神様はいない Dom/Subユニバース

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受け入れるもの、変わるもの

トレーニングプレイの成果 6

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 「来い」
 「どこですか」
 厚木の家に入ったのはまだ数えるほどだ。まだどこに何があるのかわかつていない。のこのこついていった先は浴室だった。
 浴室に湯が張ってあることを確認し、どこかのボタンを押して脱衣場に戻ってきた厚木は、広い脱衣場でベストのボタンを一つずつ外していく。
 「お前も脱げ」
 「俺も…?」
 「この方が早い」
 お前のご褒美なら、となんでもないことのように言う。
 「早く寝たいだろう」
 そう言われてやっと吉継も、その方が早いかもしれないと服を脱ぎ始めた。
 つまり、一緒に風呂に入るということか。
 今さらながら、ちょっと変だなと思った。
 ポロシャツのボタンを外していた手が止まる。
 「あ、一緒に入りますか」
 「あ?」
 厚木の裸を見たいとは言ったが、吉継が想像していたものとは違う気がする。
 あの仮眠室で厚木がさっと脱いで、吉継がいつもされているみたいにジロジロ見てやって、なにか厚木がヘコむ一言でも言ってやれば、居心地が悪くなって、厚木も気軽に吉継を裸にすることは無いだろうと…厚木のような変態がヘコむ一言など思いつきもしないが…そういう衝動的な言葉だった。
 「俺の裸を見たいと言ったのはお前だ。俺はかわいいSubのおねだりを聞いてやっているだけだ」
 「そう…」
 そうだろうか。
 厚木らしい、嫌な言い方だった。変態くさい。
 「早くしろ…脱がせてほしいならしてやるが」
 ほら、とポロシャツを引っ張られる。
 「自分でします」
 慌てて厚木の手を払う。
 吉継が下着一枚になるころには、厚木はもう全部脱ぎはらい、腰にタオルを巻いているところだった。 
 「…」
 厚木は吉継と比べたら小柄で細身だが、まるでマラソン選手のように無駄なものは一切纏っていない、きれいな体をしていた。
 吉継は、知らず視線を彷徨わせていた。
 「見ました」
 「あぁ?」
 「厚木さんの裸もう見ました」
 吉継はそう言って、脱いだ服をもう一度着ようとした。その手を厚木が掴む。
 「待て、もういいのか」
 「いいです。ご褒美終わりです」
 「へぇ」
 「あっ」
 「かわいいな、吉継」
 「厚木さん…っ」
 首の後ろに手が周り、引き寄せられる。
 額に慣れた感触があり、キスをされたと知る。
 「人を裸にしておいて、見るだけで終わるとでも?」
 はははっと、本当におかしそうに笑う厚木に、あっという間もなく下着を剥ぎ取られてしまったのだった。
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