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総司6
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西郷に私はこの話をしたがその日薩摩藩士を守らせることも西郷自身が姿を隠すことにも断れた。何とも頑固なのだ。それで蜘蛛の案で逆にその前日の夜に襲うことになった。だが警察署の寮なのだ。それで暗殺団の隊長だけを狙うことにした。私の調べたところでは隊長と副隊長2人のみが街の料亭で毎日飲んでいるのだ。もちろんお忍びだから護衛は付かない。
総司が隊長を任せるろと言ってきかない。蜘蛛が屋根から出て来た3人に目つぶしを投げつける。私は副隊長の一人に小刀で飛び込む。蜘蛛はもう一人の副隊長に手裏剣を投げる。総司は植え込みから隊長に切りつける。川路もこの中原隊長も元は西郷と同じ薩摩の出であると聞いている。
いつか源内に尋ねたことを思い出した。
「歴史とは違ったことを私がした場合どうなるのですか?」
「やってみないと分からぬが歴史は修正する力を持っている。だがその修正が分からないがな」
その言葉を繰り返して小刀を抜いた。。さすがに今日は何時もより早く引き上げるようだ。表門まで送り出され隊長を先頭に路地に出る。私に視線に立ち上がった蜘蛛が見えた。同時に目つぶしがぶつけられた。総司が剣を抜いて走ってくる。私は副隊長の脇腹に飛び込む。蝙蝠の手裏剣が飛んで屋根から飛び降りてくる。ほとんど瞬き一つの間の動きだ。
私の小刀は脇腹を刺したが傷は浅くすぐに副隊長は剣を抜いた。蜘蛛の手裏剣は躱されたが見事に飛び降りざまに首筋を切り裂いた。私は土塀に追いつめられる。この体勢では鼠の小刀では不利だ。
「何者だ」
隊長は一括して総司に切り込む。どちらも上段からの切り込みだ。これは腕は互角だが、体力が総司に続くかだ。蜘蛛が私の相手に剣を突き出す。私はこの隙に追いつめられた土塀から逃げようとした。これが隙になったのだ。副隊長の剣が背中から突き刺さった。
目の前がぼんやりして来る。このまま時間の隙間に入るのか。だがかすれた目でまだ総司と隊長の入れ替わる攻撃を見ている。だがその隙に蝙蝠の剣が私を突いた男の腕を切り落とした。もう総司は3度入れ替わっている。どちらも上段で切りかかっている。4度目総司は切り込みながら低く転がって一閃をした。
私はここで気を失った。
総司が隊長を任せるろと言ってきかない。蜘蛛が屋根から出て来た3人に目つぶしを投げつける。私は副隊長の一人に小刀で飛び込む。蜘蛛はもう一人の副隊長に手裏剣を投げる。総司は植え込みから隊長に切りつける。川路もこの中原隊長も元は西郷と同じ薩摩の出であると聞いている。
いつか源内に尋ねたことを思い出した。
「歴史とは違ったことを私がした場合どうなるのですか?」
「やってみないと分からぬが歴史は修正する力を持っている。だがその修正が分からないがな」
その言葉を繰り返して小刀を抜いた。。さすがに今日は何時もより早く引き上げるようだ。表門まで送り出され隊長を先頭に路地に出る。私に視線に立ち上がった蜘蛛が見えた。同時に目つぶしがぶつけられた。総司が剣を抜いて走ってくる。私は副隊長の脇腹に飛び込む。蝙蝠の手裏剣が飛んで屋根から飛び降りてくる。ほとんど瞬き一つの間の動きだ。
私の小刀は脇腹を刺したが傷は浅くすぐに副隊長は剣を抜いた。蜘蛛の手裏剣は躱されたが見事に飛び降りざまに首筋を切り裂いた。私は土塀に追いつめられる。この体勢では鼠の小刀では不利だ。
「何者だ」
隊長は一括して総司に切り込む。どちらも上段からの切り込みだ。これは腕は互角だが、体力が総司に続くかだ。蜘蛛が私の相手に剣を突き出す。私はこの隙に追いつめられた土塀から逃げようとした。これが隙になったのだ。副隊長の剣が背中から突き刺さった。
目の前がぼんやりして来る。このまま時間の隙間に入るのか。だがかすれた目でまだ総司と隊長の入れ替わる攻撃を見ている。だがその隙に蝙蝠の剣が私を突いた男の腕を切り落とした。もう総司は3度入れ替わっている。どちらも上段で切りかかっている。4度目総司は切り込みながら低く転がって一閃をした。
私はここで気を失った。
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