8 / 100
8.生産の基本
しおりを挟む「では、基本的な生産の方法について知って頂きましょうか」
「ありがとう!」
スピカ先生の講義の時間だ~!
「この世界で生産に必要なのは、『スキルレベル』と『素材2つ』これだけです。
個人の技術は関係ありません。
素材のレア度で生産の難易度と出来上がりの品質が決まるので、素材に応じたスキルレベルがあれば誰でも作れます。
しかし、難易度の高い素材を扱うには何度も何度もスキルを使ってレベルを上げる必要があるので、★5の素材を使える人はわずかなのですよ。
また、それぞれのスキルを発動させるのに必要な道具なども決まっていて、レベルに合わせてランクアップさせます。
ひとつの分野を極めることも大変ですが、普通に何かの物を作ろうとした時に一分野で全ては作れません。
なので、全ての分野のことを知ることが大切です」
「なるほど。まずスキルレベルがないと話にならないのね」
「そういうことです。
スキルを使ってものづくりをしていると、スキルレベルが上がると同時にメインレベルが上がり、その時にHPの上限も上がります。
HPが0になると死亡しますので気をつけてくださいね」
「0になったら死ぬって怖いけど、命が数字で見れるのはいいのかもね」
「普通に生産をしていればまず減ることは無いと思いますよ。戦闘職にとっては大切な数字ですけれど。
自分のスキルレベルにあったレア度の素材しか使えませんし、素材よりもレア度の高い製品を生み出すことは出来ません。
なので、良いものを作るためには良い素材が必要です。
スキルレベルと同時に、見合った素材を手に入れるルートを見つけることも必要ですね」
「スピカちゃんはとっても品質の良いものから出来てるよね?」
「そうですよ! 私の身体は全て★5つの素材で出来ているのでこんなに優秀なんです!」
ドヤ顔でちっちゃい胸を張るのがかわいいね。
「素材は原則二種類を同じ量ずつ使います。
例えば錬成で出来る《世界樹のしずく》は★5の《世界樹の葉》と《神滝の水》を【錬成】することで出来上がります。
もしレベルが不足していたら《ゴミ》が出来るだけですが。
2つ以上の素材を使って錬成された私は、ちょっと特別なんです!」
「なるほど~! 普通は2つだから組み合わせを探すとかよりもひたすらレベルを上げるのが大事になるんだね。
ちょっとだけ勉強できたから、実際にやってみたいな」
「机上の空論、という言葉もある通り、やってみないと進みませんからね。
素材はこの家の中にたくさんあるようですのでそれを使いましょうか」
よし、この世界で初めてのものづくりだ!
(スピカちゃんはベガさんが作ってくれたようなものだからノーカウントね! )
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
78
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる