獅子の末裔

卯花月影

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35.帰らざる風

35-3. 鉛の記憶

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「あすのことを誇るな。一日のうちに何が起こるか、あなたは知らないからだ」――箴言二七章一節

 忠三郎は囲炉裏の火が静かにくすぶる音を聞きながら、昨夜の夢の余韻にまだ心を沈めていた。
 そしてふと、あの一益の言葉を思い出す。
「冷害に弱き稲とて、やがては寒さに耐える強き稲となる。いや、神が変えてくださる。人が知恵を尽くし、手をかけ、土を耕し、種を選んでも、花を咲かせ、実を実らせるのは人の力ではない。神の御手によるものじゃ」
 夢の中のその言葉は、現《うつつ》に戻った今もなお、胸の奥でぬくもりをもって響いていた。
 忠三郎は顔を上げ、外の灰色の空を見やった。
 空は重く、遠くの山々は霞んでいた。
 人がいかに用意し、計画し、汗を流そうとも、明日の天気すらわからない。
 けれども――だからこそ、信じて蒔かねばならない。
 花を咲かせ、実を実らせるのは人ではなく、天地を司る神であると、一益は言った。
 ならば己にできることは、ただ、耕し、水を引き、種を蒔くことのみ。実るか否かは、神の御心次第。そのことを、忠三郎は夢の中で、確かに教えられた。
 ――その朝、春を運ぶようなほのかな風が、雪解けの大地を撫でていた。
 そこへ、上方からの旅装のまま、ひとりの若い武士が忠三郎のもとを訪れる。衣に道中の土をまとい、やや焦燥を帯びた眼差しをしていた。
「忠三郎様、上方より急ぎの知らせにございます」
 使いの者は深く頭を垂れると、続けた。
「黒田官兵衛殿が、隠居なされました」
「なに……官兵衛殿が?」
 使者の口から語られたのは、朝鮮の戦況と、秀吉の怒りの報。そのすべてが、次の局面へ向かう火種となるものだった。
 朝鮮半島・南西の前線の陣城。

 黒田官兵衛は、碁石をひとつつまんで、そっと盤上に置いた。相手は、太閤の連枝にして宿老のひとり、浅野長政。
「……ここであろう」
 パチン。
 官兵衛が石を置いたその瞬間、広間の外から声がした。
「官兵衛殿。石田殿、増田殿、大谷殿、ただいまお見えです」
 官兵衛はちらと視線を上げたが、返事をしない。
 長政が苦笑した。
「また、意地の悪いことをなさる」
「碁というものは、たやすく途中で立つわけには参らぬものですぞ」
「治部殿は、殿下の意向を伝えに来たと聞きます。晋州の件でござろう?」
「そうであろうとも」
 官兵衛は手を止めぬまま答えた。

 秀吉の命は明快だった。和議を有利に運ぶため、晋州を攻め落とせ、と。だが官兵衛にはそれが愚策に思えた。たとえ一城を奪おうとも、地の利を持たぬ者が半島を支配できるはずがない。長引けば兵も、糧も、そして和議そのものも消え去る。
 控えの間では、三人が待っていた。すでに二刻を越えていた。
「……我らは太閤殿下の名代。それをかように待たせるとは…」
 増田長盛の声が苛立ちを帯びはじめる。
「……官兵衛殿は、我らを試すおつもりか?」
 やがて、三人の奉行は官兵衛に対して怒りを露わにして去って行った。
「……この屈辱、覚えておいていただこう」
 その言葉は、広間の内側までは届かなかったが、官兵衛は碁盤を見つめたままつぶやいた。
「……やりすぎたか」
 長政は嘆息し、黒石をひとつ投げた。
「今からでも詫びればよろしかろう。あの者は、恨みはするが、話は聞く」
 官兵衛は黙って頷いた。
──数日後、名護屋城。
「……何時間、太閤の使いを待たせておったのじゃああああっ!!」
 秀吉の怒号が、城中に響いた。
「お許しくだされ、殿下。さりながらこの戦さ…」
「黙れ、官兵衛!」
「ハハッ」
 官兵衛は額を床にこすりつけた。
 秀吉の顔は怒りに紅潮し、口元は泡を吹かんばかりだ。
「この太閤殿下に物申すというか。三成らに恥をかかせて、何を成したつもりじゃ!」
「……戦は、もはや意味を失っておりまする。晋州に血を流すは、道理にございませぬ」
「黙れぇぇ!! おのれ……!」
 怒りは止まず、ついに秀吉は刀の柄に手をかけた。
 しかし、官兵衛は静かに言った。
「この黒田官兵衛、これをもって隠居仕り候。以後は嫡子・長政をして家を継がせたく……」
 その言葉に、秀吉の手が止まった。
 やがて、秀吉はゆっくりと背を向けた。
「……好きにせい」
 背中でそう言い残すと、烈火の如き怒りは、静かに立ち去っていった。
 そして――意地になった秀吉は、ついに晋州攻略を命じる。
 晋州城は激戦の末に陥落。多くの血が流れ、民も兵も倒れた。
 それからまもなく、朝鮮に残った小西行長が、現地の惨状と兵の疲弊を、石田三成に訴えた。
「……このままでは、和議どころか、国そのものが傾く……」
 三成は口を結び、黙ったまま書状をしたためた。
 その数日後、太閤の命令は変わった。
 半島南端への撤退だった。


 春まだ浅い会津の空を見上げながら、忠三郎は城内の奥まった一角へと歩を進めていた。石畳を打つ足音は小さく、侍女たちの声も、遠くなる。
 その先にあるのは、千少庵が作った茶室――麟閣。
 引き戸をくぐると、すでに一人の男が、炉の前で湯を見つめていた。黒木綿の小袖に、控えめな紋。
「お久しゅうございます、少庵殿」
 忠三郎がそう言うと、少庵はわずかに頷いた。
「春の朝は……よく冷える」
「いかにも。こうして湯の音を聞いておりますと、遠き都も思い起されるというもの」
 少庵は柄杓で湯を汲み、静かに茶碗に注ぐ。泡立つ湯の面に、煙のようにゆらぎが走った。
 時の流れを忘れさせるかのような、炉の音。
「世は……ますます騒がしくなっておるような」
「されど、こうしていると、不思議と心が鎮まるのが分かる」
 少庵は手を止めず、やがて小さく口を開いた。
「父・利休もまた……その夢のなかで、消えていき申した。父が切腹を命ぜられたとき、太閤殿下の心には明との戦さかしかなかった。父は……明国との戦を、常々、無益だと申しておりました」
 忠三郎は頷いた。あの頃、利休は秀吉から唐入りの話を聞き、幾度となくそれを止めようとしていたと聞いている。」
「お茶頭の言葉は……耳に痛いものであったのかもしれませぬな」
「然様。…父は豊臣家の行き末を常々案じておりましたものを…」
 そして少庵は、忠三郎に一礼した。

「ここに身を潜めることをお許しいただいた恩……忘れることはございません。父が夢見た『わび』のひと時は、ここ会津のように、遠く世の騒ぎを離れた場所でこそ、静かに根を張るのかもしれませぬな」
 その言葉に、忠三郎は微笑を浮かべてうなずいた。
「世の外に咲く花ほど、目立たぬが、長く香るものと心得ておりまする」
 少庵は、炉の火を見つめたまま、静かに語る。
「――あの折。父が切腹を命ぜられたのち、都にはそれがしの行方を問う声もございました。あのまま姿を見せておれば、命の保証はなかった」

 忠三郎はゆっくりと頷いた。少庵の身を、密かにこの会津に迎え入れたのは、自分自身だった。
「忠三郎殿のお計らい……いまなお、この身に沁みております。こうして静かに茶を点てることができるのも、すべては――」
 言葉を切った少庵は、茶碗を忠三郎の前に差し出した。
「……まこと、忝き次第」
 忠三郎は受け取りながら、穏やかに言った。
「我らが救ったものの価値が、真に問われるのは……世が再び、静まってからかもしれませぬ。少庵殿――」
「はい」
「茶を一服いただくだけで……心が澄んでまいりました」
「高山右近殿は加賀でよく茶会を開いておると聞き及びました」
「右近殿が?」
「はい。その理由は…」
 少庵が言い淀んだので、その先は、言わずとも通じた。
 茶会は単なる名目。右近が頻繁に茶会を開いているのは
(キリシタンたちを集めて説話を…)
 前田利家も、跡継ぎの利長も知っていて、あえて眼をつぶっているのだろう。
 心の中で、ひとつの決意が固まっていく。
(やり残しのないように、せねば…)
 二人はしばらく、何も言わず、ただ炉の音に耳を傾けていた。

 やがて忠三郎は茶を口に運ぶ。
 その香りと温もりが、胸の奥にじんわりと染みわたっていく。
 今こそ……己が歩を進めるときではないか。
 少庵は微笑んだ。言葉は返さない。ただ、そのまなざしがすべてを見抜いているように思えた。
 忠三郎は立ち上がる。襖の向こうには、夏の兆しを湛えた庭が広がっている。
 袖を整え、外へ出ると、袖を整え、書院の文机に向かう。
 紙を取り出し、筆を走らせる。あて先は二人――

「内府殿。そして、加賀大納言殿」
 内府とはすなわち内大臣である徳川家康。そして加賀大納言は前田利家。
 文の内容は、誰にも見せぬまま、そっと封がなされた。
 そして、それが届けられる頃には、忠三郎自身が、上洛の途にあることだろう。
 まだ誰も知らぬ、『あること』を胸に秘めて。
 庭先にふと目をやれば、片隅に、芍薬の蕾がほころびかけていた。
 まだ見ぬ夏へ向けて、最後の力で咲こうとしているかのように――。


 都へと向かう街道の途中、忠三郎の一行は、上野の国に足を踏み入れていた。
 真夏の日差しは容赦なく、照り返す白い道に馬の影が濃く落ちている。吹き下ろす風も、どこか熱を帯びていた。
 かつて、義兄・滝川一益がこの地を治めていた。
 忠三郎は、馬上から遠くの山並みを見やり、ふと手綱を緩めた。
「……義兄上は、夏の野を愛でる人であったな」

 ぽつりと漏れた声は、誰に向けたものでもなかったが、葉擦れの音が微かに応えるように響いた。
 その音に誘われるように、記憶がひとつ、またひとつと胸の奥から蘇ってくる。

 まだ「鶴千代」と呼ばれていたころ――。
 母が亡くなり、屋敷の中が静まり返っていたあの頃、傅役として傍に付くようになったのが、三雲佐助だった。
 歳は七つほど年上。痩せて小柄で、口数は少なく、影のように傍に控える人だった。
 その年の夏、日野の城下には一風変わった賑わいがあった。
 祖父・快幹が、近江の国友や堺から鉄砲鍛冶を招き入れ、新たな鍛冶長屋を作っていた。
 鶴千代は、物珍しさに惹かれて、その長屋をよく覗きに行った。
 火花と金槌の音が交差するなか、重たい銃身が組み上げられていく光景は、幼い心にどこか神秘的に映った。

 ある日、鉄砲を抱えて出てきた鶴千代に、佐助が声をかけた。
「それを……持ってみたくなりましたか」
 鶴千代は頷いた。鉄でできたそれは思いのほか重く、抱えるだけで腕がしびれた。
「かようなもので、戦をするのか」
 佐助は一瞬、目を伏せてから言った。
「はい。されどこれは、ただの武器ではございません」
「ただの武器、ではない?」
 佐助は、ひと呼吸置いてから、語った。
「これに込められる鉛玉は、鉄よりも重く、柔らかい。そのため、体に入り込むと、深く喰い込んで止まります。もし内に留まれば、やがて人は……毒にあたったかのように衰え、命を落とします」
「……毒?」
「はい。鉛は、見た目に変わらずとも、人の身をじわじわと蝕む恐ろしきもの。撃たれたその場で倒れずとも、いずれ……」
 幼い鶴千代には、それがどこか現実味のない話に聞こえた。だが佐助の目は、遠い何かを見つめているようで――あの目を、鶴千代は今も忘れられない。
(佐助は、そのようなことを何処で知ったのか)
 そう訊こうとして、やめた。訊いてはいけない気がした。
 母が亡くなった日以来、何かが変わったように感じていた。
 佐助もまた、何かを背負ってここに来たのだということを、言葉にならぬまま、肌で感じ取っていたのかもしれない。

 そしてもう一つ、思い当たることがあった。
(……そういえば)
 あの話を聞いたのは、佐助だけではなかった。
 もう一人、鉄砲の恐ろしさを語っていた人がいた。
 ――滝川一益。義兄と呼んだ男。鉄砲の名手として知られた、戦の鬼。

 ある年の秋、戦の前夜だった。支度を終えた一益が、鶴千代に向かって語った。
「そなたは、鉄砲をどう思う」
 問いの意図がわからず、鶴千代は首をかしげた。
「……強い武器だと」
 一益は笑った。その目は、常と変わらず、どこか冷めていた。
「然様。強い武器かもしれぬ。されど、鶴千代――」
 一益は、そっと火の入った鉄砲筒に触れながら、静かに言った。
「鉄砲に撃たれて即死するのは、まだよい。問題は、身体の奥深くに鉛が入り、それを取り出せぬまま、生き延びる者よ。時間が経てば経つほど、毒が回って死に至る。そうやって命を落とす兵を、幾人も見た」

「……」
「その死は、戦の音が遠ざかってからやってくる。人の記憶から消えかけたころにのう。忘れ去られた死ほど、辛きものはない」
「忘れ去られた死…」
 一益の横顔に、失われた誰かへの想いが移されていたのを、鶴千代は今もはっきり覚えている。
 ――佐助と一益。
 違う場所で、違う立場で、同じように鉄砲の本質を知っていた二人。
 そしていずれ、忠三郎自身もまた、数えきれぬ鉄砲の音をくぐり抜けてきた。
 蝉の声が、ふと止んだ。
 忠三郎は、馬上で目を細めた。
 あの頃、ただ重たいだけに思えた鉄砲が、やがて人の世の行く末を左右するほどの力を持つことになるとは――
 幼い自分は、想像すらしていなかった。
「…義兄上…。織田家に鉄砲を広めたのは義兄上ではありませぬか。大筒、大鉄砲を作り上げたのも義兄上じゃ。さほどに恐ろしきものと知りながら、義兄上は何故…」」
 問いは、誰に届くでもなく、風に紛れた。
 蝉が一斉に鳴き始めた。蝉時雨の向こうに、遠く鐘の音がかすかに聞こえたような気がした。上野の夏は、ひどく蒸し暑く、そしてどこか――寂しかった。

 一益が見ていたものを、自分は果たしてどれほど見据えてきたのか。
 佐助が語った「毒」のようなものが、今、己の中にも巣くっている気がした。
 鉛玉のように、声には出せぬ痛みを沈黙の底に押し込めて――それでも人は、歩を止められぬ。
 忠三郎は目を伏せ、ひとつ深く息をついた。
 佐助も、一益も、それぞれに覚悟をもって鉄砲を知り、戦を知り、そして言葉の届かぬ哀しみを抱えていたのかもしれない。
 そのことに、ようやく気づけるようになった。
 あれから、幾つもの戦を越え、幾人の死を見送ったことか。
 自分の命の重さすら、時に疑うほどの歳月を経て、なお忘れられぬものがある。
 ――あの日、佐助が伏せたまなざし。
 ――あの夜、一益の横顔に浮かんだ面影。
 人は、ただ強くなるために戦うのではない。
 痛みを知ってなお、己の役割を果たすために生きる―
「……義兄上。佐助。おぬしらの想いに、ようやく、応えられる気がいたします」
 忠三郎は、ゆるやかに手綱を引いた。馬がひとつ、首をふる。
 蝉の声が、いっそう高くなった。
 その音の向こう、忠三郎は確かにふたりの背を見た気がした。
 日野の夏、鋳鉄の火の粉、若き日の問いかけ――
 すべてが、胸の奥で一つに融け合っていく。

 風が、通り抜けた。
 目を上げれば、夏雲の白さが空を染めていた。
 そして忠三郎は、再び歩き始めた――かつて誰かが辿った道を、今度は己の意志で。
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