ドS年下エリート騎士の執着愛

南 玲子

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ドSの攻防戦

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そんな事がある訳ないじゃないのと言いたいのに、声にならない。あっという間に強い力で、私の両手首が薄汚れたリボンで拘束された。

「もう我慢できそうもない。今夜君の全てを貰うよ。エミリー覚悟してね。八年分の僕の想いを受け取って欲しい」

「ぶ・・・分割でいいからゆっくり受け取るわ・・・ね・・・だから今日はそういうことは・・・・きゃっ!!」

突然ダニエルに横抱きに抱え上げられて、抵抗できなくなる。怯えた表情でダニエルを見ると、彼は恍惚の表情を浮かべて微笑んだ。

「このまま大理石の床の上と樫の木のテーブルの上とどっちがいい?エミリーに決めさせてあげるよ」

やっぱり、どうしてもダニエルのすぐ傍にあるあの柔らかそうなソファーの上だとかいう考えはないのね。このドSがっ!!

「・・・・っつ!私はダニエルの上がいいわ!!」

そういって目に力を込めて睨み返すと、ダニエルは私を抱いたまま大きなソファーの前まで歩いて行き、そこに腰を掛けた。自分の場合はソファーの上なのかと信じられない思いで、愉しそうに笑っているダニエルの顔を呆れた顔をして見る。

「ははっ・・・わかった。僕の上で貫かれたいんだよね。初めてなのに騎乗位がいいだなんて、さすが僕の淫乱なエミリーだ。本当に可愛いよ、大好きだ・・・全部・・もう全部僕のものだ・・誰にもあげない」

そういって自身の体をソファーに横たえさせると、その上に私を乗せてきつく抱きしめながら深いキスをしてきた。私は後頭部をがっちりと押さえられていて身動きが取れない。縛られた手は頭の上に持ち上げられているので、どうにも抵抗できない状況だ。

「ん・・・や・・ん!」

すぐに舌が歯の間を無理やりこじ開けて捻じ込まれる。まるで食べつくされるような激しい口づけが何度も繰り返されて、酸欠で頭がぼうっとしてきた。ふと気が付くとドレスのボタンは全て外されていて、胸が丸見えになっている。悲鳴を上げたいのに口を塞がれているのでどうしようもない。

ダニエルの騎士服についている略綬が肌に当たって痛い。私が痛みで顔を歪める度にそれを頬で感じているのか、とても楽しそうに舌で口内を私の唾液を啜り取るように舐めとる。

なんだかダニエルの思い通りにされている様で全く楽しくない。私は口内を凌辱し続ける熱を持った彼の舌を強めに歯で噛んでやった。

「んっ!!」

ダニエルのくぐもった声が互いの口内に響いてダニエルは私から唇を離した。少し血が出たらしく、唇に突いている唾液と混ざって赤いものがついている。互いに激しい息を繰り返しながら何も言わずに見つめ合っていると、突然指が私のお尻の方から手前の方にゆっくりと這うように回されて、びくりと体を震わせた。

いつの間にかドロワースも脱がされていて、ドレスの下は何も履いていない状態だという事に今更気が付く。いつの間に脱がせたのだろうか??!!

「すごい・・・ああ綺麗な胸だ・・・興奮して胸の白い肌がピンク色に染まっているよ。僕があげたチョーカーが映えて・・物凄く淫乱に見えるね。ねぇエミリー、今から僕の服を脱がせてくれないかな?肌に当たって痛かったよね。ここ・・痕がついているよ」

そういって胸の膨らみの傷がついている部分をぺろりと舐めた。急に生暖かいねっとりとした感触が胸に触れて、反射的に腰が跳ねる。

「ひゃん!ぬ・・脱がせるから早く背中に回している貴方の手を緩めてって・・・あっ!!」

突然込み上げてきた刺すような快感に変な声が出て、私は全身を硬直させた。腰を持って押さえつける手とは反対の手の指がお尻の割れ目からゆっくりと動かされて私の秘部を通りぬけ・・・敏感な部分にまで到達したからだ。そこでダニエルは指の動きを留めた。

その一か所からまるで波紋が広がっていくように、こそばゆい感じに似た快感が全身を襲ってくる。何とか快感に耐えつつ上体を起こすと、私はダニエルにまたがった状態のまま彼の服を脱がせていく。

股の間を指でかき混ぜられている状態でボタンを外すのはとても難しい事だというのに、その上私は両手首をリボンで縛られているのだ。手先に集中しようと思っても、股の間をまさぐる指のせいでなかなかうまくいかない。

なのに彼は全くその手を緩めないどころか、その指は更に私の一番敏感な部分を捉えては押して指でつまみ上げる。思わず悦楽の声が唇から漏れ出してきて止まらなくなる。

「ああっ!!・・・はぁっ・・・ん・・」

くちゅくちゅと愛液にまみれた恥辱の音がしてきて・・・あまりの恥ずかしさに目を閉じると、ダニエルが左手の指で私の胸の突起を乱暴につまんだ。

「やぁ・・・んんっ!!痛ぁっ!」

「大丈夫・・・目を開けて僕を見ていて・・・これからもっと痛いことをするんだから、少し痛みを分散しておいた方がいいんだよ」

胸の先がジンジンと痛むのに耐えて半信半疑になりながらも、ダニエルの指に翻弄されないようにボタンを外す手に意識を集中させる。そうしてなんとか上着を全て脱がせ終わって、下の白いシャツのボタンに手を掛けた。

ボタンを一つ一つ外していくうちに、私がダニエルの肌につけたキスマークが段々と露になってくる。硬い筋肉が滑らかな影を落としている肌の上に、赤黒い斑点が上半身にくまなくついていた。

それを見ると、昨日の自分の恥ずかしい所業をまざまざと見せつけられている様でいたたまれなくなって顔をそむける。

「これは今朝、着替えの時に侍女にも見られてしまったからね。さすがに顔を赤らめていたよ。そうそうルークにもいくつあるか数えてもらったんだ。全部で十二個あったよ」

「これ・・誰かに見られたの?!やだっ、ルーク様までだなんて!!あっ・・んん・・・そこだめぇ・・・ダニエル!!」

ソファーの上に横になったダニエルの腰の部分にまたがりながら、私は大声を出して腰をくねらせた。このままだとイってしまいそうだ。次々と湧き上がってくる快感に、訳が分からなくなって涙を流しながらダニエルを見る。すると彼は頬を赤らめて興奮した熱っぽい目をして私を見つめ返した。

「じゃあね、エミリー。次は僕のほうに体をずらしてみてくれる?」

「え・・・?」

訳が分からずにキョトンとしていると、ダニエルが私の腰の部分を両手で持ってそのまま自分の顔の方に寄せた。あっという間にくるりとひっくり返されて、ダニエルの体の上にうつぶせで覆いかぶさる体勢になった。しかも互いの頭の方角が逆なのだ。

一気に恥ずかしさで一杯になる。何といっても私の股は恐らくダニエルの顔の前にあるのだ。いくら少し薄暗い部屋だといってもあそこが丸見えなのに違いない。それはあまりにも処女の私にはレベルが高すぎて、恥ずかしさで悶えそうになる。目の前にはダニエルのズボンがあって・・・もちろんそこはパンパンに膨れ上がっていた。

何とか体をよじって逃げようとしたときに、股の間に感じたこともない・・・まるで熱湯をかけられたような熱い感覚が広がった。

「や!!何?これ・・・あ・・!」

ダニエルが私のお尻の膨らみを両手で握って股の間を広げ、こともあろうかその間に舌を這わせたのだ。予め充分に指で濡らされていたそこは、くちゅくちゅとダニエルの舌づかいに合わせて音を立てる。

「駄目ぇ!そんなとこ汚いわ・・・やめてぇ!」

「心配しなくても、エミリーのここはピンク色ですごく綺麗だよ。それに君の花びらの形を覚えておきたかったからね。味も甘くてすごくおいしいよ・・・」

そういってわざとじゅるりと大きな音をたてて愛液を啜り取る。私は恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだった。

「やめてったら、ダニエル!!あぁっ!」

するとダニエルが歯でアソコを甘く噛んだのが分かった。そうしてダニエルは愉快そうに笑いながら言い放った。

「君が嫌がれば嫌がるほど楽しくなってやめられなくなるんだよ。だから静かに楽しんでて・・・」

そういって更に舌を使って股の間を執拗に責め立てる。ついさっきまで指で嫌という程快感を与え続けられていたので、すぐに腰から痺れたような快感が内部から湧き上がってきた。

このままだとすぐにでもイってしまいそうだ。でもダニエルにいいようにされるのは納得がいかない。

私は快感に耐えながらも、布の上からでも分かるほどに熱を放っているダニエルのズボンのボタンを外しはじめた。そうして震えるぎこちない指で、布で圧迫されてきつくなっているモノを中から解放する。

「あっ・・・エミリー、それは反則だよ・・・」

「はぁっ・・・んっ!大丈夫よ、貴方が嫌がれば嫌がるほど・・あ・・・やめられなくなるからぁぁぁん!・・・ん」

快感に体をのけぞらせながら、思い切りダニエルのアレを口に含む。もうこれで三回目だが未だに慣れない。他の男性の大きさは分からないが、口いっぱいに広がった塊が口内の粘膜に隙間なく密着して熱を運んでくる。

舌の上でドクリと脈打ち躍動するそれは、まるで背徳感に満ちている別の生き物のようで何だか興奮してきた。

「はっ・・・はぁっ・・・全体は赤黒いけど先っぽはピンクで可愛らしくて・・・味は・・んんっ・・・少し塩っぽいのかしら・・・」

縛られた両手を使って何とか棒の根元を支え、唇と舌を使って表面をむさぼるように舐る。何やら先から透明の液のようなものが分泌されて、私の唾液と混ざって舌から糸を引くように粘液が絡みついてきた。

肌が密着しているのでダニエルの筋肉の動きが良く分かる。彼がどこで一番感じているのかが分かって・・・そうして分かった彼の弱い部分を徹底的に責めたてる。

最終的にダニエルは私の股の間から舌を離して、私の与える快楽だけに浸って溺れるようになってきた。なので彼を益々攻め続ける。ダニエルの鍛えられた筋肉が毎回ピクリと動くのを感じるのも、ダニエルを服従させている様でゾクゾクさせられる。

「あぁ・・・エミリー・・!駄目だよ!それは気持ちよすぎるっ!はぁっ!!」

「ふふ、ここ・・・貴方の弱いところよね。はやくイってしまいなさいな。気持ちいいのでしょう?」

私は必死でダニエルをイかせることに集中した。今までの経験上。ダニエルが連続して射精したのが二回。という事は私がこの凶悪なものに貫かれる前に二回イかすことが出来れば私の勝ちだ。

ダニエルを愛していると自覚はしたが、ダニエル主導で初めてを捧げてしまったら一体どんな痛い目にあわされるのか分かったものではない。絶対にこのドSにコレを挿れさせるわけにはいかない!!いずれ挿れなければいけないモノなら、自分でゆっくりと時間をかけてやりたかった。

私は必死で目の前にそそり立つ棒を舌で舐めつくした。しばらくしてダニエルが体中の筋肉を同時に固くしたかと思った瞬間、口の中に苦い液が波を打つように広がる。

「はああっ!!イクっ!!」

ダニエルの体の上にのっている体勢の私まで、彼の激しい呼吸に合わせて上下に激しく揺れる。そうして安心した私は、そのまま口を離さずにもう一度、舌をねっとりと絡ませた。ぐちゅっと粘液の擦れる音がして、独特の匂いが鼻につく。

「はあっ・・・今イったばかりだから・・・やめっ・・・エミリー・・!!」

苦しそうな声が背後から聞こえるが、こっちは死活問題だ。ここで犯らなければ犯られる!

強迫観念にも似た思いで、必死で目の前の肉欲の棒を舐めては吸って唾液を絡める。ダニエルの絶頂を早めるようにわざと淫乱な音を出して盛り上げる。ついでにダニエルが喜ぶだろう言葉をいくつか選んで声に出す。

「んん・・・好きよ・・ダニエル・・貴方が年下の・・ん・・頼りない男性でも大好きよ・・可愛いわ・・・好き・・大好き」

早くイけという事しか頭の中になかった。もうダニエルのいい部分は知り尽くしている。先っぽの部分を舐めながら唇で周りをゆっくりと絞るように触れると快感で何度か棒がピクリと揺れる。

そうして同時に何とか動かせる指を使って、ゆっくりと裏筋を撫でつけていると、すぐに元気を取り戻したそれは五分も経たないうちに二回目の絶頂に達した。

「あ・・・・あぁ・・・・いいっ!!エミリー・・・!」

口の中に再びどろりとした苦い液体が再び分泌される。私は勝利の余韻に酔いしれながら、上半身を起こしてドヤ顔でダニエルの方を振り返った。

そこには顔を真っ赤にして唇を噛んで快感の余韻に悶えているダニエルがいた。そうして思い切り楽しそうに微笑んでから、唾液と精液に濡れそぼった唇を人差し指で拭った。

「どう良かった?次は貴方がこのリボンに拘束される番よ。だからこれを外してちょうだい?」

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