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フィギュアは単なる趣味なだけだ! なのに、小さな彼女が気になってしょうがない ※一応R15? ラキスケ回ともいう
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ザムエルは、脱衣所でなんとなく後ろめたさと居心地の悪さを覚えながら立っていた。
先ほどから、浴室と脱衣所を隔てるドア越しに可愛らしい鼻歌やパチャンパチャンという小さな水音が聞こえる。
かっと顔が熱くなりもっと聞きたいと耳をすませようとして、はたと我に返る。
──何を考えてるんだ。相手はフィギュアだぞ。俺は変態じゃない! そうだ、彼女は18歳の女性じゃないか。って、いかん! なおさらダメだろう!
ふと思い浮かべたシルヴィアの入浴シーンを振り払うかのように頭をブンブンふる。そして、誤魔化すかのように浴室内の彼女へ声をかけた。
「シルヴィア嬢、着替え持ってきた。タオルはハンカチでいいか?」
「ありがとうございます。本当にお優しいですね」
…………ありがとうございます……お優しい……優しい……しい……
耳に届く彼女の声にエコーがかかる。彼女のように心からそう言ってくれる異性は初めてだ。
──おかしい。さっきからドキドキして仕方がない。こんな症状は初めてだ……。明日仕事を休んで医者に行くべきか?
そう思っているとシルヴィアから声がかかった。
「ザムエル様、大変です」
「ななななんだ? どうした」
ぼうっとしていたため大変だと言われて間髪入れずに焦り、何事かと、慌てて扉を開ける。するとそこには、水も滴る良い女────フィギュアサイズだが────が洗面器の湯船から出て足元に立っていた。
銀の髪は体にはりつき、プロポーションのよい白い肌は温もって桃色に染まっている。ハンカチ越しに見たおしりは思った通りすべすべしているように見える。可愛らしく小さなそこは、つんっと上を向いていて腰を描くカーブも色っぽい。足の付け根の内ももにはぜい肉など一切なく、股間に逆三角形の空間があり細い脚がすらりと伸びていてそこからポタポタ水滴が落ちていた。
ぎょっとして彼女を見つめる。視線が逸らせず、知らず知らずのうちに下半身に血が集まった。
ドアが開いたのでびっくりしたのだろう。後ろ向きに立っていた彼女が振り向き、大きなおっぱいがぷるんと揺れながら真正面に。垂れていないお椀がたのそれは、フィギュアにはない柔らかさで、たぷんっとゆれた。二つの盛り上がった先には、丸いピンクの肌で。
股間には頭髪と同じ色である銀の短い毛があり、髭のように先が少し垂れていて、肌から伝う水がぽた、ぽたと雫が落ちていた。
まさかの状況に驚愕した二人は、暫く時間が止まっていたかのように微動だにしなかったが、先に動いたのはシルヴィアだった。
「きゃぁっ!」
悲鳴をあげて胸を両腕で隠しながらしゃがみ込む。その声に我にかえったザムエルはすぐさま後ろを向いた。
「す、すまない! 何事かと思って、その! み、見てない、見てないからっ!」
「いえ、あの……スキルで着替えを出そうとしたんですが、魔力が足らなくて、お着替えを有りがたく借りようとしたんです。でも、ドアが大きくてびくともしなくて……。お見苦しいものを……」
「い、いや、み、見てないから! 安心してくれ! あ、ああ、そう、だ。小さな君が出られるようにドアは、少し開けておこう。き、着替えは、そこに置いておくから……」
「ありがとうございます……」
──ヤバい、俺はフィギュアに欲情するような変態だったのか? 違う、今までそんな事はなかった! 違う、はずだ……。
股間がパツンパツンになるほど自身が大きくなりテントをはっている。先ほどばっちり細部まで見た彼女の裸と落ちる水滴まで頭と心に焼き付いて離れない。
──鎮まれ、……彼女にここを見られていないよな? うわあああ、俺はどうしたっていうんだ!
ザムエルは慌てて外に出た。廊下で浴室のドアを見ているがこのままここで待機というのもなんだか痴漢のように思えてリビングに向かう。あまりにも血があがりすぎて鼻のてっぺんが痛い。指先が濡れないため鼻血は出ていないようで安心する。
リビングで彼女のためにお茶などを準備していると、徐々に股間の高ぶりが治まって来た。
小さな彼女が時間をかけてリビングにやってきた。
ザムエルは後ろめたくなりながらも、そっと近寄り大きな手を彼女に差し出した。見ていないと叫んだ言葉を信じているのだろう。なんら警戒もなく「んしょ、んしょ」と無垢で愛らしい彼女が可愛らしく手のひらに乗って来る。その姿にもドキドキしてしまった。
まだ濡れている長い銀はまとめられていている。彼女の体のサイズに合うかと思って用意したフィギュア用の服は胸がきつそうで上からいくつかボタンが外されているのが上から着用したエプロンの生地越しにもわかる。ウエストはかなり大きくだぼついていた。
「お風呂、ありがとうございました。お陰様でぽっかぽかです」
「いや、服のサイズが合わないようですまない。それに髪が濡れているな」
「丈はぴったりで可愛らしいワンピースですわ。髪は、拭いたものの、生活魔法が使えなくって……」
「俺が乾かしてあげよう」
「まあ、何から何までありがとうございます」
ニッコリ微笑まれ、心臓が痛くなりこれはもう持たないのではないかと不安になる。
彼女用の服を作り直すために細かなサイズを計らせて貰えないかと思いつつ風魔法で髪を乾かしていく。そよ風ほどにコントロールするが、それでも彼女には強いようだ。やがて髪が乾き、小さなブラシで彼女の細い糸のような髪を慎重に梳る。
先ほど準備したフィギュア用のカップに紅茶をいれて、クッキーを砕いてフィギュア用の皿に盛りつけた。
「小さな食器がたくさん……かわいい!」
シルヴィアは無邪気に喜んで、ザムエルが集めたお人形さんごっこ用のかわいらしいコップを持ち紅茶を飲んだ。
ザムエルは微笑ましく彼女の様子を見つめながら、まさか普段から集めて大切にしていたものがこんな風に使われるなんて思いもしなかった今の状況を楽しんでしまう。
「ザムエル様……」
会話の途中で微笑みながら名を呼ばれる度に、やはりドキっと胸が高鳴る。
──明日、必ず医者に行こう……
先ほどから、浴室と脱衣所を隔てるドア越しに可愛らしい鼻歌やパチャンパチャンという小さな水音が聞こえる。
かっと顔が熱くなりもっと聞きたいと耳をすませようとして、はたと我に返る。
──何を考えてるんだ。相手はフィギュアだぞ。俺は変態じゃない! そうだ、彼女は18歳の女性じゃないか。って、いかん! なおさらダメだろう!
ふと思い浮かべたシルヴィアの入浴シーンを振り払うかのように頭をブンブンふる。そして、誤魔化すかのように浴室内の彼女へ声をかけた。
「シルヴィア嬢、着替え持ってきた。タオルはハンカチでいいか?」
「ありがとうございます。本当にお優しいですね」
…………ありがとうございます……お優しい……優しい……しい……
耳に届く彼女の声にエコーがかかる。彼女のように心からそう言ってくれる異性は初めてだ。
──おかしい。さっきからドキドキして仕方がない。こんな症状は初めてだ……。明日仕事を休んで医者に行くべきか?
そう思っているとシルヴィアから声がかかった。
「ザムエル様、大変です」
「ななななんだ? どうした」
ぼうっとしていたため大変だと言われて間髪入れずに焦り、何事かと、慌てて扉を開ける。するとそこには、水も滴る良い女────フィギュアサイズだが────が洗面器の湯船から出て足元に立っていた。
銀の髪は体にはりつき、プロポーションのよい白い肌は温もって桃色に染まっている。ハンカチ越しに見たおしりは思った通りすべすべしているように見える。可愛らしく小さなそこは、つんっと上を向いていて腰を描くカーブも色っぽい。足の付け根の内ももにはぜい肉など一切なく、股間に逆三角形の空間があり細い脚がすらりと伸びていてそこからポタポタ水滴が落ちていた。
ぎょっとして彼女を見つめる。視線が逸らせず、知らず知らずのうちに下半身に血が集まった。
ドアが開いたのでびっくりしたのだろう。後ろ向きに立っていた彼女が振り向き、大きなおっぱいがぷるんと揺れながら真正面に。垂れていないお椀がたのそれは、フィギュアにはない柔らかさで、たぷんっとゆれた。二つの盛り上がった先には、丸いピンクの肌で。
股間には頭髪と同じ色である銀の短い毛があり、髭のように先が少し垂れていて、肌から伝う水がぽた、ぽたと雫が落ちていた。
まさかの状況に驚愕した二人は、暫く時間が止まっていたかのように微動だにしなかったが、先に動いたのはシルヴィアだった。
「きゃぁっ!」
悲鳴をあげて胸を両腕で隠しながらしゃがみ込む。その声に我にかえったザムエルはすぐさま後ろを向いた。
「す、すまない! 何事かと思って、その! み、見てない、見てないからっ!」
「いえ、あの……スキルで着替えを出そうとしたんですが、魔力が足らなくて、お着替えを有りがたく借りようとしたんです。でも、ドアが大きくてびくともしなくて……。お見苦しいものを……」
「い、いや、み、見てないから! 安心してくれ! あ、ああ、そう、だ。小さな君が出られるようにドアは、少し開けておこう。き、着替えは、そこに置いておくから……」
「ありがとうございます……」
──ヤバい、俺はフィギュアに欲情するような変態だったのか? 違う、今までそんな事はなかった! 違う、はずだ……。
股間がパツンパツンになるほど自身が大きくなりテントをはっている。先ほどばっちり細部まで見た彼女の裸と落ちる水滴まで頭と心に焼き付いて離れない。
──鎮まれ、……彼女にここを見られていないよな? うわあああ、俺はどうしたっていうんだ!
ザムエルは慌てて外に出た。廊下で浴室のドアを見ているがこのままここで待機というのもなんだか痴漢のように思えてリビングに向かう。あまりにも血があがりすぎて鼻のてっぺんが痛い。指先が濡れないため鼻血は出ていないようで安心する。
リビングで彼女のためにお茶などを準備していると、徐々に股間の高ぶりが治まって来た。
小さな彼女が時間をかけてリビングにやってきた。
ザムエルは後ろめたくなりながらも、そっと近寄り大きな手を彼女に差し出した。見ていないと叫んだ言葉を信じているのだろう。なんら警戒もなく「んしょ、んしょ」と無垢で愛らしい彼女が可愛らしく手のひらに乗って来る。その姿にもドキドキしてしまった。
まだ濡れている長い銀はまとめられていている。彼女の体のサイズに合うかと思って用意したフィギュア用の服は胸がきつそうで上からいくつかボタンが外されているのが上から着用したエプロンの生地越しにもわかる。ウエストはかなり大きくだぼついていた。
「お風呂、ありがとうございました。お陰様でぽっかぽかです」
「いや、服のサイズが合わないようですまない。それに髪が濡れているな」
「丈はぴったりで可愛らしいワンピースですわ。髪は、拭いたものの、生活魔法が使えなくって……」
「俺が乾かしてあげよう」
「まあ、何から何までありがとうございます」
ニッコリ微笑まれ、心臓が痛くなりこれはもう持たないのではないかと不安になる。
彼女用の服を作り直すために細かなサイズを計らせて貰えないかと思いつつ風魔法で髪を乾かしていく。そよ風ほどにコントロールするが、それでも彼女には強いようだ。やがて髪が乾き、小さなブラシで彼女の細い糸のような髪を慎重に梳る。
先ほど準備したフィギュア用のカップに紅茶をいれて、クッキーを砕いてフィギュア用の皿に盛りつけた。
「小さな食器がたくさん……かわいい!」
シルヴィアは無邪気に喜んで、ザムエルが集めたお人形さんごっこ用のかわいらしいコップを持ち紅茶を飲んだ。
ザムエルは微笑ましく彼女の様子を見つめながら、まさか普段から集めて大切にしていたものがこんな風に使われるなんて思いもしなかった今の状況を楽しんでしまう。
「ザムエル様……」
会話の途中で微笑みながら名を呼ばれる度に、やはりドキっと胸が高鳴る。
──明日、必ず医者に行こう……
応援ありがとうございます!
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