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本編

第39話

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〈あらん視点〉


門の周辺には狩り切れてない魔物がいたけど教会に近づくに連れて魔物がいなくなっていた。
「すごいですね!ここら辺、魔物いないですよ!」
「あー多分、ゆうりがやったんだろうな~ってかお前大丈夫か?重くないか?」
と後ろのクロくんを指さして言ってきた
「大丈夫ですよ?さっきおんぶに変えましたしあと少しですよ!」
「ならいいか。ってか朝から聞きたかったんだがルナはどこで出会ったんだ?」
「あ~昨日契約した精霊さんですよ」
と何気なく言うと大声で驚かれた
「なっ!その精霊がルナだって言うのか!?」
「んも~!ギルマスさん声大きいですよ!クロくんが目覚ましたらどうするんですか!?」
「あ~すまんすまんでもな~今のは誰でも驚くぞ?今、この世界には精霊が見える人なんて俺が知る限りではいねーし、契約なんてここ300年は聞いたことねー」
「あはは、そうなんですね。あの契約したらなんかあるんですか?」
「お?しらないのか?確かその精霊の属性が使えるようになるとかだった気がするぞ?ルナは光属性だったか?って光!?ま、まさかルナって四大精霊の上位にあたる光の大精霊か?」
「おー!ギルマスさんよくわかりましたね!そうですよ~ルナちゃんは光の大精霊さんだそうです!」
「光属性を持つ精霊は一人だけなんだよ...はぁ、これからは丁寧にルナと接しよう...」
と少しがっかりして言っている。
うーん、ルナちゃんはそんなこと望んでいないと思うんだけどなぁ...ってか4人全員契約したって言ったら多分びっくりしすぎて倒れちゃうよね...!ん~あっ!教会前にみんながいる!よし!少し走ろう!
「ルナちゃんはいままでどおりを望んでいると思いますよ!ってか走りましょ!みんな待ってますよ!」
と言ってクロくんを落とさないように小走りでみんなの方に向かった。ギルマスさんはまだ少し考えてるようだけど「ルナが望むなら...いいか」と言って後ろからついてきた
しばらく走ってると向こうからあおくんが
「あらんお兄ちゃーん!」
と走ってこっちに向かってきた。
え!ちょ!今ぶつかられると後ろにクロくんごと倒れるんだけど!?
と思ってるうちにあおくんは僕にいつものように突進する勢いでぶつかってきた
後ろに倒れる...!ってあれ?衝撃が来ない?いつものようにゆうくんが受け止めてくれたのかな?と思って後ろを振り向いてみるとギルマスさんが受け止めてくれてた
「あっ、ありがとうございます!」
とお礼を言うと
「あー、俺はいいけどゆうりの視線が怖いから助けてくれ」
と言われた。
ゆうくんの方を見ると今にもギルマスさんを殺しそうな勢いで睨んでた。
「ゆうく~ん?嫉妬してくれるのはうれしいけどギルマスさんには奥さんがいるんだよ?僕なんかのこと好きになるわけないでしょ?しかも今のは不可抗力でしょ!」
「..........すまん」
と素直に謝ってくれた。それにほっとしたギルマスさんは「そいつらおいたら街の復興手伝えよ~」と言いリーゼさんと一緒に教会の方に入っていった。
「んー!疲れたね~っと、あおくん?僕が誰かを抱っこしてるときやおんぶしてるときはこんな勢いよく来ちゃダメだかんね?ゆうくんがいないときそれやられると転んじゃうんだからね!」
「はーい!でもね!あお、頑張ったんだよ!」
「そーなの?どんなことしたの?」
「あー長くなりそうだから後にして先にクロとルナを寝かせられる場所に行こうぜ。それか家に寝かせるか」
「わかった!なら孤児院の方に行ってみる?教会につながってるんだよね?」
「おう!子供たちは見てないけど行ってみようぜ。あお~俺と手つなごうな?」
「はーい!」
と言ってゆうくんは僕にべったりだったあおくんの手を握って孤児院の方に向かっていった。


孤児院に着くと人があんまいなかった。しばらくきょろきょろ周りを見渡してると一人の職員さんが近くを通った。それに気づいたゆうくんが
「あの~すみません。この子たちを寝させられるような場所を探してるんですけど、どこかありますか?」
と聞いてくれた。すると
「冒険者の方々ですね。かしこまりました。街の整備の間こちらでお預かりします。こちらへどうぞ」
と言って歩いて行った。それについていってるとあおくんが小声で
「子供たちどこに行っちゃったんだろうね」
と聞いてきた。
たしかに!どこに行ったんだろう。んー考えるのめんどいからここら辺に探知をかけて...........っといたいた。あそこの部屋?かな?なんかみんな怯えてるようだけど...と思ってると職員さんが
「あそこの部屋ですよ。今は他の避難者の方々の迷惑にならないよう一つの部屋に集めてるんです」
と言われた。んーここは思い切って聞いてみよ!と思い
「あの~なんで子供たちは怯えたように一か所に固まってるんですか?」
と聞いてみた。すると職員さんは驚いた顔をしてしばらく考え込んだ後
「あなたたちは獣人に対して差別などはありますか?」
と小声で聞いてきた。それを聞いたゆうくんはすぐさま首を振り職員さんに近づき
「なにか事情があるんですか?」
と聞いた。それに頷いた職員さんは僕たちをその部屋へと案内してくれた。
部屋に入りまずはルナちゃんとクロくんを布団に寝かせた。
んー、結界張った方がいいかな?音が漏れないようにね!.......よし!できた!ってすごいこっち見られてる...うぅ、視線がいたい...と思いゆうくんの後ろに隠れると職員さんが感動しながら話し出した。
「す、すごいですね...!こんなきれいな結界見たことありません...っと、これなら話が外に漏れることはないですね。まぁ、子供たちを隠しているのは避難者の中にいる貴族の方なんです。なんでもその貴族様は獣人が嫌いだということ、それと相当な権力者で王様以外止められる者がいないということ、そしてこの孤児院に獣人がいるという情報を得てきているということです」
「うっ...わ。それは...大変ですね...僕たちができること...って言っても僕たち街の復興のお手伝いしないといけないんですよね...」
「そうでしたね!すみませんお子さんはこちらでお預かりしますので街の復興お願いします」
「わかりました!」
と言った瞬間にゆうくんがあおくんに
「あお~留守番でいい?」
と聞いた。それにあおくんは露骨に嫌そうな顔をして
「なんで?」
と返してきた。
うん、そりゃあ、嫌だろうなぁ、さっき僕に話したいことたくさんあるって言ってたもんなぁ。どうしようと思ってるとゆうくんが
「あお、じゃあ、言い方変えるな。あおにはここで子供たちと職員さん、ルナとクロを守ってほしいんだ。それと、あおはな、少し休憩してほしいんだ。さっき、いっぱい頑張ったろ?今、少し休んで夜は今日少し夜更かしできるようにここで休んでてよ」
と説得っぽいことをしてる。んーそれで説得でき、あーできるんだ。うん、なんかちょろいね。まぁ、可愛いからいいけど
「よし!なら、あお任せた!俺は行ってくるな!」
「うん!気を付けてね!ここにいるみんなのことはあおに任せてね!お兄ちゃん達も気を付けて行ってきてね!」
「おう!」
と言ってゆうくんが出て行こうとしたからあおくんと職員さんと子供たちに「いってきまーす!」と言ってゆうくんを追いかけて部屋を出た。







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更新遅くなってすみません…!
いつも読んで下さる方ありがとうございます(  ; ᴗ ;  )‪
これからも亀更新ですし読みにくいかもしれないですが読んで下さると嬉しいです!

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