが、大尉は灰になるどころか、どんどん肉体が盛り上がり巨体化しだした。上のシャツも破れ、黒い魔人のような、もしくは悪魔のような姿へと変貌した。
「どうなってやがる……」と警部は言った。
「恐らく、薬による副反応でしょう。進化のはまだ未知の部分かあります」
それを聞いて警部は周りに「進化薬を撃つのをやめるんだ!」と警告した。
「今、打ち込まれた進化薬を全て取り込んでしまったかもしれない」
「それじゃなにか、もう倒す方法はないのか?」
「かと言ってこのままには出来ないよ!」とマーニーは言った。まさに、その通りだった。
大尉の炎が広がり、ニューヨークは大混乱。既に建物にまで広がり火事になっている。
「なんとしても止めるんだ!」
兵士と警官が武器を変えて取り囲んだ。一斉に激しい攻撃が始まる。勿論、あれ程進化薬を取り込んだ大尉には全く通用していない。
大尉はそんな連中に向かって獣のように吠えた。
そう、もはや大尉という人ではない。人だった記憶も失い、怪物そのものだ。
魔人は次々と兵士や警官に襲いかかり、人間を軽々持ち上げると遠くへと放り投げたり、振り払ったり、蹴飛ばしたりした。
そして、拳を振り下ろすと地面を突き刺し、地面を割ると亀裂からマグマのような炎が吹き出た。
まるで、地獄絵図のようだ。
更に、化け物は徐々に体が大きくなっていった。
「まだ、進化するのか……」
警部は絶望した目をしていた。
確かに、このままではニューヨークは火の中だし、多くの犠牲者が出てしまう。それに、警官や兵士ではもうあれは倒せない。
ジークはマーニーを見た。
「どうやらあれは二人でなんとか倒さなきゃならないようだ」
「そのようね」
マーニーは装備を変更し警官からハンターの格好になった。
ジークも盾と剣を装備する。
相手は火をまとっている。ファンタジー世界で言えば火属性だが、奴は他にも進化で色々な力を持っている。更に巨体化したことでパワーも増していてる。
既に、今の時点で魔人は高い建物の最上階に頭がある。
その魔人は武器を装備したジークを見て襲いかかった!
ジークは盾を前に出すが、その前に魔人の炎の熱さに耐えられず、盾で熱風を防ぎながら走った。それを追いかける魔人。
ドシドシドシと足音が響く度に地面が割れ、逃げるジークの足元にまで亀裂が走った。
それにビビりながらジークは全速力で走った。
学校のフルマラソンですらこんなに全力で走ったこともなかった筈だ。まさに、火事場の馬鹿力とはこのことだ。
「ムリムリムリ!!!」
一度でも、魔人をどう倒せばいいのか考えただけ馬鹿だと思った。あの炎では近づくことが出来ず、更に遠距離の銃ですら効かない。前回少佐を倒した毒も今は耐性がついてしまっている。こんなの無理だ。
その時だ。
「ジーク避けろ!」
そう警部の声が聞こえた。すると、横から猛スピードの車が向かってきた。警部は、ドアをあけ運転席から飛び出ると、無人となった車は魔人の足元に向かってロケットのように激突した。更に大爆発を起こし、魔人はふらつき、遂には膝をついた。
「おお!!」と声があがる。
どうやら、あの車には爆弾も大量に積んであったようだ。
だが、左から受けた足は直ぐに再生され、魔人は再び立ち上がった。
その時、空がビリビリっとした。
嫌な予感がしたジークは空を見上げると、怪しい雲が渦を巻いていた。
0
あなたにおすすめの小説
道化たちの末路
希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と愛人母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
英雄の番が名乗るまで
長野 雪
恋愛
突然発生した魔物の大侵攻。西の果てから始まったそれは、いくつもの集落どころか国すら飲みこみ、世界中の国々が人種・宗教を越えて協力し、とうとう終息を迎えた。魔物の駆逐・殲滅に目覚ましい活躍を見せた5人は吟遊詩人によって「五英傑」と謳われ、これから彼らの活躍は英雄譚として広く知られていくのであろう。
大侵攻の終息を祝う宴の最中、己の番《つがい》の気配を感じた五英傑の一人、竜人フィルは見つけ出した途端、気を失ってしまった彼女に対し、番の誓約を行おうとするが失敗に終わる。番と己の寿命を等しくするため、何より番を手元に置き続けるためにフィルにとっては重要な誓約がどうして失敗したのか分からないものの、とにかく庇護したいフィルと、ぐいぐい溺愛モードに入ろうとする彼に一歩距離を置いてしまう番の女性との一進一退のおはなし。
※小説家になろうにも投稿
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
婚約破棄ですか?あなたは誰に向かって口をきいているのですか!?
ゆきりん(安室 雪)
恋愛
私、マリアンヌ・バークレーは王宮の誕生日パーティーでいきなり婚約破棄を言い渡された。は!?婚約破棄ですか?あなたは誰ですの?誰にモノを言っているのですか?頭大丈夫ですか?
【完結】たぶん私本物の聖女じゃないと思うので王子もこの座もお任せしますね聖女様!
貝瀬汀
恋愛
ここ最近。教会に毎日のようにやってくる公爵令嬢に、いちゃもんをつけられて参っている聖女、フレイ・シャハレル。ついに彼女の我慢は限界に達し、それならばと一計を案じる……。ショートショート。※題名を少し変更いたしました。
別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが
まっど↑きみはる
ファンタジー
「我が宿敵!! あなたに、私の夫となる権利をあげるわ!!」
そう、王国騎士『マルクエン・クライス』は、敵対していた魔剣士の女『ラミッタ・ピラ』にプロポーズを受けのだ。
モブ転生とはこんなもの
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
あたしはナナ。貧乏伯爵令嬢で転生者です。
乙女ゲームのプロローグで死んじゃうモブに転生したけど、奇跡的に助かったおかげで現在元気で幸せです。
今ゲームのラスト近くの婚約破棄の現場にいるんだけど、なんだか様子がおかしいの。
いったいどうしたらいいのかしら……。
現在筆者の時間的かつ体力的に感想などを受け付けない設定にしております。
どうぞよろしくお願いいたします。
他サイトでも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる