15の春、未来を奪われた私達は絶望の中見つけた希望は○年後に花開く ー真奈sideー

2011年3月11日
あの日から私は、故郷に目を背けて生きてきた――


津波に巻き込まれ、奇跡的に助かった私は故郷から遠く離れた、見知らぬ土地で目を覚ます。

母に守られ、私だけが生き延びた現実と、私だけが安全な場所へ逃げてしまった後ろめたさから、大好きだった故郷が遠い遠い場所になってしまった。

けれど、目を閉じるたびに思い出すのは、あの震災直前に交わした約束。


「3月12日の卒業式のあと、時間くれないか。渡したいものがあるんだ」


一度はフラレたはずの、大好きな人と交わした約束。

あの果たせなかった約束が何年経っても私を過去に縛りつける。

小さい頃から思い描いた看護師への夢も諦め、孤独な年月を逃げるように生きてきた私の胸の奥には、あの日から一秒も動いていない時計がある。


これじゃだめだ。と葛藤の中、弱虫だった私を再び奮い立たせてくれたのは、故郷の懐かしい友達だった。

友との再会が、再び私と「あの日」を繋ぎ、止まっていた時計の針を動かしていく。


「当たり前の一日なんて、どこにもない。だからこそ、今日という日を大切に生きていくんだ」


これは東日本大震災を題材に、当時中学三年生だった子供たちが、絶望を越えて「希望」を抱くまでの再生の物語。


「15の春 未来を奪われた俺達が絶望の中見つけた希望は○年後に花開く」では語られなかった、真奈の視点から語られる対の物語。

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