風切羽の痕
風切羽をなくしたかわりに、与えられた右目の世界。
霊が見えるという訳では無い。
ただ、人の過去現在未来が見えるのだ。
PTSDの治療をしているナツキは、幼い頃から不思議なものをよく見ていた。誰しもが見える訳ではないと知ったのは大人になってから。
なぜ人に見えないものが見えるのか、それは自分に残された唯一の生きる術だったと知ったナツキは、心理セラピストの三室陽子とのセッションをきっかけに、これまでかたく閉ざしてきた心をゆっくりととかしていく。
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