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番外編 (本編とは多分関係ない)

修学旅行:1

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 今日は待ちに待った修学旅行。

 「志綾しあちゃん。早く行こう!」
 学校集合のため、校門で待っていた物槨令ものかくれに腕を引かれる。

 「あっ、ちょしずくさん。」

 志綾は後ろをチラッと見る。そしてため息をついた。


 早速物槨令は志綾とのバス席を確保した。一番後ろの席だった。

 「勝手に選んで大丈夫なのですか?」
 「うん!先生に聞いたから。」

 物槨令は志綾に返事しながら荷物を漁ってる。

 「はい!志綾ちゃん」
 何かを手渡す。なんですかと言いながら渡されたものを見た。
 「食べ物ですか・・」
 「うん!お母さんが志綾ちゃんとバスで食べなって。あっ!ごめん。志綾ちゃん。ピザまんと肉まんどっちが良い?」
 「食べたことないので、雫さんの好きな方を食べてください。」
 「じゃあ、私肉まん食べるね。私のおすすめはピザまんだから。是非食べて!」

 そう言って手の上に乗ってる紙袋と交換した。


 2人で食べていると、ついが入ってきた。
 「なんだか良い匂いがすると思ったらお2人さんでしたか。」
 「匂いしてた?」
 「バスに入った瞬間。」
 「ごめんねぇー。」
 「2人とも今日は早いね。」
 「雫さんに、今日は早くきてと朝早くからメールが来まして。」
 
 ふぅーふぅーとピザまんに息をかけている志綾がそう言う。そしてかぶりつく。
 「!」
 「どう?」
 「とても、とても美味しいです!」
 「えっ!志綾ちゃん食べたことなかったの?」
 「はい。こんな美味しいものが売っているとは。感激です!」
 パクパク食べていく。そして気がついた。
 「あ!ごめんなさい。雫さん。半分、雫さんにあげようとしたんですが・・」
 「いいよ!私は肉まんがあるからね。また買ってくるよ!」
 「ありがとうございます!」


 2人とも食べ終わり、物槨令がゴミを預かった。

 それからは、会話をして楽しみながらバスが埋まるのを待った。

 「先に来ていたのか。迎え行ったらもう行ったと言われて。」
 「茶泉とい様!ごめんなさい。」
 「いや、大丈夫だ。」
 前に戻って空いてる席に茶泉は座った。

 「おはようございます!志綾様ー」
 前から声を上げて雪都ゆきとが志綾に言う。志綾は「おはようございます。」と聞こえる声で言った。雪都は茶泉の隣に座った。

 最後にバスに乗ったのは猫恵ねこめだった。

 「おはようございます。猫恵さん。」
 「ん。」
 猫恵は誰も座っていない、空席に座って隣に荷物を置いた。
 
 水の隣には悠華ゆうかが座っていた。


 「みんな揃ったな。出席を確認するぞ。名前を呼ばれたものは返事をしろ。」

 担任は一番ずつ名前を呼んでいく。

 「水面みなも水。水面こおはお休みか?」
 「あ、はい!お兄ちゃんは・・お兄ちゃんは体調不良です。」
 「分かった。」


 出発時刻を少し遅れて、バスは学校を後にした。
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