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第1章
第110話 選択肢は無かった!
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「視線ホイホイ」
「サヤリ最強過ぎる」
双子がぶつぶつ言っている。
エスクードの大通りを歩いている。シュンが中央を、左右をユアとユナ、一歩下がってサヤリが歩いていた。
通りの方々から好奇の視線が向けられるが、シュンは気にならなかった。ユアやユナはちょっと眼をひくような美形だったし、サヤリは人間離れした麗容の持ち主だ。これを見るなという方が無理というものだ。向けられる視線に、敵意や害意は感じられなかったので放置していた。
ヨーギムとの決闘騒動、"狐のお宿"と"竜の巣"との74階攻略・・"狩人倶楽部"そして"ネームド"は一躍有名になっている。
話しかけてくる者が居るかと思ったが、今は町全体の空気が澱んだ感じで重たい。遠くから視線を向けられるばかりで近づいて来る者はいなかった。
神様から聴かされた召喚についての情報を "狐のお宿"と"竜の巣"に共有し、他の異邦人にも教えるよう依頼した結果、エスクードの町には何とも言えない倦怠感のような澱んだ空気が漂っているのだった。
「本気で帰るつもりの人は居ない」
「みんな実は諦めてた」
双子が言う。
エスクードに辿り着いた探索者は、この世界に来て、数年から十数年が経過した者達だ。ほとんどの者が迷宮の生活に馴染み、元の世界に帰ろうとは思っていない。ただ、自分の写し身が別に居て、これまで通りに暮らしていると聴かされたために、落ち着かない気分になったそうだ。
「どっちが本物?」
「どっちも本物?」
双子が同じポーズをとって訊いてくる。本当にそっくりで見分けがつかない。
「俺には分からないが・・」
シュンは苦笑した。完全に理解の外の話だ。シュンに分かる筈がない。
「俺は、向こうのユアとユナを知らない。俺が知っているのは、眼の前に立っているお前達だけだ。俺にとっては、ここに居る2人が本物だ」
「・・好感度マキシマム!」
「・・愛がオーバーザトップ!」
双子が胸の辺りを押さえて仰け反って見せる。
「あの辺は同期生だな」
シュンは軽食屋の軒先へ視線を向けながら呟いた。
店先の日陰に置かれたテーブルに、ダイや眼鏡達が座っていて、こちらを見ながら何か話している様子だった。近くに座っている5人の少女は最初の村で見た顔だ。他の少年達は知らない顔だった。
「筋肉のパシリ」
「口先眼鏡」
ダイや眼鏡達に気がついて、ユアとユナが目尻の下瞼を人差し指で下げて舌を見せている。
「ニホンにも、そういう仕草があるんだな」
シュンは思わず笑いを漏らした。
「アカンベ~?」
「こっちでもする?」
「俺の育った辺りでは、相手を小馬鹿にする時にやるようだ」
小さな子供がやる仕草だが・・。
「おおむね合ってる」
「ニアイコール」
ユアとユナが、ダイ達に興味を失った様子で歩き出した。
「今日は、ケイナ達と連絡を取ったか?」
いつまでも意気消沈しているようでは困る。そろそろ76階から上を攻略していきたいのだ。"ネームド"だけでも行けるが、できれば "ガジェット・マイスター"を連れて行きたい。
「ここで生きていくしかないって言ってた」
「もともと、帰れると思ってなかったみたい」
ユアとユナは頻繁に連絡を取っているようだった。
「"ガジェット"は、魔物狩りに行けそうか?」
「大丈夫」
「呼べば来る」
「そうか。それなら、ミリアムに90日分の食事を注文しよう。それから、ムジェリに会いに行きたい」
シュンはムジェリに武器の製作を頼みたいのだ。それと、2人からお願いされた装身具についての相談もしたい。
「ムーちゃんに?」
「何か頼む?」
「武器・・と魔導の道具かな」
戦乙女のような相手との戦いに備えておきたい。タクティカル・グローブの強化なども相談しておくべきだろう。
「筋肉警報」
「ロシータも来た」
双子が前方を指差した。"ロンギヌス"のアレクと"ケットシー"のロシータが、大勢のメンバーを引き連れて歩いて来る。
まだ遠いが、向こうもシュン達に気づいたらしく軽く手を挙げていた。
「76階から上かな?」
"竜の巣"が勢揃いしている。
「75階で職業選び」
「まだ75階に行ってない」
ユアとユナは、他のレギオンの動向を羽根妖精の石碑で確認していたらしい。
「みんな休憩してた」
「心と気持ちの準備」
「・・心と気持ちは別なのか?」
シュンは首を傾げた。
「おう! 75階に行って来るぜ! ジョブ選びの階なんだってな?」
まだ離れている内からアレクが大きな声を出す。
隣で、ロシータが艶然と微笑んで見せた。
「シュン様、ご無沙汰しております」
「お宿はもう75階へ行ったのか?」
シュンは2人に会釈を返しつつ訊いた。
「どうだかな?」
アレクがロシータを見た。
「先ほど招集をかけ始めたそうですわ」
「そうか。うちは、しばらく次の準備だな」
今から食糧の注文を入れるところだ。出発は数日後になるだろう。
「ユアさんとユナさんは・・もう気持ちの整理がついたのですか?」
ロシータが気遣わしげに双子に訊いた。
「どこまでもボスについていく」
「ここが私の生きる場所」
ユアとユナが笑顔で左右からシュンの腕を抱きかかえた。
「・・そういう事らしい」
シュンとしては、両腕を取られると無防備になったようで落ち着かない。せめて、腕では無く胴体を掴んでくれれば、両手が空くのだが・・。
「シュン様、サヤリさんとユキシラさんは原住民、ユアさんとユナさんは異邦人・・あの女性の剣士さんは?」
ロシータがここに居ないジェルミーとユキシラを捜すように視線を巡らせた。
「ジェルちゃんは、ここの出身」
「ボス直属の剣士」
ユアとユナがにこやかに答える。まあ、嘘では無い。
「すると、原住民の方が4名、異邦人が2名のパーティですか。本当に稀少なメンバー構成ですね」
ロシータが呟いた。実際には、ジェルミーはパーティメンバーでは無いし、ユキシラとサヤリは2人で1人だったが、シュンはあえて訂正しなかった。双子も、しれっと涼やかな表情をしている。
「じゃあな、また連絡するぜ!」
アレクが、まだ何か訊きたそうにしているロシータを放って転移門の方向へと歩き出した。
「・・それでは、また日を改めてご挨拶をさせてください」
ロシータが丁寧に低頭して、アレクを追って去って行った。後続のメンバー達もシュン達に向かって頭を下げながら行進する。
「ロシータは知りたがり」
「タチヒコより遠慮が無い」
「そうか」
シュンにとっては、どうでも良い事だ。探られて困るような事は何一つ無い。ただ、あれこれ答えるのが面倒で放っているだけだった。
「天職は秘密」
「言わない方が良い」
双子がシュンを見た。
「訊かれもしないのに言って回るつもりは無いが・・」
"天職"というものが、どういう意味を持つのか体感できていない。戦乙女との一戦の後、職業選択をやり直したシュンは、結局まともに選択が出来なかったのだ。
やり直した時、職業候補は2つしか表示されなかった。
戦乙女は真っ青になって狼狽えていたが、どうやら真実のようで、何度やり直しても同じ選択肢が2つ登場するだけだった。
結果として、シュンは、2つの候補から2つを選ぶしかなかったのだ。
"砕魂者"と"創作者"である。
(何かの間違いだろう)
シュンはそう思っている。これまでの生き方からして、選択肢に狩りや召喚に関係する職業が出て来ない筈がない。ただ、あの時の戦乙女は見ていて哀れなくらいに必死だったし、言葉にも行動にも一片の嘘や偽りが感じられなかった。
(そもそも、これは職業名なのか?)
根本的に何かが間違っているような気がしてならないが、あれ以降、神様は姿を現さない。これで生涯の天職が決定したというわけでは無く、条件を満たせば何度でも再選択が可能という事だったので、シュンはひとまず受け入れることにしたのだった。天職については、次の機会に神様に訊いてみるしかないだろう。
斯くして、
主職業:砕魂者
副職業:創作者
という妙な"天職"を与えられてしまった。恐らく、こんな妙な職業を選択した探索者は、シュン1人だろう。
「天職はまた選べる」
「もっと違うのになる」
双子は慰めるように言ってくれるが、シュンは楽観的にはなれなかった。
「何かの間違いだとは思うが、とりあえず天職については考えないようにする」
シュンは職業の話題を終わらせることにした。
「ブレインイーターにならなくて良かった」
「マラソンランナーにならなくて良かった」
ユアとユナが左右からシュンの背を優しく撫でた。
「サヤリ最強過ぎる」
双子がぶつぶつ言っている。
エスクードの大通りを歩いている。シュンが中央を、左右をユアとユナ、一歩下がってサヤリが歩いていた。
通りの方々から好奇の視線が向けられるが、シュンは気にならなかった。ユアやユナはちょっと眼をひくような美形だったし、サヤリは人間離れした麗容の持ち主だ。これを見るなという方が無理というものだ。向けられる視線に、敵意や害意は感じられなかったので放置していた。
ヨーギムとの決闘騒動、"狐のお宿"と"竜の巣"との74階攻略・・"狩人倶楽部"そして"ネームド"は一躍有名になっている。
話しかけてくる者が居るかと思ったが、今は町全体の空気が澱んだ感じで重たい。遠くから視線を向けられるばかりで近づいて来る者はいなかった。
神様から聴かされた召喚についての情報を "狐のお宿"と"竜の巣"に共有し、他の異邦人にも教えるよう依頼した結果、エスクードの町には何とも言えない倦怠感のような澱んだ空気が漂っているのだった。
「本気で帰るつもりの人は居ない」
「みんな実は諦めてた」
双子が言う。
エスクードに辿り着いた探索者は、この世界に来て、数年から十数年が経過した者達だ。ほとんどの者が迷宮の生活に馴染み、元の世界に帰ろうとは思っていない。ただ、自分の写し身が別に居て、これまで通りに暮らしていると聴かされたために、落ち着かない気分になったそうだ。
「どっちが本物?」
「どっちも本物?」
双子が同じポーズをとって訊いてくる。本当にそっくりで見分けがつかない。
「俺には分からないが・・」
シュンは苦笑した。完全に理解の外の話だ。シュンに分かる筈がない。
「俺は、向こうのユアとユナを知らない。俺が知っているのは、眼の前に立っているお前達だけだ。俺にとっては、ここに居る2人が本物だ」
「・・好感度マキシマム!」
「・・愛がオーバーザトップ!」
双子が胸の辺りを押さえて仰け反って見せる。
「あの辺は同期生だな」
シュンは軽食屋の軒先へ視線を向けながら呟いた。
店先の日陰に置かれたテーブルに、ダイや眼鏡達が座っていて、こちらを見ながら何か話している様子だった。近くに座っている5人の少女は最初の村で見た顔だ。他の少年達は知らない顔だった。
「筋肉のパシリ」
「口先眼鏡」
ダイや眼鏡達に気がついて、ユアとユナが目尻の下瞼を人差し指で下げて舌を見せている。
「ニホンにも、そういう仕草があるんだな」
シュンは思わず笑いを漏らした。
「アカンベ~?」
「こっちでもする?」
「俺の育った辺りでは、相手を小馬鹿にする時にやるようだ」
小さな子供がやる仕草だが・・。
「おおむね合ってる」
「ニアイコール」
ユアとユナが、ダイ達に興味を失った様子で歩き出した。
「今日は、ケイナ達と連絡を取ったか?」
いつまでも意気消沈しているようでは困る。そろそろ76階から上を攻略していきたいのだ。"ネームド"だけでも行けるが、できれば "ガジェット・マイスター"を連れて行きたい。
「ここで生きていくしかないって言ってた」
「もともと、帰れると思ってなかったみたい」
ユアとユナは頻繁に連絡を取っているようだった。
「"ガジェット"は、魔物狩りに行けそうか?」
「大丈夫」
「呼べば来る」
「そうか。それなら、ミリアムに90日分の食事を注文しよう。それから、ムジェリに会いに行きたい」
シュンはムジェリに武器の製作を頼みたいのだ。それと、2人からお願いされた装身具についての相談もしたい。
「ムーちゃんに?」
「何か頼む?」
「武器・・と魔導の道具かな」
戦乙女のような相手との戦いに備えておきたい。タクティカル・グローブの強化なども相談しておくべきだろう。
「筋肉警報」
「ロシータも来た」
双子が前方を指差した。"ロンギヌス"のアレクと"ケットシー"のロシータが、大勢のメンバーを引き連れて歩いて来る。
まだ遠いが、向こうもシュン達に気づいたらしく軽く手を挙げていた。
「76階から上かな?」
"竜の巣"が勢揃いしている。
「75階で職業選び」
「まだ75階に行ってない」
ユアとユナは、他のレギオンの動向を羽根妖精の石碑で確認していたらしい。
「みんな休憩してた」
「心と気持ちの準備」
「・・心と気持ちは別なのか?」
シュンは首を傾げた。
「おう! 75階に行って来るぜ! ジョブ選びの階なんだってな?」
まだ離れている内からアレクが大きな声を出す。
隣で、ロシータが艶然と微笑んで見せた。
「シュン様、ご無沙汰しております」
「お宿はもう75階へ行ったのか?」
シュンは2人に会釈を返しつつ訊いた。
「どうだかな?」
アレクがロシータを見た。
「先ほど招集をかけ始めたそうですわ」
「そうか。うちは、しばらく次の準備だな」
今から食糧の注文を入れるところだ。出発は数日後になるだろう。
「ユアさんとユナさんは・・もう気持ちの整理がついたのですか?」
ロシータが気遣わしげに双子に訊いた。
「どこまでもボスについていく」
「ここが私の生きる場所」
ユアとユナが笑顔で左右からシュンの腕を抱きかかえた。
「・・そういう事らしい」
シュンとしては、両腕を取られると無防備になったようで落ち着かない。せめて、腕では無く胴体を掴んでくれれば、両手が空くのだが・・。
「シュン様、サヤリさんとユキシラさんは原住民、ユアさんとユナさんは異邦人・・あの女性の剣士さんは?」
ロシータがここに居ないジェルミーとユキシラを捜すように視線を巡らせた。
「ジェルちゃんは、ここの出身」
「ボス直属の剣士」
ユアとユナがにこやかに答える。まあ、嘘では無い。
「すると、原住民の方が4名、異邦人が2名のパーティですか。本当に稀少なメンバー構成ですね」
ロシータが呟いた。実際には、ジェルミーはパーティメンバーでは無いし、ユキシラとサヤリは2人で1人だったが、シュンはあえて訂正しなかった。双子も、しれっと涼やかな表情をしている。
「じゃあな、また連絡するぜ!」
アレクが、まだ何か訊きたそうにしているロシータを放って転移門の方向へと歩き出した。
「・・それでは、また日を改めてご挨拶をさせてください」
ロシータが丁寧に低頭して、アレクを追って去って行った。後続のメンバー達もシュン達に向かって頭を下げながら行進する。
「ロシータは知りたがり」
「タチヒコより遠慮が無い」
「そうか」
シュンにとっては、どうでも良い事だ。探られて困るような事は何一つ無い。ただ、あれこれ答えるのが面倒で放っているだけだった。
「天職は秘密」
「言わない方が良い」
双子がシュンを見た。
「訊かれもしないのに言って回るつもりは無いが・・」
"天職"というものが、どういう意味を持つのか体感できていない。戦乙女との一戦の後、職業選択をやり直したシュンは、結局まともに選択が出来なかったのだ。
やり直した時、職業候補は2つしか表示されなかった。
戦乙女は真っ青になって狼狽えていたが、どうやら真実のようで、何度やり直しても同じ選択肢が2つ登場するだけだった。
結果として、シュンは、2つの候補から2つを選ぶしかなかったのだ。
"砕魂者"と"創作者"である。
(何かの間違いだろう)
シュンはそう思っている。これまでの生き方からして、選択肢に狩りや召喚に関係する職業が出て来ない筈がない。ただ、あの時の戦乙女は見ていて哀れなくらいに必死だったし、言葉にも行動にも一片の嘘や偽りが感じられなかった。
(そもそも、これは職業名なのか?)
根本的に何かが間違っているような気がしてならないが、あれ以降、神様は姿を現さない。これで生涯の天職が決定したというわけでは無く、条件を満たせば何度でも再選択が可能という事だったので、シュンはひとまず受け入れることにしたのだった。天職については、次の機会に神様に訊いてみるしかないだろう。
斯くして、
主職業:砕魂者
副職業:創作者
という妙な"天職"を与えられてしまった。恐らく、こんな妙な職業を選択した探索者は、シュン1人だろう。
「天職はまた選べる」
「もっと違うのになる」
双子は慰めるように言ってくれるが、シュンは楽観的にはなれなかった。
「何かの間違いだとは思うが、とりあえず天職については考えないようにする」
シュンは職業の話題を終わらせることにした。
「ブレインイーターにならなくて良かった」
「マラソンランナーにならなくて良かった」
ユアとユナが左右からシュンの背を優しく撫でた。
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