獅子の末裔

卯花月影

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2.天香桂花

2-5. 袋の鼠

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 数日後。
 信楽院のしるべの松。高祖父・蒲生貞秀の眠る墓の傍に植えられた松は、いつのころからかそう呼ばれている。植えたのは永正元年と伝わるので、もう六十年以上経っている。

 忠三郎はしるべの松の根元で松の木を見上げた。松の寿命は四百年というが、蒲生貞秀は千歳の世、つまり千年先まで蒲生家が続く様にと願った。
(四百年も千年も恒久であることに変わりはない)
 自分の代で終わらせるわけにはいかない。少なくとも、この先百年は続いてほしい。

 忠三郎は持参の花を手に持ち、小さな墓石の前に供える。
(ここに眠るのは、義兄上にとって大切な誰か)
 母・お桐の話から逆算すると十年も前のことになる。
「鶴」
 一益の声がした。振り向くとすぐ後ろにいる。また、気配を察することができなかった。
(素破というは、まこと侮れぬ)
 忠三郎は笑って、
「餅の礼に参りました」
 というと、一益はにこりともせず、
「何度もここに来ているが、そなたの兄の墓に手をあわせたことがない」
 やはりそのことか。一益は兄・重丸が生きていることを知って、わざわざ峠を越えてここまで来たのだろう。

(なんと説明すべきか…)
 全てを話すつもりはなかった。ただ、一益に嘘は通じない。疑われないように取り繕うことができるだろうか。
「ああ、ではこちらへ」
 お桐がいつも花を手向けていた五輪塔の前へと案内するが、一益は眉一つ動かさず、口火を切ることもない。何か言ってくれれば、何を知っているのかを探ることもできるのだが。
「お気持ちはかたじけないが、墓の中は別人でござる」
 知っているであろうことを言ってみると、どうも様子が異なり、忠三郎を凝視している。

(驚いている…?)
 これは藪蛇だったかと思っていると、
「されど、こなたの母御は…」
「父上も母上も、ここに兄上が…重丸が埋葬されたと信じており申した」

 言ってから、それは違うと改めて思った。父はそう思っていただろう。しかし母は…お桐は知っていた筈だ。重丸が生きていると。ここに来ていたのは生きていることを隠すため。父の目を欺くためだ。

「そなたは別人と分かっていて、弔いにくるのか」
 一益が笑う。
 佐助の手紙には、別人だと書かれていた。しかし佐助が何をもってそう言ったのか、確証はない。何が真実で、誰のいうことが本当なのかも分からない。

「母御の命を奪ったものが、重丸を使って家督を奪おうとしていると、そう思うておるのか」
 忠三郎はドキッとして息を飲む。やはり一益は何かを知っている。こうして忠三郎に問うのも、知らないから聞いているわけではない。知っていることを確認しているだけだ。
「い、いかにも」
「それは誰か、目星はついておるか?」
 忠三郎は咄嗟に首を横に振った。平静を装っているつもりではあるが、血の気がひいているのは自分でもわかる。一益は見抜いているだろう。

「そなたの命を狙っている甲賀者が滝川三九郎、わしの子じゃ」
 意外なことを言われ、忠三郎の頭の中が混乱する。
(甲賀者が命を狙っている?それが…義兄上の子?)
 何故、滝川家の者が命を狙ってくるのだろう。一益の話が唐突すぎて、訳が分からなくなる。
「それは、初耳でござりまする」
 そもそも一益に子がいたことも知らなかった。岐阜の屋敷で見た覚えがない。三九郎とは、どこの誰なのか。

 なんとか頭の中を整理しようとする忠三郎に、一益が更に衝撃的なことを告げる。
「家中の者が武器弾薬を甲賀に横流ししておろう」
 いま、何と言ったか。家中の者が武器弾薬を甲賀に横流しとは。佐助の手紙にそんなことは書かれていなかった。
(知らないところで何かが起きている)
 そんなことが信長に知られたら、蒲生家は、そして日野はどうなってしまうのか。

(一体どうしたら…。家中にそんな不届きな者がいて、何をすれば、家と国を守ることができるのか)
 知らなかったことを次々に告げられ、どうしていいのかも分からなくなって一益を見上げた。
「鶴。そんな顔をするな」
 その言葉を、前にも言われた覚えがある。そう、佐助が言っていた。佐助は領民や家人の前では葬儀に行くような顔をするなと言った。しかし、
『わしの前では無理に笑う必要はござりませぬ』
 そう言った。
(佐助…では、わしはどうすれば…)
 そう思った時、一益が忠三郎の肩に手を置いた。その手のぬくもりが、凍り付いた心を溶かし、混乱する忠三郎に不思議な安堵感を与える。思わず忠三郎が見上げると、一益が初めて笑顔を見せた。
(義兄上が、笑った…)
 普段から強面で仏頂面の猛将は、こんなにも優しい顔をするのか。

「母御は名も知らぬものを手厚く葬り、幾年にも渡って弔う心根の優しいお方じゃ。そうではないか?」
「義兄上…」
「もう何も思い煩うな。後はわしに任せよ。この始末は滝川左近がつける。上様にも内密にせよ」
 忠三郎の手に余る事態になり、動揺しているのを察してそう言ってくれたのだと分かる。
(そこまでわしのために…)
 そう言われると、何故か心が落ち着いてくる。何故だろう。状況は何も変わっていないのに、自分を心配してくれる誰かがいると分かるだけで、何故、心が安らぐのだろう。

(いや。日野はわしが守らねば…)
 この地を治めるのは誰でもない。この自分なのだ。
「ちと、お待ちくだされ。そんなわけには。これは我が家の問題じゃ」
「鶴、よいか。戦場で雑兵を斬るのとはわけが違う。そなたの兄を討つことになるのじゃ。それができるか」
 一益にそう言われて、咄嗟に返事ができない。
(兄を討つ…)
 考えたこともなかった。本当にそれしかないのだろうか。他に選び取る道があるのではないか。いずれにせよ、すべてを任せるわけにはいかない。
「共に、戦う」
 忠三郎がそう言うと、
「よかろう。敵は手強い。覚悟いたせ」
 一益が忠三郎の背中を叩く。忠三郎は温かい気持ちになり、一益を見上げて笑顔を返した。

 瀬田の唐橋に近い青地荘あおちのじょう。鎌倉時代から青地氏がこの辺り一帯を治めていた。六角氏に仕えるようになったのは南北朝のころ。
 忠三郎の祖父・快幹は次男を青地家の養子とし、青地家を乗っ取った。その青地家も信長の上洛の折には蒲生家と肩を並べて織田家に臣従している。

 青地家の当主、駿河守茂綱は忠三郎の父・賢秀の弟で、日野に親族が集まると必ずその中には茂綱がいた。父とは違い、祖父によく似た叔父は恰幅がよく声も大きい。戦国武将らしい武将だ。
 越前出兵の陣振れが出され、四月になって蒲生家も兵を集めて青地荘にいる叔父と落ち合ったのち、京にいる信長と合流することになった。
 忠三郎は支度を整え、城下で父が現れるのを待ったが、待てど暮らせど賢秀は姿を見せなかった。
(日取りを間違えたか…?)
 父とは家臣を通して意思疎通を図っているが、直接会話をしていない。何か手違いがあったかと町野左近を使いに出すと、しばらくして、町野左近が困惑した表情で戻って来た。
「殿は急病とのことで…」
「急病?」
 それは只事ならぬ、と思ったが、町野左近は首を傾げ、
「腹が痛いと仰せで…。先に青地荘へ行き、駿河守様と合流するようにとの仰せでござりました」
「父上は後から来ると?」
「はて、それは…」
 なんとも歯切れの悪い返事だ。不審に思ったが言われた通り、兵を率いて青地荘へ向かった。
 茂綱はすでに城を出て、蒲生勢を待っていた。
「おぉ、鶴!立派な武者姿ではないか」
 叔父が殊更大声で呼びかけてきた。忠三郎は馬から降りて丁寧に頭を下げる。茂綱も馬から降りて、辺りを見回し、
「兄上は?」
「腹が痛いと仰せで、先に青地荘に行くようにと申し付けられました。ここで待っておれば、直に追いつくものかと」
 忠三郎がそう言うと、茂綱は、いや、と言った後、声を落とし、
「兄上は出陣なさるまい」
「参陣できぬほど病いが重いと?」
 これまで賢秀が病気だと聞いたことはない。叔父は何か知っているのだろうか。
「いや、兄上は昔から、戦さと聞くと病いとなる」
「それは…」
 仮病だと言っているのだろうか。
「兄上は幼き頃より争いごとがお嫌いじゃ。それゆえ、合戦というと、父上が大将を務め、兄上は留守居であった」
 そんな話は誰からも聞いたことがなかったが、言われてみれば、伊勢出兵のときも、不自然なほど支度に時間がかかっていたし、軍議に呼ばれても、なかなか重い腰を上げようとはしなかった。
「ましてや伊勢と違い、此度は越前までの遠征。兄上も気乗りせぬのであろう」

 織田家に臣従して以来、戦さ続きだ。叔父の言う通り、縁戚もいる伊勢と越前では大きく異なる。見も知らぬ土地まで行き、戦さすることに抵抗を示すのは父だけではなく、家臣の中にも不満を抱えているものもいた。

 今回の越前攻めには柴田勝家、明智光秀、羽柴秀吉といった重臣の他、畿内の三好義長、松永久秀が加わることになっている。賢秀一人がいないからといって戦局に代わりはないが、かといって仮病を使うというのはどうだろうか。
「それではここで待っていても、父上は来ぬと…」
 信長になんと言い訳すればいいのか。忠三郎が困っていると、
「上様にはわしから話す。鶴は何も案ずることはない。伊勢でも大手柄を立てたではないか。此度もおぬしの勇猛ぶりを見せてくれ」
 頼りがいある叔父にそう言われ、忠三郎は笑って頷いた。

 忠三郎は叔父と共に京へ入り、信長本隊と合流。琵琶湖の左を北上して若狭へと向かう。
 今回の越前・朝倉攻めは、表立っては若狭攻めと呼ばれている。織田家の同盟者であり北近江を支配する浅井家が朝倉家とは昔から同盟を結んでおり、朝倉を攻めない約定があるとか、攻める時は浅井に一報を入れるとか、そんな話があるらしい。

 浅井家への信長の気の遣いようは、婚儀のときにも表れている。通常、婚礼にかかる費用は全て嫁ぎ先が負担するが、浅井家との婚儀では織田家がすべて負担している。

 このため今回は浅井の顔を立てる形で、北近江を通って越前を攻めることはせず、若狭攻めと称して若狭を経由し、越前に向かうことになっていた。

(叔父上は、父上のことをなんと上様に伝えたのであろうか)
 これが重なれば、信長はもちろん、諸将も父の仮病に気づくだろう。信長に詰問されるようなことになったら、父はどうするつもりなのだろうか。

(わしが手柄を立て、我が家の面目を保たねば)
 気負って越前に向かった。

 四月二十五日。総勢三万の織田軍は敦賀に到着した。
 敦賀は平安時代に渤海ぼっかいの使者を迎え入れていたとも伝わる風光明媚な湊町だ。
「若。少し高きところへ行くと海が見えると言う話で。もしや海の向こうに渤海も見えるかもしれませぬな」
 見知らぬ土地へ来て、町野左近は興奮気味だ。
「渤海…そうかもしれぬな」
 渤海は今でいう明の国のことで、七百年前に滅亡している。朝鮮半島の向こう側にあり、いくら高いところに登っても見えるとは思えない。

(爺は何を勘違いしておるのやら)
 早く日野に戻りたいと言われるよりはいいかもしれない。そう思い、適当に話を合わせる。
 多勢に無勢で朝倉家の天筒山城は柴田勝家が半日で落とし、その翌日には戦いを放棄した朝倉勢が金ヶ崎城から退去した。
「さすがは天下の織田家。向かうところ敵なし。こうなると、我らの活躍の場もござりませぬな」
 祖父の代から蒲生家に仕える北川土佐守が安堵したように言う。
(みな、ほっとしておるような…。これでよいのであろうか)

 これから更に北上し、京の都を凌ぐとも言われる一乗谷まで行けば、変わるかもしれない。そう思っていると、帷幕の外で馬のいななき声が聞こえてきた。
「なにやら賑やかな…」
 そう思っていると、幔幕を蹴って叔父の青地駿河守が現れた。
「鶴!急ぎ撤退じゃ!」
「え?」
 何が起きたのだろうか。忠三郎は訳が分からず、叔父の顔を見る。
「浅井が朝倉に寝返ったのじゃ」
 その場は一瞬で凍り付いた。
「そんなことが…」
 北近江から進軍してくるのであれば、織田勢は袋の鼠となってしまう。

「上様は?」
「馬廻り十騎ほどを従え、すでに京へ向かわれておる」
 信長はもう、この戦場から引き上げているという。
(上様に置き捨てにされた)
 忠三郎はどうしていいか分からず、叔父を見上げる。

「皆、陣払いの支度をいたせ!」
 叔父が家臣たちに命じると、その場は騒然となり、家臣たちが青くなって散っていく。
「鶴、しっかりいたせ」
「されど…されど、上様に見捨てられ、我らは一体、どうすれば…」
「案ずるな。殿軍しんがりの大将は明智殿が務めることとなった。急ぎ引き上げねば浅井勢に退路を塞がれる。そうなる前に我等も急ぎ上様の後を追い、京へ戻るのじゃ。よいな、決してわしから離れるな」
「は、はい」

 殿軍の大将が明智光秀であれば、敵が追いすがることはないだろう。しかし何が起きるかわからない。忠三郎は必死で叔父の馬を追いかけた。 来るときには気にもならなかった山道が、急な坂ばかりに見える。その中でもなんとか馬を御しつつ、叔父を見失うことなく進むことができた。

(他の者に引けを取らぬくらいに馬を扱うことができている)
 自分でも意外だった。馬術を教えてくれたのは義太夫だ。一益から武芸を教えるようにと言われた義太夫は、真っ先に馬術を教えてくれた。

(こうしたわけか)
 無論、こんな事態は想定してはいかなっただろう。しかし「いくさの勝負は時の運によることなれば、あながち恥ならねど」と足利尊氏はそう言った。何が起きるかわからないのが戦さで、敗戦となり、逃げるのであれば馬の扱いに長けているかどうかで生死を決めることもある。
『馬には甘いものと女子じゃ』
『甘いものと女子?』
『然様。馬も生き物。我等と同じ。牝馬をけしかける、さもなければ饅頭をばらまけば、敵の馬は大混乱となり、戦さどころではのうなる。これぞ素破の奇策中の奇策じゃ』

 義太夫は誇らしげにそう言ったが、他愛もない話にしては声が大きかった。たまたま隣の部屋にいた一益の耳にも届いていたらしく、襖越しに咳払いが聞こえてきた。どうも素破の奇策ではなく、義太夫考案の奇策のようだ。甘いものと女子とはどちらも義太夫の好物。義太夫が慌てて口を閉じた。

(どうしておるかな)
 岐阜の屋敷でのことを思い出していると、いつのまに越前を抜け、若狭から京まで鯖を運ぶという朽木街道、別名・鯖街道まで戻っていた。
(ここまでくれば都まではあと十八里)
 虎口を脱した。殿軍しんがり部隊が追いついてくる様子はないが、ここまでくれば浅井勢が追ってくる恐れは半減する。
「鶴、大したものじゃ。そこまで馬を乗りこなせれば上様の馬廻りを務めても申し分ない程であろう」
 青地駿河守が汗を拭って馬を寄せてきた。

「明後日には京へ辿りつくであろうが、このままでは収まるまい。留守中の国元に何事もなければよいが」
 浅井長政が寝返ったことはどこまで諸国に伝わっているのだろうか。甲賀に潜む六角義治や祖父・快幹が知れば、兵をあげることも起こり得る。
(早う日野へ戻らねば…)
 この山の向こうに琵琶湖が、そしてさらにその向こうには日野がある。早く日野に戻らねばという焦りが募った。
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