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27.告白

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 目を覚ましたクルスは、自分のナニをカイルが美味しそうにしゃぶっているのを見てとても慌てていたが、手を繋がれているため押し退ける事ができずにいる。足は動く訳だが、カイルを蹴り飛ばすとかいう選択肢は、クルスにはないんだろう。
 アデル様は何事か言われて居るが、涼しい笑顔を浮かべるだけだ。
 無駄だと悟ったらしいクルスは、カイルに言葉を投げかけるが、うっとりとした表情のカイルは止まらない。アデルに何か言われて頷くと、クルスに背を向けて、自ら尻穴を広げ晒して見せる。そこには結構な太さのディルドが埋まっていて、クルスの目の前で吐き出されていった。くぱぁってなってる状態のまま、カイルは固まっている。どうやらディルドを吐き出す動作でイっちゃって動けなくなってるらしい。
 呆然とするクルスにアデル様が何事か呟き、手首の拘束を解く。
 クルスはしばらく動けずにいたが、カイルが体を捻るようにして振り返り、何かを言うと泣きそうな顔になって、そのままナニをカイルの中に埋めた。
「やった」
「よしっ」
 俺とニアさんはメモを取りつつも、ついそう漏らしていた。
 アデル様に曰く八年越しの両片思いの成就の瞬間だ。
 仕方がないじゃないか。
 そこからはもう、突かれても抜かれてもイっちゃうカイルと、そんなカイルをそれはもう愛おしそうにイかせまくるクルスのあれそれを三十分ばかりメモり続けてたんですが。
「そのくらいで良いぞ」
 無慈悲なアデル様に撤収を命じられました。
「え、でもまだ」
「続いてますよ殿下」
「そもそも兄が後から何か言った時のための証人なんだお前達は。あれだけハマって後から手放すも何もないだろう」
 顎でくいっと出ろってされて、俺達はぐずぐずしながらも従う他ない。
「はぁもうしっかしあんなにラブラブならさっさとくっついてりゃ良いのに、そう思わんかねルイ君」
 別室でお茶とか出された俺達は、アデル様にメモを確認されながらぶつぶつ言い合っていた。
「え、やぁあ、まぁ身分について悩むのは真面目な二人らしいっちゃらしいですし、そういう障害あってこそのラブラブだと思えばむしろうまいかなぁって思いますが」
「うむ。それも一理ある」
 なんて、さっきの二人の事を言っているが、ぶっちゃけ、俺達が気になっているのはアデル様だ。ちらちらと視線を向けつつ色々言い合いたいのだが、ひそひそするには距離が近過ぎてできずにいる。
 ひとしきりメモを見終わったアデル様は、
「後で会話の内容を補足するから、まとめてくれるか?」
と、俺達に言った。
「はいよろこんで!」
 間髪入れずにニアさんが立って敬礼を返したので俺も倣う。いや、眉のとこに手をびしってするのはこの国の敬礼スタイルじゃないんだけどね。
 アデル様はそんな俺達をみて声を出して笑う。
「しかし、よく書けている。父上はイースを手に入れるために良い作家をずいぶん苦心して探したらしいが」
 衝撃の発言に俺達は固まった。
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