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第43話 合間のお昼ご飯①
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それから、休みを何度か挟み。
珀瑛様の案内が順調に進んだことにより……かなり、早く終わってしまった。
大精霊の方々には……『ありがとう』と皆様同じように言っていただき。私は嬉しかったが、まだ自分の召喚魔法が……そのようにお役に立てるのだと信じられないところが大きいけれど。
すべてが終わると……珀瑛様がおっしゃるには、『じゅんかん』と言うことがうまく広がったらしく……美しい精霊界がさらに輝いていくのが、空を飛んでいく時に見えたのだ。
『ミラ、昼飯……ご飯にしようや』
私が景色に見惚れていると、珀瑛様は泉のひとつの近くに降り……人型になると、何もないところから色んな荷物を取り出したのだ。
「……魔法、ですか?」
ゴミを召喚した後にも、似たようなものを扱っていた気がした。
「せやな? 収納魔法言うねん。見た感じ、なんもないとこに物を出し入れ出来るもんや。便利やで? ミラも覚えるか?」
「……出来るでしょうか?」
「生活魔法の一種や。ミラは飲み込みが早いし、大丈夫や!」
そうおっしゃっていただけたので、何事もやってみなければと……私にもやる気が出てきて。
何度も失敗はしたが、お腹がまた凄い音を出す前には……なんとか収納魔法を会得することが出来た。
「……出来ました」
「ほな、昼飯にしよか? ポフムらが腕鳴る言うくらい頑張ったらしいで?」
収納魔法から、大きな布を取り出した後に出てきたのは……籠の中に、色とりどりのとても美味しそうな食べ物が入っていて……すぐにでも手を伸ばしたいくらいだった。
「まあ……」
「どれでも好きなの好きなだけ食べてええよ? 俺とかはええから、ほとんどミラのもんや」
「こんなにも……?」
「せやで? あ、先お茶飲もか?」
何かの筒から……温かなお茶が出てきたのには驚いたけれど。お屋敷でいただいた通り……甘くてとても優しい味わいの紅茶だった。たしかに、食事の時に大好きなカフェオレでは甘くて食べ難いとは思った。
「美味しい、です」
「それはフーが入れたらしいからなあ? 帰ったら言ってやり?」
「わかりました。……この色鮮やかなのは?」
頷いてから……ずっと気になっていた食べ物を聞いてみることにした。
白がほとんどで、間に何か食べ物が挟んであるように見えたが。
「それはな? サンドイッチ言うねん。手づかみで食う食べ物なんや」
ほい、と珀瑛様はサンドイッチに手を伸ばし……ひとつを持ち上げると、すぐに私に渡してくださった。間にあるのは、黄色と白の何かだ。
「……いただき、ます」
珀瑛様方から教わった……食前の挨拶と言うものを済ませ、受け取ってから……まずは端を口に入れた。
簡単に噛めるのと、ふわふわで甘い感じから……それは『パン』と言うのがわかった。
「美味いやろ? 中の具と一緒に食べてみ?」
口に食べ物を入れているので話せないが……飲み込んでから……おっしゃっる通りに、黄色の部分を食べてみると。
初めて出会えた味わいに、この料理がすぐに好きになれたのだ!
珀瑛様の案内が順調に進んだことにより……かなり、早く終わってしまった。
大精霊の方々には……『ありがとう』と皆様同じように言っていただき。私は嬉しかったが、まだ自分の召喚魔法が……そのようにお役に立てるのだと信じられないところが大きいけれど。
すべてが終わると……珀瑛様がおっしゃるには、『じゅんかん』と言うことがうまく広がったらしく……美しい精霊界がさらに輝いていくのが、空を飛んでいく時に見えたのだ。
『ミラ、昼飯……ご飯にしようや』
私が景色に見惚れていると、珀瑛様は泉のひとつの近くに降り……人型になると、何もないところから色んな荷物を取り出したのだ。
「……魔法、ですか?」
ゴミを召喚した後にも、似たようなものを扱っていた気がした。
「せやな? 収納魔法言うねん。見た感じ、なんもないとこに物を出し入れ出来るもんや。便利やで? ミラも覚えるか?」
「……出来るでしょうか?」
「生活魔法の一種や。ミラは飲み込みが早いし、大丈夫や!」
そうおっしゃっていただけたので、何事もやってみなければと……私にもやる気が出てきて。
何度も失敗はしたが、お腹がまた凄い音を出す前には……なんとか収納魔法を会得することが出来た。
「……出来ました」
「ほな、昼飯にしよか? ポフムらが腕鳴る言うくらい頑張ったらしいで?」
収納魔法から、大きな布を取り出した後に出てきたのは……籠の中に、色とりどりのとても美味しそうな食べ物が入っていて……すぐにでも手を伸ばしたいくらいだった。
「まあ……」
「どれでも好きなの好きなだけ食べてええよ? 俺とかはええから、ほとんどミラのもんや」
「こんなにも……?」
「せやで? あ、先お茶飲もか?」
何かの筒から……温かなお茶が出てきたのには驚いたけれど。お屋敷でいただいた通り……甘くてとても優しい味わいの紅茶だった。たしかに、食事の時に大好きなカフェオレでは甘くて食べ難いとは思った。
「美味しい、です」
「それはフーが入れたらしいからなあ? 帰ったら言ってやり?」
「わかりました。……この色鮮やかなのは?」
頷いてから……ずっと気になっていた食べ物を聞いてみることにした。
白がほとんどで、間に何か食べ物が挟んであるように見えたが。
「それはな? サンドイッチ言うねん。手づかみで食う食べ物なんや」
ほい、と珀瑛様はサンドイッチに手を伸ばし……ひとつを持ち上げると、すぐに私に渡してくださった。間にあるのは、黄色と白の何かだ。
「……いただき、ます」
珀瑛様方から教わった……食前の挨拶と言うものを済ませ、受け取ってから……まずは端を口に入れた。
簡単に噛めるのと、ふわふわで甘い感じから……それは『パン』と言うのがわかった。
「美味いやろ? 中の具と一緒に食べてみ?」
口に食べ物を入れているので話せないが……飲み込んでから……おっしゃっる通りに、黄色の部分を食べてみると。
初めて出会えた味わいに、この料理がすぐに好きになれたのだ!
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