知識を従え異世界へ

式田レイ

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三章 幻惑の森

三十三話 11歳 森林の中央

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 ラトゥルに案内させて、森林の奥にある村に向かっている。一応探索魔法改を唱える!

「魔法・探索魔法改…イメージ探知赤:魔物、黄:素材、青:人イメージ…マップ表示をイメージ…詠唱…………発動!」
 やっぱり、まだだいぶ奥だなぁ。しかし、この湖の周りにいる人は、なんだ。

「ラトゥル止まれ、今日はこの辺でキャンプをする、それにこの先にある湖に、誰かいるから、ここで様子を見てからの行動する。」

「はい、分かりました。」

「魔法・召喚魔法…イメージ…ヴァンパイアイメージ…召喚…発動!」
 魔法陣が現れ、吸血鬼が召喚された。

「貴方が主人なんですか?、私、帰らせてもらうわ。」
帰ろうとしたが、帰れなかった。

「なんでいるんだ、早く帰れ!、ほかのをよぶからいいよ。早く帰れ!」

「ウェーン、ウェーン。」

「泣いても、分からないから早く帰れ!」

「あの~、契約してくれないですか?」

「しない!、もうほかのを呼ぶからいい。魔法・召喚魔法…イメージ…ヴァンパイア…イメージ…召喚…発動!」
魔法陣が出現し、吸血鬼が召喚された。

「わらわを呼んだのは、誰じゃあ?」

「僕だけど、何か悪かった?」
と睨んで、魔力を出して威嚇したら、

「マスター、これからもどうかお願いします。」

「わかった、よろしくね!。あとそこにいる泣いているの知っている?」
横で泣いているのを見て、驚いた。

「はい、知っているもなにも私の姉です。どうしてここにいるんですか?」

「僕が召喚したんだが、いやと言われたから契約しなかった。」

「えー、契約していない?、ああ姉は、わがままなんですよ、だから許してください。私が面倒見ますから、契約して下さい。」

「姉さんもお願いして、私もお願いするから、こんなに強い魔力をお持ちのマスターがいますか?私たちを、守ってくれますよ。」

「すいません。これからは妹と頑張りますから、許してくださいませ。」

「わかったよ、許して上げる!。それからつかぬこと聞くけど、誰からまもるの?」

「あのですね、伯爵の地位にいる悪魔族が私たち姉妹にちょっかいを出してくるんです。そいつらから守ってもらおうと思ってます。」
まあ、思うのは勝手だけど。

「じゃあ、契約するよ!、魔法 契約魔法…イメージ…従魔契約…対象吸血鬼姉妹………イメージ…詠唱…………発動!」
2人の姉妹は、従魔になった。

「君たち、名前あるなら自己紹介してくれない。ないならつけるけど。今の姿なら目立つから、この腕輪には、人化の魔法が付与してあるから付けてくれる。ただし、人化したら裸になってしまうから気をつけて。」
2人に腕輪を渡した。

「「はい、分かりました。名前もお願いします!」」

「じゃあ、姉はディアン、妹はオニキスにするよ、2人は、黒い宝石の名前から付けてみた。これからも、よろしく!」

「「はい、ありがとうございます。名前と腕輪大事にします。」」

「じゃあ、君たちの初仕事。この先にある湖に偵察に行ってくれない。君たちはコウモリに変身できたよね、誰か捕まっていないか調べて来てくれる。」
  
「あと、それからみんなにも、言っているけど危なくなったら、腕輪に次元の箱庭が付与しているから、念じて、逃げるんだよ!これは、ルールだから守ってもらわないと。」

「「「「「「「「「はい、分かりました!」」」」」」」」」

2人は、コウモリに変身して偵察に行った。
「あれですね、なにか捕まっていますね、姉さん帰るわよ。」

「うん、わかったわ。」

コウモリの2人は帰ってきて、もとの姿に戻って報告した。

「たくさんの人が何かを捕まえています。何か首に付けてましたわ。」

「ご苦労さん、君たちはここで休憩しておいでよ、僕は、ちょっと言ってくる。」
コルトは、無限♾倉庫からテーブルとイス9個を出すとその上にジュースとケーキのセットを9個出した。

「これ、食べていいから待って居てくれる。サリア、ここは任せるからね!」

「はい、分かりました。コルト様気をつけてください。」

「あー、分かった。へまはしない。」

コルトは1人で先へ進んだ。あたりを見回すと様子はすさまじかった。ふと思う、これは奴隷狩りかな?、こういうクズはおんなじことをしてやるから待っていろ。

「魔法・暗黒魔法…イメージ…ダークバインド…イメージ…全体的な縛り…………詠唱発動!」
さあ、出て行こうか、楽しい時間の始まりです。イヒーヒ、イヒーヒと変な笑い方で出て行く。

「オイ、小僧何をしたあ~!はやく魔法解除しろ~!、あ、うごかんしまる。」

「はーい、皆さん質問ですが何をしてんですか?。」

「おまえには、関係ない!、はやくはなせ~、差も無いと殺すぞー!」

「そうだ!、そうだ!、はやくはなせ~!」

「うるさいな~、あんまりうるさいと死ぬよ、皆さん質問ですが何をしてるんですか?最後ですよ、次からは、ひとりづつ死んでもらいますね。」

「まだですか、遅いです。僕これでも11歳ですよ、夜は苦手なんですから、はやくしてください!、眠いから早くして!」

「……………………」

「だまってないで、はやくはなせ!」

「………………………………」

「だれにしようかな?だれにしようかな?」

「なにを言っているんだ!」

「いや~、あまりにも遅いから誰かひとりに死んでもらおうと思ってます、だれにしようかな?、はい決まり。」

「なにが決まったんだ!」

「死ぬ人~」

「魔法・爆氷魔法…イメージ…フリーズ……イメージ…標的だけ…………詠唱……発動!」
標的にされた人は凍りました。

「お前、なにをした~!」

「だから死んだんですよ、この人。次は誰にします。さあ、はやく質問に答えるか、決めてください。」

「まだ、ですか?、早くしてください。」

『………………………………」

「もういいです。貴方達には、後悔してもらおうと思ってます。」

念話にて、アイに連絡した。
「アイ、元気してた?」

〈ハイ、ナンデショウ?〉

「アイに贈り物、ダンジョンポイントにしていいし、魔物のレベルアップに使って!」

〈ハイ、アリガトウゴザイマス。〉

「魔法・暗黒+時空間魔法…イメージブラックホール+転移…イメージ…ここにいる悪党全員イメージ…詠唱…………発動!」

「ああー、沈んでいくよ~、止めてくれ~はやくして~!」

「だから言ったのに、さよなら!」
いままでいた赤い点はマップから消えた。

「それで君たちは、どこから来たの?、教えてくれるかなぁ?」
ひとりが前にきて、挨拶した。

「私たちは、この奥に住んでいたエルフの村から来ました。奴隷狩りで捕まって奴隷にされました。」

「今はもう村は無いのかなぁ、それともまだ住んでいるのかなぁ?」

考え今は、荒れ果ててもう老人と子供しかいません。」

「そこへ、連れて行ってくれない見てみたい。それと仲間を呼ぶから。」

念話にて、
「サリア、こっちは終わったからみんなで来てくれ!」

「はい、分かりました。」
サリアたちは片付けたらみんなで移動した。

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 森林から、湖に向けて集団が出て来た。
 サリアを筆頭にシルナ、マリナ、ヒノリ ラトゥル、ミリア、ムア、メリーヌ、ルゥリィ、ディアン、オニキスの順に森から出て、湖に到着した。それを見ていた集団から、

『姉さん!』
と、声を掛けて来た一団がいた。

ラトゥルはその声がする方向に向き、

「マトゥアどうしてここにいるの?」

「姉さん、村が奴隷狩りの一団に襲われて、奴隷にされました。」

「姉さんは、どうしてここにいるの?」

「ごめんね、私たちも奴隷狩りで捕まっていたところを、今のご主人様に助けてもらったの。」

「君たち、話は澄んだかな?、先いそぐから村について話さない?」

「コルト様、すいません。あとからにします。」

 コルトの集団は、湖をあとに森林の奥に進んでいく。




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