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3 相手のことがよくわからない
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相次ぐ連絡を流し見していたら外は真っ暗になっていた。いつの間にか相当な時間が経っていたらしい。空腹を感じ、リリアンヌが用意してくれたという食材を見に部屋を出る。そのままキッチンへと向かうとヴァージルがいた。家が狭いおかげで自室を出れば簡単に姿を見かけてしまう。そのせいでまた眉間に皺が寄る。
だがテーブルに置かれている物を見て目を瞬かせた。ヴァージルは料理をしていて、それも二人分作っていたようなのだ。
魔術師団として魔獣討伐で遠征に出ることもある。その時は当然外で野営することになるため、貴族であっても必要最低限の料理くらいは出来るのだ。
「……おい。もしかしなくてもこれは俺の分か?」
「今この家に僕たち以外の人間がいるのか? もしそう思っていたのならお前は相当な馬鹿だな」
「なんだとッ……!?」
馬鹿にされてカッと頭に血が上る。別に頼んでもいないのに勝手に作っておきながら、ただ確認しただけで嫌味を言われる。相手が世界で一番嫌いな男だからこそ、ちょっとしたことが許せない。
「誰も頼んでなんかいねぇだろ! ふざけんじゃねぇ!」
ジョシュアはカッとなって更に盛られたステーキを素手で掴み、それを勢いのまま床に投げつけた。「けっ。ざまぁみろ!」とほくそ笑みながらヴァージルの顔を伺う。すると感情を一切消したヴァージルが目の前に迫りそのままジョシュアの頬を盛大に平手打ちにした。パァン! という小気味いい音がキッチンに響く。
「……ってぇな! 何しやがる!」
「それは僕の台詞だッ! 食べ物を粗末にするとかお前は何を考えているんだッ! 僕の事が嫌いで食べたくないならそれでいいッ! だが食べ物を粗末に扱うのは筋が違うだろうッ! 世の中には食べたくても食べられない人間がいることを、お前は知らないのかッ!」
「っ……!」
この国は実り豊かで他の国に比べれば物凄く恵まれている。だがそうであっても国民全員がそういうわけじゃない。中には孤児もいるし、スラムだってある。この国ですらそうなのだから、他の国を考えれば……。
自分達は貴族で、世間一般的に見てもかなり恵まれている。食べる物がなくて困ったことなど一度もない。だが遠征で向かった辺境にはそういった人たちがいることも知っている。その姿を目の当たりにしたこともある。その事を考えれば自分がしたことはとても愚かな事だったのだと、ヴァージルに言われて気が付いた。
「……ごめん。お前の言う通りだ」
「え……? あ、うん……」
ジョシュアは一言謝ると、床に投げ捨てられたステーキを手に取り皿に乗せた。そしてカトラリーを持ちだし、その皿の横に置く。
「は……? おい、まさかそれを食べるのか……?」
「ああ。見たところこの家は綺麗だし、食べても具合が悪くなることはないだろう。これは俺が責任を持って全部食べる」
「…………」
ヴァージルはジョシュアの行動が理解できずに立ちすくんでいた。ジョシュアの顔を平手打ちにし大声で怒鳴った。こいつの事だから掴みかかって言い合いになるだろうと思っていた。だが結果はどうだ。素直に謝り、しかも床に落としたステーキを責任を持って食べると言う。
「……? お前は食わねぇの?」
「あ、いや……食べる、けど」
「じゃお先に。今日の恵みに感謝します」
ジョシュアはさっと食前の祈りを捧げると、カトラリーを手に持ちなんの躊躇もなくステーキを切り分け口にした。そのままもぐもぐと口を動かし喉がごくりとなる。そしてそのまま続けてステーキを切り分け口に運んだ。
そのまま普通に黙々と食事を続けるジョシュア。他にも用意されていたパンやサラダ、スープなども一言の文句も言わず平らげて行く。
その様子を見ていたヴァージルも、ハッと気を取り直し自分も食事をしようと席に着いた。そして黙々と食事を続けるジョシュアを不思議そうにチラ見しながら、自分も食事を口に運ぶ。
やがてジョシュアは全てを平らげると、空いた食器を持ち流し台へと向かいそのまま洗い出した。そしてまだ洗われていないフライパンなどもそのまま全て洗っていく。
作業を全て終わらせ手に付いた水をハンカチで拭う。そしてそのままヴァージルの後ろを通り過ぎる瞬間「……美味かった」と小さな声でぼそりと呟いた。
それを聞いたヴァージルは驚き、慌てて振り向いてジョシュアを見るも、そのままスタスタと自室へと向かうその背中しか見えなかった。
「……あいつ、あんな奴だったのか?」
初めて見る嫌いな男の言動に、頭の中の処理が追い付かない。内心かなり動揺しながらヴァージルも食事を平らげた。
食べ終わった皿を洗いながら先ほどのジョシュアの行動が頭から離れない。ずっと嫌な奴だと思っていたし会えば嫌味の応酬。それは学園時代から変わらなかった。
子供の時からずっと『シルヴィック家に負けることは許さん。慣れ合う事も禁止する』『あの家は白魔術師としての力はあるが、人間性は最悪だ』と父からも祖父からも懇々と言い聞かされてきた。だからそうなんだと思っていたし、実際会えば初めから陰険な態度だった。だから父も祖父も正しいことを言っていたのだと思っていたし、疑ってもいなかった。
だけど。
先ほどのジョシュアの態度や言動は、人間性が最悪な人間が取る態度だっただろうか。
もうよくわからなくなってヴァージルは深いため息を吐いた。
だがテーブルに置かれている物を見て目を瞬かせた。ヴァージルは料理をしていて、それも二人分作っていたようなのだ。
魔術師団として魔獣討伐で遠征に出ることもある。その時は当然外で野営することになるため、貴族であっても必要最低限の料理くらいは出来るのだ。
「……おい。もしかしなくてもこれは俺の分か?」
「今この家に僕たち以外の人間がいるのか? もしそう思っていたのならお前は相当な馬鹿だな」
「なんだとッ……!?」
馬鹿にされてカッと頭に血が上る。別に頼んでもいないのに勝手に作っておきながら、ただ確認しただけで嫌味を言われる。相手が世界で一番嫌いな男だからこそ、ちょっとしたことが許せない。
「誰も頼んでなんかいねぇだろ! ふざけんじゃねぇ!」
ジョシュアはカッとなって更に盛られたステーキを素手で掴み、それを勢いのまま床に投げつけた。「けっ。ざまぁみろ!」とほくそ笑みながらヴァージルの顔を伺う。すると感情を一切消したヴァージルが目の前に迫りそのままジョシュアの頬を盛大に平手打ちにした。パァン! という小気味いい音がキッチンに響く。
「……ってぇな! 何しやがる!」
「それは僕の台詞だッ! 食べ物を粗末にするとかお前は何を考えているんだッ! 僕の事が嫌いで食べたくないならそれでいいッ! だが食べ物を粗末に扱うのは筋が違うだろうッ! 世の中には食べたくても食べられない人間がいることを、お前は知らないのかッ!」
「っ……!」
この国は実り豊かで他の国に比べれば物凄く恵まれている。だがそうであっても国民全員がそういうわけじゃない。中には孤児もいるし、スラムだってある。この国ですらそうなのだから、他の国を考えれば……。
自分達は貴族で、世間一般的に見てもかなり恵まれている。食べる物がなくて困ったことなど一度もない。だが遠征で向かった辺境にはそういった人たちがいることも知っている。その姿を目の当たりにしたこともある。その事を考えれば自分がしたことはとても愚かな事だったのだと、ヴァージルに言われて気が付いた。
「……ごめん。お前の言う通りだ」
「え……? あ、うん……」
ジョシュアは一言謝ると、床に投げ捨てられたステーキを手に取り皿に乗せた。そしてカトラリーを持ちだし、その皿の横に置く。
「は……? おい、まさかそれを食べるのか……?」
「ああ。見たところこの家は綺麗だし、食べても具合が悪くなることはないだろう。これは俺が責任を持って全部食べる」
「…………」
ヴァージルはジョシュアの行動が理解できずに立ちすくんでいた。ジョシュアの顔を平手打ちにし大声で怒鳴った。こいつの事だから掴みかかって言い合いになるだろうと思っていた。だが結果はどうだ。素直に謝り、しかも床に落としたステーキを責任を持って食べると言う。
「……? お前は食わねぇの?」
「あ、いや……食べる、けど」
「じゃお先に。今日の恵みに感謝します」
ジョシュアはさっと食前の祈りを捧げると、カトラリーを手に持ちなんの躊躇もなくステーキを切り分け口にした。そのままもぐもぐと口を動かし喉がごくりとなる。そしてそのまま続けてステーキを切り分け口に運んだ。
そのまま普通に黙々と食事を続けるジョシュア。他にも用意されていたパンやサラダ、スープなども一言の文句も言わず平らげて行く。
その様子を見ていたヴァージルも、ハッと気を取り直し自分も食事をしようと席に着いた。そして黙々と食事を続けるジョシュアを不思議そうにチラ見しながら、自分も食事を口に運ぶ。
やがてジョシュアは全てを平らげると、空いた食器を持ち流し台へと向かいそのまま洗い出した。そしてまだ洗われていないフライパンなどもそのまま全て洗っていく。
作業を全て終わらせ手に付いた水をハンカチで拭う。そしてそのままヴァージルの後ろを通り過ぎる瞬間「……美味かった」と小さな声でぼそりと呟いた。
それを聞いたヴァージルは驚き、慌てて振り向いてジョシュアを見るも、そのままスタスタと自室へと向かうその背中しか見えなかった。
「……あいつ、あんな奴だったのか?」
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だけど。
先ほどのジョシュアの態度や言動は、人間性が最悪な人間が取る態度だっただろうか。
もうよくわからなくなってヴァージルは深いため息を吐いた。
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