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失われた古代の呪文
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「おはよう、ビスキィ。お、今日はこの間アネトが持って来てくれた魔物のベーコンなのか」
「おはよう、ルゥ。すごく柔らかいから厚切りにしてみたの。薄切りのカリカリのほうが良かった?」
「どっちも好きだ。というより、ビスキィが作ってくれるご飯はなんでも美味いからな」
彼が部屋から出てくる。私がいつものように作った食事を見て、そんな風に言いながら、付け合わせの人参とピーマンの炒め物をひとつまみする。普段の彼からは想像できない、こんな子供っぽい仕草を見る事のできる今が幸せ。
彼は、私が作るものが全部美味しいって言ってくれるけど、苦手なものは本当にないのかな?
時々、彼の苦手なものが本当にないのか、ちょっとした表情を見逃さないように食事中にじいっと見つめると、その視線に気づいた彼が私を見て笑ってくれる。本気で、私の料理を美味しいって思ってくれているようでホッとしては、また新たな料理に挑戦するのを繰り返していた。
数年ひとり暮らしで外食ばかりだった彼は、味付けが濃いほうが好みかと思ったけれど、そうではないみたい。平均的な味付けや、お母さんに教わった異国の料理のクセの強い香りも大丈夫そうだ。
今日は仕事が休みだからって、一緒に後片付けをしたあと、並んでソファに座ってのんびりしていた。
お昼もまだなのに、ルゥさんは数えきれないくらいキスをしてくる。私も嬉しくて、お互いにキスを送りあった。
「そう言えば、ビスキィはなんだって遠くの島国の料理も知ってるんだ? この国にはない料理が時々出てきて驚くんだ。勿論美味しいし、飽きがこないように沢山の料理を覚えて出してくれているとかすごいよな。文字を読めないからレシピ本なんて見た事がないって言っただろ? 専門書を読まなきゃほとんど誰も知らないような料理を誰に教わったんだ?」
私は、彼の膝の上に乗せられた状態で、抱きしめられている。甘い雰囲気だったけど、鼻にキスをされたあと、ルゥさんが聞いてきた。
「あ、それはお母さんからなの。なんかね、お父さんの出身国の料理らしくて。あんまりお父さんの事とか、その国の事は教えてくれなかったなぁ……。ねぇ、ルゥさんはその島国の事を知っているの?」
「まあ……知ってると言えば知ってるが……。ビスキィも聞いたことあるだろう? もう、数百年もの昔に、聖女を虐めたことで神の怒りを買い、海底に沈んだとされる伝説の魔法都市だ。そこでは、今では考えられないほどの魔法と錬金術が発展していて、アネトたち高位の魔法使いたちが研究し続けているが謎が多い。ビスキィのお父さんがその国の出身って事は、末裔だったのかもしれない」
「お母さんから、お父さんはいなくなったっていう事しか聞いていないからよくわからないわ」
いつもは見上げる彼の顔が真正面にある。考えもしなかった彼の言葉にびっくりしていると、ちゅって軽くキスされた。
そして、真面目な顔になった彼の言葉が続く。
「そうか。うん、その方がいいかもしれない。もしも俺の推測が当たっていれば……。ビスキィのお父さんが生きているのなら世界中から狙われる。それに、そのお父さんの血をひくビスキィも……」
「そんな……でも、だからお母さんは……」
お母さんが、すごく怖い顔をして私に何度も何度も言い聞かせた言葉を思い出して身震いした。私の魔法は、お父さんの子供だから受け継いだって言っていたもの。私と同じ魔法を使う人なんて見たことも聞いた事もないからおかしいとは思っていた。
私の顔を大きな手があたる。ややがさついた指が、不安が生まれた私を慰めるようにそっと耳や頬の周囲を撫でる。優しい彼の気持ちが伝わり、この人がいるのなら、私は大丈夫だと目を閉じてその指に頬を寄せた。
「ビスキィ、ずっと聞きたかった事があるんだが……」
「何? なんでも聞いて」
「崖から落ちた時の事なんだが……。ビスキィは、あの時、ピンクスライムに媚薬を盛られたんじゃないのか?」
「どうしてそれを……。確かに、ピンクスライムに襲われて崖から落ちたわ」
「やっぱりそうか……。媚薬を何かに与えた後の、色素が薄くなったピンクスライムを近くで見かけたんだ。それに、ビスキィには発情の残り香があった。あの時、媚薬は体から完全に消えていただろ。アネトがビスキィにかけていたという魔法も痕跡一つ残っていない。……ビスキィ、俺、実は、あの時に君が唱えた呪文を聞いていたんだ。イレースという魔法を。アカデミーに通っている時に、図書館の秘蔵書に書かれていたその魔法こそ、伝説の魔法都市とともに、海底に沈んだとされる失われた古代魔法だ」
言いづらそうに彼が言った言葉が耳に入り、何を言っているのか理解した時、体が奈落の底に落ちたかのように思えた。あれほどイレースを他人に知られないようにしていたのに、まさか彼が聞いていたなんて……。
「え……まさかそんな……古代魔法だなんて……」
「なぁ、ビスキィ……君は一体いつどこで、その呪文を習ったんだ?」
彼の透き通った赤を覗き込む。大丈夫、彼なら知られても、きっと私を守ってくれる。お母さん……ごめんなさい。私は彼には嘘はつけないし、つきたくないの……。
私は、お母さんとの約束を破り、彼にイレースという魔法の事を全て話す事にした。
「…………小さな頃に、いつの間にか使えていたの。お皿とかがイレースを唱えると、ぱっと消えたから遊んでいたわ。病気とか、生き物には効かなかったけど。誰に習ったとかはわからない。けど、お父さんから受け継いだって、お母さんが言ってた。あと、あの呪文は誰にも知られちゃいけないって……。知られたら大変な事になるってきつく言い聞かされていて、怖くて、あの時まで使って事なかったわ。カインにも伝えてなかったもの」
「そうか……。恐らく、世間に知られたら、ビスキィは国や魔法使いたちに協力と言う名の実験体にされるかもしれない。お父さんも、まだどこかで生きているかもしれないし、他の末裔も存在している可能性がある。そうなったら、好戦的な国もあるから、最悪の場合、世界中で古代の魔法使い狩りが始まるだろう。俺は、お母さんの言う通りに秘密にしておいた方がいいと思う。俺も絶対に言わないし、ビスキィも、これからは何があっても口にしちゃダメだ」
「どうしよう、私……怖い、ルゥ……どうしたらいいの?」
ぶるりと体中が寒気とともに震える。彼に抱き着くと、逞しい彼の腕が背中や頭を撫でてくれるから、とめどなく流れ出した涙が止まらなくなった。
「ビスキィ、大丈夫、大丈夫だ。この事は俺たちだけの秘密だ。いいか? もう、何があってもイレースを使っちゃダメだ。俺が、何があっても守ってやる」
「うん、うん……」
そっと、肩に埋めていた顔をあげられて、濡れた頬の塩辛い水をきれいにするかのように唇を当てられた。
「ビスキィ、俺を信じろ」
「うん……だいすき」
「俺はもっと好きだ。愛してる」
ざりざりと荒波に飲まれたかのようにもみくちゃになっていた心が、彼の言葉とキスで鎮まっていく。まだ不安は残るけど、ルゥさんがいれば大丈夫だと思った。
「ビスキィ、今日からは夜も一緒にいよう」
私は、彼と気持ちを通じてからもロフトで眠っていた。彼の言う言葉は、つまり、そういう事で。男性経験のない私にとっては、恥ずかしさよりも、怖い気持ちの方が強い。でも、そんな気持ちよりも、もっと大きな彼への想いが、私の首を縦に動かしたのであった。
「おはよう、ルゥ。すごく柔らかいから厚切りにしてみたの。薄切りのカリカリのほうが良かった?」
「どっちも好きだ。というより、ビスキィが作ってくれるご飯はなんでも美味いからな」
彼が部屋から出てくる。私がいつものように作った食事を見て、そんな風に言いながら、付け合わせの人参とピーマンの炒め物をひとつまみする。普段の彼からは想像できない、こんな子供っぽい仕草を見る事のできる今が幸せ。
彼は、私が作るものが全部美味しいって言ってくれるけど、苦手なものは本当にないのかな?
時々、彼の苦手なものが本当にないのか、ちょっとした表情を見逃さないように食事中にじいっと見つめると、その視線に気づいた彼が私を見て笑ってくれる。本気で、私の料理を美味しいって思ってくれているようでホッとしては、また新たな料理に挑戦するのを繰り返していた。
数年ひとり暮らしで外食ばかりだった彼は、味付けが濃いほうが好みかと思ったけれど、そうではないみたい。平均的な味付けや、お母さんに教わった異国の料理のクセの強い香りも大丈夫そうだ。
今日は仕事が休みだからって、一緒に後片付けをしたあと、並んでソファに座ってのんびりしていた。
お昼もまだなのに、ルゥさんは数えきれないくらいキスをしてくる。私も嬉しくて、お互いにキスを送りあった。
「そう言えば、ビスキィはなんだって遠くの島国の料理も知ってるんだ? この国にはない料理が時々出てきて驚くんだ。勿論美味しいし、飽きがこないように沢山の料理を覚えて出してくれているとかすごいよな。文字を読めないからレシピ本なんて見た事がないって言っただろ? 専門書を読まなきゃほとんど誰も知らないような料理を誰に教わったんだ?」
私は、彼の膝の上に乗せられた状態で、抱きしめられている。甘い雰囲気だったけど、鼻にキスをされたあと、ルゥさんが聞いてきた。
「あ、それはお母さんからなの。なんかね、お父さんの出身国の料理らしくて。あんまりお父さんの事とか、その国の事は教えてくれなかったなぁ……。ねぇ、ルゥさんはその島国の事を知っているの?」
「まあ……知ってると言えば知ってるが……。ビスキィも聞いたことあるだろう? もう、数百年もの昔に、聖女を虐めたことで神の怒りを買い、海底に沈んだとされる伝説の魔法都市だ。そこでは、今では考えられないほどの魔法と錬金術が発展していて、アネトたち高位の魔法使いたちが研究し続けているが謎が多い。ビスキィのお父さんがその国の出身って事は、末裔だったのかもしれない」
「お母さんから、お父さんはいなくなったっていう事しか聞いていないからよくわからないわ」
いつもは見上げる彼の顔が真正面にある。考えもしなかった彼の言葉にびっくりしていると、ちゅって軽くキスされた。
そして、真面目な顔になった彼の言葉が続く。
「そうか。うん、その方がいいかもしれない。もしも俺の推測が当たっていれば……。ビスキィのお父さんが生きているのなら世界中から狙われる。それに、そのお父さんの血をひくビスキィも……」
「そんな……でも、だからお母さんは……」
お母さんが、すごく怖い顔をして私に何度も何度も言い聞かせた言葉を思い出して身震いした。私の魔法は、お父さんの子供だから受け継いだって言っていたもの。私と同じ魔法を使う人なんて見たことも聞いた事もないからおかしいとは思っていた。
私の顔を大きな手があたる。ややがさついた指が、不安が生まれた私を慰めるようにそっと耳や頬の周囲を撫でる。優しい彼の気持ちが伝わり、この人がいるのなら、私は大丈夫だと目を閉じてその指に頬を寄せた。
「ビスキィ、ずっと聞きたかった事があるんだが……」
「何? なんでも聞いて」
「崖から落ちた時の事なんだが……。ビスキィは、あの時、ピンクスライムに媚薬を盛られたんじゃないのか?」
「どうしてそれを……。確かに、ピンクスライムに襲われて崖から落ちたわ」
「やっぱりそうか……。媚薬を何かに与えた後の、色素が薄くなったピンクスライムを近くで見かけたんだ。それに、ビスキィには発情の残り香があった。あの時、媚薬は体から完全に消えていただろ。アネトがビスキィにかけていたという魔法も痕跡一つ残っていない。……ビスキィ、俺、実は、あの時に君が唱えた呪文を聞いていたんだ。イレースという魔法を。アカデミーに通っている時に、図書館の秘蔵書に書かれていたその魔法こそ、伝説の魔法都市とともに、海底に沈んだとされる失われた古代魔法だ」
言いづらそうに彼が言った言葉が耳に入り、何を言っているのか理解した時、体が奈落の底に落ちたかのように思えた。あれほどイレースを他人に知られないようにしていたのに、まさか彼が聞いていたなんて……。
「え……まさかそんな……古代魔法だなんて……」
「なぁ、ビスキィ……君は一体いつどこで、その呪文を習ったんだ?」
彼の透き通った赤を覗き込む。大丈夫、彼なら知られても、きっと私を守ってくれる。お母さん……ごめんなさい。私は彼には嘘はつけないし、つきたくないの……。
私は、お母さんとの約束を破り、彼にイレースという魔法の事を全て話す事にした。
「…………小さな頃に、いつの間にか使えていたの。お皿とかがイレースを唱えると、ぱっと消えたから遊んでいたわ。病気とか、生き物には効かなかったけど。誰に習ったとかはわからない。けど、お父さんから受け継いだって、お母さんが言ってた。あと、あの呪文は誰にも知られちゃいけないって……。知られたら大変な事になるってきつく言い聞かされていて、怖くて、あの時まで使って事なかったわ。カインにも伝えてなかったもの」
「そうか……。恐らく、世間に知られたら、ビスキィは国や魔法使いたちに協力と言う名の実験体にされるかもしれない。お父さんも、まだどこかで生きているかもしれないし、他の末裔も存在している可能性がある。そうなったら、好戦的な国もあるから、最悪の場合、世界中で古代の魔法使い狩りが始まるだろう。俺は、お母さんの言う通りに秘密にしておいた方がいいと思う。俺も絶対に言わないし、ビスキィも、これからは何があっても口にしちゃダメだ」
「どうしよう、私……怖い、ルゥ……どうしたらいいの?」
ぶるりと体中が寒気とともに震える。彼に抱き着くと、逞しい彼の腕が背中や頭を撫でてくれるから、とめどなく流れ出した涙が止まらなくなった。
「ビスキィ、大丈夫、大丈夫だ。この事は俺たちだけの秘密だ。いいか? もう、何があってもイレースを使っちゃダメだ。俺が、何があっても守ってやる」
「うん、うん……」
そっと、肩に埋めていた顔をあげられて、濡れた頬の塩辛い水をきれいにするかのように唇を当てられた。
「ビスキィ、俺を信じろ」
「うん……だいすき」
「俺はもっと好きだ。愛してる」
ざりざりと荒波に飲まれたかのようにもみくちゃになっていた心が、彼の言葉とキスで鎮まっていく。まだ不安は残るけど、ルゥさんがいれば大丈夫だと思った。
「ビスキィ、今日からは夜も一緒にいよう」
私は、彼と気持ちを通じてからもロフトで眠っていた。彼の言う言葉は、つまり、そういう事で。男性経験のない私にとっては、恥ずかしさよりも、怖い気持ちの方が強い。でも、そんな気持ちよりも、もっと大きな彼への想いが、私の首を縦に動かしたのであった。
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