スキル『洗濯』の能無し悪役令嬢は、冷酷王太子殿下と虹染めに夢中〜無自覚溺愛に振り回されつつも、隣国は楽園です!〜

櫛田こころ

文字の大きさ
22 / 77

第22話 イリスの代価とは??②

しおりを挟む
 とりあえず、リデル様はお兄様の折檻とやらでボコボコにされましたの。凄いお顔を一瞬だけ見た後に、お兄様は治療魔法か何かでリデル様の顔を元に戻してくださいましたが。


「うーん。我々も拙い伝承でしか聞いていないのだが……簡単に言うと、『神が受けた穢れを軽減』する方法。とでも言っておこうか」


 陛下の説明も、確実な内容をご存知でないようなので『そんな感じ』としか言えないそうですわ。クロノ様でしたらご存知でしょうか? この説明に該当する神様はクロノ様のことでしょうから。


「では、わたくしがスキルで落としたモノは『穢れ』ですの?」
「クロノ様が故意に隠したスキル……言い換えれば、ギフトとも呼べるユニークスキルに該当するかもしれない。君のような心優しい女性に行き渡るまで、その『名前』すら偽らせた……今まで気づかずに、本当に申し訳なかった」
「いえ、それは大丈夫ですが」


 あの国では認められなかった。

 あの国では意味がなかった。

 だからこそ、順番待ちしていただけですわ。リデルがお迎えに来てくださったんですもの。ね、とリデルに言いましたが……何故かすがりつくように抱きつかれましたわ!? びっくりしましたが、すぐにお兄様の拳骨がお見舞いされ……お縄になりました?? 王太子殿下にそのような仕打ちをして良いのは乳兄弟だからでしょうか??


「ともかく、義姉上は凄いことをされたのです!! この勢いではアーストとセレストの統合も可能かもしれませんよ!!」
「ライオス、既にセレストには通達を送ってある。と言うか、国布が帰った時点で気づいているはずだ」
「そうですね!!」
「こくふ……??」
「義姉上をお迎えした時に、聖浄していただいたあの虹です。あれは代々紡ぎを変えて成長する布なのです。なので、穢れが一等凄いんですよ」
「あら、じゃあ……わたくし」


 祖国を穢れまみれにするのを、リデル様と決行してしまったのでは?? リデル様に振り返れば、簡単に縄を解いてわたくしの手を掴んでくださいました。


「大丈夫だ、レティ。俺も考え無しにあの国に飛ばしたわけじゃない。だいたい調べたが、あの国の要は相当な腐り方をしていら。封じられるけど、あの国の者らはしばらく眠っているはずだ」
「……亡くなってはいませんのね?」
「誰彼を大量虐殺したいわけじゃない。俺もだが君にとっても。だから、安心ほしい」
「ええ」


 ちょっとだけ、その責務を請け負うのを怖く感じていましたが……罪人ではないのを公言していただいたので、少し安心出来ましたわ。

 とにかく、『穢れ』を一身に引き受けてしまうのは……クロノ様の血を飲んだ、イリスと言う精霊の子孫。つまり、王家の方々がその方々だそうです。

 死んだ瞬間には、穢れは消えるそうですが……それは次の子孫に移る恐ろしいものでもあるそうですわ。


「リデル。クロノ様は、姫と一度お会いしたんだね?」
「いくらか髪色が薄く。レティが負担なく、彼の方の『穢れ』を移したらでしょう」
「……伝承通りに、我らの始祖が蘇るかもしれんか」


 視線がたくさん集まったのですが、どうやらわたくし……大きなお仕事をいただけそうで嬉しくなりましたわ!!
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

村娘あがりの娼婦ですが、身請けされて幸せです

春月もも
恋愛
村を飛び出して王都に来たリリアは、いまは高級娼婦として生きている。 ここは通過点のはずだった。 誰かに選ばれて終わる物語なんて、わたしには関係ないと思っていたのに。 触れない客。 身体ではなく、わたしの話を聞きに来るだけの商人。 「君と話す時間を、金で買うのが嫌になった」 突然の身請け話。 値札のついた自分と向き合う三日間。 選ばれるのではなく選ぶと決めたとき、 通過点は終わりになる。 これは救いではなく対等な恋の話。

学生時代、私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私が実は本物の聖女で、いじめていた女は災厄を呼ぶ魔女でした。

さら
恋愛
いじめていた女と一緒に異世界召喚された私。 聖女として選ばれたのは彼女で、私は無能扱いされ追放された。 だが、辺境の村で暮らす中で気づく。 私の力は奇跡を起こすものではなく、 壊れた世界を“元に戻す”本物の聖女の力だった。 一方、聖女として祭り上げられた彼女は、 人々の期待に応え続けるうち、 世界を歪め、災厄を呼ぶ魔女へと変わっていく――。

聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思うので、第二の人生を始めたい! P.S.逆ハーがついてきました。

三月べに
恋愛
 聖女の座を奪われてしまったけど、私が真の聖女だと思う。だって、高校時代まで若返っているのだもの。  帰れないだって? じゃあ、このまま第二の人生スタートしよう!  衣食住を確保してもらっている城で、魔法の勉強をしていたら、あらら?  何故、逆ハーが出来上がったの?

感情の無い聖女様は、公爵への生贄にされてしまいました

九条 雛
恋愛
「――私など、ただの〝祈り人形〟でございます。人形に感情はありませぬ……」 悪逆非道の公爵の元へと生贄として捧げられてしまった聖女は、格子の付いた窓を見上げてそう呟く。 公爵は嗜虐に満ちた笑みを浮かべ言い放つ。 「これからは、三食きちんと食べてもらおう。こうして俺のモノとなったからには、今までのような生活を送れるとは思わぬことだな」 ――これは、不幸な境遇で心を閉ざしてしまった少女と、その笑顔を取り戻そうとする男の物語。

この子、貴方の子供です。私とは寝てない? いいえ、貴方と妹の子です。

サイコちゃん
恋愛
貧乏暮らしをしていたエルティアナは赤ん坊を連れて、オーガスト伯爵の屋敷を訪ねた。その赤ん坊をオーガストの子供だと言い張るが、彼は身に覚えがない。するとエルティアナはこの赤ん坊は妹メルティアナとオーガストの子供だと告げる。当時、妹は第一王子の婚約者であり、現在はこの国の王妃である。ようやく事態を理解したオーガストは動揺し、彼女を追い返そうとするが――

村娘になった悪役令嬢

枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。 ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。 村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。 ※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります) アルファポリスのみ後日談投稿しております。

「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」

イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。 ある日、夢をみた。 この国の未来を。 それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。 彼は言う。 愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

処理中です...