灰色の果実を喰らう

巨大な壁に隔離された街――かつて“天使の遺物”と呼ばれた都市チェスター。
その壁を破壊し、ふらりと外へ現れたのは、神父服に身を包み、鈍器を担ぐ男・神凪倫一だった。

彼を迎えたのは、悪魔と天使を管理する謎の組織《Apple》。
車椅子に座る冷静無比な司令は告げる。
「私たちが欲しいのは、貴方自身です」


「・・・・・・紅茶とスコーン。出来ればスープつけてくれ。そしたら考えてやらなくもねえ」
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