上 下
8 / 18

8.魔王に大量の精液を注がれるなんて聞いてないっ!

しおりを挟む
「ハァ……ハァ……」
魔王のモノが引き抜かれると、俺はその場に崩れ落ちた。
魔王の体液を摂取したことで、淫紋が輝きを増している。体が熱くて苦しい。
「ふむ、まだ足りないようだな」
魔王が呟いた。
「えっ……♡」
「もっと欲しいだろう?」
「はい……♡」
ズブゥッ!!
「あっ……♡」
魔王のものが一気に奥まで入ってきた。たっぷり出したばかりのはずなのに、全く衰えていないようだ。
「では、自分で動いてみろ」
「えっ……!?」
ぐるりと体勢を変えられ、俺が魔王の上に乗る形になった。
恐る恐る動き始める。
「んっ……」
「そんなんじゃダメだ。もっと激しく動け」
「うう……あっ……はぁっ」
ゆっくり腰を落として奥まで埋め込んだあと、頑張って勢いよく引き抜いた。
「ああぁっ……!!♡」
衝撃にビクビクッと身体が震える。
「ほう、初めてなのにここまで乱れるか……。素質があるようだな」
「あっ……♡あっ……♡」
全然初めてではないのだけれど、勘違いしているようなので放っておく。
実際、ここまで大きいのは初めてだし。
「ああっ……これしゅごいっ♡」
奥まで埋め込んで引き抜くたびに快感が走る。射精せずに何度もイッているような感覚だ。
「はぁ……我のために存在しているような男だな」
「あっ♡あっ♡あんっ♡」
気持ち良いっ……!快楽に身を任せ、一心不乱に腰を振る。すると突然下腹部が疼き出した。
「あ……何か出る……!♡」
「くっ……出るぞ!受け止めろ!!」
「あっ……♡あぁーっ!!♡」
ブシャアッ!! 凄まじい勢いで潮を吹きながら絶頂を迎える。それと同時に体内に熱いものが注ぎ込まれた。
「んんんっ……♡」
ドクドクドクッ……! 魔王の魔力を吸収したことで淫紋がさらに輝く。
「くっくっく……。これで貴様は完全に我のものだ」
魔王は満足げに笑った。
「あっ……♡あぁっ……♡」
余韻に浸っていると、魔王が再び覆い被さってきた。
「おい、休む暇はないぞ。まだまだ楽しませて貰うからな」
魔王がまた俺の中に入ってくる。
「ひゃうんっ!?♡」
ズプッ……!
「あへぇ……♡」
(こんなの無理だよぉ……♡)
快楽漬けにされ、もう何も考えられなくなる。
淫紋が輝きを増した。
(あはっ……♡気持ち良いよぉ……♡)
「さて、仕上げといくか」
魔王は俺の中に埋め込んだまま淫紋に手を当てた。黒い光が放たれ、俺の体に染み込んでいく。
「ああっ……!?」
全身が熱くなり、快感で頭が真っ白になる。
「うっ……♡ああっ……♡」
(何これぇ……♡気持ち良すぎる……♡)
「んっ……♡んんっ……♡」
ビクンッと体が跳ねる。次の瞬間、体の中から信じられないほどの力が溢れてきた。
「ははは、どうだ?」
「ああっ……♡すごく気持ち良いぃ……♡」
「そうか、ならば我が花嫁よ。我の子を産んでもらうぞ」
魔王が俺を押し倒す。そして、最奥にズブッと埋め込まれた。
「はうぅっ♡」
「我の子を孕め」
ズンッ!
「あああっ……!♡」
魔王のモノがさらに奥深くをこじ開ける。そのまま激しいピストンが始まった。
パンッ!バチュッ!ドチュンッ!
「あひっ……!らめぇっ……!壊れるぅ……♡」
「フッ、すぐに慣れる。それまで可愛がってやろう」
「んあぁっ……♡」
魔王は容赦なく責め立ててくる。俺はひたすら喘ぐことしかできなかった。
「あっ……♡あっ……♡」
気持ちいい。気持ちよすぎる。
ズポッズポッ……!グチョッ……!
「そろそろ出すぞ……」
「あっああぁっ……♡」
ビュルルルーッ!!ドクンドクンッ!! 熱い液体が勢いよく中に注がれていく。
今までとは比べ物にならないほどの量の精液が流し込まれていた。
「あっ♡あひぃいいっ♡」
ドクッドクッ!ドビュルルルーッ!!
止まらない魔王の射精に頭がおかしくなりそうだ。
淫紋の力で注がれた精液をどんどん魔力に変換しているからなんとかなっているようだが、普通の人間だったらお腹が破裂してしまうだろう。
「はぁっ……すごい量……♡」
「くっくっく……。まだ終わらないぞ。たっぷり種付けしてやるからな」
ドピュピュピュッ!ビュルルル……!!
「んぁあああっ……♡」
大量の精子が腹の中を満たしていく。あまりの量の多さに結合部からゴボォっと逆流してきた。それでもなお射精は続き、ようやく止まった時にはお腹が膨れてしまっていた。魔力への変換が間に合わないほど注がれていたのだろう。
「はぁ……はぁ……♡」
ズルリと引き抜かれると、栓を失ったそこから白濁したものが流れ出した。せっかくの魔力が零れてしまってはもったいないので、指で押さえて中に留める。
淫紋が赤紫色に怪しく輝き、魔王の魔力を馴染ませていた。魔王の精液が身体中に流れていくようで、激しい快感を伴う。
「んっ……♡んあっ……♡」
魔王の前で一人で感じているなんて完全な変態だ。魔力を注がれることがこんなに気持ちいいなんて思わなかった。

「ぐっ……!?」
大人しくなった魔王に目をやると、どうやら様子がおかしい。突然力が抜けたように、その場にへたり込んだ。
「な、なんだこれは……。なぜ急に我の魔力が弱まったのだ?」
魔王は自分の手を見つめ、愕然としていた。
「貴様、まさか……!?」
魔王は俺の淫紋を見て何かを悟ったらしい。
「フッ。やっと気づいたか。お前の魔力はすべて奪わせてもらったぞ……んふっ♡」
このセリフはカッコよく言いたかったのに、ケツの穴に指を突っ込んで感じながら言うことになってしまうとは……。
まあいいか。無事に魔王の魔力は奪えたようだ。
「俺の淫紋は精液から相手の魔力を奪うことができるんだよ……あんっ♡」
うーん、本当にキマらない……。
しばらく魔王は呆然としていたが、何かに思い至ったようだ。
「くっ……まあいい、貴様が孕んだ我の子にも、我の魔力が宿るはずだ。その子の魔力を使えば再び復活できる」
「ああ、それなんだが……んっ♡」
ヌポンッと指を引き抜いた。これでは真面目な会話ができない。
「悪いが俺には恋人がいてな。その相手との子をすでに孕んでいたんだ。だからお前の子は孕んでいないぞ」
「なっ……!?」
魔王は目を見開き驚愕した。その後すぐに絶望の表情へと変わる。
「そんな……我は……我は今までいったい何のために……」
なんだか泣きそうな顔の魔王に、少し罪悪感が湧いてきた……。
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

堕ちる犬

BL / 連載中 24h.ポイント:2,229pt お気に入り:1,254

罰ゲームで告白した子を本気で好きになってしまった。

恋愛 / 完結 24h.ポイント:532pt お気に入り:105

こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜

BL / 連載中 24h.ポイント:1,278pt お気に入り:783

今ならもれなくもう一本ついてきます!!

BL / 完結 24h.ポイント:63pt お気に入り:78

お兄ちゃんと内緒の時間!

BL / 連載中 24h.ポイント:433pt お気に入り:59

【R18】あんなこと……イケメンとじゃなきゃヤれない!!

恋愛 / 完結 24h.ポイント:639pt お気に入り:60

BLはファンタジーだって神が言うから

BL / 完結 24h.ポイント:1,050pt お気に入り:31

どこまでも醜い私は、ある日黒髪の少年を手に入れた

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:461pt お気に入り:1,740

処理中です...