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本邸
しおりを挟むソーマの母上様の後に僕を抱き上げたソーマが続き、裏口からではあるけれど本邸の中へ入って行く。
「ケイ、すみません。ここはまだ使用人達が行き交う場所なので機能重視の場所です。」
ソーマが、申し訳無さそうに言う。
「何が? 僕のいた世界は殆どの家に使用人なんて居なかったけど。」
「そうなのですか。」
「んー。たぶん、使用人が常駐してる家なんて、国内の総世帯数に対したら僅かだと思う。この世界だって、平民に対して貴族の家は少ないんじゃないのか?」
「……そうですね。」
「僕はそういう意味では平民だ。でも、平民が世界の殆どを占める世界の。
だからさ、何時でも手を離してくれて構わないよ。
平民だもの。貴族の屋敷でヒモなんてやってたら、領地民の暴動が起きるだろ?」
バタンッ
急に扉の閉まる音がして視界が回ると、ソーマの背景が…天井?
直後、ソーマの頭が落ちてきて、
「むう!」
──……キスされてる! 何がスイッチだった?
ソーマの手は僕の服を剥ぎ取る。
──は? 気付けば全裸…え?
ソーマは僕の平らな胸元へ顔を埋め、左胸の突起を舌で…
「ひゃぁぁぁいぁぁああ!!」
一声上げて弛緩した体に対し、僕は体を左向きにされスムーズに僕の膝を折り、挿入!
「にゃあああぁぁぁ!!!」
これまで感じたことない場所をソーマの熱源が擦り、僕は一度でイッてしまった。
「ケイが、いけない、んだ! 私の、腕から、逃れようと、するから!」
「んぎっ、はぁ、んうぁっ、ぃいやぁっ、ふっ、にゅ! ひやぁああ!!」
「もう! 離しません。ケイは、わたし、のもの! さぁ、言って!!」
「ぼっ……ぁあ! 僕ぅうう、僕っはぁ! そぉ…ソーぅんっ……そぉあぁっの!」
「何ですって?」
「いったぁ! 激しっ……ぃやぁ! ぁんっ…ぁん!!」
「あなたは、私、ソーマの、もの、ですよ!」
「はいっ、そうだ! 僕はっ……ソ……………………」
「名前を! 呼んでください。私の、名前を………………」
「………………………………」
「ソーマと! ソーマと!!」
「………………………………」
僕がどうして返事をしないかって?
答えは……落ちたからだ!!
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