獅子の末裔

卯花月影

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29.関東騒乱

29-3. 揺れる秋灯

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 天正十八年二月

 伊勢の風はなお冷たく、朝霧が田の面をわずかに白ませていたが、松坂の町は春を待ちわびるように、確かに息づいていた。
 松坂城。
 築かれゆく石垣は、霜を帯びながらも堂々と天を指し、天主台には足場が組まれ、城の姿はようやくその全貌を現しつつあった。麓の町には人々が集い、炊煙が立ちのぼり、子どもたちの声が、まだ新しい街道にこだましていた。

 その高台に、ひときわ凛とした姿があった。

 緋羅紗地の陣羽織に身を包んだ蒲生忠三郎。
 陽の光を受けた装束は、新雪に朝日が照り返すように鮮やかで、その背後には、佐々成政より譲り受けた「三階菅笠」の馬印が陽光を受けてきらめく。後方には、槍や鉄砲を備えた四千の兵が列を成し、武者たちの甲冑が春まだ浅い陽に鈍く光っていた。

 松坂の町は、領主の出陣を一目見ようと集まった人々で、城下から街道に至るまで埋め尽くされていた。
 農夫も、商人も、女たちも、童も――皆が手を振り、声を張り上げる。

「ご武運を、鶴様!」
「鶴様、松坂はお守りいたしますぞ!」
「武功を立ててお戻りくだされや!」

 その声は、祝祭の鐘のように高く、暖かく響いた。
 忠三郎は馬上にて、ゆっくりと首をめぐらせる。
 自らが築き、人々が根を張ったこの町――。
 日野を追われ、信長の後継者という将来を失い、それでも新たに命を注ぎ続けたこの土地こそが、今や生きた証だった。

(この地は残る。たとえ我が身が戦に果てようとも)

 天主の頂に、一度だけ目をやる。
 まだ未完のその姿は、どこか天に手を伸ばそうとしているかのようだった。
 忠三郎は静かに、けれど確かに微笑んだ。

 そして、馬にまたがる。
 小田原へ――、関東へ。
 過ぎし者たちの名を胸に、己の選んだ道を貫くために。

 風が吹いた。伊勢の空は、冬の澄み渡る蒼を湛え、
 その下を、ひと筋の誇り高き軍勢がゆっくりと動き出していく。

 忠三郎を先頭に、松坂勢の軍列は北へと進んだ。
 幾度もの戦で踏み慣らされた旧伊勢街道。春の訪れを告げる風は、まだ土の匂いを含み、乾いた木立の間を縫って吹き抜けてゆく。

 やがて、軍勢は北勢の地へと足を踏み入れた。
 かつて滝川一益が治め、自らも幾度となく訪れた、懐かしき地。
 元服したばかりの頃、馬を走らせた山路。城下の市井にまじって笑った町の賑わい。
 そのすべてが、風の音とともに蘇ってくる。

「義兄上……」

 忠三郎は心の内でそう呟いた。
 義兄弟の契りを結び、父のように慕った恩人。信長の側近として、そして織田家の老臣として、あの人は、ひたすら誠を貫いた。

 ――だのに、自分は。
 その誠に背を向け、秀吉に従い、生き延びた。
 それが家を残すためだったとしても、あの戦さは、あまりに痛かった。

(それでも我らは生きている)

 やがて軍勢は滝川家の旧臣たちが今なお暮らしているという日永にさしかかる。
 風が顔を撫で、木々の間から見え隠れする館に、忠三郎は一礼した。
 旗もなく、家紋も失せたその地に、それでもなお残る気配がある。
 滝川一益という人の、誇りの残照が。

 道端では、農に勤しむ者たちが鍬を止め、行列を見上げていた。
 中には、遠く手を振る老翁の姿もある。忠三郎は思わず、頭を下げた。
 過ぎ去った年月のすべてを、なかったことにはできぬ。
 ならばせめて、あの人の名を穢さぬように――

 馬の歩みは遅くとも、確かに前へ進んでいた。
 菜の花が道端を染め、遠くで雲雀が鳴いている。空は青く澄み、背には、伊勢の春の風が吹いていた。

 軍列は北伊勢を抜け、やがて関東への広い野へと足を進めていた。
 空は晴れ渡り、雲はうすく、風はやわらかい。春の光が馬上の甲冑に映え、道脇の草は日に日に緑を増していく。

 忠三郎は、襟元をととのえながら、ふと空を見上げた。

(右近殿……)

 その名を胸中に浮かべただけで、不思議と心が静まるのを感じる。
 かつて大坂の南蛮寺で、右近と膝を交えて語らったことがあった。あの人の言葉には、武の者にはない深い慈愛と、揺るがぬ信があった。

「主を呼び求める者すべて、まことをもって主を呼び求める者すべてに主は近くあられる」と、右近は言った。
 それは戦乱の世にあって、信ずるにはあまりにも眩しすぎる言葉だった。
 だが、今にして思う――その光のようなものを、己の生にも見出せるのではないかと。

 忠三郎は、鞍の上から遠く霞む山々を眺めた。
 その先にあるは、小田原。
 そこには右近がいる。誰にも語れぬ思いを抱えてきたこの身が、何かひとつ、言葉を交わせるかもしれぬ人が。

(あの御仁であれば、語ってもよいのかもしれぬ……)

 密かに抱える胸の内のすべてを。
 滝川一益を義兄とも慕いながら裏切り、秀吉に従ったこと。
 先祖伝来の地・日野を離れ、松坂という新たな地を与えられたが、それは望んだ道ではなかったこと。
 そして何より、信長の娘婿として「連枝」の誇りを抱いていたはずの自分が、いまや豊臣政権の一大名として、その影の下に甘んじているということ――。

 かつて天を仰いだ時、己もまたそこに名を連ねることを夢見ていた。
 それはもはや夢でしかないのか。いや、今も燻りつづけているのではないか。
 心のどこかで、「天下」を目指す想いを捨てきれずにいる己がいる。

 それを、右近に語るべきか――。
 語れば、右近は忠三郎の野望を否定するだろうか。
 しかし戦支度のなかにあっても、右近のことを思えば、心にひとつ清らかな水音が広がる。
 刃にまみれた日々のなか、まるでその名を呼ぶことが、祈りにも似ていた。

 目の前を一羽の白鷺が横切った。
 春の大気のなか、白く軽やかなその羽ばたきが、忠三郎の目にやさしく映る。
 まだ見ぬ再会。されど、確かに近づいている――

 忠三郎はそっと手綱を引き締めた。
 道はまだ長い。だがその果てに、待つ者がいる。言葉を交わせる人がいる。
 そしてもしかすれば、心の奥にある「望み」を、光のなかに投げかけてみることができるかもしれぬ――

 その思いは、軍勢のざわめきのなかにあっても、忠三郎の胸の奥で、ひとつの灯のように、ゆるやかに燃えていた。



 小田原城を遠くに望む山裾に、十字の旗がひらめいていた。
 高山右近の陣屋である。

 忠三郎は愛馬をゆるりと降りると、供の者を残して一人、敷かれた白き道を歩いた。
 陣屋の周囲には柵も櫓もなく、どこか修道院のような静けさがあった。

「おお、忠三郎殿。ようお越しくだされた」
 右近が自ら帷幕の中より現れた。
 その顔には戦陣の者に似つかわしからぬ、穏やかな笑みが浮かんでいる。
 手を取り合えば、時を越えたような感覚が忠三郎の胸をかすめた。

「右近殿……変わらぬ。いや、ますます清らかになられたか」
「拙者は罪ある身。されど主は、罪人を愛し、十字架上で身代わりの死を遂げてくだされた」
 二人は幕内に入った。
 ほのかに香のような匂いが漂い、異国の飾りがいくつか壁にかかっている。
 静かで、武の者の陣とは思えぬ空間だった。

 やがて侍女が、蒸した肉を陶器の鉢に盛って運んできた。
 香辛料の香りがふわりと鼻を打つ。塩気と油の熱が、胃の腑をほどくようだった。
「これは?」
「牛の肉。異国の調理にございます。陣中では、すこしでも心を和らげねばなりませぬゆえ」
 忠三郎は箸をとり、一切れを口に運んだ。
 やわらかく、脂は淡く、香りの中にどこか懐かしささえ感じる味わいだった。
 塩気にわずかな酸味が重なり、心の奥に眠っていた何かが静かに目覚めるようだった。
「……これは美味じゃ。まっこと、かようなものは初めて口にいたしました」
 右近は微笑を深めた。
「すべては、備えられしもの。牛も、香も、われらの命も……主の御手のうちにございますれば」
 忠三郎は膝の上で箸を止めた。
 右近の言葉が胸にしみる。
 この人にだけは、己の奥底の思いを語れるのではないか――
 信長の娘婿としての誇りも、日野を去った痛みも、そして、心の奥に燃え続ける「野望」すらも。

 されど、それを表立って口にするには、いささか迷いがある。
 その夜の右近の陣屋には、静かに明かりが灯されていた。
 異国の香がほんのりと満ち、幕の内には、遠い海を越えて来た祈りの気配が息づいている。
 忠三郎は再び、牛肉を口に運ぶ。
 熱と香が喉をすべり、胸の奥に静かな火がともったように思えた。
 牛肉の鉢が空になり、香草を煮出した湯が湯気を立てるころ、忠三郎はふと、盃の影に目を落としながら口を開いた。

「右近殿。伴天連方はいずこへ参られたか」
 右近はしばし黙し、杯を置くと、目を伏せたまま応えた。
「……平戸から長崎に逃れております。京や摂津では、信仰の火は深く地に潜ってしまいました」
「長崎の地は……イエズス会から、召し上げられたのでは?」
 忠三郎の言葉に、右近は小さくうなずいた。
「はい。殿下は『異国の宗門が国を持つなど、曲事』とされ、直轄領となさいました。……されど、人は集まります。病を癒され、飢えから救われ、まことの神を賛美する者たちは、今もあの町に……」
 右近の語りは静かだったが、言葉の奥に深い憂いがにじんでいた。
 忠三郎は、はるか遠き南の町を思い浮かべた。

 長崎の開港に尽力し、その土地の人々にキリスト教を伝えたのはルイス・デ・アルメイダだった。アルメイダは生まれ育った土地から追放された人、貧しい人、病の人たちの居場所を用意するために、この町を作りたいと願い、実行にうつした。
 キリシタンであった領主・大村純忠はアルメイダの話を聞き、長崎をイエズス会に寄付する。アルメイダはキリシタンたちとともに新たな町を作り、病院を作り、南蛮寺を作った。
 それから十余年。今や多くのキリシタンたちが集まり、ひとつの町を形成している。南蛮寺には光がともり、ミサの鐘が遠く海風にのって鳴っていた――。

「多くのキリシタンたちはかの地に住まい、日々祈りをささげております」
 右近の声に、微かな翳りが宿っていた。
 忠三郎は、その目を見つめた。
「人の心には多くの計画がある。しかし主のはかりごとだけが成るもの。まことの神のみを見上げ、歩むしかありますまい」

 右近がなにか、言いたげにしている。忠三郎はそれに気づき、少しだけ身を乗り出した。 
「右近殿?」
 右近の眼が、ゆっくりと忠三郎に向けられた。それは、何か重大な話を打ち明ける前の、覚悟を帯びた眼だった。
「忠三郎殿。これは又左殿からお聞きしたことなれば、今はまだ胸の内にとどめていただきたき事柄なれど…」
「前田又左殿が…何を…」
「小田原を降したのちの天下の仕置きのことでござります」
「天下の仕置きとは?」
「はい。殿下は、諸大名に対し、大規模な国替えをお考えです。織田中将様、駿河大納言殿に対して、関東への国替えをお命じになるとか」
「お二方を関東へ…」
 忠三郎は思わず息を呑んだ。
 織田中将とは信長の次男・織田信雄。そして駿河大納言は徳川家康を指す。 天下を二分するとも言える大身の大名を、畿内から遠ざける――。
 それは、豊臣家の将来を見据えた布石に違いなかった。
「それはまた…」
「そして……忠三郎殿にも、同じく……」
「……?」
「忠三郎殿には、会津をと」
「会津……」
 声が、喉の奥で乾いた。思考が一瞬止まり、次の言葉が浮かばなかった。
「なにかの……間違いでは?日野より松坂に移されて、未だ六年も経ってはおりませぬ。天地を揺るがす大地震から立ち直り、今、ようやく城の天主が見えてきた矢先に……」
 右近は、忠三郎の動揺を前に、ただ静かに首を振った。
「殿下は、伊勢大社を領する者がキリシタンでは不都合と……そう仰せでした」
「……」
 忠三郎は、しばし黙した。
 松坂―― 自らが設計し、町を興し、人を呼び入れ、城を築き、武士も町人も共に生きる理想をこの地に描いた。
 日野を追われ、心を新たにして選び抜いた地であった。
 その松坂から、さらに遠き会津へ――それは、あまりにも唐突な、そして苛酷な仕置きだった。

「……そ、そのような……」
 声が震えていた。
 膝の上で手を握りしめる。右近の声も、もはや耳には届かない。
「忠三郎殿。どうか……心を落ち着けてくだされ。これは……殿下のご意向といえども、神の御旨と重なるもの。これまで一度も、まことの神を知ることのなかった奥羽の民が、忠三郎殿の国替えにより…」
「……右近殿」
 忠三郎は、茶の湯気の向こうに霞んだ右近の顔を見つめながら、言葉にならぬ思いを噛みしめていた。

 ――なぜ、我が道はこうもたやすく奪われるのか。

 信長の娘を娶り、大いなる未来のひとかけらを担っていたはずだった。
 だが、信長が本能寺に散ったその夜から、すべてが変わった。
 滝川一益を見限り、秀吉に与したあの日。己の決断が、己を生涯「豊臣の家来」として縛りつける鎖となった。
 どれほど城を築こうと、町を育てようと、民の暮らしを安んじようと、秀吉にとって忠三郎は――
「使いどころのよい駒」にすぎぬのだ。

(松坂を我が領国と思い定め、町を…築いた…)
 目を伏せ、唇を噛む。
 己が流した汗と血と誇り、そのすべてを注いできた地を、またしても手放さねばならぬとは。
 その理不尽に、胸が焼けるようだった。

 右近の語る「神のはかりごと」を、心のどこかで信じたいと思いながらも――
 忠三郎の胸には、なお消えぬ黒い焔があった。

(おのれ、猿……いつか、わしがそなたの見る景色を――超えてみせようぞ)

 それは、誰にも語れぬ密やかな炎。
 いや、右近にさえも、まだ言葉にすべきではない。
 だがその炎は、静かに、けれど確かに、忠三郎の胸の奥底で、かすかな音を立てて燃えはじめていた。

 ――遠く、湯の湯気が揺れる。
 冬の終わりの風が、わずかに帳を鳴らした。
 忠三郎はそっと盃を伏せた。
 その手には、微かに震えがあった。
 右近は黙して、それを見つめるのみであった。
「右近殿……今宵は、よき膳と、よき言葉を、かたじけのうござった」
 忠三郎はそう言い残し、そっと席を立つ。
 外はすでに夜の帳が下りていた。
 陣幕をくぐると、あたりはしんと静まり返り、かすかに焚火の匂いが風に混じって鼻をかすめた。
 遠くに見える自陣の灯の列を目で追いながら、忠三郎はゆっくりと歩を進めた。
 草履の音が、地に吸い込まれるように小さく響いた。
(会津か……)
 胸のうちで名を呼んでも、その地が何の面影も浮かばぬほど、遠く、寒々とした響きだった。
 松坂の町の人々の笑顔や、城の石垣に寄りかかった陽のあたたかさが、逆に胸を突いた。
(なぜ、わしばかりが……)
 心の奥底に沈めていたはずの悔しさが、にじむように込み上げる。
 秀吉に頭を下げ、笑みを浮かべ続けてきたこの幾年。
 だが、それで得たものが、この仕打ちとは――

 ふと、空を仰ぐ。
 雲ひとつない夜空に、星がいくつも凍るように瞬いていた。
 その中に、かつて日野の空で、佐助と肩を並べて眺めた北斗星を見つけた気がして、足が止まる。

(佐助……もし、おぬしが今も傍にいてくれたら、わしはこの道を選ばずに済んだのであろうか)
 夜風が、鎧直垂の隙間を撫でる。
 忠三郎はその冷たさを拒まずに受け入れ、再び歩き出した。
 その背に、今しがた別れた右近の陣の灯が、ゆらりとひとつ、風に揺れていた。
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