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朝食の後、院長が出勤して直ぐに私の所に来て診察をした。グチグチと“若い娘が怪我するな”とか“傷が残る”とか……もう仕方ないじゃない。あの時は懐に飛び込む以外、思い付かなかったのよ!あー煩い。
「全く……背中は傷痕が残るぞ」
私の背中を診察しながらそう言った院長の声は何処か暗く重い。私自身は気にしてないのに落ち込むのは困るわねぇ……
「見せる相手も貰い手もいないから気にしてないわよ」
出来るだけ明る肩を竦めて言うと、院長の動きがピタッと一瞬だけ止まる。あら、雰囲気を変えるつもりで言ったけど………逆効果だった……?
「見せる相手がおったら儂が殴っとるわ!!」
「……院長、それは無理よ」
相手を殴ろうとして転ぶ姿が浮かんで、反射的に否定すると院長の顔がゆっくりと赤くなる。あらら……
「お前は反省しとらんな!」
「ごめんなさい!」
すぐに謝ったけど院長からお説教を受けた私は、精神的疲労でぐったりしてしまった。もう……冗談なんだから受け流してよ。
「今日の午後、団長殿が迎え来たら帰って良いぞ」
「団長さんが迎えに?そんな事しなくても歩いて帰る……のはダメかしら?」
「ダメじゃ。大人しくしとれ」
そう言い残して院長は次の仕事に向かった。あれは無視して帰ったらお説教一時間確定ね……はぁ……暇だわ。大人しく日記の続きを読むしかない……廊下から騒がしい?
ドアの向こうから聞こえるのは人が言い争う様な声。その一人が助手のゼクスだと気づいて驚いた。珍しいわね。大声を出す様な子じゃないのに。
「兄さん!ちょっと落ちついてってば!」
ドアの近くから聞こえたのは助手の叫ぶ様な声。兄さん?彼の家族って……会った事はなかったわ……
そう思っているとノックもなしに突然ドアが開いて、助手を引きずるような姿で糸のように目を細めて笑う男性が入ってきた。
「おはようございます!ルーシーさんであってる?」
「おはようございます……私がルーシーよ。貴方は……」
突然の事に驚きながらも返事をすると、細い目を更に細めて男性は笑った。
「兄さん!ノックぐらいして!!」
「初めまして~魔術師のハリーで~す」
助手の叫びを無視して挨拶したのは、とても陽気で人の話を聞かない魔術師だった。もしかして、団長さんの言っていた煩い魔術師って……
「団長さんのお知り合いの魔術師さんかしら?」
「正解~。話が早くて良いね~感の良い子は好きだよ~」
「兄さん!」
「弟よ。兄を信じなさい。変なことはしません」
普段は三人の助手の中で一番冷静なゼクスが泣きそうな表情で、魔術師さんを止めようとしている。どう見ても止まらない気がするわね。
「魔法道具の話で良いかしら?」
「マークから聞いてるの?良かった~確認したい事とかあってさぁ。体調が良いなら話を聞かせてよ」
どこまでも陽気な雰囲気で話す魔術師さんだったけど、魔法道具の言葉が出た途端に表情が変わった。
「先ずは……」
懐から紙を取り出しながらベッドの側にあった椅子に座る。後ろでは助手が狼狽えていたから、仕事に戻る様に伝えた。
「いや、でも……」
助手が何か言い掛けた時、イヤリングが震えて通信が来た事を知らせた。えっと……イヤリングに触れて魔力を流して……
「団長さん、聞こえる?」
『ルーシー、良かった繋がったな』
「当然でしょ!僕の渾身の作だよ~」
『ハリー!?遅かったか……』
団長さんに繋がり話をしていると魔術師さんが横から会話に入って来る。通信機越しに団長さんの大きなため息が聞こえた。あらら……お疲れの様ね。
『ハリー……メイソンが迎えに行く』
「メイソン!?ちょっと待ってよ!どうしてさ!」
ギルマスの名前を聞いて慌てる魔術師さんを見て、助手は安心したのか一礼してから静かに仕事に戻った。少し疲れた顔で部屋を出る助手が心配で、後で差し入れしようと考えながら通信機越しの二人の会話を聞いていた。
『彼女は病み上がりだから一人で行くなと言っただろう。アイツも怒っているから覚悟していろ』
「何でさ!ルーシーさんとお話したかっただけなのに~ブローチの事とか君の腕輪の事とかさ!」
「ブローチって、もしかして呪具のブローチの事かしら?」
「知ってるのかい?ジェットが持っていたんだよ」
私は黙って頷くと、父の日記を開いて見せた。団長さんは見えないから帰宅してから見せると伝えた。父の日記を読みながら魔術師さんは一人で頷いている。何も話さなくなった魔術師さんに、通信機越しに団長さんがため息を吐くと、帰宅したら教えて欲しいと言って彼は通信を終了した。
団長さんが最後に謝っていたけど、魔術師さんは魔法道具が絡むと一転、陽気で軽い雰囲気が消えて無表情で日記を読んでいた。
「ルーシーさんは呪具を詳しく知ってるのかい?」
「いいえ、名前しか知らないわ」
素直に知らないと答えると、魔術師さんが日記に書かれていた“呪いが反る”の部分を指差しながら見せてきた。
「この“呪いが反る”は、発動した反動が反る事を指している。呪具はね、本来のあるべき姿を歪めるからその反動があるんだよ」
そう言いながら、一度閉じた手帳を弓形に軽く曲げて見せた。
「真っ直ぐな手帳を無理矢理曲げても手を放すと戻るだろう。呪具も同じなんだよ」
「日記にあったブローチが、ジェットが使った魔法道具なら……彼に反るのかしら?」
私が疑問点を尋ねると、大きく頷いた。確か私は一日寝ていたから……ダイと戦ってから二日経ったのよね……
「マークが呪具を壊して二日。そうだね、そろそろ反ってきた反動で、彼に何かしらの影響や変化が出る頃だね」
魔術師さんの話では、呪具を使用していた期間が長ければ長いほど反動が大きく最悪の場合、死に至る。でも、父の日記にはブローチにどんな呪術が施されていたかは書かれていなかった。
「この“異母兄”ってジェットの父親の事かな?」
「えぇ、そうよ。私は会った事が無いからどんな人かは知らないわ」
「そっか~そこはマークの管轄かなぁ。しっかり尋問して吐き出して貰わないと対価が必要だったら場合、その対価に使われた物にも影響が出るんだよ」
“対価”と聞いて思い浮かんだのはダイだった。団長さんからジェットとダイは双子だったと聞いたけど、姿が違うと言っていた。ダイは銀髪銀目なのにジェットは濃い茶色だったかしら……私の勘違いなら良いけど嫌な予感がするわね……
「対価に双子の兄弟を使うなんて事があるかしら?」
私の言葉を聞いた魔術師さんの息を飲む音が、静かな室内にやけに響いた。
「全く……背中は傷痕が残るぞ」
私の背中を診察しながらそう言った院長の声は何処か暗く重い。私自身は気にしてないのに落ち込むのは困るわねぇ……
「見せる相手も貰い手もいないから気にしてないわよ」
出来るだけ明る肩を竦めて言うと、院長の動きがピタッと一瞬だけ止まる。あら、雰囲気を変えるつもりで言ったけど………逆効果だった……?
「見せる相手がおったら儂が殴っとるわ!!」
「……院長、それは無理よ」
相手を殴ろうとして転ぶ姿が浮かんで、反射的に否定すると院長の顔がゆっくりと赤くなる。あらら……
「お前は反省しとらんな!」
「ごめんなさい!」
すぐに謝ったけど院長からお説教を受けた私は、精神的疲労でぐったりしてしまった。もう……冗談なんだから受け流してよ。
「今日の午後、団長殿が迎え来たら帰って良いぞ」
「団長さんが迎えに?そんな事しなくても歩いて帰る……のはダメかしら?」
「ダメじゃ。大人しくしとれ」
そう言い残して院長は次の仕事に向かった。あれは無視して帰ったらお説教一時間確定ね……はぁ……暇だわ。大人しく日記の続きを読むしかない……廊下から騒がしい?
ドアの向こうから聞こえるのは人が言い争う様な声。その一人が助手のゼクスだと気づいて驚いた。珍しいわね。大声を出す様な子じゃないのに。
「兄さん!ちょっと落ちついてってば!」
ドアの近くから聞こえたのは助手の叫ぶ様な声。兄さん?彼の家族って……会った事はなかったわ……
そう思っているとノックもなしに突然ドアが開いて、助手を引きずるような姿で糸のように目を細めて笑う男性が入ってきた。
「おはようございます!ルーシーさんであってる?」
「おはようございます……私がルーシーよ。貴方は……」
突然の事に驚きながらも返事をすると、細い目を更に細めて男性は笑った。
「兄さん!ノックぐらいして!!」
「初めまして~魔術師のハリーで~す」
助手の叫びを無視して挨拶したのは、とても陽気で人の話を聞かない魔術師だった。もしかして、団長さんの言っていた煩い魔術師って……
「団長さんのお知り合いの魔術師さんかしら?」
「正解~。話が早くて良いね~感の良い子は好きだよ~」
「兄さん!」
「弟よ。兄を信じなさい。変なことはしません」
普段は三人の助手の中で一番冷静なゼクスが泣きそうな表情で、魔術師さんを止めようとしている。どう見ても止まらない気がするわね。
「魔法道具の話で良いかしら?」
「マークから聞いてるの?良かった~確認したい事とかあってさぁ。体調が良いなら話を聞かせてよ」
どこまでも陽気な雰囲気で話す魔術師さんだったけど、魔法道具の言葉が出た途端に表情が変わった。
「先ずは……」
懐から紙を取り出しながらベッドの側にあった椅子に座る。後ろでは助手が狼狽えていたから、仕事に戻る様に伝えた。
「いや、でも……」
助手が何か言い掛けた時、イヤリングが震えて通信が来た事を知らせた。えっと……イヤリングに触れて魔力を流して……
「団長さん、聞こえる?」
『ルーシー、良かった繋がったな』
「当然でしょ!僕の渾身の作だよ~」
『ハリー!?遅かったか……』
団長さんに繋がり話をしていると魔術師さんが横から会話に入って来る。通信機越しに団長さんの大きなため息が聞こえた。あらら……お疲れの様ね。
『ハリー……メイソンが迎えに行く』
「メイソン!?ちょっと待ってよ!どうしてさ!」
ギルマスの名前を聞いて慌てる魔術師さんを見て、助手は安心したのか一礼してから静かに仕事に戻った。少し疲れた顔で部屋を出る助手が心配で、後で差し入れしようと考えながら通信機越しの二人の会話を聞いていた。
『彼女は病み上がりだから一人で行くなと言っただろう。アイツも怒っているから覚悟していろ』
「何でさ!ルーシーさんとお話したかっただけなのに~ブローチの事とか君の腕輪の事とかさ!」
「ブローチって、もしかして呪具のブローチの事かしら?」
「知ってるのかい?ジェットが持っていたんだよ」
私は黙って頷くと、父の日記を開いて見せた。団長さんは見えないから帰宅してから見せると伝えた。父の日記を読みながら魔術師さんは一人で頷いている。何も話さなくなった魔術師さんに、通信機越しに団長さんがため息を吐くと、帰宅したら教えて欲しいと言って彼は通信を終了した。
団長さんが最後に謝っていたけど、魔術師さんは魔法道具が絡むと一転、陽気で軽い雰囲気が消えて無表情で日記を読んでいた。
「ルーシーさんは呪具を詳しく知ってるのかい?」
「いいえ、名前しか知らないわ」
素直に知らないと答えると、魔術師さんが日記に書かれていた“呪いが反る”の部分を指差しながら見せてきた。
「この“呪いが反る”は、発動した反動が反る事を指している。呪具はね、本来のあるべき姿を歪めるからその反動があるんだよ」
そう言いながら、一度閉じた手帳を弓形に軽く曲げて見せた。
「真っ直ぐな手帳を無理矢理曲げても手を放すと戻るだろう。呪具も同じなんだよ」
「日記にあったブローチが、ジェットが使った魔法道具なら……彼に反るのかしら?」
私が疑問点を尋ねると、大きく頷いた。確か私は一日寝ていたから……ダイと戦ってから二日経ったのよね……
「マークが呪具を壊して二日。そうだね、そろそろ反ってきた反動で、彼に何かしらの影響や変化が出る頃だね」
魔術師さんの話では、呪具を使用していた期間が長ければ長いほど反動が大きく最悪の場合、死に至る。でも、父の日記にはブローチにどんな呪術が施されていたかは書かれていなかった。
「この“異母兄”ってジェットの父親の事かな?」
「えぇ、そうよ。私は会った事が無いからどんな人かは知らないわ」
「そっか~そこはマークの管轄かなぁ。しっかり尋問して吐き出して貰わないと対価が必要だったら場合、その対価に使われた物にも影響が出るんだよ」
“対価”と聞いて思い浮かんだのはダイだった。団長さんからジェットとダイは双子だったと聞いたけど、姿が違うと言っていた。ダイは銀髪銀目なのにジェットは濃い茶色だったかしら……私の勘違いなら良いけど嫌な予感がするわね……
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