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第2話
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「こちらが息子の部屋です」
痴漢騒ぎのせいで依頼者の自宅に到着するのが30分ほど遅れてしまったが、依頼者である行方不明者の母親は嫌な顔をしなかった。事前に連絡をしておいたものあるが、それだけの事が出来る行動力を持つ方ならむしろ信頼が出来ると気に入ってくれたのだった。
50そこそこの年齢のはずだか、意外と若く見える。5歳くらいなら問題なくサバを読めるだろう。少し困ったような表情をしているが憔悴している様子ではない。探偵事務所に依頼をしてくるくらいだから心労でもっと疲れ切っているかと柳は思っていたのでこの展開は意外だった。しかし、落ち込まれていると励ましたりと気を遣うことが多くなるので手間が減って助かったと内心思っているのが柳と言う男である。
「失礼しますっと」
ファミリータイプのマンションの一部屋を失踪者は自室として与えられていた。4.5帖と狭い方の部屋で、ハイベットの下に勉強机が置かれていた。小学生くらいなら秘密基地っぽくてテンションが上がるが、失踪者は180近くあるそうなのでなかなか窮屈だろう。柳は机を覗き込んでそう思った。
頭をベッドにぶつけないように注意しつつ室内を見回す。
本棚は小さく教科書とゲーム関連の本が置いてある。後はパソコンとモニターと据え置きゲーム機が何台も置いてあり、ソフトの数もかなりあった。
「ふぅん」
部屋はやや散らかってはいたが男子大学生の部屋なら綺麗な方と言えるだろう。
洋服はクローゼットに入っていたが、ファストファッションがほとんどで、収納にはゆとりが感じられた。持ちだしたからという事もあるだろうが、元々そんなに服を持っていない可能性が高い。
「息子さんがいなくなってから特に部屋を片付けたりはしませんでしたか?」
柳が肩越しに振り返って母親に問うと、彼女は柳に視線を合わせたままうなずいた。
「えぇ、そのままです。置手紙は居間のテーブルの上にありましたから…スマホも一緒に。なので、そこまで部屋を荒らしたり片づけたりもしていません」
母親のウェーブの掛かった髪は自毛なのか、パーマなのかはわからない。セミロングの髪は焦げ茶で、これはおそらく染めているのだろう。
フルタイムで働いているそうだから、身だしなみとかあるのかもしれない。
父親は現在単身赴任で、兄が1人いるそうだ。その兄は現在社会人で、独立して家を出ていると言う。全国的に有名な企業に勤め、今はかなり遠方の支社で働いていているがそこで経験を積めば本社に戻った時に出世が約束されるとかなんとか。
父親も上場企業に勤務しているとか聞かされた。
「そう言う事ねぇ…」
柳はそう心の中で呟いた。
ゲーム機の前でコントローラーを見比べる。そして、少したって柳はまた母親に問いかける。
「すみません。これをお借りしてもいいですか?」
ゲーム機のコントローラーを1つ手に取って聞く柳に母親は快諾をした。
「構いませんけど?指紋でも取るんですか?」
なんでそんな物をと言いたげな母親をしり目に柳はゲーム機本体からコントローラーを外すと「まぁ、そんなもんです」と曖昧に返しつつ、カバンにコントローラーをしまう。
後は失踪者の写真が欲しい所だった。
本人のスマホはロックがかかっていたので確認はできなかった。ただ本人が写真が好きではないらしく家族もまともに写真を撮っていないという事で、高校の卒業アルバムが資料となった。
一冊丸ごとは個人情報の問題が出てくるので、本人の写真を柳のスマホで撮影をすることとした。二重瞼がどこか重そうに感じる目をしている。眠そうにも見えるが顔立ちは悪くないのでもっとしっかり目を開けばイケメンの部類には入るんじゃないだろうか。
「息子さんは今は雰囲気変わっていますか?」
この時点から3年経過しているのだから、それなりの変化の可能性はある。
「髪型はほとんど一緒ですね。この頃より、少し太って顔がもう少し丸くなっていますね。あと、最近は眼鏡をしています」
「眼鏡はどんなデザインですか?」
柳のその質問に母親は一度、口を閉ざした。
それから目を閉じて思い出しているようだった。
「確か、黒のフレームの眼鏡です。そんなに太くはないですね。えぇ、黒のフルフレームで四角いものです」
「ありがとうございます」
メモをして柳は礼を返す。
普段の様子はあまりわからないという事だった。
生活時間があまり合わず、お互いが積極的に会話をすることも少なかったとか。その為、なにか変化があったのかはわからないと言う。
ただ、親子仲が悪いという事もなく、兄弟仲も特に悪くはなかったはずだと言う。
「誕生日におめでとうのメールを送ったりしていましたから。そこまで悪くはないと思っています」
「そうですね…」
まぁ、嘘ではないのだろう。
でも、真実でもないような気がしてならない柳だった。
まずは3日間調査をして、見つかれば即報告。見つからなくても3日間の調査報告をする事を約束して契約書に署名をしてもらい、さらに着手金も受け取る。
今回は領収書を忘れずに持ってきたので、金額を確認してもらって手渡した。
一通りのやり取りと調査を終えて、柳は依頼人宅を後にした。
「だりぃ…」
マンションのエントランスを出たところでジャケットを脱いで、ネクタイをさっさと外した。
調査員の仕事をしていて柳が嫌いな部分は依頼者と会う事である。不信感を持たれないように、努めてちゃんとした人を装うことが面倒くさいのである。
長いため息を吐きつつ、柳は駅へと気だるそうに歩みを進める。
帰宅してきたマンションの住人にすれ違いざまに振り向かれたが、そんなことを気にする柳ではなかった。
事務所に戻ってきたころには夜はすっかり本番を迎えていた。
幹線道路沿いのキャバクラの客引きを一睨みして黙らせた後で、柳は脇道に入り事務所のある雑居ビルへと辿り着いたのだった。
「っつかれぇー」
ドアを開けつつ気の抜けたような声で入ってきた柳に黒井が声をかける。
「予定より遅かったな」
依頼人宅を後にした時点で柳から帰還の報告を受けていた黒井が想定していた時間より、柳の帰還時刻が大分遅かったからの一言である。
柳は自分の席の椅子を引くと、勢いよく座る。
「ラーメン食ってきた」
その言葉に黒井は嗅覚に意識を向けるとわかりやすい香りを感じた。
「油とニンニク・・・か?」
怪訝そうな顔をする黒井の声を聴いて柳は鞄の中身を漁っていた。契約書の入ったファイルを取り出すと黒井に差し出す。
「ニ郎行ってきたからな」
ファイルを受け取って、その中身を確認しつつ黒井が苦笑している。
「まったく、お前は不思議…。契約書に問題はないな」
契約書の不備が無いことを確認して黒井は自らの言葉を自ら遮った。遮ったとしても何も問題が無いから言い切る必要もなかったのだ。
そして、黒井は新たな言葉を口にする。
「それで、良い私物はあったのか?」
「これ」
短く言って柳はコントローラーを取り出す。それがなにか黒井はすぐにはわからなかったらしい。
「ゲームのコントローラーか?」
「そう」
机にコントローラーを置いてから柳は頭を掻きながら言う。
「結構なゲーマーみたいでさ…一番、使い込んでんの借りてきた」
「ふぅん。今どきの若者って感じだな」
「スマホ置いてって、生きていけんのかね」
柳は素朴な疑問を気だるそうに呟く。そんな柳に黒井は眼鏡の奥で目を鈍く光らせていた。
「それはこれからわかるんだろう?」
その黒井の言葉に柳が眉を潜めた。そして、柳は黒井に顔を向けた。
「…え。やるの?」
嫌だと書いてある顔で柳が黒井に問いかけると、黒井は口角の上がった口元で答える。
「どの道するんだろ。見せてみろ」
「…見せもんじゃねぇし。あんたが見てもわかんないだろ?」
黒井の言葉に反抗する柳だが、この程度で黒井が諦めるわけがないことも判っていた。押し切られる未来は確定しているので、柳は面倒くさくなる前に諦める事を選んだ。
「残業代つけろよ」
舌打ちをして言う柳に黒井は不遜な笑みを浮かべて返す。
「特別手当をつけてやるさ」
久しぶりの行方不明者の捜索依頼である。
黒井がこういう事でテンションが上がることを柳はわかっていたが、今の今は忘れていた。
今日はもう面倒くさくて本当に嫌なのだが、特別手当を出してでもやらせようとする黒井を止める方法を柳は知らない。
「じゃー、準備する前にシャワー浴びてくるわ」
椅子から立ち上がって言った柳の声に力はなかった。
とりあえず、ワックスのついた髪を洗いたかった。
「早めにな」
黒井のその一言に柳はダラダラ済ませる事を心に決めた。
遅らせれば遅らせるだけ自分が面倒になるという事は考えずに。
痴漢騒ぎのせいで依頼者の自宅に到着するのが30分ほど遅れてしまったが、依頼者である行方不明者の母親は嫌な顔をしなかった。事前に連絡をしておいたものあるが、それだけの事が出来る行動力を持つ方ならむしろ信頼が出来ると気に入ってくれたのだった。
50そこそこの年齢のはずだか、意外と若く見える。5歳くらいなら問題なくサバを読めるだろう。少し困ったような表情をしているが憔悴している様子ではない。探偵事務所に依頼をしてくるくらいだから心労でもっと疲れ切っているかと柳は思っていたのでこの展開は意外だった。しかし、落ち込まれていると励ましたりと気を遣うことが多くなるので手間が減って助かったと内心思っているのが柳と言う男である。
「失礼しますっと」
ファミリータイプのマンションの一部屋を失踪者は自室として与えられていた。4.5帖と狭い方の部屋で、ハイベットの下に勉強机が置かれていた。小学生くらいなら秘密基地っぽくてテンションが上がるが、失踪者は180近くあるそうなのでなかなか窮屈だろう。柳は机を覗き込んでそう思った。
頭をベッドにぶつけないように注意しつつ室内を見回す。
本棚は小さく教科書とゲーム関連の本が置いてある。後はパソコンとモニターと据え置きゲーム機が何台も置いてあり、ソフトの数もかなりあった。
「ふぅん」
部屋はやや散らかってはいたが男子大学生の部屋なら綺麗な方と言えるだろう。
洋服はクローゼットに入っていたが、ファストファッションがほとんどで、収納にはゆとりが感じられた。持ちだしたからという事もあるだろうが、元々そんなに服を持っていない可能性が高い。
「息子さんがいなくなってから特に部屋を片付けたりはしませんでしたか?」
柳が肩越しに振り返って母親に問うと、彼女は柳に視線を合わせたままうなずいた。
「えぇ、そのままです。置手紙は居間のテーブルの上にありましたから…スマホも一緒に。なので、そこまで部屋を荒らしたり片づけたりもしていません」
母親のウェーブの掛かった髪は自毛なのか、パーマなのかはわからない。セミロングの髪は焦げ茶で、これはおそらく染めているのだろう。
フルタイムで働いているそうだから、身だしなみとかあるのかもしれない。
父親は現在単身赴任で、兄が1人いるそうだ。その兄は現在社会人で、独立して家を出ていると言う。全国的に有名な企業に勤め、今はかなり遠方の支社で働いていているがそこで経験を積めば本社に戻った時に出世が約束されるとかなんとか。
父親も上場企業に勤務しているとか聞かされた。
「そう言う事ねぇ…」
柳はそう心の中で呟いた。
ゲーム機の前でコントローラーを見比べる。そして、少したって柳はまた母親に問いかける。
「すみません。これをお借りしてもいいですか?」
ゲーム機のコントローラーを1つ手に取って聞く柳に母親は快諾をした。
「構いませんけど?指紋でも取るんですか?」
なんでそんな物をと言いたげな母親をしり目に柳はゲーム機本体からコントローラーを外すと「まぁ、そんなもんです」と曖昧に返しつつ、カバンにコントローラーをしまう。
後は失踪者の写真が欲しい所だった。
本人のスマホはロックがかかっていたので確認はできなかった。ただ本人が写真が好きではないらしく家族もまともに写真を撮っていないという事で、高校の卒業アルバムが資料となった。
一冊丸ごとは個人情報の問題が出てくるので、本人の写真を柳のスマホで撮影をすることとした。二重瞼がどこか重そうに感じる目をしている。眠そうにも見えるが顔立ちは悪くないのでもっとしっかり目を開けばイケメンの部類には入るんじゃないだろうか。
「息子さんは今は雰囲気変わっていますか?」
この時点から3年経過しているのだから、それなりの変化の可能性はある。
「髪型はほとんど一緒ですね。この頃より、少し太って顔がもう少し丸くなっていますね。あと、最近は眼鏡をしています」
「眼鏡はどんなデザインですか?」
柳のその質問に母親は一度、口を閉ざした。
それから目を閉じて思い出しているようだった。
「確か、黒のフレームの眼鏡です。そんなに太くはないですね。えぇ、黒のフルフレームで四角いものです」
「ありがとうございます」
メモをして柳は礼を返す。
普段の様子はあまりわからないという事だった。
生活時間があまり合わず、お互いが積極的に会話をすることも少なかったとか。その為、なにか変化があったのかはわからないと言う。
ただ、親子仲が悪いという事もなく、兄弟仲も特に悪くはなかったはずだと言う。
「誕生日におめでとうのメールを送ったりしていましたから。そこまで悪くはないと思っています」
「そうですね…」
まぁ、嘘ではないのだろう。
でも、真実でもないような気がしてならない柳だった。
まずは3日間調査をして、見つかれば即報告。見つからなくても3日間の調査報告をする事を約束して契約書に署名をしてもらい、さらに着手金も受け取る。
今回は領収書を忘れずに持ってきたので、金額を確認してもらって手渡した。
一通りのやり取りと調査を終えて、柳は依頼人宅を後にした。
「だりぃ…」
マンションのエントランスを出たところでジャケットを脱いで、ネクタイをさっさと外した。
調査員の仕事をしていて柳が嫌いな部分は依頼者と会う事である。不信感を持たれないように、努めてちゃんとした人を装うことが面倒くさいのである。
長いため息を吐きつつ、柳は駅へと気だるそうに歩みを進める。
帰宅してきたマンションの住人にすれ違いざまに振り向かれたが、そんなことを気にする柳ではなかった。
事務所に戻ってきたころには夜はすっかり本番を迎えていた。
幹線道路沿いのキャバクラの客引きを一睨みして黙らせた後で、柳は脇道に入り事務所のある雑居ビルへと辿り着いたのだった。
「っつかれぇー」
ドアを開けつつ気の抜けたような声で入ってきた柳に黒井が声をかける。
「予定より遅かったな」
依頼人宅を後にした時点で柳から帰還の報告を受けていた黒井が想定していた時間より、柳の帰還時刻が大分遅かったからの一言である。
柳は自分の席の椅子を引くと、勢いよく座る。
「ラーメン食ってきた」
その言葉に黒井は嗅覚に意識を向けるとわかりやすい香りを感じた。
「油とニンニク・・・か?」
怪訝そうな顔をする黒井の声を聴いて柳は鞄の中身を漁っていた。契約書の入ったファイルを取り出すと黒井に差し出す。
「ニ郎行ってきたからな」
ファイルを受け取って、その中身を確認しつつ黒井が苦笑している。
「まったく、お前は不思議…。契約書に問題はないな」
契約書の不備が無いことを確認して黒井は自らの言葉を自ら遮った。遮ったとしても何も問題が無いから言い切る必要もなかったのだ。
そして、黒井は新たな言葉を口にする。
「それで、良い私物はあったのか?」
「これ」
短く言って柳はコントローラーを取り出す。それがなにか黒井はすぐにはわからなかったらしい。
「ゲームのコントローラーか?」
「そう」
机にコントローラーを置いてから柳は頭を掻きながら言う。
「結構なゲーマーみたいでさ…一番、使い込んでんの借りてきた」
「ふぅん。今どきの若者って感じだな」
「スマホ置いてって、生きていけんのかね」
柳は素朴な疑問を気だるそうに呟く。そんな柳に黒井は眼鏡の奥で目を鈍く光らせていた。
「それはこれからわかるんだろう?」
その黒井の言葉に柳が眉を潜めた。そして、柳は黒井に顔を向けた。
「…え。やるの?」
嫌だと書いてある顔で柳が黒井に問いかけると、黒井は口角の上がった口元で答える。
「どの道するんだろ。見せてみろ」
「…見せもんじゃねぇし。あんたが見てもわかんないだろ?」
黒井の言葉に反抗する柳だが、この程度で黒井が諦めるわけがないことも判っていた。押し切られる未来は確定しているので、柳は面倒くさくなる前に諦める事を選んだ。
「残業代つけろよ」
舌打ちをして言う柳に黒井は不遜な笑みを浮かべて返す。
「特別手当をつけてやるさ」
久しぶりの行方不明者の捜索依頼である。
黒井がこういう事でテンションが上がることを柳はわかっていたが、今の今は忘れていた。
今日はもう面倒くさくて本当に嫌なのだが、特別手当を出してでもやらせようとする黒井を止める方法を柳は知らない。
「じゃー、準備する前にシャワー浴びてくるわ」
椅子から立ち上がって言った柳の声に力はなかった。
とりあえず、ワックスのついた髪を洗いたかった。
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