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12章 ハロウィン
02 両腕と頭のない天使
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電話を使い瞬間移動した二人が行き着いた場所はヴェラ・ミラーの元借りていた部屋だった。ミラーが死に、空き部屋となったこの場所をパリの拠点としてジークは使っていた。
ほとんどの物は証拠品として警察に回収されたが、家具類はそのまま置かれてある。たまに訪れては、部屋を隅々探すと面白い発見をしたりする。例えば、家具をどかしたその裏の壁には計算式が書かれてあったり。勿論、何の計算かは見ても分からなかった。未知の領域としてそれは封印した。
そこから、ルーヴル美術館に向かうにはマーニーの運転スキルが必要だった。
彼女の運転は荒いが、速く目的地に到着出来る。
幾つか違反をしていたが、それは目を瞑るとしよう。
ただ、問題が一点あった。
「やっぱりね」とマーニーが言ったのは、肝心の美術館が閉まっていたことだった。
「だって、もう時間過ぎてるもん。夜だもん。分かっていたけどさ、これどうするの?」
「本当なら、その彫刻辺りにヒントが隠されているのかと思ったんだけど」
二人が困っていると、そこに一人の老人が近づいてきた。
「もしや、天使を求めに来たのか?」
「え? どうして知ってるの?」
「やはりそうか。いやぁ、良かった良かった。昨年も孫達が考えたゲームに付き合ったんだが、誰一人ここへは辿り着けなかった」
「それではずっとここで待っていたんですか?」
「まぁ、孫の頼みだからね。それに、孫にお願いされると嬉しいんだ。離れていても繋がっている気がしてね。さぁ、電話で孫から話しは聞いている。お前さんには新たなヒントをやろう」
そう言って封印を渡してきた。それをジークは受け取った。
「あなたのお名前を訊いても宜しいですか?」
「イェールだよ。オリバー・イェール。孫の名はトム」
「トム・イェールですね。分かりました」
ジークは手を差し出した。オリバーは少し驚いたが、直ぐに手を取り握手した。
「幸運を」
それから、オリバーと別れた二人は早速封筒の中身を取り出した。
入っていたのは一枚のカードのみ。
カードにはこう書かれてあった。
裏切り者の門へ向かえ
「どういう意味?」
「ロンドン塔のことだろうね。ロンドン塔は幽閉する場所としても使われ、実際にそう呼ばれる場所がそこにある」
「ロンドン……なんだか大変ね」
「とにかく電話機を探そう。近くにあるといいんだけれど」
ジークは辺りを見渡した時、白い布を被り目のところに穴があいているまるでゴーストの被り物をしている子どもが此方に近づいてきてた。
なんだろうか様子を見ていると、その小さなゴーストは二人に「トリック・オア・トリート」と言ってきた。
「マーニー、お菓子は?」
「いや、ないけど。ジークこそないの?」
「いや……」
ジークは嫌な予感をしながら子供の方を見た。
「お菓子くれるの? くれないの?」
「ごめん、今はないんだ」とマーニーが言うと「お姉さん達いじわる」と言ってお化けがどんどんと大きくなっていった。
「え!? ちょ、ちょっと待って! 子どもが大きくなってくんだけど」
「いや、マーニー。これは子どもではない」
ジークは水晶を持ちそう答えた。
「それは?」
「ミラーが使っていた水晶。これは手に入ったんだ。これを使うと、相手の真実が見えるんだ。でも、占いスキルを上げてないから、人間相手には全くだけどね」
「それってどういうこと!?」
「悪戯好き妖精だよ。私達が子供達のゲームに遊んでいるのを見て妖精がついてきたんだ」
「もう、厄介ね!」
「どうやら、単に進められるわけじゃないみたいだね」
ほとんどの物は証拠品として警察に回収されたが、家具類はそのまま置かれてある。たまに訪れては、部屋を隅々探すと面白い発見をしたりする。例えば、家具をどかしたその裏の壁には計算式が書かれてあったり。勿論、何の計算かは見ても分からなかった。未知の領域としてそれは封印した。
そこから、ルーヴル美術館に向かうにはマーニーの運転スキルが必要だった。
彼女の運転は荒いが、速く目的地に到着出来る。
幾つか違反をしていたが、それは目を瞑るとしよう。
ただ、問題が一点あった。
「やっぱりね」とマーニーが言ったのは、肝心の美術館が閉まっていたことだった。
「だって、もう時間過ぎてるもん。夜だもん。分かっていたけどさ、これどうするの?」
「本当なら、その彫刻辺りにヒントが隠されているのかと思ったんだけど」
二人が困っていると、そこに一人の老人が近づいてきた。
「もしや、天使を求めに来たのか?」
「え? どうして知ってるの?」
「やはりそうか。いやぁ、良かった良かった。昨年も孫達が考えたゲームに付き合ったんだが、誰一人ここへは辿り着けなかった」
「それではずっとここで待っていたんですか?」
「まぁ、孫の頼みだからね。それに、孫にお願いされると嬉しいんだ。離れていても繋がっている気がしてね。さぁ、電話で孫から話しは聞いている。お前さんには新たなヒントをやろう」
そう言って封印を渡してきた。それをジークは受け取った。
「あなたのお名前を訊いても宜しいですか?」
「イェールだよ。オリバー・イェール。孫の名はトム」
「トム・イェールですね。分かりました」
ジークは手を差し出した。オリバーは少し驚いたが、直ぐに手を取り握手した。
「幸運を」
それから、オリバーと別れた二人は早速封筒の中身を取り出した。
入っていたのは一枚のカードのみ。
カードにはこう書かれてあった。
裏切り者の門へ向かえ
「どういう意味?」
「ロンドン塔のことだろうね。ロンドン塔は幽閉する場所としても使われ、実際にそう呼ばれる場所がそこにある」
「ロンドン……なんだか大変ね」
「とにかく電話機を探そう。近くにあるといいんだけれど」
ジークは辺りを見渡した時、白い布を被り目のところに穴があいているまるでゴーストの被り物をしている子どもが此方に近づいてきてた。
なんだろうか様子を見ていると、その小さなゴーストは二人に「トリック・オア・トリート」と言ってきた。
「マーニー、お菓子は?」
「いや、ないけど。ジークこそないの?」
「いや……」
ジークは嫌な予感をしながら子供の方を見た。
「お菓子くれるの? くれないの?」
「ごめん、今はないんだ」とマーニーが言うと「お姉さん達いじわる」と言ってお化けがどんどんと大きくなっていった。
「え!? ちょ、ちょっと待って! 子どもが大きくなってくんだけど」
「いや、マーニー。これは子どもではない」
ジークは水晶を持ちそう答えた。
「それは?」
「ミラーが使っていた水晶。これは手に入ったんだ。これを使うと、相手の真実が見えるんだ。でも、占いスキルを上げてないから、人間相手には全くだけどね」
「それってどういうこと!?」
「悪戯好き妖精だよ。私達が子供達のゲームに遊んでいるのを見て妖精がついてきたんだ」
「もう、厄介ね!」
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