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夜明け前21
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私は総司を誘ってお礼に警視庁の一の元に向かった。慣れた2階の大部屋に入ると机は空いていた。
「一なら今朝から1か月の休職になったさ」
「どうして?」
「岩倉殿の邪魔をしたからだ」
やはり!私は部屋を出ると裏通りの飲み屋を覗いた。定位置に斎藤一が着物姿で飲んでいる。
「一さん」
総司が泣きそうな顔で横に座る。
「やり過ぎたな。まあ飲めよ」
杯を取ると徳利で注ぐ。
「伯爵は?」
「肩に弾を受けましたがかすり傷で」
「それはよかった。私もそろそろ引き時かと思っているのだ。私は新選組で死ぬべき男だったと思っている。近藤局長も土方も総司も死んだ」
「私は生きている」
総司が口をとがらせている。
「嬉しいよ。でも君たちは仲がいいなあ」
「実は私も総司もトラベラーなのです」
「トラベラー?」
「未来から来ているのです」
「よく分からんが?」
「鼠」
総司が私の手を抓る。
「私は歴史に人殺しと残っているのだろうなあ」
「一なら今朝から1か月の休職になったさ」
「どうして?」
「岩倉殿の邪魔をしたからだ」
やはり!私は部屋を出ると裏通りの飲み屋を覗いた。定位置に斎藤一が着物姿で飲んでいる。
「一さん」
総司が泣きそうな顔で横に座る。
「やり過ぎたな。まあ飲めよ」
杯を取ると徳利で注ぐ。
「伯爵は?」
「肩に弾を受けましたがかすり傷で」
「それはよかった。私もそろそろ引き時かと思っているのだ。私は新選組で死ぬべき男だったと思っている。近藤局長も土方も総司も死んだ」
「私は生きている」
総司が口をとがらせている。
「嬉しいよ。でも君たちは仲がいいなあ」
「実は私も総司もトラベラーなのです」
「トラベラー?」
「未来から来ているのです」
「よく分からんが?」
「鼠」
総司が私の手を抓る。
「私は歴史に人殺しと残っているのだろうなあ」
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