想色40season's
十歳になったわたしは旅に出る。
十年前の"あの約束"を果たす為に……
________________________________________
城崎 莢果(きのさき さやか)は高校一年生。
誰もが新生活の始まりに期待と不安に胸躍らせる中、莢果はそんな事よりもずっとずっと嬉しい出来事に胸踊らせていた。
それは高校入学前の事。莢果の片思いで終わる筈だった相手、幼馴染の鎌田将太(かまたしょうた)、"しーちゃん"から突然の告白を受けたのだ。
そして二人は付き合う事になり"幼馴染"から"トクベツな関係"へとその距離を寄せた。
"神さまは本当にいるんだ"莢果はそう思った。
しかし、その年の夏休みに入ったばかりの夜の事。
莢果は薄れゆく意識の中、はっきりと分かった事が二つだけあった。
それは"私はもうすぐ死ぬ"という事と、"神さまなどこの世に存在しない"のだという事だった。
そして莢果は最期に「生まれ変わっても絶対逢いに行くからね」と将太に言い残しその瞳を閉じた。
そして莢果は長い長い闇の中、一筋の光に包まれる。
そしてそれと同時にある夫婦の間に新たなる命が宿った。子宝に恵まれず、諦め掛けていたその夫婦は、その子に"氷雨(ひさめ)"という名前を付け、溢れんばかりの愛情を注いだ。
しかしある日、偶然が重なって氷雨の意識にある記憶が姿を現した。
それは生前の"莢果"だった頃の自分の記憶。
幸せな日々を送っていた筈の氷雨に突如現れたその記憶、そして将太の存在に、氷雨の人生は大きく揺さぶられていくことになる。
"新しい家族"と"莢果の家族"。その両方への想いに葛藤しつつも、莢果は氷雨の姿で将太に逢いに行く事を決意するのだった。
十年前の"あの約束"を果たす為に……
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城崎 莢果(きのさき さやか)は高校一年生。
誰もが新生活の始まりに期待と不安に胸躍らせる中、莢果はそんな事よりもずっとずっと嬉しい出来事に胸踊らせていた。
それは高校入学前の事。莢果の片思いで終わる筈だった相手、幼馴染の鎌田将太(かまたしょうた)、"しーちゃん"から突然の告白を受けたのだ。
そして二人は付き合う事になり"幼馴染"から"トクベツな関係"へとその距離を寄せた。
"神さまは本当にいるんだ"莢果はそう思った。
しかし、その年の夏休みに入ったばかりの夜の事。
莢果は薄れゆく意識の中、はっきりと分かった事が二つだけあった。
それは"私はもうすぐ死ぬ"という事と、"神さまなどこの世に存在しない"のだという事だった。
そして莢果は最期に「生まれ変わっても絶対逢いに行くからね」と将太に言い残しその瞳を閉じた。
そして莢果は長い長い闇の中、一筋の光に包まれる。
そしてそれと同時にある夫婦の間に新たなる命が宿った。子宝に恵まれず、諦め掛けていたその夫婦は、その子に"氷雨(ひさめ)"という名前を付け、溢れんばかりの愛情を注いだ。
しかしある日、偶然が重なって氷雨の意識にある記憶が姿を現した。
それは生前の"莢果"だった頃の自分の記憶。
幸せな日々を送っていた筈の氷雨に突如現れたその記憶、そして将太の存在に、氷雨の人生は大きく揺さぶられていくことになる。
"新しい家族"と"莢果の家族"。その両方への想いに葛藤しつつも、莢果は氷雨の姿で将太に逢いに行く事を決意するのだった。
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