「おまえさえいれば、帰る場所なんかいらない。」~雷の絆・炎の約束~

火威

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第二幕

「おまえさえいれば、帰る場所なんかいらない。」~雷の絆・炎の約束~

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第二幕 再会(語り 雷火らいか

「この国の民は、そのほとんどが鬼の血を引いている。」
 酒呑童子は、朱塗りの杯を、それよりも赤い唇に運びながら、そう語った。
 拾われて間もない頃の夜だった。桜はとうに散ったが、日が落ちれば、時折冬の名残の風が吹くような、春浅い日の。そろそろ寝ようとしていた時にふらりと現れ、
「眠れないから、しばらく付き合え。」
と、酒呑童子の寝所に連れて来られた。
 膳を蹴って戻っても良かったが、酒呑童子の語る鬼の話に、多少の興味は覚えたので、聞いておくことにした。
「大陸から渡って来た者と、この地の土着の者とが混血を進めて、今のこの国の人間の祖ができた。土着の民は、空を、大地を、山を、川を崇め、敬い、それらと一体となり、思うままに操る術を身に着けていた。この国の政の中心に立った者たちは、先祖の血を色濃く宿し、土着の民の力を持つ者たちを、鬼と呼んで、怖れ、忌み嫌った。そして、狩った。」
 ふふっと、酒呑童子は笑う。朱を佩いたように赤く濡れた唇で、皮肉に。
「愚かなことだ。自らにも鬼の血が流れているというのに。そして、それゆえに誰もがたやすく鬼と化すというのに。」
 揺らめく灯を受けて、妖しく煌めく深紅の双眸。
「ある者は憎悪ゆえに、ある者は愛ゆえに。またある者は、何の理由もなく。それなのに、人は、鬼を穢れと断じる。己の中にも鬼はいるというのに、鬼を殺すことを正義と信じて疑わぬ。今まで、一体どれほどの同胞が、血の海に沈められたことか。」
 ひた、とオレに視線を定め、酒呑童子は杯を差し出した。注がれた酒に、オレの顔が映っている。
「雷火。」
 呼ばれたのは、目の前に相手につけられた名前。親がつけた方は、既に忘れかけている。
 酒呑童子の紅い唇が、呪うように歌うように誘うように、その言葉を紡いだ。
「共に復讐を。」

 穏やかな午後の日射しが、閉じたまぶたを透かして届く。眩しいと感じるほどじゃない。傾きかけ、勢いを弱めていく冬の陽光。
 枯れた草や葉の香りを含んだ風が、頬を撫でていく。
 背中を預けている木の幹は太く、体重をかけても全く揺らがない。
 オレは、目を見開いた。
 迫る殺気に、意識が一瞬で覚醒する。
「爆雷!」
 呼んだ雷が弾けた。
 オレを貫こうと飛来した、氷塊が砕け散る。四散して地に落ちた氷の欠片が、午後の日射しを反射した。
 木の枝から跳び下りて、ジャリッと踏みにじる。
「ぬるい攻撃だな。」
 鼻先でせせら嗤う・
 予想通りの、いつもの相手だった。
 村雨むらさめ
 事あるごとに突っかかってきやがる奴。自分より後に大江山に来たオレが、自分より強いのが気に入らないらしい。
 くだらねえ。
 それなら、腕を磨けばいいだけのことだ。徒党を組んで、不意打ちで仕掛けて勝ったとしても、無意味だ。まあ、数を頼みにしようが、不意打ちだろうが、こんな奴がオレに勝とうなんざ、千年早い。
 村雨の顔が、悔しげに歪んでいる。周囲の取り巻きどもも、似たような顔だ。
「一回防いだくらいで、いい気になるな。」
「ほお。」
 オレは、すっと目をすがめて村雨の顔を一瞥した。毎度毎度、飽きもせずによくもまあ繰り返すもんだぜ。
「続けるのか?」
 どすをきかせた声で問う。村雨たちが、息を呑んで立ち尽くす。
「あ、当たり前だ!酒呑童子様に気に入られてるからって、いい気になるなよ!!」
 一斉に放たれた氷の刃。
「迅雷!」
 一発の落雷で、ひとつ残らず消し飛んだ。
 その間に、一気に間合いを詰め、オレは村雨の背後に回り込む。
「雷刃。」
 バチッと、オレの手の中に、雷をまとう刃が生まれる。それを、背中に突きつけてやった。
「ひっ。」
 蛙が潰されたような悲鳴。ガタガタと、体が小刻みに震えている。臆病者が。だったら、最初から、大人しく引っ込んで震えてろ。
「続けるか?」
「い、いや、降参だ。ただの悪ふざけだ。許してくれよ…。」
 根性がない。これなら、昨夜のチビの方が、よっぽど肝が据わってたぜ。
 こんな格下相手にむきになるのも馬鹿馬鹿しいが、オレに喧嘩を売った奴を、ただで済ましてやるつもりもない。
 何度も痛い目を見ているというのに、懲りない馬鹿だ。毎回、あっさり負けを認めるくせに、しつこく絡んできやがる。
 ザンッ。
 鮮血が飛び散った。
 村雨の耳障りな絶叫。
 浅く背を切り裂いてやっただけだが、出血の量は多い。ボタボタと流れ落ちる血が、狩衣を濡らしていく。
「て、てめえ、覚えてろよ…。」
 もう何度聞いたかわからない捨て台詞を残して、村雨は取り巻きと一諸に去っていく。
 くだらねえ。
 どうせ戦うなら、最後まで抵抗する、生きのいい奴がいい。手負いの獣のように、死にもの狂いで向かってくる奴じゃないと、倒しがいがねえ。

 枯草を踏み分けて、獣道を歩く。西の空は既に茜色だ。鈍色の雲が、朱金に染め上げられている。
 オレは足を止めた。
「何の用だ。」
 木立の陰に潜む気配に向けて、低く問いかけた。
 不意を突かれたような、一瞬の沈黙の後に。
 くすくすと、笑い声が木霊した。妖艶な美声のくせに、笑い方はどこか子どもっぽい。無邪気なガキみたいだ。
「鋭い子だね。気配は完全に消したつもりだったのだけれど。」
 暗がりからゆっくりと歩み出て来たのは、長身に濃紫色の狩衣をまとった美貌の男。吹き始めた夕風に、波打つ黒髪がゆったりとなびく。
 笑みを含んだ唇と瞳は、どちらも血を吸ったように紅い。
 大江山に集う鬼たちの王、酒呑童子。
「おまえは、いつまでたっても、誰とも打ち解けないね。村雨たちとは年も近いのだし、仲良くできないものか?」
「ほざけ。」
 吐き捨てる。
 酒呑童子は、気分を害した風でもなく、あどけない童子のように、笑っている。
「おまえの、そういうところが私は好きだよ。」
 ふいに、その笑みがひやりとしたものに変わる。獲物を前にした獣の視線。オレは目に力を込めて酒呑童子をにらみつけた。
「誰も信じず、誰にも心を許さない、おまえのそんなところが、ね。」
 オレは、目をすがめる。
 酒呑童子は油断ならない。
 へらへらしているように見えても、その奥底は得体が知れない。こいつの元で四年を過ごしたが、警戒を解いたことは一度もない。
 酒呑童子は、オレから視線をそらし、藍色が滲みだした東の空を見上げた。危険な気配は、表面上は消えている。
「京に下りるのかい?」
「鬼を殺せる武器を盗んで来いって命令しているのはてめえだろ。」
 オレは、酒呑童子に背を向けて歩き出した。
「嘘つきだね、雷火。おまえには、私の命令なんて関係ないくせに。自分が行きたいから行く。それだけだろう?」
 少し遠くなった距離から届く声を背中で聞く。流石によくわかっているなと思ったが、返事はせずに歩き続けた。
 くすくすと忍び笑う声が、風に乗って流れてきた。

 黄昏の、一条戻橋。
 人気はない。
 ひそやかに侵食する夕闇の中、流れ続ける水音だけが響いている。
 昔、高名な陰陽師が、この橋のたもとに式神を封じていたという言い伝えがあるが、真っ赤なウソだったのか、式神も主の死とともに消えたのか、鬼のオレに反応して姿を見せることもない。
 橋は、端。
 此岸と彼岸の狭間。だから、昼と夜が混じり合うこの時間から、完全な闇に支配される夜にかけて、人は橋には近づかない。
 逢魔の時、大禍時とはよく言ったもんだぜ。
 人間なんて、脆弱で無力な生き物だ。闇を怖れて隠れ、震えているのが似合いだ。
 今夜はどこの屋敷を襲うか、と考えていた。
 酒呑童子は、最近、配下の鬼たちに、貴族の屋敷から鬼を殺せる霊力を帯びた武器を盗み出すよう命じている。この京に攻め入った時、そうした武器を手にした人間どもは邪魔だ。酒呑童子は、近々、京に戦を仕掛ける気なのかもしれねえな。
 酒呑童子の考えていることなんざ、オレには関係ないし、興味もねえが。
「やっと、見つけたぜっ…。」
 聞き覚えのある、甲高い声が、オレの思考の邪魔をした。
 ぜいぜいと、細い肩であえぐような、荒い呼吸をしながら、流れ落ちる汗をぬぐっているガキ。橋の欄干にもう一方の手をつき、体を支えている。
 チビだな、というのが初めて会った時の印象だった。水浅葱の童水干に包まれた体は、オレの胸辺りまでしかない。
 ずっと走り通しだったのか、ふっくらとした丸い頬は赤い。こぼれ落ちそうに大きな目が、ぎん、とオレをにらんだ。
「昨日はよくもやってくれたな!落とし前をつけてやる!かくごしやがれっ!」
「てめえ、まさか、オレを探してたのか?」
「当たり前だろっ!負けたままでいられるもんかっ!」
 ぎゃんぎゃんと吠える。
 オレは、驚くより呆れた。
「馬鹿なのか?」
 何だこいつ。
「あれだけ完璧にやられたんだ。次に会ったら殺されるってわからねえのか?」
「そんなの、やってみなきゃわからねえだろ!」
 本気で言っている。そういうツラだった。
 オレは舌打ちした。胸の内に、どろりと不快な何かが這い上がる。
 こいつは、昨夜のことを「勝負」だと勘違いしている。
 オレが気まぐれで見逃してやっただけで、あの場で殺されていて当然だったということに、気づいてさえいない。敵と対峙することが命がけなのだということを、知らない。
 オレが警備の武士どもを殺したところを見ていたくせに、自分もそうなると、何故、考えない?
「甘えた世界に生きてるガキだな。反吐が出るぜ。」
 我ながら、冷え冷えと凍てついた声だった。
 チビが、そのことにだけは気づいたように、ごくりとつばを飲み込んだのが、上下した喉の動きから見てとれた。
 根性があると思ったのは、ただの買い被りだった。こいつは、何もわかっていないだけだった。負けたら死ぬという実感がなかっただけだった。
「な、何だよ。」
 わずかにたじろぎ、しかしチビはその場から逃げようとはしない。
 いいだろう。オレが教えてやる。現実を。
 そして死ね。
「迅雷!」
 轟音とともに、雷がチビを直撃する。
「バン・ウン・タリク・キリク・アク!」
 チビの指が光る。くうに描いた五芒星が、オレの雷を弾き飛ばした。
 だが甘い。
 雷が四散するより早く、オレはチビの真正面に走る。
 腹に蹴りを叩きこむ。
「ぐっ…。」
 チビの体が、まりのように跳ねた。そのまま橋の上を転がっていく。
「うぐっ…。」
 苦痛に顔を歪め、チビが血の混じった唾を吐き出す。よろよろと起き上がったチビの指が、印を結ぶ。
「ノウマクサンマンダ・バザラダン・カン!」
 ゴウッ!
 夕闇を焼き尽くすように燃え盛る真紅の火炎。
「迅雷!」
 落雷が炎を消し飛ばす。わずかに残った一片の炎が、蝶のように空に舞う。
「電撃!」
 雷をまとった拳で、チビの顔を殴りつける。吹っ飛ばされたチビは、仰向けに倒れたまま動かない。
 オレは、チビの傍らに膝をつく。
 胸倉をつかんで、チビを引き起こした。
 大きな目が、オレに据えられた。
 まっすぐに、見上げてくる。
 怯えはない。恐れもない。
 この期に及んで、まだ理解していないのか。それとも。
 頬は腫れ上がり、火傷の水ぶくれができている。
 唇から一筋、鮮血が流れ落ちて水干の襟元に落ちる。水浅葱を染めた真紅が、薄闇の中でも鮮やかだ。
「無様だな。」
 胸倉から手を離し、細い首に手をあける。徐々に力をこめていく。
 チビは苦しげにヒューヒューと喘ぐように息をしながら、それでもオレから視線を外さない。
 ドクドクと脈打つ音と熱がオレの掌に伝わる。あと少し力を入れれば、この音と熱は消える。簡単に。
「また見逃してもらえると思うなよ。」
 低く、ささやく。
 チビの、血に濡れた唇がかすかに動く。
「…ってねえよ。」
 ぎらり、と不屈の闘志を宿して輝く、漆黒の双眸。
 オレは、かすかに目を見開く。何て言った?思わず、耳を寄せかけた。
「思ってねえよ!」
 ぐっと、チビが両手でオレの手首をつかんだ。小さな手。だが、そこに込められた力は意外なほど強い。貧弱な体のどこにこんな力が。死にもの狂いで喰らいついてくるような。
(何を。)
 オレが眉をひそめたのと、チビが叫んだのが同時。
「だから、おまえをつかまえたんだよ!!」
 引き剥がせない!
 チビが、ぐっと身を沈め、自分の袖に唇を寄せる。
 口にくわえて引っ張り出したのは。
 白い紙片。
 あれは。
 チビが、パッと、吐き出すようにして紙片を空に放つ。
「ノウマクサンマンダ・ボダナン・アビラウンケン!」
 紙片に書かれていた、文字が、カッと発光した。
 同時に、空中の出現した光の剣。
 大地に、否、オレに突き刺さるように落ちる。
 オレは、チビの腹に蹴りを叩きこんだ。オレの手首を捕えていた力が緩む。
「雷撃!」
 引き抜いた手に、雷を宿す。
 光の剣を拳で打ち砕いた。雷の威力が足りなかった。剣に引き裂かれた拳から、鮮血が散る。
 チビが、体を折り、げほげほと咳き込んだ。咳き込みながら、それでも得意そうに胸を張る。
「どうだっ…頭使えばこんなもんだっ…。すっげー苦労して呪符作ったんだからなっ!」
 チビが袖に隠し持ち、口にくわえて引っ張り出したのは、陰陽師が使う呪符だ。霊力を込められる。印を結ぶという術の発動に必要な行程を、呪符に込めた力を使うことで補った。
「おまえのこと、ぜってーに許せなくて、命賭けても、次はぜってー勝つんだって、誓ったんだよ!」
 オレをぎりぎりまで引き寄せて、じっと耐えて、耐えきった。
 いつ術を発動させるかを間違えれば、こいつは今、骸になっている。
 命賭け、とこいつは言った。
 死も覚悟して、オレの前に立ったということか。
「てめえ…。」
 侮っていたのか、オレは。
 こいつは、このオレに血を流させた。…認めてやってもいい。
「…面白れえ。」
 ふっと、笑みがこぼれた。まだ、生かしておく価値はある。少なくても、退屈しのぎにはなる。
 オレは、手の甲の血を、舌で舐めとった。
「さあ、どうした!オレはまだやれるぜ!かかって来い!」
 チビの高い声が、凛と夜気を震わせる。
「焦るな。続きはまた今度にしようぜ、チビ。」
 今すぐに狩るのはもったいない。こいつは、もっと強くなる。強くなったこいつを、たっぷり時間をかけて追い詰めて、嬲ってやる。
 必死で暴れたこいつが、最後に絶望の淵に沈む顔が見たい。
 こいつの息の根を止める瞬間を思い描いた時、ゾク、と背筋に高揚が駆け上った。
「誰がチビだ!」
 オレが何を考えているか知りもしないチビは、顔を真っ赤にして怒鳴っている。
「オレには、“かよう”って名前があるんだよ!炎の火に、太陽の陽、覚えとけ!」
 よく吠えるチビだ。
 だが、獲物は、これくらい威勢がいい方が楽しめる。

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