12 / 416
第1章 青年、異世界に降臨す
第12話 ドワーフ
しおりを挟む――――――――――――――――――――
ノエ
性別:女 種族:ドワーフ 年齢:18歳
Lv 10
HP 600/600
MP 500/500
ATK 798
DEF 941
AGI 432
INT 365
LUK 800
固有スキル
鍛治・鈍重・一撃必殺・金剛・???
武技スキル
なし
魔法
火魔法:Lv.3
土魔法:Lv.4
無魔法:Lv.2
称号
地母神の加護・囲われる者・装備の才・素材の才・鉱石の才・傅く者・恋する乙女・従者の心得
――――――――――――――――――――
鍛治
鍛治を行うことができるスキル。生まれた時に発現しなければ、一生縁がない。ドワーフは発現率UP。
鈍重
素早さを犠牲に防御力を高めるスキル。AGIの値を1にして、DEFを2倍にする。
一撃必殺
一日一回しか使えない。当たれば相手のDEFを無視して、ATKの2倍のダメージを与える。
地母神の加護
地母神ネルトゥスの加護。DEFの値に補正。
囲われる者
周りから愛されやすくなる称号。また、受け入れられやすくもなる。
装備の才
装備の良し悪しが分かる。
素材の才
素材の良し悪しが分かる。
鉱石の才
鉱石の良し悪しが分かる。
――――――――――――――――――――
「俺と歳がほぼ変わんねぇじゃねぇか!」
「それしか言うことないんか!」
カグヤからツッコミされつつ、横目で街中をチラリと見るとすっかり夕方近くの風景へと様変わりしていた。フリーダムへと帰ってきた俺達はカグヤの時と同様、新しく仲間に加わったノエの分まで税金を払って、入門。その際、門番の「帰ってきたら、もう一人増えてる……」という呟きを聞き流しつつ、盗賊の懸賞金の受け取りと二人の冒険者登録をしようとたった今、冒険者ギルドへ向かっている最中なのである。
「とりあえず、冒険者ギルドに行った後は一旦、懐かしのあの我が家に帰るからな」
「懐かしの……?」
「……我が家?」
この中で例のあの家を知らないカグヤとノエが揃って首を傾けて、不思議そうな顔をしているのがとても可愛い。守りたい、この呆け顔。
――――――――――――――――――――
「チーっす、さっきぶり」
冒険者ギルドへと入った俺達は数ある受付の中でマリーのところを選んだ。理由は美人だし、一番話を分かってくれそうだからだ。
「あ、おかえりなさい………あれ?メンバーが増えてる?」
「そうなんだよ。とりあえず、こいつらの冒険者・パーティー登録………それから、盗賊を討伐したから、懸賞金をくれ」
「は、はい!かしこまりました………って盗賊!?」
「こ、この人達って、あの有名な盗賊団のキルバスターズじゃないですか!」
「そんなに有名なのか。ま、いいや、それでいくら?」
さすがに受付の前で盗賊共の死体を取り出す訳にいかず、訓練場に移動し、そこに置いていった。一応、マリーだけで対応できなかった時の為に複数の職員が着いてきているが、それほど有名なのであれば、懸賞金も調べやすい。当然、マリーだけで事足りる。無駄骨、ご苦労さん。
「え~総勢31名で………金貨20枚です!」
「うはっ、ラッキー。また儲けちまった………あ、ついでにもう100体魔物の死体、追加で頼むわ」
俺のその発言によって、その時、その場にいた俺達以外の者達は一斉に顔を青ざめさせた。職員達を引き連れて来て良かったな?結果、オーライ!!
「あ、ありがとうございました。ま、またのお越しをお待ちしておりま…………」
「いえいえ、なんのなんの」
疲労困憊のマリーと職員達に見送られながら、俺達はギルドを後にした。懐が潤って万々歳。これで心置きなく、散財できるかと思いきや、まだその金に手をつける訳にはいかない。なぜなら、これから俺達には最優先でやらなければならないことがある。それは
「お前ら、絶望の森の我が家へ帰還だ!」
新しく加わわった二名のレベルアップ。それから、俺・ティア・サラの事情の説明。これらを遂行する為に一旦、絶望の森へと戻らなければならないのだ。決して、私情からではない。それと戻るという表現に違和感は感じない。あそこは俺の異世界での生活の原点であり、故郷である。…………それと早く風呂に入って、ふかふかベッドで寝たい。これも決して私情からではない。…………俺達は門の所でギルドカードを見せ、税金分を返却してもらった後、空間魔法の転移を使って、絶望の森へと帰った。もちろん、自分の足で帰るなんてマネはしない。道中、トラブルに巻き込まれてはたまったものではない。……………あ~早くだらけたい………何度も言うが、決して私情から戻るのではない。
53
あなたにおすすめの小説
ハーレムキング
チドリ正明@不労所得発売中!!
ファンタジー
っ転生特典——ハーレムキング。
効果:対女の子特攻強制発動。誰もが目を奪われる肉体美と容姿を獲得。それなりに優れた話術を獲得。※ただし、女性を堕とすには努力が必要。
日本で事故死した大学2年生の青年(彼女いない歴=年齢)は、未練を抱えすぎたあまり神様からの転生特典として【ハーレムキング】を手に入れた。
青年は今日も女の子を口説き回る。
「ふははははっ! 君は美しい! 名前を教えてくれ!」
「変な人!」
※2025/6/6 完結。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~
喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。
おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。
ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。
落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。
機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。
覚悟を決めてボスに挑む無二。
通販能力でからくも勝利する。
そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。
アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。
霧のモンスターには掃除機が大活躍。
異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。
カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる