鏡写しの食卓

人類の技術が地表を埋め尽くし、縦横無尽に走る道路と線路が空の存在をも狭めている時代。そして、人目に付かぬよう潜み暮らしていた妖怪たちが、堂々を世間を生きる時代でもあった。
独り暮らしの”僕”の家に、最近毎日のように夕飯をたかりにくる妖狐がいた。『翠玉』と名乗る彼女に、僕はある日、疑問に感じていたことを尋ねてみる。
「自然な環境に手を付けた人間を、妖怪たちは憎んでいるのでは?」
翠玉と囲む食卓。そこで人と自然を語り合う、そんな物語。

※キャラブン『アニバーサリー賞』公募提出作品(一次通過)
24h.ポイント 0pt
0
小説 194,019 位 / 194,019件 キャラ文芸 4,906 位 / 4,906件

あなたにおすすめの小説

【台本置き場】珠姫が紡(つむ)ぐ物語

珠姫
キャラ文芸
セリフ初心者の、珠姫が書いた声劇台本ばっかり載せております。 裏劇で使用する際は、報告などは要りません。 一人称・語尾改変は大丈夫です。 少しであればアドリブ改変なども大丈夫ですが、世界観が崩れるような大まかなセリフ改変は、しないで下さい。 著作権(ちょさくけん)フリーですが、自作しました!!などの扱いは厳禁(げんきん)です!!! あくまで珠姫が書いたものを、配信や個人的にセリフ練習などで使ってほしい為です。 配信でご使用される場合は、もしよろしければ【Twitter@tamahime_1124】に、ご一報ください。 ライブ履歴など音源が残る場合なども同様です。 覗きに行かせて頂きたいと思っております。 特に規約(きやく)はあるようで無いものですが、例えば舞台など…劇の公演(有料)で使いたい場合や、配信での高額の収益(配信者にリアルマネー5000円くらいのバック)が出た場合は、少しご相談いただけますと幸いです。 無断での商用利用(しょうようりよう)は固くお断りいたします。 何卒よろしくお願い申し上げます!!

満天の星空の元、鬼と花嫁は踊る

佐倉海斗
キャラ文芸
「――なにをしてるんだ?」  問いかけられて振り返る。  誰もいないはずの中庭に和服姿の青年が立っていた。新月の晩、姿を見せない月の代わりといわんばかりに輝く満天の星空の下、和傘をさした青年はにこやかに笑う。 「……なにも」  声をかけられた幼い少女は短く答える。  知らない人と言葉を交わしてはいけないと両親から強く言われていたことを思い出し、慌てて、自分の手で口を隠した。  ……おに。  あやかしの存在を知っていた。  しかし、初めて目にした鬼の青年は美しく、すぐに逃げられなかった。  ……こわくない?  鬼は恐ろしい存在だと聞かされてきた。  しかし、目の前にいる青年から悪意は感じない。  それどころか、少女の好意的な視線を向けていた。 「そうか。お前の名前は?」 「いわない」 「変なことを言うなぁ。自分の名前を知らないわけじゃないだろ?」  青年は笑う。  それに対し、少女は警戒をしていた。  ……にげなきゃ。  頭の中ではわかっている。  しかし、少女は鬼の青年を見入ってしまった。人とは異なる美しい見た目とは違う豪快な笑い方をする青年に、心が惹かれてしまう。  一目惚れだった。  四歳の少女の初恋だった。  ――これは、あやかしに恋をした少女の話。

後輩の食事情(5/21更新)

狂言巡
ライト文芸
後輩とごはんを食べるだけの恋愛短編連作。 ほのぼの中心です。

宮廷の九訳士と後宮の生華

狭間夕
キャラ文芸
宮廷の通訳士である英明(インミン)は、文字を扱う仕事をしていることから「暗号の解読」を頼まれることもある。ある日、後宮入りした若い妃に充てられてた手紙が謎の文字で書かれていたことから、これは恋文ではないかと噂になった。真相は単純で、兄が妹に充てただけの悪意のない内容だったが、これをきっかけに静月(ジンユェ)という若い妃のことを知る。通訳士と、後宮の妃。立場は違えど、後宮に生きる華として、二人は陰謀の渦に巻き込まれることになって――

怪しい二人 美術商とアウトロー

暇神
キャラ文芸
この街には、都市伝説がある。魔法の絵があるらしい。それらを全て揃えれば、何だってできるとされている。だが注意しなければならない。魔法の絵を持つ者は、美術商に狙われる。 毎週土日祝日の、午後八時に更新します。ぜひ読んで、できればご感想の程、よろしくお願い申し上げます。

魔法使いは退屈な商売

小稲荷一照
キャラ文芸
大学生畑中純一は些細なことから雑居ビルの一室に出入りしている。 阿吽魔法探偵事務所は日がな一日怠惰を楽しむ探偵とは名ばかりの隠遁者の城だった。 電話帳の一番上に細い字で名前が書いてあるばかりの魔法探偵など誰も目に止めない。 だが、世の中の行き詰まりを抱えたどうにもならない奇特な人というものが、僅かな望みをかけてその胡散臭い探偵事務所の扉を叩くこともある。 そう云う哀れな厄介な依頼人の相談を探偵齋夜月は面倒臭げに面談する。

ノマドホームワーク

黒猫侍
ライト文芸
25歳にして一軒家を所有するエンジニアの短編日常娯楽物語です。 神戸市の山側にある一軒家(拠点)を所有する25歳の一人暮らしのフリーランスエンジニアの日常娯楽生活を描いた短編小説です。日々の業務はリモートワーク。そんな彼の業務後のささやかな楽しみである夜な夜なの一人夜会。一人をこよなく愛しつつも癖の強いこだわり(自己満足)が人を惹きつけてしまうそんな物語です。

隣に住んでる幼馴染がテレポートしてきて寝てる暇もない!

伊武大我
キャラ文芸
 夜、寝てるとな? いきなりベッドの中に幼馴染がいるんだよ。 ――羨ましいって? そりゃあ彼女も女友達もいないお前ならそうだろうさ。 でもな?毎日だぞ? 毎日寝てるといきなり幼馴染が現れて目が覚めるんだぞ? しかも追い返しても追い返してもまた来るんだぞ? そして起きてても横にいるんだ。 うんざりもするよ…… 「こんにちは、幸多。次の授業はどこの教室? 連れてってあげようか?」 ほら、また来た―― 小説家になろう、カクヨムにも投稿してます

処理中です...