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22 最悪だ*

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「……う、は……」

「ハハッこれは良い!」

 ぐちゃぐちゃと粘液質の音と、肉と肉が激しくぶつかる音。何故、どうしてこんなことになったかは分からない。ただ、何をされているかはわかる。体の自由は何もなかったが頭の中は自由だったから。

 私は初めて会った男に犯されている。

「キツい尻だ。男と寝た事がないな……気に入った」

 パァン、パァンと腰を打ち付けられ、内臓が激しく押し上げられ声が漏れる。

「っう……」

「感覚はないのに中々良い反応を見せる!」

 あの後メイドは私の下半身を露出させて尻を洗った。慣れた手つきにこう言う命令は初めてではない事が分かった。最初のメイドの他に無表情なメイドがあと二人加わり、思い出したくもない施術を施される。良いのか悪いのか、先ほどの麻痺の魔法のせいで感覚がとても鈍く、何をされているか体の感覚はよくわからない。
 ただ、頭の中と視界はクリアなので、どんなことが起こっているかは的確に判断出来てしまう。そして、これから何をされるのか想像がついてしまうが、逃げ出す事は出来なかった。
 丁寧に解され、引き伸ばされ……とろとろと油まみれにされ。そしてベッドの上に運ばれる。

「やはり私好みの可愛い顔をしている。さあ、仕込んでやるから善がれよ」

「……あぅ……」

 嫌だとやめろと口は動いてくれなかった。鈍くなった感覚の中でも足を高々と抱え上げられ、押し付けられ……質量の大きいものが体内に侵入するのはとても気持ちが悪かった。そして思う存分嬲られる。

「はは!予想以上に良い体をしているじゃないか!」

 何度か中に出されたようだった。そして何度目かで

「あう……っあ……」

「うっ……」

 何度も何度も蹂躙された尻の奥が不快感を訴え始めたのだ。な、なに……?

「締まりが良くなってきたな。フフ、そろそろ束縛の魔法が解けるぞ。良い声を期待している」

「ひ……い、いやだ……」

「そうじゃない。もっとか細く女のように啼け!」

 ズン!と奥を突かれ、息が詰まった。今まで麻痺していた体の感覚が戻って来て、何を咥え込まされているのか、どこを刺激されているのか、どんな事をされたのか体が頭に伝え始めたのだ。

「い!ひ、ひっ……やめ、やめろ……ううっ!」

「どうした?処女なのに気持ちいいのか?そうだろうなあ!さっきから何度イってると思う?さっきは頭にまでイったのが伝わってこなかったけれど、これからは違う。ほら見ろ、体はもうどうやったらヨくなれるかを覚えてるぞ?ん?」

「そ、そんな……あうっ……っ!」

 だが言われた通り私の体は名前も知らない男のモノをきゅうきゅうと締め上げて、貪欲に貪り食っている。そしてもっと余計な事に、今度からはその感覚を私に伝えてくるのだ。や、やめてくれ!何も分からない状態ならこの暴力行為は長くは続かない。時が過ぎるのを待てば解放されると思っていた。
 でも、それに感覚が伴ってくる、最悪だ。

「や、やめ……やめろっ……ん、んっ!あ、あひぃっ!」

「良いぞ!もっと啼け!」

 駄目だ……どんなに頑張ってもこの強姦魔を喜ばせる声しか上げることが出来なかった。



 
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