81 / 188
本格的に
有名人
しおりを挟む
「あ、傘澄 蓮槇ちゃんだ!」
街中を歩いているとそんな声が聞こえた。
「荼泉様。傘澄 蓮槙って誰ですか?」
志綾と荼泉は珍しく東京に来ていた。
荼泉が昨日のことで志綾と志飛に酷いことを言った気がすると、何かしたいと言われて最初こそ「別に気にしていない」と志飛は言ったがそれでもと言うことで「じゃあ書いたい物があるので買って欲しい」と志綾が言った。丁度、茅鶴から東京に住んでる薫の兄に物を届けて欲しいと頼まれていた。
志綾はそこで薫に兄がいることを知った。
『え、お父様って三人兄弟なんですか?』
『うーん、紙の上では兄弟だね。でも、兄は家とは縁を切ってるから関係上だと兄弟ではないのかも』
『薫様とは縁を切っていなくてあの人は忙しい人で時々、ご飯を届けていたんですが・・・』
『明日、届けに行くんだけど、志綾が買い物に行くなら東京で色々見て来な、そのついでで届けて欲しい』
『分かりました。』
そう言う経緯で二人で東京までやってきていた。
「俺も知らない。」
「そうですよね。調べてみましょう。」
スマホを取り出し『傘澄』と言う単語を入力すると欄に傘澄 蓮槇と出てきた。
「傘澄 蓮槇。・・・・!同い年です。子役として前から出ていて・・・・スカウトされ子役女優として活動したみたいですね。私達と同じ県出身ですよ。」
「もしかしたら知り合いかもな」
「そんなこと無いと思います。」
そんな会話をしながら商店街に入って行く。
「それで何が欲しいんだ?」
「えへへ、実はですね。ノートとシャーペンが欲しいんです。それから・・・」
楽しそうに荼泉に欲しい物を頼む。ほとんどが勉強道具だった。
「筒夏が疑問に思っていたんだが志綾はどうしてゲームをしないんだ?」
「荼泉様もしてないですよね?」
「いや、時々やってる。」
「何をですか?」
「カードゲーム」
スマホを見せてもらった。
「ヘェー」
「そんな興味なさそうだな。」
「ゲームは・・・そうですね。楽しそうなアプリなんかはあるんですが、やる気が起きなくて・・・でも一回。流行ってるゲームをやったことがありまして、でも、やる時間がなく辞めてしまいました。」
「そうか。まぁ、志綾がやらないならいい。」
文房具家に入り書いたい物を持ってレジに行く。荼泉が払い「ありがとうございます」と言って店を出た。
「では、私はお父様のお兄様のところに行きます。」
「俺も行く。」
「はい!」
バス停に向かい、バスが来るのを待つ。
「見て、蓮槇ちゃんの新情報。」
「可愛いよな」
ハズを待っていると後ろから声が聞こえる。
「ここでも聞きましたね。」
「そうだな。」
どこでも耳にする蓮槇の名前に少し疑問を持ちつつ来たバスに乗り込んだ。
目的のバス停で降りて少しだけ歩く。
一軒家の目の前について玄関プレートを見ると『繋 黧』と書いてあった。
「ここですね。でも、なぜ繋なんでしょうか?」
「縁を切ったって言っていただろう?要って使いたくなかったんじゃないのか?」
「取り敢えず、鳴らしますか」
インターホンを押す。
『開いてます・・・宅配なら置き配で知人なら入ってください~』
眠そうな掠れた声が聞こえた。
「お邪魔します。」
返事がないから扉を開けて中に入った。
玄関のすぐ近くの扉を開けるとこちらを見て「んんん?」と呟いた。
「だーれ?」
「あ、初めまして繋 志綾です。」
「要 荼泉です。」
「・・・・出て行って!」
急に声を上げて志綾はビクッとなった。
「黧様?ご飯を持って来たんですが・・・」
「あ、ご飯?」
欠伸をしてもう一度私達をみる。
寝ぼけてる?
街中を歩いているとそんな声が聞こえた。
「荼泉様。傘澄 蓮槙って誰ですか?」
志綾と荼泉は珍しく東京に来ていた。
荼泉が昨日のことで志綾と志飛に酷いことを言った気がすると、何かしたいと言われて最初こそ「別に気にしていない」と志飛は言ったがそれでもと言うことで「じゃあ書いたい物があるので買って欲しい」と志綾が言った。丁度、茅鶴から東京に住んでる薫の兄に物を届けて欲しいと頼まれていた。
志綾はそこで薫に兄がいることを知った。
『え、お父様って三人兄弟なんですか?』
『うーん、紙の上では兄弟だね。でも、兄は家とは縁を切ってるから関係上だと兄弟ではないのかも』
『薫様とは縁を切っていなくてあの人は忙しい人で時々、ご飯を届けていたんですが・・・』
『明日、届けに行くんだけど、志綾が買い物に行くなら東京で色々見て来な、そのついでで届けて欲しい』
『分かりました。』
そう言う経緯で二人で東京までやってきていた。
「俺も知らない。」
「そうですよね。調べてみましょう。」
スマホを取り出し『傘澄』と言う単語を入力すると欄に傘澄 蓮槇と出てきた。
「傘澄 蓮槇。・・・・!同い年です。子役として前から出ていて・・・・スカウトされ子役女優として活動したみたいですね。私達と同じ県出身ですよ。」
「もしかしたら知り合いかもな」
「そんなこと無いと思います。」
そんな会話をしながら商店街に入って行く。
「それで何が欲しいんだ?」
「えへへ、実はですね。ノートとシャーペンが欲しいんです。それから・・・」
楽しそうに荼泉に欲しい物を頼む。ほとんどが勉強道具だった。
「筒夏が疑問に思っていたんだが志綾はどうしてゲームをしないんだ?」
「荼泉様もしてないですよね?」
「いや、時々やってる。」
「何をですか?」
「カードゲーム」
スマホを見せてもらった。
「ヘェー」
「そんな興味なさそうだな。」
「ゲームは・・・そうですね。楽しそうなアプリなんかはあるんですが、やる気が起きなくて・・・でも一回。流行ってるゲームをやったことがありまして、でも、やる時間がなく辞めてしまいました。」
「そうか。まぁ、志綾がやらないならいい。」
文房具家に入り書いたい物を持ってレジに行く。荼泉が払い「ありがとうございます」と言って店を出た。
「では、私はお父様のお兄様のところに行きます。」
「俺も行く。」
「はい!」
バス停に向かい、バスが来るのを待つ。
「見て、蓮槇ちゃんの新情報。」
「可愛いよな」
ハズを待っていると後ろから声が聞こえる。
「ここでも聞きましたね。」
「そうだな。」
どこでも耳にする蓮槇の名前に少し疑問を持ちつつ来たバスに乗り込んだ。
目的のバス停で降りて少しだけ歩く。
一軒家の目の前について玄関プレートを見ると『繋 黧』と書いてあった。
「ここですね。でも、なぜ繋なんでしょうか?」
「縁を切ったって言っていただろう?要って使いたくなかったんじゃないのか?」
「取り敢えず、鳴らしますか」
インターホンを押す。
『開いてます・・・宅配なら置き配で知人なら入ってください~』
眠そうな掠れた声が聞こえた。
「お邪魔します。」
返事がないから扉を開けて中に入った。
玄関のすぐ近くの扉を開けるとこちらを見て「んんん?」と呟いた。
「だーれ?」
「あ、初めまして繋 志綾です。」
「要 荼泉です。」
「・・・・出て行って!」
急に声を上げて志綾はビクッとなった。
「黧様?ご飯を持って来たんですが・・・」
「あ、ご飯?」
欠伸をしてもう一度私達をみる。
寝ぼけてる?
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
27
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる