114 / 166
次の目的地
しおりを挟む
ミンミンエビは5階層へ。アナゴは15階層へ放つ事にした。
魔物が増えただけ。
ただ、17階層から18階層に進む途中のセィフティエリアに、ちょっとした仕掛けを入れて、それを解けばご褒美として、ミスリルのナイフが手に入る。
あの凶悪なサメをやっつけないとここには来られないから、そんなに数は要らない。
それにしても…ダンジョンコアは、今までダンジョンマスターになった人はいないと言った。
只の人族は無理。それは獣人も一緒だと。
コアルームに 入る為には、資格が必要。
神様の力…確かに、加護は貰いまくっているから、その力の一部を使う事は出来る。
海岸ダンジョン、深淵の森ダンジョンならともかく、登山ダンジョンは、加護持ちの人がクリア出来ていてもおかしくはない…獣人さんは身体能力に優れているし、魔族の人は力、魔力共に優れている。ダンジョンマスターになりたくなかったとか?
それはあり得るかな。あの力が減るのは本当に辛い。最近は慣れてきたけど、初めてあの力を使った時は、辛すぎて二度と使いたくないと思った。
結局、あれが何なのか、良く分かっていない。検索しようにも、私自身が分かってないし、知りようもないけど。
亜空間に戻ると、フレイムが嬉しそうに机から顔を上げる。
「メイ、これを見て欲しいの」
魔石を取り付けた、只の杖…ではなさそうだ。
看破 炎の杖 込めた魔力を炎に変換して打ち出す魔道具
「なるほど…魔法が苦手な人でも、これなら攻撃魔法を使えるて、便利だね」
「火に弱いのは、人も魔物も一緒なの。指向性を持たせる為には杖が便利だし、燃料になる魔石の交換も簡単でいいの」
「そっか…でもこれじゃ、そう回数は使えないかも?」
「それでいいの。これは護身用だから。使う魔力より高い攻撃力になるのは、そうじゃないと魔道具として売れないと思ったからだけど」
色々考えて作ったのかな…私なら銃の形にするかも。
「これは、商業ギルドに登録して?」
「フレイム…流石に私の作品として登録するのは心苦しいんだけど…フレイム。錬金術師として登録しない?」
「いいの。ボクは冒険者としてメイと一緒に冒険出来ればそれで満足なの」
背の高いフレイムでも、椅子に座っている今なら頭を撫でられる。冠羽みたいな癖のついた頭を撫でると、フレイムも喜んだ。
こんなに立派になっちゃったけど、フレイムは私にとっては弟みたいなものだ。ピイピイいってた頃が懐かしい。
「そうだね…どうせだから、改良番をダンジョンの宝箱にも入れてみようかな?」
護身用というなら、アクセサリーに付与をつけた物もいいな…冒険者を増やす事は、ダンジョンの運営を容易にする事にも繋がるからね。
「ね?メイ…メイは新しいダンジョンを見つけたら、クリアしてダンジョンマスターになるの?」
「別に、それを目的にするつもりはないけど、ダンジョン攻略は楽しいし、色々発見があるから楽しいって思うよ?」
「楽しいのが一番だと思うけど、ボク達眷属は、メイに置いていかれたくないの…」
「え?ダンジョンにはみんな一緒に潜ってるじゃん?」
「そうじゃないの…でも、ボク達は、メイと一緒にいられるように、努力するの」
「もう…置いていかれないように努力しているのは、私も一緒だよ?それじゃなくても年齢で、冒険者としては一人前になれてないんだから」
その辺の魔物に負けたりしない自信はあっても、護衛依頼だけは受けられないんだから。
もふもふ魔物の誘惑にも負けないようにしないとね。
夜になり、みんな戻ってきた。
「王都に行って来たにゃ。大きな湖の話を聞いて、行ってみたくなったにゃ」
「…それってアレスの湖の事?王都の西にある、観光地の」
「多分それにゃ?名前は忘れたけど、にゃーを連れて行きたいって言われたにゃ」
「それ、男の人に?」
「でも、にゃーは行くならメイ達と行きたいにゃ!綺麗な景色を見てもメイがいないとつまんないにゃ」
あぁ…御愁傷様。シュガーは見かけ綺麗なお姉さんだけど、私より年下で、まだまだお子様だからね。
「シュガーに声をかけるなら、カシオブツがないとな」
「いや、そこは注意すべきだろう。知らない人に付いて行ってはいけないと」
「行かなかったにゃ!学校でもそう教わったにゃ!」
やっぱりシュガーの頭の中は小学生レベルだね。
その湖の事は授業でも習ったけど、シュガーは覚えてないだろうな…
初代国王の名を冠したその湖は、遊覧船に乗る事も出来るし、ボート遊びも出来る。
暑い日々が続く中、それを目当てに涼みに行く人も多いだろう。
「なら明日、行ってみる?」
「俺はもっとエルド殿に教えを乞いたい所だが、人の多い所は危険も多いだろう」
「主は我が守るから、ランスは本体の所に行っても問題ないぞ?」
「アロカシアはメイを抱っこして歩きたいだけだろう?」
「だが、我の腕の中が一番安全だ」
「子供を抱っこするのは父親の役目だ」
「はいはい、二人共いい加減にしてね!私だっていつまでも小さい子供じゃないんだから、抱っこも必要ないの!」
「だが、メイの身長では人ごみでは埋もれてしまう!」
「パスが繋がっているんだから、迷いようがないでしょう?もう二人共、抱っこ禁止!」
こら、この世の終わりみたいな顔しないの!身長だってずいぶん伸びたし、私だっていつまでも子供扱いは嫌なんだから。
「あ、主が反抗期に…」
は?前世の記憶持ってる私が反抗期って…あり得なくはないのか…でも、私の気持ちも分かって欲しいよね!
7歳の子供でも、 Bランク冒険者でもあるし、保護者がいないと何も出来ない子供じゃないんだから!
魔物が増えただけ。
ただ、17階層から18階層に進む途中のセィフティエリアに、ちょっとした仕掛けを入れて、それを解けばご褒美として、ミスリルのナイフが手に入る。
あの凶悪なサメをやっつけないとここには来られないから、そんなに数は要らない。
それにしても…ダンジョンコアは、今までダンジョンマスターになった人はいないと言った。
只の人族は無理。それは獣人も一緒だと。
コアルームに 入る為には、資格が必要。
神様の力…確かに、加護は貰いまくっているから、その力の一部を使う事は出来る。
海岸ダンジョン、深淵の森ダンジョンならともかく、登山ダンジョンは、加護持ちの人がクリア出来ていてもおかしくはない…獣人さんは身体能力に優れているし、魔族の人は力、魔力共に優れている。ダンジョンマスターになりたくなかったとか?
それはあり得るかな。あの力が減るのは本当に辛い。最近は慣れてきたけど、初めてあの力を使った時は、辛すぎて二度と使いたくないと思った。
結局、あれが何なのか、良く分かっていない。検索しようにも、私自身が分かってないし、知りようもないけど。
亜空間に戻ると、フレイムが嬉しそうに机から顔を上げる。
「メイ、これを見て欲しいの」
魔石を取り付けた、只の杖…ではなさそうだ。
看破 炎の杖 込めた魔力を炎に変換して打ち出す魔道具
「なるほど…魔法が苦手な人でも、これなら攻撃魔法を使えるて、便利だね」
「火に弱いのは、人も魔物も一緒なの。指向性を持たせる為には杖が便利だし、燃料になる魔石の交換も簡単でいいの」
「そっか…でもこれじゃ、そう回数は使えないかも?」
「それでいいの。これは護身用だから。使う魔力より高い攻撃力になるのは、そうじゃないと魔道具として売れないと思ったからだけど」
色々考えて作ったのかな…私なら銃の形にするかも。
「これは、商業ギルドに登録して?」
「フレイム…流石に私の作品として登録するのは心苦しいんだけど…フレイム。錬金術師として登録しない?」
「いいの。ボクは冒険者としてメイと一緒に冒険出来ればそれで満足なの」
背の高いフレイムでも、椅子に座っている今なら頭を撫でられる。冠羽みたいな癖のついた頭を撫でると、フレイムも喜んだ。
こんなに立派になっちゃったけど、フレイムは私にとっては弟みたいなものだ。ピイピイいってた頃が懐かしい。
「そうだね…どうせだから、改良番をダンジョンの宝箱にも入れてみようかな?」
護身用というなら、アクセサリーに付与をつけた物もいいな…冒険者を増やす事は、ダンジョンの運営を容易にする事にも繋がるからね。
「ね?メイ…メイは新しいダンジョンを見つけたら、クリアしてダンジョンマスターになるの?」
「別に、それを目的にするつもりはないけど、ダンジョン攻略は楽しいし、色々発見があるから楽しいって思うよ?」
「楽しいのが一番だと思うけど、ボク達眷属は、メイに置いていかれたくないの…」
「え?ダンジョンにはみんな一緒に潜ってるじゃん?」
「そうじゃないの…でも、ボク達は、メイと一緒にいられるように、努力するの」
「もう…置いていかれないように努力しているのは、私も一緒だよ?それじゃなくても年齢で、冒険者としては一人前になれてないんだから」
その辺の魔物に負けたりしない自信はあっても、護衛依頼だけは受けられないんだから。
もふもふ魔物の誘惑にも負けないようにしないとね。
夜になり、みんな戻ってきた。
「王都に行って来たにゃ。大きな湖の話を聞いて、行ってみたくなったにゃ」
「…それってアレスの湖の事?王都の西にある、観光地の」
「多分それにゃ?名前は忘れたけど、にゃーを連れて行きたいって言われたにゃ」
「それ、男の人に?」
「でも、にゃーは行くならメイ達と行きたいにゃ!綺麗な景色を見てもメイがいないとつまんないにゃ」
あぁ…御愁傷様。シュガーは見かけ綺麗なお姉さんだけど、私より年下で、まだまだお子様だからね。
「シュガーに声をかけるなら、カシオブツがないとな」
「いや、そこは注意すべきだろう。知らない人に付いて行ってはいけないと」
「行かなかったにゃ!学校でもそう教わったにゃ!」
やっぱりシュガーの頭の中は小学生レベルだね。
その湖の事は授業でも習ったけど、シュガーは覚えてないだろうな…
初代国王の名を冠したその湖は、遊覧船に乗る事も出来るし、ボート遊びも出来る。
暑い日々が続く中、それを目当てに涼みに行く人も多いだろう。
「なら明日、行ってみる?」
「俺はもっとエルド殿に教えを乞いたい所だが、人の多い所は危険も多いだろう」
「主は我が守るから、ランスは本体の所に行っても問題ないぞ?」
「アロカシアはメイを抱っこして歩きたいだけだろう?」
「だが、我の腕の中が一番安全だ」
「子供を抱っこするのは父親の役目だ」
「はいはい、二人共いい加減にしてね!私だっていつまでも小さい子供じゃないんだから、抱っこも必要ないの!」
「だが、メイの身長では人ごみでは埋もれてしまう!」
「パスが繋がっているんだから、迷いようがないでしょう?もう二人共、抱っこ禁止!」
こら、この世の終わりみたいな顔しないの!身長だってずいぶん伸びたし、私だっていつまでも子供扱いは嫌なんだから。
「あ、主が反抗期に…」
は?前世の記憶持ってる私が反抗期って…あり得なくはないのか…でも、私の気持ちも分かって欲しいよね!
7歳の子供でも、 Bランク冒険者でもあるし、保護者がいないと何も出来ない子供じゃないんだから!
応援ありがとうございます!
1
お気に入りに追加
1,298
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる