スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜

櫛田こころ

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第445話 予想外過ぎて

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 なんだ?

 こいつらはなんだ?

 俺らは依頼主の命令で、捕縛を命じられただけなのに。

 ただのパン職人なら簡単に捕まるだろうと、まずはちっこいガキを掴もうとしたら……しゃべるスライムに阻まれた。

 おまけに、スライム特有のスキル、『霰弾』をぶっぱなされ……配下の何人かは油断してもろに食らった。悶えている間に、メインの職人を捕まえように結界がかかって無理だった。

 ポーションのパンを作れる以上に、こいつらに神の加護でもあるのか?

 だが、依頼を遂行させれば多額の報酬を与えられるのを思い出し、次の攻撃を繰り出そうとしたら。

 目の前に闇が訪れた。


「……俺の主に触れるな」

「お覚悟なさいまし」


 黒い髪と真紅の瞳の綺麗すぎる男と。

 双剣を構えた可愛いめの嬢ちゃんが、いきなり出てきて職人の前に立った。

 男が指を鳴らせば、炎と闇属性を混ぜた球体をいくつか生み出し……俺とかに放とうと構えた。無詠唱でそれを可能にするだなんて、あり得ない。

 そんな芸当、人間じゃSSランクの冒険者とかじゃなきゃ無理だ。だとしたら、こいつは人間じゃない?

 そう言えば、さっき職人が『ラティスト』と大声で呼んだような?


「……ラティスト=ルーア=ガージェン!?」


 創世神話にもある、創始の大精霊!?

 そんな契約情報、俺は依頼主から聞いていないぞ!!?

 しゃべるスライムもだが、ここはどういう場なんだ!!?


「はぁい? お馬鹿な侵入者、つーかーまえたー?」


 さらに、いつのまにか背後には甘ったるい声をかけてきた女が。振り返れば、ハイエルフの美女……この街の冒険者ギルドマスターだとわかり。

 苛立ってるその表情に、『終わった……』と意識を手放した。
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