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35.帰らざる風
35-6. 月の在りか
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風が、静かに草を撫でていた。
さながら水面のように、淡くやわらかな波が一面にひろがってゆく。
どこまでも続く緑の草原。風が草の穂をそよがせ、空はどこまでも高く、青く、透明だった。
忠三郎は、ただ一人、その風のなかに立ち尽くしていた。
この光景を、自分はかつてどこかで見た――そう思った。
風の匂いも、遠くで鳴く雲雀の声も、胸の奥をかすかに疼かせる。だが、それがいつの記憶かは思い出せない。ただ懐かしさだけが、胸の内に広がっていた。
ふと、気づけば傍らに、人の気配があった。
風に紛れて、懐かしい声が聞こえてくる。
「……若」
その声に振り向くと、そこにいたのは、佐助だった。
いつかの夏の日と同じように、くたびれた装束のまま、気怠げに、どこか嬉しそうに立っていた。
「……佐助か」
そう呟いた瞬間、胸の奥にこみあげるものがあった。
ああ、これは夢なのだ――忠三郎は悟った。
この世を去ったはずの男が、こうして風のなかに立っているのだから。
だが夢であるはずなのに、風の感触はあまりに確かで、佐助の声も、微かに笑う目元も、昨日会ったばかりのように生き生きとしていた。
「若も、ご立派になられて」
くすりと笑う佐助に、忠三郎も笑みをこぼす。
「おぬしは、あのときのまま。何一つ変わらぬ」
「夢のなかですからな。若が望めば、拙者など、いつまでも若いまま」
草原を渡る風はどこまでも穏やかで、陽の光は金色にかがやきながら、草の海をゆっくりと照らしていく。
「しかし……夢にしては、ようございますな。この春の気配が、こんなにも」
佐助のことばに、忠三郎は微かに頷く。
足もとに広がる草の感触が、現実のように鮮やかだった。
この草原のどこかに、自分の記憶のかけらが落ちている気がしてならなかった。
やがて、佐助は昔語りのように、ぽつりぽつりと語りはじめた。
「若は存じておいでで? 甲賀も日野も、もとは同じところから生まれたと」
「もとは……同じ?」
その話は、かすかに記憶の底にあった。たしかに昔、誰かに聞かされたことがある。
「千年ほど前のことと伝わっております。近江の地を切り開き、多くの知恵と技をもたらしたのは、百済から渡ってきた人々。薬、文字、道具……そして、何より人の暮らしを支える智恵の数々。それを受け入れ、育んだのが、この地だったと」
佐助は、風の吹く方へ目を細めながら続けた。
「だからこそ、彼らは海を越えて唐や隋へと渡った。危険を冒してでも、新しき知を求めるために。文化を運ぶ風が、そこにあることを知っていたがゆえに」
「その風が、まず吹いたのが近江だった、と?」
「はい。この地が、どの土地よりも先に、大陸の香りを抱いた。だからこそ、この地には争いよりも、守るべきものがあった。そのことのゆえに…」
「戦さをするなと?」
「はい。若であればもう、お分かりのはず」
佐助の言葉に、忠三郎はしばし黙したのち、低く呟いた。
「分かっておる。それゆえに太閤を…」
忠三郎の声は、風にさらわれるようにして消えていった。
空は静かに澄み渡り、雲雀の声が、遥かな空へと溶けてゆく。
秀吉が生きている限り、やがてまた、明との争いが起こるだろう。
再び兵を集め、海を渡らせ、大陸を従わせんと、あの男はきっと言い出す――今度こそ、全てを蹂躙せんとするだろう。
だが、それはもう、終わらせねばならないことだ。
誰かが、その愚を断ち切らねばならない。
「わしがこの手で終わらせる」
その決意を吐き出したとたん、佐助がそっと首を横に振った。
風にそよぐ草のように、静かに、そして優しく。
「それはいささか、短慮というものでござりましょう」
「佐助…」
忠三郎は、遠くの空を見やった。
かつて夢見た大義、歩んできた道、失ったもの、そして守りたかったもの――その全てが胸に去来し、ことばが続かなかった。
「わしは猿よりも、豊臣家の大身の大名たちよりもはるかに年が若い。待てばいずれは天下を覆すときもくると、あらゆる屈辱にも、孤独にも、耐えてきた」
語るうちに、声が震えた。
悔しさが、唇の奥で滲んだ。
「されど――」
言葉の先に、風が吹いた。
草原を渡る風は、あまりにも優しく、残酷なほど穏やかだった。
「……まもなく、散らねばならぬ」
そのことを、誰よりも自分が知っていた。
この命の灯が、そう長くはないことを。
志半ばにして、道を閉ざされることを。
「何も成せずに…何者にもならぬまま、燃え尽きるわけにはいかぬ」
幾度も裏切られ、奪われ、それでもなお理を信じてきた武将の、最後の叫びの声だった。
その時、佐助がそっと忠三郎の肩に手を置いた。
やさしく、懐かしく、どこか哀れみを含んだ温もり。
夢であるはずのその手が、あたたかな感触とともに、忠三郎の胸に届いた。
(同じことが以前にも…)
咄嗟に思い出せない。ただ、似たようなことが過去にもあった。
(義兄上…)
一益だ。あの厳しくも慈愛に満ちた義兄が、ある日そっと、自分の肩に手を置いた。
あれは、いつのことだったのか。
戦の前か、敗走の夜か。
朧げな記憶の中で、ただその手のぬくもりだけが、静かに残っていた。
(甲賀も日野も、元は同じ――)
ふと、その言葉が心に返ってくる。
それを語ったのは、常に一益の傍に付き従っていた義太夫だ。
あの男の気まぐれな口調で、どこか芝居めいた語り口で。
ふと忠三郎は、隣にいる佐助を見た。
「佐助。教えてくれ。おぬしの兄弟子とはもしや…」
言いかけたその時、佐助は小さく微笑み、首を横に振った。
「若。太閤の志が天命に背くものであれば、それは必ずや潰えましょう。若が手を下さずとも。剣を取る者は剣で滅びる」
「それは義兄上の…」
忠三郎の声に、佐助は頷く。
「若が信心するあの教えは、自ら手を下すことではなく、天にゆだねることでは?罰するのは、御身ではなく、もっと大いなるもの……」
「何故、それを…」
忠三郎は思わず問いかけていた。
佐助が、キリシタンの教えを口にすること自体が、異様だった。
(右近殿か…)
三雲定持の話を思い出した。高山家は甲賀の出。甲賀五十三家のひとつ。たしかにそう言っていた。ならば佐助と、どこかでつながりがあっても不思議ではない。
その時、不意に、腹の奥から突き上げるような痛みが走った。
夢が、泡のように遠ざかる。
意識がぐらりと揺れ、現実の闇が戻ってくる。
布団の端に指をかけ、忠三郎はうめき声をかみ殺しながら、身をよじった。
肝を刃で裂かれるような鈍痛が、内からじわじわと広がっていく。
「……またか」
声に出すと、かえって苦しさが和らいだ。
脇に置いてあった丸薬を手に取り、水差しのぬるい水で流し込む。それから、長く深いひと息をついた。
先ほどの夢の残滓が、静かに胸に戻ってくる。佐助がいた。一益の手のぬくもりがあった。
あれはただの夢だったのか、それとも――
遠い日に見た景色の、断片が交ざった幻だったのか。
ふいに、立ち上がりたくなった。
身体は重い。だが、心は妙に澄んでいた。
襖を音を立てぬように開ける。夜気がひやりと肌を撫でた。
月明かりが、庭にうす青くこぼれている。
見上げた先――
空には、磨き抜かれた銀の鏡のように、満月がひとつ、冴え冴えと浮かんでいた。
雲ひとつない夜空。
その静謐の中に、忠三郎はただ立ち尽くした。
誰もが消え、すべてが変わっていく。
それでも、こうして月は、かつて一益が見上げたであろう空に、変わらず輝いている。
「……せめて、ひとかけらでも、残せるだろうか」
ひとりごとのように漏らした声は、夜の中へ溶けていった。
月の光が、忠三郎のやつれた頬に、やわらかく差していた。
さながら水面のように、淡くやわらかな波が一面にひろがってゆく。
どこまでも続く緑の草原。風が草の穂をそよがせ、空はどこまでも高く、青く、透明だった。
忠三郎は、ただ一人、その風のなかに立ち尽くしていた。
この光景を、自分はかつてどこかで見た――そう思った。
風の匂いも、遠くで鳴く雲雀の声も、胸の奥をかすかに疼かせる。だが、それがいつの記憶かは思い出せない。ただ懐かしさだけが、胸の内に広がっていた。
ふと、気づけば傍らに、人の気配があった。
風に紛れて、懐かしい声が聞こえてくる。
「……若」
その声に振り向くと、そこにいたのは、佐助だった。
いつかの夏の日と同じように、くたびれた装束のまま、気怠げに、どこか嬉しそうに立っていた。
「……佐助か」
そう呟いた瞬間、胸の奥にこみあげるものがあった。
ああ、これは夢なのだ――忠三郎は悟った。
この世を去ったはずの男が、こうして風のなかに立っているのだから。
だが夢であるはずなのに、風の感触はあまりに確かで、佐助の声も、微かに笑う目元も、昨日会ったばかりのように生き生きとしていた。
「若も、ご立派になられて」
くすりと笑う佐助に、忠三郎も笑みをこぼす。
「おぬしは、あのときのまま。何一つ変わらぬ」
「夢のなかですからな。若が望めば、拙者など、いつまでも若いまま」
草原を渡る風はどこまでも穏やかで、陽の光は金色にかがやきながら、草の海をゆっくりと照らしていく。
「しかし……夢にしては、ようございますな。この春の気配が、こんなにも」
佐助のことばに、忠三郎は微かに頷く。
足もとに広がる草の感触が、現実のように鮮やかだった。
この草原のどこかに、自分の記憶のかけらが落ちている気がしてならなかった。
やがて、佐助は昔語りのように、ぽつりぽつりと語りはじめた。
「若は存じておいでで? 甲賀も日野も、もとは同じところから生まれたと」
「もとは……同じ?」
その話は、かすかに記憶の底にあった。たしかに昔、誰かに聞かされたことがある。
「千年ほど前のことと伝わっております。近江の地を切り開き、多くの知恵と技をもたらしたのは、百済から渡ってきた人々。薬、文字、道具……そして、何より人の暮らしを支える智恵の数々。それを受け入れ、育んだのが、この地だったと」
佐助は、風の吹く方へ目を細めながら続けた。
「だからこそ、彼らは海を越えて唐や隋へと渡った。危険を冒してでも、新しき知を求めるために。文化を運ぶ風が、そこにあることを知っていたがゆえに」
「その風が、まず吹いたのが近江だった、と?」
「はい。この地が、どの土地よりも先に、大陸の香りを抱いた。だからこそ、この地には争いよりも、守るべきものがあった。そのことのゆえに…」
「戦さをするなと?」
「はい。若であればもう、お分かりのはず」
佐助の言葉に、忠三郎はしばし黙したのち、低く呟いた。
「分かっておる。それゆえに太閤を…」
忠三郎の声は、風にさらわれるようにして消えていった。
空は静かに澄み渡り、雲雀の声が、遥かな空へと溶けてゆく。
秀吉が生きている限り、やがてまた、明との争いが起こるだろう。
再び兵を集め、海を渡らせ、大陸を従わせんと、あの男はきっと言い出す――今度こそ、全てを蹂躙せんとするだろう。
だが、それはもう、終わらせねばならないことだ。
誰かが、その愚を断ち切らねばならない。
「わしがこの手で終わらせる」
その決意を吐き出したとたん、佐助がそっと首を横に振った。
風にそよぐ草のように、静かに、そして優しく。
「それはいささか、短慮というものでござりましょう」
「佐助…」
忠三郎は、遠くの空を見やった。
かつて夢見た大義、歩んできた道、失ったもの、そして守りたかったもの――その全てが胸に去来し、ことばが続かなかった。
「わしは猿よりも、豊臣家の大身の大名たちよりもはるかに年が若い。待てばいずれは天下を覆すときもくると、あらゆる屈辱にも、孤独にも、耐えてきた」
語るうちに、声が震えた。
悔しさが、唇の奥で滲んだ。
「されど――」
言葉の先に、風が吹いた。
草原を渡る風は、あまりにも優しく、残酷なほど穏やかだった。
「……まもなく、散らねばならぬ」
そのことを、誰よりも自分が知っていた。
この命の灯が、そう長くはないことを。
志半ばにして、道を閉ざされることを。
「何も成せずに…何者にもならぬまま、燃え尽きるわけにはいかぬ」
幾度も裏切られ、奪われ、それでもなお理を信じてきた武将の、最後の叫びの声だった。
その時、佐助がそっと忠三郎の肩に手を置いた。
やさしく、懐かしく、どこか哀れみを含んだ温もり。
夢であるはずのその手が、あたたかな感触とともに、忠三郎の胸に届いた。
(同じことが以前にも…)
咄嗟に思い出せない。ただ、似たようなことが過去にもあった。
(義兄上…)
一益だ。あの厳しくも慈愛に満ちた義兄が、ある日そっと、自分の肩に手を置いた。
あれは、いつのことだったのか。
戦の前か、敗走の夜か。
朧げな記憶の中で、ただその手のぬくもりだけが、静かに残っていた。
(甲賀も日野も、元は同じ――)
ふと、その言葉が心に返ってくる。
それを語ったのは、常に一益の傍に付き従っていた義太夫だ。
あの男の気まぐれな口調で、どこか芝居めいた語り口で。
ふと忠三郎は、隣にいる佐助を見た。
「佐助。教えてくれ。おぬしの兄弟子とはもしや…」
言いかけたその時、佐助は小さく微笑み、首を横に振った。
「若。太閤の志が天命に背くものであれば、それは必ずや潰えましょう。若が手を下さずとも。剣を取る者は剣で滅びる」
「それは義兄上の…」
忠三郎の声に、佐助は頷く。
「若が信心するあの教えは、自ら手を下すことではなく、天にゆだねることでは?罰するのは、御身ではなく、もっと大いなるもの……」
「何故、それを…」
忠三郎は思わず問いかけていた。
佐助が、キリシタンの教えを口にすること自体が、異様だった。
(右近殿か…)
三雲定持の話を思い出した。高山家は甲賀の出。甲賀五十三家のひとつ。たしかにそう言っていた。ならば佐助と、どこかでつながりがあっても不思議ではない。
その時、不意に、腹の奥から突き上げるような痛みが走った。
夢が、泡のように遠ざかる。
意識がぐらりと揺れ、現実の闇が戻ってくる。
布団の端に指をかけ、忠三郎はうめき声をかみ殺しながら、身をよじった。
肝を刃で裂かれるような鈍痛が、内からじわじわと広がっていく。
「……またか」
声に出すと、かえって苦しさが和らいだ。
脇に置いてあった丸薬を手に取り、水差しのぬるい水で流し込む。それから、長く深いひと息をついた。
先ほどの夢の残滓が、静かに胸に戻ってくる。佐助がいた。一益の手のぬくもりがあった。
あれはただの夢だったのか、それとも――
遠い日に見た景色の、断片が交ざった幻だったのか。
ふいに、立ち上がりたくなった。
身体は重い。だが、心は妙に澄んでいた。
襖を音を立てぬように開ける。夜気がひやりと肌を撫でた。
月明かりが、庭にうす青くこぼれている。
見上げた先――
空には、磨き抜かれた銀の鏡のように、満月がひとつ、冴え冴えと浮かんでいた。
雲ひとつない夜空。
その静謐の中に、忠三郎はただ立ち尽くした。
誰もが消え、すべてが変わっていく。
それでも、こうして月は、かつて一益が見上げたであろう空に、変わらず輝いている。
「……せめて、ひとかけらでも、残せるだろうか」
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