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社畜と入れ替わった闇暗殺者の私と同期の話
7 分っているさ
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「……ごめん、ナルミ」
部屋を片付けるといってもそんなに広い部屋じゃない。ナルミの部屋はすぐに片付ける所がなくなった。掃除するところもなくなったし、服もきれいに畳んでしまってしまい……暇になった。本当なら情報収集のために外へ出かけなければいけないんだけれど、それもまだ少し怖い。
テレビやスマホを見ながら一日暮らし……暇で、暇で……つい、ついね?ちょっとエッチな動画を見たのも悪かった。スマホの動画検索は凄くて物凄く映像がいっぱい見れちゃったのも悪かったんだけど。スマホって便利だね……。
「ん、んんっ……あー……ごめん、ナルミィ……」
一人でエッチなことに励んでしまっていて……つい、前では足りなくて後ろに手を伸ばしてしまっていた。ナルミの後ろはそういうことには使ったことがなかったくらい固かったけれど、つい奥を弄る良さを覚えている私はちょっと自制が足りなかったかもしれない。
「ん、ん……足りない……届かないぃ」
きれいにする方法はスマホを調べたら割とすぐ出て来た。スマホは本当に便利な道具だと思う。でもローションだとか奥に入れれそうなものは……買えるようだったけれど、一体どうして買えるのか不安で、注文は出来なかった。
「あう~……」
力の抜き加減を知っているせいか、指くらいはすぐに飲み込めたけれど、やっぱり長さも太さも全然足りない……こんなんじゃ気持ちよくなれない。諦めて風呂から出るが逆にモヤモヤが溜まってしまった。
「どうしよう……誰かいないのかな」
ナルミに恋人は……間違いなくいない。部屋の中を片付けても写真の一つも出てこない。
「かといって誰かと付き合う……」
勝手に恋人を作ったらもしナルミが戻った時にびっくりしちゃうかもしれない……。
「いや、むしろ恋人を作る?」
勝手に作った恋人がナルミの趣味じゃなかったら戻るって言わなくてなる……そんなこと、考えちゃダメだと思いながらも心は揺れてしまう。
「いっそ、この部屋を引き払ってナルミが知らない遠い場所へ行ったら……」
徹も会社も両親も誰も知らない所へ逃げてしまえば……そしたらもうあの世界へ帰らなくてもよくなるのではないか?
自分勝手な思いを頭を振って追い払う。ナルミは帰りたいと今頃泣いているかもしれない。あの血生臭くて暗くて陰気で……自分を偽らないと生きていけないあんな薄汚い世界。
「ごめん、ごめんね……」
自分勝手な思いに涙が滲む。その罪悪感を加速させるようにスマホが短く音を鳴らしてメッセージの着信を知らせた。
「明日、会えませんか?……徹か。何の用だろう」
明日はショクアンとかいうところに行ってみようと思っていたんだった。私でもできる仕事があるかもしれないから……。
「ええと……午前中は、ショクアンに行くので午後からなら……」
メッセージに返信も出来るようになった。紙飛行機とかいうマークを押して送信する。すぐに分かったと返事が来たからちゃんと届いたようだ。
「徹はナルミが戻るのを待っている……徹には頼れないな。徹は私が邪魔だもの」
会社のことで徹にはまだ世話になることはあるだろうけど、あまり会いたい相手ではなくなった。私の思いと徹の思いは相容れないものだから。
こんな私にも優しく接してくれた徹の笑顔を振り払う。勘違いしてはいけない、あの笑顔は私に向けられたものではないって分かっているだろう?あの笑顔も、あの親切も可哀想な記憶がおかしくなったナルミに向けられたものだ。
けして私に向けられたものではない。
部屋を片付けるといってもそんなに広い部屋じゃない。ナルミの部屋はすぐに片付ける所がなくなった。掃除するところもなくなったし、服もきれいに畳んでしまってしまい……暇になった。本当なら情報収集のために外へ出かけなければいけないんだけれど、それもまだ少し怖い。
テレビやスマホを見ながら一日暮らし……暇で、暇で……つい、ついね?ちょっとエッチな動画を見たのも悪かった。スマホの動画検索は凄くて物凄く映像がいっぱい見れちゃったのも悪かったんだけど。スマホって便利だね……。
「ん、んんっ……あー……ごめん、ナルミィ……」
一人でエッチなことに励んでしまっていて……つい、前では足りなくて後ろに手を伸ばしてしまっていた。ナルミの後ろはそういうことには使ったことがなかったくらい固かったけれど、つい奥を弄る良さを覚えている私はちょっと自制が足りなかったかもしれない。
「ん、ん……足りない……届かないぃ」
きれいにする方法はスマホを調べたら割とすぐ出て来た。スマホは本当に便利な道具だと思う。でもローションだとか奥に入れれそうなものは……買えるようだったけれど、一体どうして買えるのか不安で、注文は出来なかった。
「あう~……」
力の抜き加減を知っているせいか、指くらいはすぐに飲み込めたけれど、やっぱり長さも太さも全然足りない……こんなんじゃ気持ちよくなれない。諦めて風呂から出るが逆にモヤモヤが溜まってしまった。
「どうしよう……誰かいないのかな」
ナルミに恋人は……間違いなくいない。部屋の中を片付けても写真の一つも出てこない。
「かといって誰かと付き合う……」
勝手に恋人を作ったらもしナルミが戻った時にびっくりしちゃうかもしれない……。
「いや、むしろ恋人を作る?」
勝手に作った恋人がナルミの趣味じゃなかったら戻るって言わなくてなる……そんなこと、考えちゃダメだと思いながらも心は揺れてしまう。
「いっそ、この部屋を引き払ってナルミが知らない遠い場所へ行ったら……」
徹も会社も両親も誰も知らない所へ逃げてしまえば……そしたらもうあの世界へ帰らなくてもよくなるのではないか?
自分勝手な思いを頭を振って追い払う。ナルミは帰りたいと今頃泣いているかもしれない。あの血生臭くて暗くて陰気で……自分を偽らないと生きていけないあんな薄汚い世界。
「ごめん、ごめんね……」
自分勝手な思いに涙が滲む。その罪悪感を加速させるようにスマホが短く音を鳴らしてメッセージの着信を知らせた。
「明日、会えませんか?……徹か。何の用だろう」
明日はショクアンとかいうところに行ってみようと思っていたんだった。私でもできる仕事があるかもしれないから……。
「ええと……午前中は、ショクアンに行くので午後からなら……」
メッセージに返信も出来るようになった。紙飛行機とかいうマークを押して送信する。すぐに分かったと返事が来たからちゃんと届いたようだ。
「徹はナルミが戻るのを待っている……徹には頼れないな。徹は私が邪魔だもの」
会社のことで徹にはまだ世話になることはあるだろうけど、あまり会いたい相手ではなくなった。私の思いと徹の思いは相容れないものだから。
こんな私にも優しく接してくれた徹の笑顔を振り払う。勘違いしてはいけない、あの笑顔は私に向けられたものではないって分かっているだろう?あの笑顔も、あの親切も可哀想な記憶がおかしくなったナルミに向けられたものだ。
けして私に向けられたものではない。
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