獅子の末裔

卯花月影

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15.摂津の夕闇

15-5. 隠れ行く者

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 忠三郎が再び小屋野砦を訪れたのは、二月の暖かい日々が続く頃だった。武藤宗右衛門は不在で、一益は銃の手入れに余念がなかった。
「武藤殿は…」
 忠三郎が問いかけると、一益は
「摂津守が田植えの時期を終えたのちに兵を起こすやもしれぬ。五郎左にも奇襲に備えさせるため、塚口へ行った」
 忠三郎はあぁと頷く。前回来た時よりも、小屋野砦の周りが物々しいのは奇襲に備えてのことらしい。
「此度は、上様は何と?」
 一益に鋭く問われた忠三郎は、内心動揺しながらも平静を装い、
「様子を見て参れと、そう仰せで」
 常の如く、そう答えた。だが一益はなお問いを重ね、
「…それだけか?」
 と続けた。

 忠三郎は焦りつつも、ここで不用意に視線を泳がせば、あらぬ嫌疑をかけられると考え、
「それだけ、とは…。それは、無論。…にしても、さすがは義兄上。奇襲の備えもぬかりありませぬな」
 胸を張り、明るく笑ってその場をやり過ごそうとした。しかし一益はただ頷くだけで、さらに問いただそうとはしなかった。
(何かを察しておられるのであろうか)
 一益の考えは、いつもながら読めない。こちらを振り向くこともなく、黙々と銃の手入れを続けている。

 忠三郎がそしらぬ顔で、一益が何か言ってくれるのを待っていると、やがて、静かに口を開いた。
「鶴、そなたは心得違いをしておる」
「心得違い…とは?」
 忠三郎が首を傾げると、一益は続けた。
「人が偽りごとを申すときに、視線を泳がせるであるとか、落ち着きがなくなるであるとか、そのようなことをしたり顔で申す輩もおるが、あれはその者の思い込みに過ぎぬ。偽りごとを胸を張って堂々と申す者も、世には多くおる」
「は…あの…それは…」
 忠三郎は言葉を詰まらせたが、一益はさらに続ける。

「そなたが嘘・偽りが苦手であることは、よう存じておる。されど、心得違いをしていては、相手の嘘を見抜くこともできず、逆に欺かれることもある。さらには、偽らざる者を疑うことにもなりかねぬ」
 まるで何もかも見抜かれているような気がして、返す言葉も見つからない。
「何を目的とし、誰のための偽りであるかによっても、表に現れる態度も異なってくると言うもの」
 これではまるで、忠三郎が宗右衛門に頼まれて、何かを隠していると言わんばかりだ。忠三郎は冷や汗を感じながら、かすれた声で答えた。

「まことお恥ずかしき次第で…」
 すると一益は、冷静な口調で最後の一言を放った。
「申せ。宗右衛門に何を口止めされておる?」
 もうこれ以上、隠し通すことはできない。そう悟った忠三郎は、ついに観念し、都であった一切のことを話す決意を固めた。やはり一益の前でこれ以上隠すことは不可能だ。

 深く息を吸い込むと、忠三郎は静かに口を開いた。
「…すべてをお話しいたします」
 一益は銃の手入れを続けながらも、耳を傾けている。
「ことの始まりは、都で偶然にも武藤殿に会うたことでござります」
 忠三郎は、言葉を選びながら一益に語り始めた。
「宗右衛門に?」
 一益が低く問うと、忠三郎は頷く。
「はい。ところがその会うた場所というのが、饅頭屋の前でござりまして。して、武藤殿がでてきたのは…」

 忠三郎が言葉を詰まらせると、一益が間髪入れずに続けた。
「饅頭屋宗二の館か」
「御慧眼、恐れ入ってござります」
 やはり、一益はすでに何かを察していたかのようだ。忠三郎が宗右衛門に会ったのは、饅頭屋宗二の屋敷の前。宗右衛門はその屋敷から姿を現した。
 饅頭屋宗二こと林宗二――宗二は、ただの饅頭屋ではない。饅頭屋を家業としつつも、古今伝授を受けた詩歌に通じた詩人の側面を持つ。その一方で、古来から伝わる和薬と大陸の古典医書に書かれた漢薬にもつうじた和漢の薬師だった。

「武藤殿は大事そうに包みを抱えておいででした。これはおそらく薬では…」
 腹具合が悪いのかもしれないと思ったが、宗右衛門自らが出向いてまで、その薬を手に入れたこと、そして口止めをされたことが、どうにも引っかかっていた。
「義兄上は存じておいででしたか」
 忠三郎は一益に問いかける。一益の冷静な顔を見つめながら、答えを待った。

「そなたが何度も宗右衛門の様子を見に来ていたゆえに、おかしいと思うた。それに宗右衛門はだんだんとやせ衰えているようにも見える」
 確かに、最近の宗右衛門はどこか疲れたような表情を見せ、以前の力強さが少しずつ失われているようにも感じられる。なによりも宗右衛門の不自然な振る舞いと、事あるごとに宗右衛門の様子を気に掛ける信長の態度。

「もしや、これは思いのほか、重い病なのでは…」
 忠三郎は小さく呟いた。宗右衛門が本当に重い病にかかっているなら、何かしらの対処が必要ではないだろうか。だが、一益は何を考えているのか、いつもながら掴みどころがない。

(義兄上は如何お思いなのであろうか)
 こんなときの一益は特に、何を考えているのか分からない。常と変わらぬようにも見えるし、深く何かを考えているようにも見える。
「戦さ場にいては命を縮めることになりかねませぬ。それゆえ、義兄上に知られれば花城山に帰されると、そう思うておられるやもしれませぬ」
 忠三郎は一益の心中を察するように静かに告げた。

 しかし、一益はわずかに目を伏せ、いつもの冷静な面持ちでこう言った。
「確かにそうだが、それだけではなかろう。むしろ宗右衛門は…」
 言葉を切るその声には、かすかな哀しみが滲んでいた。もはや治らぬ病を抱え、死を覚悟しているのかもしれない。その予感を抱えた宗右衛門が何よりも嫌がるのは、「死にゆく者」として扱われることだろう。
 どれほど衰えていようとも、その心は武人のまま、誰にも特別扱いされず、これまでと同じように生きたいと願っている。自らの体調を隠し通し、あの堂々たる風貌を崩さないのは、ただ他者に心配をかけぬためではなく、死を迎える者として憐れみの眼差しを向けられることを何より避けたいのではないだろうか。

「たとえ、隠れ行く者であろうとも…」
 一益の口から零れたその言葉は、いつもの冷徹な姿を覆い隠し、かすかな人間味を帯びていた。
 忠三郎は、ふと息を詰めた。
(やはり…)
 あぁ、まただ。ほんの時折、一益は普段とは全く異なる表情を見せる。敢えて死という言葉を使わず、「隠れ行く者」と語ったその一言に、悲しみの深さを思わせる。
(義兄上はさほどに武藤殿を…)
 忠三郎の胸中に、一益の深い落胆と悲しみがじわりと流れ込んでくる。織田家において、一益が自分と肩を並べて信頼する存在は武藤宗右衛門だけだったのかもしれない。互いに支え合い、戦場で命を預けられる間柄だからこそ、その絆は他とは異なる特別なものだったのだろう。

(義兄上…)
 一益の静かな悲しみの中に、忠三郎は立ち尽くす。だが、こんな時に、どのように声をかければいいのか。自分は、これまで一度も誰かを慰めたことがなかった。誰かに優しい言葉をかけられた記憶はあるが、自分がその立場になるのは初めてだった。
(かようなとき、一体、なんというべきか…)
 忠三郎は頭の中で言葉を探し、あれこれと考えを巡らせていた。しかし、妙なことに気づく。自分の思考が、いつの間にか義太夫や町野左近のような発想にたどり着いているではないか。
「義兄上。炊屋に義太夫が隠し置いた饅頭があった筈。ちと行って、持って参りましょう」
 口をついて出たその言葉に、忠三郎自身が驚く。こんな場面でまさか「饅頭」を持ち出すことになるとは――。一益が悲しみに沈んでいるこの状況で、自分が義太夫や町野左近のような発想にたどり着くとは夢にも思わなかった。

(これが、わしの最良の答えか?)
 と内心で自問しながらも、これ以外の方法が見つからなかったのだから、仕方がない。饅頭で悲しみを癒せるわけはないが、一瞬でもこの場の空気を軽くすることができるかもしれない。

 一益はどんな顔をしているだろう――気がかりだったが、確かめる勇気が持てず、炊屋に向かって走っていた。

 春を迎えた小屋野砦には、柔らかな日差しが降り注ぎ、すべてが冬の名残を忘れたかのように穏やかだった。近くに広がる昆陽池は、澄んだ水を静かに湛え、池面に映る空はどこまでも青く、風がそよぐたびに、梅の花びらがひらひらと舞い落ちては、池の水面にそっと浮かんでゆく。

 砦の中にも、春の訪れが感じられたが、その美しさが胸を締めつけるような寂しさをも含んでいることに、忠三郎は気づかざるを得なかった。自然の穏やかさとは裏腹に、心の中には何か重いものが横たわっている。一益のそばに立ちながら、忠三郎はこの静けさが余計に胸を苦しくするのを感じた。

 花が咲き誇り、春の息吹が満ちる小屋野。だが、その空気の中には、宗右衛門の隠れたる病と、一益の深い悲しみが、見えぬ形で漂っていた。
 忠三郎は毎月一度、小屋野砦を訪れる度に、宗右衛門が少しずつやせ衰えていくのを目の当たりにしていた。だが、宗右衛門はあくまでも平然と振る舞い、何もなかったかのように日常を続けていた。一益もまた、何一つ変わらぬ態度で宗右衛門に接していた。その二人の間に漂う静かな空気は、重苦しくもあり、同時に何か高潔なものを感じさせられる。
(わしと義太夫ではこうはいくまい)
 忠三郎は心の中で密かに感嘆していた。二人の間には、言葉を越えた理解と信頼が築かれているようで、その無言のやり取りに圧倒された。二人はどちらも病を意識しながら、あえてその話題には触れない。それが忠三郎には不思議でならなかった。

 一方で、その義太夫が春の訪れとともに、ようやく花城山から戻ってきた。
 義太夫の帰還は、まるで春の到来を告げるかのようだった。砦はにわかに騒がしくなり、待っていたかのように信長が鷹狩を名目に陣中を訪れ、祝いの酒樽を置いていった。信長らしい振る舞いに、家臣たちの顔もほころび、久方ぶりの酒にありつけるとあって、皆が歓喜に湧いた。
 
 その夜は、堺湊から三九郎、そして津田秀重も姿を見せ、まるで大きな祭りのような祝宴が開かれた。久しぶりの酒の香りとともに、厳しい日常の緊張も一時和らいだ。祝い酒は予め兵たちの分も用意されていたらしく、御酒下されに兵舎も沸き立ち、笑い声が砦の中に満ちていた。しかし、そんな華やかな雰囲気の中でも、忠三郎の心には、宗右衛門の痩せ細った姿と一益の冷静さが、どうしても消えなかった。

 忠三郎は内心ほっとした。義太夫は気心が知れた相手だが、酒が入るとつい軽口を叩いてしまう。今夜のような無礼講であれば猶の事、うっかり何かを口走ってしまいかねない。それだけは避けたかった。
 一益はいつものように深酒を好まぬため、早々に寝所に戻っていた。しかし、広間の賑わいはまだ続いている。この調子では夜通し騒ぎが続くことだろう。
 ふと忠三郎が辺りを見回すと、宗右衛門の姿が見当たらなかった。
(はて…早、お休みであろうか)
 忠三郎は思案しつつ、立ち上がり外の空気を吸いに出た。砦の周囲には見晴らしの良い小高い場所があり、そこからは昆陽池を一望できる。静かな夜の中、澄んだ空気が心地よく肌に触れる。

 忠三郎がその場所に足を進めると、遠く池を見下ろして佇む一人の姿があった。宗右衛門だった。宗右衛門は静かに、池に舞い落ちる梅の花びらを数えるがごとく、物思いにふけっていた。その背中には、いつもの毅然とした武士の姿とは違う、どこか儚げな影が重なって見えた。

 忠三郎はその姿をしばし見守りながら、声をかけるべきか、そっと立ち去るべきか、迷ったが、そのまま去るのは忍びない。
「武藤殿…」
 極力明るい声で呼びかけると、宗右衛門はゆっくり振り返り、穏やかな微笑を浮かべた。
「忠三郎殿」
 普段と変わらぬ態度に忠三郎は安堵した。宗右衛門は池に視線を移す。
「この昆陽の地はかつて平維盛や源範頼が布陣したとも伝わる天然の要害。されど、その一方では古の頃より多くの和歌に詠われた地であると聞き及びました」
 宗右衛門が静かに語る声は、夜の空気に溶け込み、風に乗って梅の香りが漂ってくる。
「武藤殿も和歌を?」
 忠三郎は意外な話題に思わず尋ねた。宗右衛門は軽く首を振り、苦笑を漏らした。
「いえ…それがしは生来、無骨者ゆえ、和歌の嗜みなどござりませぬ。むしろ忠三郎殿のほうがお詳しいのでは?」
その言葉に柔らかな笑みが浮かぶ。宗右衛門はいつも通りの振る舞いを見せているが、その背後に隠された思いを感じずにはいられない。

 昆陽の地は、歴史的にも要所であり、都の候補地とされるほど防衛に優れている場所だ。宗右衛門は、ここに織田家の軍勢が布陣することを見越し、有岡城攻めのためにこの地を進言した。その冷静で見事な戦略眼が、一益に評価され、強固な砦としての縄張りが進められたのだ。

 だが、今夜の宗右衛門には、武将としての顔だけではなく、静かに過去を振り返る詩情が滲んでいた。忠三郎はその余韻に引き込まれつつ、宗右衛門が抱える重い病のことを胸に秘めたまま、共に過ぎゆく春の夜を感じる。

 どれほどの時が過ぎたのだろうか。昆陽池を見下ろし、風に乗る梅の香りとともに、静かな時が流れていく。
 ふいに宗右衛門は何かを思い出したかのように、ぽつりと口を開いた。
「忠三郎殿が羨ましい」
 その言葉に、忠三郎はハッと顔を上げた。だが、月明かりに照らされる宗右衛門の顔は陰に隠れ、その表情をはっきりと見ることはできない。
「左近殿は上様とともに、百年続いたこの戦国を終わらせる器量のあるお方。必ずや、その悲願を達成されることでしょう」
 宗右衛門の声には、かすかな憧れと尊敬の念が込められていた。そして、少し間を置いて、さらに続けた。
「及ばずながら、それがしも、その同じ夢を見ておりました。しかし…」

 そこで宗右衛門は急に言葉を飲み込んだ。夜風がそよぎ、梅の花びらが一枚、池の水面に舞い落ちる。その言葉は、まるでその花びらのように、静かに消えゆくかのようだった。
(武藤殿…)
 宗右衛門が抱える深い悲しみと無念が、ひしひしと伝わってきた。志半ばにして、この世を去ることになるかもしれないという残酷な現実。それは、武士としての誇り高き生き様を貫いてきた宗右衛門にとって、何よりも耐え難いことだろう。

 どれほど無念で、どれほど悔しい思いを抱いているのか――忠三郎にも、その思いは理解できる。だが、どう言葉をかければいいのか。心の中で何度問うても、適切な言葉が見つからない。武人として戦場に立ち続けたいという強い願いがありながらも、病の前にはそれは許されない。
(人の世が儚いように、人の命もまた儚いのか)
 忠三郎は、胸の奥にしみ入るような悲しみを感じた。静かに揺れる月光が、あたかもその儚さを語りかけてくるようだった。人の命がどれほど限りあるものか、その思いがますます深くなる。
 
 命あれば昆陽こやの軒ばの月も見つ 又いかならん行末の空

 命あってこそ、この美しい月を眺めることができる。しかし、来たるべき未来において、果たして再びこの月を見上げることができるのか、それは誰にも分からない。
 宗右衛門は黙って月を見つめ続けている。命が儚いと知りながらも、その限られた時を懸命に生き抜く姿――それこそが、武士としての誇りであり、宗右衛門の生き様そのものなのかもしれない。
 忠三郎はその場に立ち尽くし、ただ静かに月と向き合う宗右衛門の後ろ姿を見守り続けた。
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