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12章 ハロウィン
04 カラス
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マーニー達が建物の中を捜索して分かったことは、この建物は現在は使用されていないということだ。家具はほとんどなく、あったとしても使い物にならなかったりと前の借り主が置いていった物だと想像がつく。
ほとんどの部屋を見て回り、残り一部屋となった時、その部屋に入るなりその部屋の中央で倒れている中年男性を見つけた。
その人物は手と足を縛られ口には布で縛られ拘束されていた。
「大丈夫ですか!?」
二人は急いで男の拘束を外した。男に外傷はなく、男は直ぐに意識を取り戻した。
「何があったんですか?」
「私は気を失っていたのか」
「ええ。それで、質問に答えていただけますか?」
「ジーク、その前に救急車と警察を呼ばなきゃ」
「いや、いい。救急車を呼ぶ程ではない。もしかして、あなたはジーク?」
「ええ、私をご存知ですか」
「はい。新聞であなたの活躍は見ましたから。それに、あなたはハロウィンの子供達のゲームに参加している」
「ということは、あなたはロンドン塔で私達に次のヒントを与える筈だった人ですね?」
「はい、その通りです。私はロンドン塔の正門前であなた達が来るのを待っていたんですが、背後からいきなり襲われまして。あとのことは覚えてません」
「犯人の顔は見ましたか?」
「いえ、見てません」
「どうして襲われたか心当たりはありますか?」
「ありません。まさに、突然だったんです。今でも少し混乱してますよ」
「因みに、あなたが私に教えるヒントはなんだったんですか?」
「丁度この場所を教えるヒントでした。ここに、更に先を示すヒントが隠されていることになっています」
「あなたはそのヒントがどこに隠されているのか知っているんですね?」
「いや、私が知っているのはこの場所だけさ。私はこの部屋の大家なんだよ」
「では、ヒントを隠したのは誰です?」
「子供達さ」
「この中にあるんですね?」
「ああ、この中にある」
「ねぇ、でも他の部屋を見て回ったけど、それっぽいものは見つからなかったよ。どれも埃をかぶっていて」
「そんな筈は……」
ジークはこの部屋を見渡した。
犯人が何の目的で拘束したかは分からないが、犯人の目的が子供達が残したヒントとは思えない。となると、犯人はきっと持ち去ってはいない筈なんだ。となると、やはりこの中のどこかにそのヒントは隠されている筈なんだ。
と、身回していると、あるポスターに目がいった。
「これだ」
ジークはポスターを見て言った。それは舞台の案内ポスターだった。
「これが何?」
マーニーは言った。
「これを見て気づかない?」
「全然」
「日付だよ。この建物は埃がたまる程に汚れているのに、このポスターは埃がついていない。それどころか、案内の日付は近い。これだけは新しいポスターなんだ。そのポスターがここにあるのは不自然だ」
ジークはそう言ってポスターを剥がした。
そして、ポスターの裏を返すとジークはニヤリとした。
「やはりね」
ポスターの裏には
振り出しに戻る
と書かれてあった。
「振り出しって?」
「意味はそのままさ。つまり、屋敷に戻るんだ」
「まさか、屋敷にいたの!? でも、どうする?」
マーニーは先程拘束されていた男を見た。
「いや、まだ時間は間に合う。私のことはいいから君達はゲームを続けてくれ」
「でも、あなたは?」
「大丈夫さ。自分で警察のところへ向かう」
「どうする、ジーク?」
訊かれたジークは男を見た。男は「頼む、行ってくれ」と言った。
「どうしてそこまで?」
「子供が悲しむ」
子供達が考えたゲームに被害者が出たとすれば、ショックを与えかねない。そのことをふまえ内緒にしようということだった。
「分かりました。しかし、警察が来るまでここを移動しない方がいいでしょう」
「ああ、分かった」
「それじゃマーニー、屋敷に戻ろうか」
ほとんどの部屋を見て回り、残り一部屋となった時、その部屋に入るなりその部屋の中央で倒れている中年男性を見つけた。
その人物は手と足を縛られ口には布で縛られ拘束されていた。
「大丈夫ですか!?」
二人は急いで男の拘束を外した。男に外傷はなく、男は直ぐに意識を取り戻した。
「何があったんですか?」
「私は気を失っていたのか」
「ええ。それで、質問に答えていただけますか?」
「ジーク、その前に救急車と警察を呼ばなきゃ」
「いや、いい。救急車を呼ぶ程ではない。もしかして、あなたはジーク?」
「ええ、私をご存知ですか」
「はい。新聞であなたの活躍は見ましたから。それに、あなたはハロウィンの子供達のゲームに参加している」
「ということは、あなたはロンドン塔で私達に次のヒントを与える筈だった人ですね?」
「はい、その通りです。私はロンドン塔の正門前であなた達が来るのを待っていたんですが、背後からいきなり襲われまして。あとのことは覚えてません」
「犯人の顔は見ましたか?」
「いえ、見てません」
「どうして襲われたか心当たりはありますか?」
「ありません。まさに、突然だったんです。今でも少し混乱してますよ」
「因みに、あなたが私に教えるヒントはなんだったんですか?」
「丁度この場所を教えるヒントでした。ここに、更に先を示すヒントが隠されていることになっています」
「あなたはそのヒントがどこに隠されているのか知っているんですね?」
「いや、私が知っているのはこの場所だけさ。私はこの部屋の大家なんだよ」
「では、ヒントを隠したのは誰です?」
「子供達さ」
「この中にあるんですね?」
「ああ、この中にある」
「ねぇ、でも他の部屋を見て回ったけど、それっぽいものは見つからなかったよ。どれも埃をかぶっていて」
「そんな筈は……」
ジークはこの部屋を見渡した。
犯人が何の目的で拘束したかは分からないが、犯人の目的が子供達が残したヒントとは思えない。となると、犯人はきっと持ち去ってはいない筈なんだ。となると、やはりこの中のどこかにそのヒントは隠されている筈なんだ。
と、身回していると、あるポスターに目がいった。
「これだ」
ジークはポスターを見て言った。それは舞台の案内ポスターだった。
「これが何?」
マーニーは言った。
「これを見て気づかない?」
「全然」
「日付だよ。この建物は埃がたまる程に汚れているのに、このポスターは埃がついていない。それどころか、案内の日付は近い。これだけは新しいポスターなんだ。そのポスターがここにあるのは不自然だ」
ジークはそう言ってポスターを剥がした。
そして、ポスターの裏を返すとジークはニヤリとした。
「やはりね」
ポスターの裏には
振り出しに戻る
と書かれてあった。
「振り出しって?」
「意味はそのままさ。つまり、屋敷に戻るんだ」
「まさか、屋敷にいたの!? でも、どうする?」
マーニーは先程拘束されていた男を見た。
「いや、まだ時間は間に合う。私のことはいいから君達はゲームを続けてくれ」
「でも、あなたは?」
「大丈夫さ。自分で警察のところへ向かう」
「どうする、ジーク?」
訊かれたジークは男を見た。男は「頼む、行ってくれ」と言った。
「どうしてそこまで?」
「子供が悲しむ」
子供達が考えたゲームに被害者が出たとすれば、ショックを与えかねない。そのことをふまえ内緒にしようということだった。
「分かりました。しかし、警察が来るまでここを移動しない方がいいでしょう」
「ああ、分かった」
「それじゃマーニー、屋敷に戻ろうか」
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