162 / 214
29.関東騒乱
29-1. 名胡桃に降る影
しおりを挟む信州、上田城。真田昌幸の居城。
秋風が山々の紅葉を揺らし、城の堀には枯葉が一枚、また一枚と舞い落ちる。千曲川は澄んだ流れを保ちつつも、どこか物寂しげに、遠い日の唄を口ずさんでいる。
背後の山には鹿の声が響き、朝霧に煙る城下では、薪を割る音や、柿を干す農家の軒先が、静かな暮らしを伝えていた。だが、その静けさの底には、冬を前にした野獣のような緊張が、ひそかに脈打っている。
上田の城は、天守こそないが、幾重にも巡らされた土塁と堀、そして真田昌幸の底知れぬ知略により、諸国の武将たちに畏れられていた。紅葉に彩られた城郭の奥、南の郭の一隅に、滝川三九郎の姿があった。
蟹江合戦の際の不手際を咎められ、畿内追放となった滝川三九郎が、真田家に客将として迎えられてから、はや五年が過ぎようとしている――。
「沼田の件も腹立たし限りというに、小癪な北条めが、沼田だけでは飽き足らず、名胡桃を手に入れようと動いておるとのことじゃ」
囲炉裏の火がぱちんと音をたてると同時に、真田昌幸が苦々しげに言い放った。外では風が木々の枝を揺らし、落葉が縁先に散り積もっていく。
(今度は名胡桃か…)
三九郎は湯呑を手にしたまま、視線を遠くに向けた。
七年前、本能寺の変の報が届いたとき、父・滝川一益は迷いなく兵を率いて上洛しようとした。その志は、関東に和を結んでいた北条氏によって踏みにじられた。手のひらを返したように大軍を差し向けられ、武蔵国との国境にある神流川で滝川勢は敗北を喫した。
そのとき、三九郎の傅役だった津田秀重――陰に日向に三九郎を支え続けていた――をはじめ、多くの滝川家の忠臣が討ち死にした。関東の霧深い野で、最後まで主君のために戦った者たちの顔が、今も秋風の中、ふとまぶたの裏に浮かぶ。
徳川家康の配下となった真田昌幸は、かつての主・滝川一益から託された沼田城を守り抜いていた。だが、北条と徳川の和睦の折、その沼田を割譲せよとの命が下る。昌幸は躊躇なく、それを拒み、徳川を離れた。
やがて厩橋城は北条の手に落ち、沼田も風前の灯火となる。昌幸は滝川一益を仲介として、豊臣秀吉に臣従の意を表した。時の流れと共に、関東の諸将もまた、ひとり、またひとりと、秀吉の威光に縋っていった。
それでも北条氏は粘った。しかし、世のうねりには抗えない。ついに北条も秀吉への臣従を選ぶ――が、その条件に、またしても「沼田」があった。
――まるで沼田が、この国のすべての境目を映す鏡であるかのように。
折悪く、一益はすでにこの世を去っていた。沼田が真田にとってどれほどの価値と意味を持つ場所かを、秀吉に直接取りなしてくれる者は、もはや誰もいなかった。やむなく昌幸は自ら上洛し、訴え出ることとなる。
その結果、沼田領のうち、沼田城を含む三分の二を北条に、三分の一を真田に割譲するという裁定が下され、和議が整った。昌幸は従わざるを得なかった。
そしてこの春――帝の聚楽第行幸に際し、豊臣領内すべての大名に上洛の命が下った。だが、北条はこれを拒む。武士の意地か、傲慢か、それとも孤独な誇りのなせる業か。
その知らせが届くとともに、上田の城にはまた、音もなく戦の風が吹き始めていた。
北条がいま狙いを定めるは、名胡桃城。沼田領の一角であり、北条にとっては喉に刺さった小骨のような存在であった。
「北条が兵をあげるのであれば、こちらにも覚悟がある。我らは沼田を奪われ、煮え湯を飲まされ続けてきたのじゃ」
真田昌幸の声は、ささやくように静かだったが、炉の火よりも熱く、そして鋼よりも冷えていた。
三九郎はその言葉を、炉の中で弾ける松のはぜ音とともに、ただ黙って聞いていた。
(父上――。ご覧ですか。あのとき神流川で命を落とした者たちとの合戦は、未だ終わっておりませぬ)
沼田という小さな城の、その瓦ひとつ、石ひとつに、滝川家の誇りと怨念がいまなお宿っている――そう思えた。
真田昌幸との密やかな会談を終え、三九郎は静かに館を出た。
秋の夕暮れが上田の城郭を染めていた。赤く色づいた楓の葉が、石垣の間を抜ける風にさらさらと鳴る。冷たい空気に頬を打たれながら、本丸へと続く小道を三九郎はひとり歩く。
ここに来て五年。だが、夜毎に思い出すのは、旧領・北勢の山や川、そして、神流川で燃えた滝川の旗の色だった。
ふと、背後の気配に足を止める。
「……参ったか」
声を発した瞬間には、すでに木の影から男が一人、すうと姿を現していた。小柄で黒装束、髷をほどき、町人ふうの身なりに仕立ててはいるが、目元は鋭く、どこか狐めいている。
「いやはや、さすがは若殿。音ひとつ立てぬつもりでござったが、風にでも揺れましたかの」
「助太郎。変わらぬな」
「風に揺れるのは木の葉ばかりでなく、人の世も、でござります」
滝川助太郎――滝川家に仕えていた素破であり、神出鬼没の風のような男。かつては一益の耳目となり、諜報と撹乱に腕をふるっていた。滝川家の凋落ののちは暘谷庵にいることが多いが、こうして時折、何食わぬ顔で三九郎の前に現れる。
「都は、どうだ」
「はい、やはり、にわかに騒がしゅうなっておりまする。暘谷庵、そちらにも動きがございました」
「動き……?」
助太郎は頷くと、袖の奥から細い竹筒を取り出し、三九郎に手渡す。
「洛中で密かに回っている文でございます。どうやら、名胡桃のこと、都にも伝わっておりまする。北条に加担するか否かで、町人らの間にも噂が飛び交い始めておりましょう」
三九郎は竹筒を受け取り、口を閉じたまましばし考える。
「義母上は……」
「ご無事に。されど、気を揉んでおられます。特に――」
助太郎の声が少し低くなった。
「ロレンソ殿の行方、いまだつかめず。何人かが南蛮寺の跡を訪ねましたが、もぬけの殻。琵琶法師姿の者が都を歩いていたという噂もありまするが……」
「生きていてくれればよい」
三九郎の言葉に、助太郎はふっと目を細めた。その目元に、どこか言いにくそうな影がさす。
「……もう一つ。これは御台様より固く口留めされておりまする。なればこそ、小声にて」
「なんだ?」
「義太夫殿が、若殿にだけは知らせるべきと、強く申されました。あの、お虎様のことで……」
「虎?虎の身になにかあったのか」
三九郎の表情がにわかにゆがむ。風の音が一瞬止んだように、空気がひりつく。
「実は……ご息女が、お生まれに」
「何、それはまことか?」
三九郎が信じられぬものを見るように助太郎を見つめた。声はかすれ、口元は困惑に揺れていた。
「若殿のお子にござります。元気な女子とのことで」
「……そ、そのような話は……聞いておらぬ」
「はい。それもそのはず。御台様のご意向により、若殿には知らせてはならぬと。されど義太夫殿は『そりゃあ、あんまりだ』と……」
「……して、その子はいま、どこに?」
「忠三郎様が、聚楽第に連れて行き、我が子として育てておいでです」
「忠三郎が……? わしの子と知りながら、そのような真似を……」
言葉の端に、怒りというより、呆然とした色がにじむ。三九郎は数歩、足を動かしたが、すぐに立ち止まり、風の吹く方向を仰いだ。
「……わしに、父たる資格などないということか」
吐き出すように言った三九郎の声は、秋の風に紛れてかすれた。助太郎はその言葉に、すぐには返せず、しばし口をつぐんだまま、遠くの山稜を仰いだ。
ようやく言葉を選ぶようにして、ゆっくりと口を開く。
「虎様は関白の側室にございます。これが公になれば、若殿のお立場はおろか、虎様のお命にもかかわる大事……どうか、いましばし、ご辛抱くださりませ」
助太郎の言葉は穏やかだったが、その一言一言が、三九郎の胸を締めつけた。
「辛抱、か……」
小さくつぶやいた三九郎の目には、もはや城も空も映っていなかった。
父・一益が、信じた道に殉じて斃れた神流川。あのとき失った家臣たちの声。幼い弟たちの遠い背中。すべてが、夢のなかで指の隙間をすり抜けていった幻のように、儚く遠ざかってゆく。
そして今――自らの子すら、その腕に抱くことができない。
娘の顔も知らず、声も聞けず、名も呼べぬままに、他人の名のもとで育てられている。忠三郎のもとで。ただ己が保身のために、虎を秀吉の側室に差し出したあの男のもとで。
「……あやつに許しなど、一度も与えてはおらぬ」
唇が震え、声がかすれた。秋の風が松の枝をわたって吹き抜けるたびに、胸の奥に潜んでいた怒りが静かに芽吹き、形を成していく。
「関白に与えた女と、その子を――忠三郎が『我が子』と称して、育てておるというのか。わしの命も、想いも、誇りも……何もかもが、あやつらの遊びの駒に過ぎぬとでも言わんばかりに」
三九郎の言葉は、もはや苦悩だけでなく、怒りだった。胸の奥に幾年も積もっていた澱が、いま静かに煮え立ちはじめていた。
「何のために生き残ったであろうか、わしは……父上……」
その問いに答える者はない。ただ、助太郎がじっと黙して、主の背を見つめていた。
城下の木々が揺れる。名胡桃のほうより、遠く不穏な雲が立ちのぼっていた。風は冷たく、しかしその冷たさは、どこか鋭い覚悟の刃にも似ていた。
名胡桃城――沼田領の小城にして、関東と信濃をつなぐ境目の砦。北条に沼田、真田に名胡桃――秀吉が定めた割譲の均衡は、薄氷のように張りつめたまま、かろうじて保たれていた。
その城で、ある日、ひそやかなる裏切りが起きた。
「――北条が、動きました」
本丸に響く報は、風の音すらぴたりと止めるほどの重さを帯びていた。
「沼田城代・猪俣邦憲が、我が方・名胡桃城代の鈴木重則殿を偽書でもって上田に呼び寄せ、その隙に家臣の中山九郎兵衛を寝返らせ、城を乗っ取ったとのことにござります」
報告したのは、密偵のひとり。言葉の末尾が、かすかに震えていた。
「重則殿は騙され、城は奪われ……?」
三九郎の目に、暗い光が灯る。
名胡桃は真田の誇り。されど、それ以上に、滝川の遺志が残る沼田を睨むための最後の砦。そこを奪うとは――
「不届き至極!」
真田家の家臣の一人が立ち上がると、室内の空気が一斉に揺れた。
「北条は秀吉公の裁定を無にいたす行い。もはや、謀反にござりまする!」
昌幸は、炉の灰を静かに撫でるように見つめたまま、しばし黙していた。やがて、その目がゆっくりと三九郎に向く。
「……三九郎殿。今こそ滝川の名を以て、北条に一矢報いるときではないか」
三九郎は、ただ一度、深くうなずいた。
(父上……神流川で失った我が家の誇り。あの日、塵のように散った者たちの仇が、今こそ時を超えて、刃とならん)
「いかほどの兵をお預かりできますか」
「五百連れていかれい。まずは猿ヶ京に兵を置き、敵の出方を見て動くのじゃ」
「御意」
城下の空が重く沈む。風は北より吹き、遠く関東平野の空には、名胡桃の方角から不穏な雲が立ちのぼっていた。
名胡桃が落ちた――それは、ただ一城の占拠にあらず。北条の意地、真田の誇り、そして秀吉という新たなる天下人の威信が、今まさに揺らがんとしていた。
秋の空気が肌を刺す。戦の気配が、しんしんと信濃の大地に染みこんでいく。
夜半の上田城。
灯火の消えた城下に、風がうなりをあげていた。紅葉はすでに色を失い、裸の枝が月に手を伸ばしている。
本丸の廊下を、三九郎はひとり歩いていた。石畳に響く足音は、まるで誰かの遠い記憶を呼び覚ますかのように虚ろだった。
やがて、ひとつの影が静かにその前に立つ。
「……助太郎か」
「はっ。名胡桃の件、御台様のもとにもすでに届いております」
「そうか……義母上は……」
「御台様は、ただこう申されました――『父上の無念、今こそ晴らす時』と」
三九郎は静かに頷いた。けれど胸に浮かんだのは、もはや父・一益の面影だけではない。
蒲生忠三郎――。
三九郎よりわずか二つ年長の、兄とも慕った男。だがその絆は、単なる年齢差では語れぬ深さがあった。忠三郎は一益が実の子のように手塩にかけ、家中でもその才覚と誠実をもって重んじられた。三九郎にとっても、父に並ぶほどの憧れであり、武家としての道を教えてくれた最初の背中だった。
――だがその男が。
妹・虎を、己の意志も問わぬまま、関白・秀吉の側室として差し出した。そしてその腹に宿った三九郎の子を、自らの娘として聚楽第に連れて行き、今なお自分の子として育てている。
(なにゆえ、あれほどまでに従順であれるか……)
すべては「家」を残すため――忠三郎の理は、常にその一点に尽きる。家を、名を、格式を守るためであれば、妹の暮らしも、冷たく計算に組み入れる。あまりにも理知的で、あまりにも非情なその在り方に、三九郎の胸は幾度となく焼け爛れてきた。
忠三郎の命を奪うことなど、たやすいことだ。無防備で、油断だらけの背。だが、それができなかった――
(あれは、虎の兄……)
その思いが、刃を引かせた。
そして関白太政大臣豊臣秀吉。
その名を思い浮かべるたびに、胸の奥が焼けただれる。父と家臣たちが命を賭して築いた北伊勢を奪い去り、滝川家の名と志を、薄ら笑いと共に地に伏せさせた男。その天下のもとで、我が子すらも自らの手で抱くことを許されぬ――
――それでもなお、滝川家は生きているというのか。
いや、残されたのは、名ばかりの虚ろな装い。それは忠三郎が着せた、飾り物にすぎない。だが今、秩序を破ったのは、その秀吉の支配に従うべき北条だった。
かつて神流川で滝川を裏切り、無数の忠義を死に追いやった北条。あの屈辱が、ふたたび「沼田」によって呼び覚まされる。
「助太郎」
「御意」
「そろそろ、わしも動かねばなるまい。これはもはや、上意の許しを乞うまでもない」
「されば――」
「いや、すべては『名胡桃』が命じたことじゃ。父上の無念、家臣たちの忠義の屍、そして……我が子を抱けぬこの手の業を」
三九郎は、腰の太刀を握る。
「この刃に宿して、北条の者どもに知らしめてくれる。滝川三九郎、いまだ生きていると!」
だが、己の声のうちに、かすかな微かな迷いがにじんでいることに、三九郎自身、気づいていた。
(生きている――と、言えるのか)
夢は奪われ、家は潰され、名は歴史の隅に追いやられた。残されたのは、誰にも知られぬ怒りと、会うことさえ叶わない子への痛み、愛した者への呵責――ただそれだけだった。
風が唸った。
信濃の空が夜を裂くように鳴り、南方、関東の地平へと、冷たい空気が流れてゆく。
そして遠く小田原では、北条氏政が、もはや退くには遅すぎる道を、静かに、しかし確かに、選びつつあった。
0
あなたにおすすめの小説
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
九州のイチモツ 立花宗茂
三井 寿
歴史・時代
豊臣秀吉が愛し、徳川家康が怖れた猛将“立花宗茂”。
義父“立花道雪”、父“高橋紹運”の凄まじい合戦と最期を目の当たりにし、男としての仁義を貫いた”立花宗茂“と“誾千代姫”との哀しい別れの物語です。
下剋上の戦国時代、九州では“大友・龍造寺・島津”三つ巴の戦いが続いている。
大友家を支えるのが、足が不自由にもかかわらず、輿に乗って戦い、37戦常勝無敗を誇った“九州一の勇将”立花道雪と高橋紹運である。立花道雪は1人娘の誾千代姫に家督を譲るが、勢力争いで凋落する大友宗麟を支える為に高橋紹運の跡継ぎ統虎(立花宗茂)を婿に迎えた。
女城主として育てられた誾千代姫と統虎は激しく反目しあうが、父立花道雪の死で2人は強く結ばれた。
だが、立花道雪の死を好機と捉えた島津家は、九州制覇を目指して出陣する。大友宗麟は豊臣秀吉に出陣を願ったが、島津軍は5万の大軍で筑前へ向かった。
その島津軍5万に挑んだのが、高橋紹運率いる岩屋城736名である。岩屋城に籠る高橋軍は14日間も島津軍を翻弄し、最期は全員が壮絶な討ち死にを遂げた。命を賭けた時間稼ぎにより、秀吉軍は筑前に到着し、立花宗茂と立花城を救った。
島津軍は撤退したが、立花宗茂は5万の島津軍を追撃し、筑前国領主としての意地を果たした。豊臣秀吉は立花宗茂の武勇を讃え、“九州之一物”と呼び、多くの大名の前で激賞した。その後、豊臣秀吉は九州征伐・天下統一へと突き進んでいく。
その後の朝鮮征伐、関ヶ原の合戦で“立花宗茂”は己の仁義と意地の為に戦うこととなる。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
猿の内政官 ~天下統一のお助けのお助け~
橋本洋一
歴史・時代
この世が乱れ、国同士が戦う、戦国乱世。
記憶を失くした優しいだけの少年、雲之介(くものすけ)と元今川家の陪々臣(ばいばいしん)で浪人の木下藤吉郎が出会い、二人は尾張の大うつけ、織田信長の元へと足を運ぶ。織田家に仕官した雲之介はやがて内政の才を発揮し、二人の主君にとって無くてはならぬ存在へとなる。
これは、優しさを武器に二人の主君を天下人へと導いた少年の物語
※架空戦記です。史実で死ぬはずの人物が生存したり、歴史が早く進む可能性があります
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
対米戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
大本営から特命を受けてサイパン島に視察に訪れた柏原総一郎大尉は、絶体絶命の危機に過去に移動する。
そして21世紀からタイムリーㇷ゚して過去の世界にやって来た、柳生義正と結城薫出会う。
3人は協力して悲惨な負け方をした太平洋戦争に勝つために様々な施策を試みる。
小説家になろうで、先行配信中!
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる