ドS年下エリート騎士の執着愛

南 玲子

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エミリーの反撃

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もしかしてダニエルったら、今までの余裕ぶっている感じは演技で、本当はかなり切羽詰まっているのじゃないかしら。いつも偉そうで落ち着いているから、すぐ忘れてしまうけれども、よく考えると彼は十九歳になったばかりなのよね。そんなに女性経験があるとは思えないわ。

いつも尊大で年上っぽい感じだから、そのことをすっかり忘れていたわ。そりゃ私も男性経験はからっきしだけれども、同じ年の既婚の友人からの情報でかなり際どいことも知識として知っている。四つも年下の男の子に馬鹿にされる覚えはない。

「ふふふ・・・誰が貴方の命を握っているのか、はっきりと分からせてあげないとね。動物は序列を作る生き物なんでしょう?ダニエル」

そういうと同時に私は人差し指の先で何か液体が分泌されている場所を押さえて、その下の棒の部分を舌でずるりと舐め上げてみた。

「あ・・・はぁっ!エミリッー!」

私の両腕を挟んでいる大腿部が、快感にピクリと揺れて上下している。よほど気持ちがいいようだ。私は調子に乗って舌と唇・・・頬の中の肉をすべて使ってダニエルのモノを弄んだ。

唾液と先っぽから分泌される液とが混じり合って、ぐちょぐちょと激しく音を立てる。彼のモノを口の中に全部含むと、あまりの大きさに締め付けられて声が自然に出てきた。

「んっ・・・んっ・・・んんっ・・・」

口を上下するリズムに合わせて声が出てくる。その声もダニエルにとっては堪えられないぐらいにゾクゾクするようだ。かなり興奮してきたようで我を忘れたように快感に浸って全身を痙攣させている。

「あぁっ、エミリー・・・凄い。あっ・・・でも・はっ・・・顔が見たい。いまどんな顔をしているのか見せてくれないか・・はあっ」

快楽の渦に巻かれたダニエルは激しい息を繰り返しながら、私の頭を何度も両手で愛しそうに優しく撫でつけている。口の中を一杯にしながらどうにか上を向くと、ダニエルのエロそうな興奮に満ちた顔がそこにあってばっちりと目が合った。

目が合った瞬間、ダニエルは目を細めて全身に雷が通過したかのように腰をビクンと跳ねさせた。

「ああ・・・エミリー。可愛いよ、可愛い・・・・・好きだ、愛してるっ」

そう何度も何度も繰り返し、可愛いと愛しているを交互に切ない声で言われていると、もっと気持ちよくしてあげたいと思うようになってきた。しばらく夢中になって舐め続けていると、突然ダニエルが私の頭を両手で掴んで自分のモノから外させて、無理やり自分の顔の方に向けさせた。

そうして泣きそうな潤んだ目でこういった。

「ごめん、もう限界!エミリーが可愛すぎる」

「えっ??なに?なに?ダニエル!」

訳の分からないうちに、気が付くと私はころりと床の上に仰向けに転がされていた。そうして私の腰の辺りにまたがったダニエルはドレスをめくり上げると、そこに自身の肉棒をあてがった。

「ちょ・・・なに???ダ・・・・ダニエル?」

「大丈夫、当てるだけだよ。挿入はしない。それはエミリーが泣いて懇願しないうちは絶対にしないと決めているから、心配しないで」

「な・・・な・・・何ですって!!今なんて・・・あ・・・はぁっん!」

突然股の間を熱を持ったモノが割り入って、ぐちょぐちょに濡れそぼった股の間に直接押し付けられた。独特の妙な快感が腰を突き抜けて体全体に広がっていく。

「はは・・・エミリーのここ。もうこんなに濡れてびちょびちょだ。エミリーが僕を欲しがってくれて嬉しいよ」

「ちがっ・・・あふっ・・・何ぃこれっ、あぁんっ!」

ダニエルが私の両脚を自分の肩に掛けさせて私の体の上にぴったりと上半身を添わせるようにおぶさってくると、自身の熱い肉の棒を私の股の間に挟み込んで腰を上下に激しく振り始めた。

「動いちゃ駄目だよ。じゃないとうっかり入ってしまうかもしれないから。はあっ・・すごい・・気持ちいいよ・・エミリー」

今までそこに感じたことのない熱いモノが、硬さと大きさを増しながら敏感な部分に擦り付けられる。ダニエルが腰を引くときに、棒の窪みの部分が一番気持ちのいい場所に触れてきて切ない気持ちで一杯になる。

隙間も無いほどに密着された上半身が離れていくことが寂しいというのに、その瞬間が最高の悦楽を私の全身に運んでくる。自然に切ない喘ぎ声が口をついて出てきて、それが恥ずかしいのと気持ちいいのと混ざって、何が何だかわからなくなってぐちゃぐちゃになる。

純潔を奪っていないだけで、これって殆どセックスと同じじゃないかと頭の中では思っていても、快感で満たされた体は連続で与えられる気持ち良さ以外何も考えられなくなっていた。何度も体が揺さぶられて官能が体の中心から溢れだしてくる。

目を開けると、そこには熱に侵されたダニエルの端正な顔が私だけを求めているのが分かって、愛おしさが込み上げてきた。

「あぁっ・・・ダニエル・・はぁっ」

「可愛い・・・エミリー・・・可愛い・・愛してる・・可愛いよ」

そういって何度も触れるだけのキスを繰り返されて、ダニエルの気持ちが心の奥まで浸透してくる。最後に何かが腰に溜まっているような感覚を覚えた頃には、私も両腕でダニエルの体にしがみ付くように思い切り抱きついていた。互いの呼吸が絡み合って、どちらのものなのかも分からなくなる。

魂と肉体が極限まで交わったような不思議な感覚に襲われたその時、腰に溜まっていた快感がじわりと全身に広がってきた。

「やだぁ・・何かくるぅ・・ダニエル!・はぁっ・・・あっだめっ!!」

「一緒にイこう、エミリー・・・はあっ・・イき顔を見せて欲しい!愛しているよ」

「絶対にヤだぁ!!!ひゃぁんんんん・・・・!!!」

咄嗟に両手で顔を覆った瞬間、腰から頭の先までが電気でも走ったように快感が突き抜けて何度も腰が跳ねる。頭の中が真っ白になって何も考えられなくなったまま、ダニエルに与えられる快感の海に身を浸した。

「あぁん・・・はぁっ・・ん・」

「・・あぁ酷いよ、エミリー。はぁっ・・少ししか見えなかった・・・・」

頬を赤らめ少し苦しそうな表情をしたダニエルを最後に瞳に映した私は、それからすぐに瞼を閉じて・・・思考を停止したまま体の力を抜いて脱力した。

「はぁっ・・・あ・・それは良かったわ・・・ありがとう」

結局床の上に押し倒されることになってしまったと心の中で冷静に考えながらも、意識がぼんやりと霞んでくるのを感じた。そうして重い瞼を閉じて体の力を抜いた。


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