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ミンミンエビ
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ミノタウロスキングの肉…至高の牛肉だ。
ミノタウロス以上の肉があったなんて!目からウロコがボロボロ落ちたよ。
「うむ…これは生息地を探さなければな」
「アロカシア…でもかなり強いよ?まあ、きっとアロカシアの方が強いだろうけど」
「無論だ。あのような巨体なのに、ダンジョンで戦っても手に入るのは一部だからな。このように湯に脂も溶けてしまう事だし」
そう。今回はしゃぶしゃぶにしてみたのだ。それなりに大きい塊肉だったけど、やっぱり一度でなくなってしまった。
「ダンジョンから直接貰えるだろうけど、マスターとしてしっかり運営していかないとね」
只より高い物はないというし。
「あのダンジョンは主が扉の仕掛けを見破ったお陰で冒険者が増えたという。それだけでは駄目なのか?」
「そうだね…もう知られた事だし、あの扉は要らないかも」
あのシャッターは魔物には開けられない。でも普通の魔物なら、モコモコの肉で満足してしまうかな?
「そうだが、好奇心の強い魔物でないと、下に降りたりはしないだろう」
そういう物か…じゃあ、うちの子達は好奇心いっぱい?
いや、きっと私の為だろうな。
「メイはまた旅をして、ダンジョンを探すつもりなのか?」
「んー。ダンジョンで実験もしたいから、後でもいいかな」
「なら、ボクは魔道具の開発をしたいの」
「我は修行したいな」
「エルド殿の所か…俺も行っていいか?」
「ああ。但し、甘くはないぞ」
「にゃーは…空間支配のスキルをもっと上手く扱えるようになりたいかにゃ…」
「それなら、暫くはそれぞれ自由行動で。ご飯は作って収納庫に入れておくから適当に移して食べてね」
頼みたい事がある時はメタルもいるし、充分だ。
一番不安なのは登山ダンジョンだけど、11階層には冒険者もいたので、12階層に燃焼石の採掘ポイントを作る事にした。
燃焼石は輸入に頼っているから、ダンジョンから手に入るようになれば便利だろう。
対価に魔力を要求されたので、渡したら違う方の魔力も持って行かれた…最初より少ないとはいえ、今日はもう何も出来ないかな…維持するのには通常のリソースでいいけど、開設にはあの力が必要。聞いてないよ…
聖域に戻って力の回復を待つけど、通常の魔力と違うからなのか、回復が遅い。
この力は神力。だとすると、アルミネアとネリーが身体を作ってくれた時の力なのかな?
いや、そんなに前の力が残っているとは思えないし、回復もしているって事は、私の力としてあるという事…なのかな?
今の私のステータスの種族は人族じゃない。そう否定されてるだけだ。あんまりだよ…
看破に進化してから、他人のステータスも結構詳しく見られるようになった。
種族、状態が増えた。
状態は、毒等の状態異常、奴隷だと隸属なんて出たりする。
覗きは良くないから明らかにそれと分かりそうな人を何人か覗いたけど、もうやらないよ?
ただ、機会があれば盗賊は覗いてみたいと思う。犯罪者にはバッドステータスが付くという話だし、それがあれば危険な人も分かるだろう。
回復が変わらないなら、どこにいても一緒だろう。
「メタル、行くよ」
スマホのアイコンをタップすると、私達は一瞬にしてスマホに引き込まれた。
海岸ダンジョンは、成長が可能な状態だ。
階層を増やすも良し、隠し部屋を作って罠を仕掛けるのもいい。
放つ魔物を考える為に来たので、今日は海に入る。
どうせなら、海老がいい。何がいいかな…イセビーか。ありきたりだけど、美味しい。
でも海老も蟹も食べ物と思ってくれないんだよね…どうすべきか。
ん…あれは!初見の海老?
看破 ミンミンエビ 水中から出すと、攻撃音波がミンミンと鳴いているように聞こえる。出汁として用いられる事もある
うーん…セミエビ?出してみたら、確かに聞こえる。
高価な海老なのに、出汁としてしか使われないなんて、勿体ないな…お刺身で食べたい。
メタルにはとにかく食べられる物なら種類を問わずに狩ってきてと言ってある。特に蟹は最優先でだ。
ジュエルクラブの類いなら、冒険者にも喜んでもらえそうだけど、工夫しないと食べてもらえなさそうだ。
(カニの方が攻撃力がありそうですが)
「そうだけど、蟹は最終階層のボスとして出る事もあるからね…あ、白海老も美味しいよね」
(それは、後で楽しめば宜しいかと)
だね。メタルも頑張ってくれたから、今日は大漁だ!
「えへへ…」
(それで結局、どれにするかは決まったのですか?)
「んー。ミンミンエビにしようかなと。食用って考えてくれる可能性がないとつまらないし」
あとはコアに任せれば勝手に増やしてくれるはずだ。
階層は、5階層でいいかな…ちょっと強めだけど、数は少なめにして希少価値を上げる。
最初は微妙でも、市場で買い取れば、価値も上がってくるはずだし、美味しさもいつかは認められるはずだ。
取り敢えずこれは持って行って、コアと相談してみよう。
!おお…これはアナゴ?
看破 シーイール 噛み付き注意 身は柔らかく、食用可
アナゴだね!まだまだ未発見の生物はいそう。陸地に魔物はいなくても、海とダンジョンにはいるから、完全に安全とは言えない。いつもぽかぽか春の陽気だからって、油断は禁物だ。
取り敢えず、スマホから出て海岸ダンジョンに行こう!
ミノタウロス以上の肉があったなんて!目からウロコがボロボロ落ちたよ。
「うむ…これは生息地を探さなければな」
「アロカシア…でもかなり強いよ?まあ、きっとアロカシアの方が強いだろうけど」
「無論だ。あのような巨体なのに、ダンジョンで戦っても手に入るのは一部だからな。このように湯に脂も溶けてしまう事だし」
そう。今回はしゃぶしゃぶにしてみたのだ。それなりに大きい塊肉だったけど、やっぱり一度でなくなってしまった。
「ダンジョンから直接貰えるだろうけど、マスターとしてしっかり運営していかないとね」
只より高い物はないというし。
「あのダンジョンは主が扉の仕掛けを見破ったお陰で冒険者が増えたという。それだけでは駄目なのか?」
「そうだね…もう知られた事だし、あの扉は要らないかも」
あのシャッターは魔物には開けられない。でも普通の魔物なら、モコモコの肉で満足してしまうかな?
「そうだが、好奇心の強い魔物でないと、下に降りたりはしないだろう」
そういう物か…じゃあ、うちの子達は好奇心いっぱい?
いや、きっと私の為だろうな。
「メイはまた旅をして、ダンジョンを探すつもりなのか?」
「んー。ダンジョンで実験もしたいから、後でもいいかな」
「なら、ボクは魔道具の開発をしたいの」
「我は修行したいな」
「エルド殿の所か…俺も行っていいか?」
「ああ。但し、甘くはないぞ」
「にゃーは…空間支配のスキルをもっと上手く扱えるようになりたいかにゃ…」
「それなら、暫くはそれぞれ自由行動で。ご飯は作って収納庫に入れておくから適当に移して食べてね」
頼みたい事がある時はメタルもいるし、充分だ。
一番不安なのは登山ダンジョンだけど、11階層には冒険者もいたので、12階層に燃焼石の採掘ポイントを作る事にした。
燃焼石は輸入に頼っているから、ダンジョンから手に入るようになれば便利だろう。
対価に魔力を要求されたので、渡したら違う方の魔力も持って行かれた…最初より少ないとはいえ、今日はもう何も出来ないかな…維持するのには通常のリソースでいいけど、開設にはあの力が必要。聞いてないよ…
聖域に戻って力の回復を待つけど、通常の魔力と違うからなのか、回復が遅い。
この力は神力。だとすると、アルミネアとネリーが身体を作ってくれた時の力なのかな?
いや、そんなに前の力が残っているとは思えないし、回復もしているって事は、私の力としてあるという事…なのかな?
今の私のステータスの種族は人族じゃない。そう否定されてるだけだ。あんまりだよ…
看破に進化してから、他人のステータスも結構詳しく見られるようになった。
種族、状態が増えた。
状態は、毒等の状態異常、奴隷だと隸属なんて出たりする。
覗きは良くないから明らかにそれと分かりそうな人を何人か覗いたけど、もうやらないよ?
ただ、機会があれば盗賊は覗いてみたいと思う。犯罪者にはバッドステータスが付くという話だし、それがあれば危険な人も分かるだろう。
回復が変わらないなら、どこにいても一緒だろう。
「メタル、行くよ」
スマホのアイコンをタップすると、私達は一瞬にしてスマホに引き込まれた。
海岸ダンジョンは、成長が可能な状態だ。
階層を増やすも良し、隠し部屋を作って罠を仕掛けるのもいい。
放つ魔物を考える為に来たので、今日は海に入る。
どうせなら、海老がいい。何がいいかな…イセビーか。ありきたりだけど、美味しい。
でも海老も蟹も食べ物と思ってくれないんだよね…どうすべきか。
ん…あれは!初見の海老?
看破 ミンミンエビ 水中から出すと、攻撃音波がミンミンと鳴いているように聞こえる。出汁として用いられる事もある
うーん…セミエビ?出してみたら、確かに聞こえる。
高価な海老なのに、出汁としてしか使われないなんて、勿体ないな…お刺身で食べたい。
メタルにはとにかく食べられる物なら種類を問わずに狩ってきてと言ってある。特に蟹は最優先でだ。
ジュエルクラブの類いなら、冒険者にも喜んでもらえそうだけど、工夫しないと食べてもらえなさそうだ。
(カニの方が攻撃力がありそうですが)
「そうだけど、蟹は最終階層のボスとして出る事もあるからね…あ、白海老も美味しいよね」
(それは、後で楽しめば宜しいかと)
だね。メタルも頑張ってくれたから、今日は大漁だ!
「えへへ…」
(それで結局、どれにするかは決まったのですか?)
「んー。ミンミンエビにしようかなと。食用って考えてくれる可能性がないとつまらないし」
あとはコアに任せれば勝手に増やしてくれるはずだ。
階層は、5階層でいいかな…ちょっと強めだけど、数は少なめにして希少価値を上げる。
最初は微妙でも、市場で買い取れば、価値も上がってくるはずだし、美味しさもいつかは認められるはずだ。
取り敢えずこれは持って行って、コアと相談してみよう。
!おお…これはアナゴ?
看破 シーイール 噛み付き注意 身は柔らかく、食用可
アナゴだね!まだまだ未発見の生物はいそう。陸地に魔物はいなくても、海とダンジョンにはいるから、完全に安全とは言えない。いつもぽかぽか春の陽気だからって、油断は禁物だ。
取り敢えず、スマホから出て海岸ダンジョンに行こう!
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