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本格的に

誕生日プレゼント

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 家に帰って来た志綾しあは一番最初に茅鶴ちづるの元に行く。
 「お母様。さっきはすみません。私ッ。お母様の知らないところで口が悪かったです。直します。すみませんでした。」
そう頭を下げた。茅鶴が志綾の肩に手を置いて
 「私の方こそごめんなさい。貴方に酷いことを言ってしまいました。許してくれますか?」
 「勿論です。お母様。」
 「ありがとうございます。みんなで夕飯食べましょう。」
 「はい!」

 六人はテーブルを囲み夕飯を食べる。
 「使い長と黧様と夕飯を食べたことがないので嬉しいです。」
 「私もです」
 使い長は基本かなめ家の使いだ。それも要 咲泉さいの使いだった。あまりつなぎ家の方にはこない。それを疑問に思っていた志綾が使い長を見て質問した。
 「使い長。どうして今回、使い長が来たんですか?」
 「・・・ご報告します。」
 急に真面目な話のような雰囲気になった。使い長は箸を置いて一呼吸ついてから話す。
 「咲泉様がこの度誕生日を迎えまして、その誕生日プレゼントとして咲泉様が当主様にお願いしたのがですね『私(使い長)を繋志綾様の専属使いにしてあげてください』でした。当主様は理由を含めて咲泉様に聞いたみたいです。理由までは当主様答えてくれませんでしたが・・・経緯は分かりましたか?」
 「はい・・・なんとなく理由は分かります。咲泉様にありがとうございますと伝えておいてください。それから使い長。これからよろしくお願いします。」
 志綾がそう言うと使い長は嬉しそうに「了解しました。志綾様。」と言った。
 「そうでしたね!咲泉様、昨日が誕生日だったので何かプレゼントを送りましょうか。」
 楽しそうに茅鶴が呟いた。
 「いいですね。私もお礼に送りたいです」
 プレゼントの話で盛り上がった。



 その様子を繋家の近くで駿河音するがねは見ていた。
 「・・・れいっ」
 一言呟く。駿河音は黧のことしか見ていない。黧のことしか聞いていない。
 「早く私のところに戻っておいで!にゃははは」
 周りをことを気にせず笑う。
 「黧。元の黧に戻ってね。」
 そう言って志綾の部屋に侵入してベットに寝転がった。志綾を待つ。そうしていると段々と眠くなる。
 いつの間にかすぅーすぅーと可愛らしい女の子のように寝息を立てて寝ていた。


 志綾が部屋の扉を開くと寝ている駿河音を見つけた。
 「唯央いお
 そう起こすように呼んだ。
 「はーい!唯央ちゃん呼んだでしょう?呼ばれて起きた唯央ちゃんでーす」
またキャラが変わっていることに志綾は苦笑いをして椅子に座った。後から恐る恐る部屋に入って来た黧も離れた場所に座った。
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