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第五十八章 結衣の赤ちゃんに命名
しおりを挟む結衣と文哉の赤ちゃんに待望の名前がつけられた。
名付け親は結衣の祖父・一蔵である。
命名
翠
この名前の意味は
「翠」は、鳥のカワセミ、その羽のような鮮やかな青緑色、その色の宝石である翡翠 を表す漢字である。
「混じり気がない」という意味の「卒」に「羽」を組み合わせて作られた漢字で、混じり気のない美しい羽の鳥という意味でブッポウソウ目カワセミ科の「翡翠」という鳥を意味している。
この青緑色の美しい羽を持つカワセミに結衣はこの子を自分と同じ道である「フィギュアスケートの世界で世界一を目指して欲しい」と考えたのであった。
雌のカワセミの羽が鮮やかな青緑色をしていることから「ミドリ」とも読まれるようになり、その色も指し示すようになった。
その後、その青緑色に似た美しい宝石のことを、音読みで「翡翠」と呼ぶようになった。
「翠」のイメージには美しい緑色を「翠」ということから、「翠」には上品で美しいイメージがある。
これからフィギュアスケーターの世界へ羽ばたく結衣の娘に相応しい名前であった。
祖父は自分の孫に宝石の翡翠のイメージから、キラキラと輝いている氷上の妖精を夢見たのであった。
そして孫の翠が氷上で演技して
いる光景を想い描き、結衣のようになって欲しいと思ったのであった。
鳥のカワセミを想像すると、生き生きと羽ばたくイメージを印象付けられる。
結衣の祖父は、
「翠」という名前には、次のような願いも込めていたのである。
美しい緑色のイメージから可憐で上品な人になって欲しい。
美人に育って欲しい。
新緑のように落ち着いた優しい人になって欲しい。
翡翠のイメージから
キラキラと輝ける人になって欲しい。
宝石のようにキラキラした人生を送って欲しい。
カワセミのイメージから
何事も生き生きと楽しめる人になって欲しい。
大空を飛ぶように人生を謳歌して欲しい。
「翠」という漢字自体に悪い意味はない。
翡翠は誕生石やパワーストーンとしても有名なので、スピリチュアルな意味合いを持っている。
翡翠のパワーストーンとしての意味合いとしては、「不老長寿」「願いを叶える」「五徳を高める」などがある。
どれもいい意味ばかりである。だからこそ、祖父は安心して名前に「翠」を使ったのだ。
「おじいちゃん、ありがとう。いい名前だわ。結衣、とっても嬉しいわぁ。おじいちゃん。」
「良かったよ。結衣、良い子に育てるんだよ。おじいちゃんは嬉しいよ。」
「おじいちゃん、本当にありがとう。また、家に遊びに来てねぇ。」
「ああ、分かってるよ。おばあちゃんも一緒に翠の元気な顔を見にいくからねえ。」
そう言うと一蔵は電話を切ったのである。
やがて翠は文哉と結衣の指導のもと、立派なフィギュアスケーターに成長していくのであった。
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