俺は善人にはなれない

気衒い

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第6章 裏切りは突然に

第73話 衝突

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――――――――――――――――――――

ギース
性別:男 種族:人族 年齢:28歳

Lv 30
HP 2000/2000
MP 2000/2000
ATK 2000
DEF 2000
AGI 2000
INT 2000
LUK 2000

固有スキル
金剛・火事場の馬鹿力・脳筋・限界突破・不屈の闘志・状態異常軽減・物理攻撃軽減・魔法攻撃軽減・賢人・魔学・薬学

武技スキル
剣術:Lv.8

魔法
火魔法:Lv.5
水魔法:Lv.4
土魔法:Lv.4
風魔法:Lv.4
無魔法:Lv.8

称号
魔剣の弟子・魔法剣士の才・切り開く者・努力をこよなく愛する者・戦闘狂

――――――――――――――――――――

ウィン
性別:男 種族:人族 年齢:28歳

Lv 30
HP 1500/1500
MP 2500/2500
ATK 1500
DEF 1500
AGI 2500
INT 2000
LUK 1500

固有スキル
金剛・火事場の馬鹿力・脳筋・限界突破・不屈の闘志・状態異常軽減・物理攻撃軽減・魔法攻撃軽減・賢人・魔学・薬学

武技スキル
短剣術:Lv.7

魔法
風魔法:Lv.8
無魔法:Lv.7

称号
魔剣の弟子・超速・切り開く者・努力をこよなく愛する者・戦闘狂

――――――――――――――――――――

ロード
性別:男 種族:人族 年齢:28歳

Lv 30
HP 2500/2500
MP 1000/1000
ATK 2500
DEF 2000
AGI 1000
INT 1000
LUK 1500

固有スキル
金剛・火事場の馬鹿力・脳筋・限界突破・不屈の闘志・状態異常軽減・物理攻撃軽減・魔法攻撃軽減・賢人・魔学・薬学

武技スキル
槌術 :Lv.7

魔法
雷魔法:Lv.8
無魔法:Lv.7

称号
魔剣の弟子・雷帝・切り開く者・努力をこよなく愛する者・戦闘狂

――――――――――――――――――――

ドル
性別:男 種族:人族 年齢:28歳

Lv 30
HP 1500/1500
MP 2500/2500
ATK 1500
DEF 1500
AGI 2500
INT 2000
LUK 1500

固有スキル
金剛・火事場の馬鹿力・脳筋・限界突破・不屈の闘志・状態異常軽減・物理攻撃軽減・魔法攻撃軽減・賢人・魔学・薬学

武技スキル
槍術:Lv.8

魔法
光魔法:Lv.8
無魔法:Lv.7

称号
魔剣の弟子・槍師・切り開く者・努力をこよなく愛する者・戦闘狂

――――――――――――――――――――






「おい、そこのお前!止まれ!」

「ん?」

俺達四人がフリーダムの門前へと辿り着いた時、黒いローブを纏った短髪の男が今、まさに門を潜ろうとしているのを発見した。そして、その出立ちにもしかしたらという思いを抱いた俺は他の三人に相談する余裕もなく、いきなり、その男へと話し掛けた。

「なんだ、お前ら?」

振り向いて分かった男の特徴といえば、まず頰に入った燃え盛る炎のような刺青が最初に挙げられるだろう。他には顔の至るところに付けられたピアス、血走った目などが目に付いた。言動においてはその男の発する言葉から感じられたのは怒気。まるで、これから楽しみにしていることを邪魔でもされたかのような状態。今も俺達に威圧感のようなものを浴びせてきている。このままではすぐに戦闘になってしまうかもしれない。それではまずい。俺にはこの男に訊きたいことがあるのだ。最悪、戦いはその後でも遅くない。俺は意を決して、気になったことを訊いてみた。

「もしかして、お前は…………"黒天の星"のクランマスター、"黒締"シンヤか?」

「…………は?」

「いや、黒いローブを纏っていたから、もしかしたらと思って…………噂では奴らは黒い衣を纏っていると聞いたが、実際にこの目で見たことがないから、分からないんだ。だから、当たっていたらと軽い気持ちで声を掛けたんだが…………」

「…………ククククッ、なるほど。そういうことか」

「で、どうなんだ?」

「人に名を尋ねる時はまず自分からが礼儀じゃないのか?」

「ああ、すまない。俺は"剣聖"ギース」

「僕は"疾風"ウィン」

「俺は"豪雷"ロード」

「俺は"光槍"ドル」

「四人合わせて、"四継"なんて呼び方もされているSランク冒険者だ」

「お前らがあの…………」

「俺達を知っているのか?」

「それはそうだろ。"魔剣"ブロン・レジスターの弟子達の中で最も活躍している四人だ。実際に見たことはないが、名前を知っている冒険者は山程いるだろう……………ま、俺は冒険者じゃないんだけどな」

「冒険者じゃない…………?」

「ちょうどいい。自己紹介ついでに俺もお前らに訊きたいことができた」

「何だ?」

「まぁ、そう焦るなって。まずは俺の名前からだ…………俺の名はダート。アスターロ教の幹部"七腐苦人"の1人を務めている」

「アスターロ教…………?」

「お前らが知らないのも無理はない。俺達はずっと陰で動いていたからな……………だが、いずれ震撼するだろう。あの御方が目覚めた時、世界は終わる」

「一体、何を企んでいる?」

「知る必要はないし、知ったところでどうせ、お前らには止められん。なんせ、ここで俺にズタボロにされるくらいだからな!!」

「っ!!」

「さぁ、メインディッシュの前にまずは前菜から頂こうか」

――――――――――――――――――――




「"剣雨"!」

「んなの食らうかよ………"攻撃反射アタック・カウンター"」

「ぐはあっ!」

「ギース!」

「何なんだ、こいつの力は…………俺達の攻撃が全て跳ね返される!」

「よ~く分かってんじゃん。そうさ。俺の力は俺に害を及ぼそうとするもの全てを跳ね返す力!それがたとえ固有スキルだろうが、魔法だろうが、はたまた剣術だろうが何の関係もねぇ!!これで分かっただろ?お前らは俺を瀕死に追い込むどころか、ダメージすら与えることができないってことを…………」

「隙あり!"風月印"!!」

「"攻撃反射アタック・カウンター"」

「ごふっ………」

「お前ら、馬鹿か?俺にダメージを与えられる訳ねぇって言ってるだろ。そもそも隙なんかねぇし」

「ぐっ………それでも俺達は諦める訳にはいかない!"雷天罰"!!」

「"攻撃反射アタック・カウンター"」

「がはっ!」

「それにしてもよく頑張るな?何がお前らをそこまで駆り立てるんだ?」

「お前を…………師匠のいる、このフリーダムに入れさせる訳にはいかない!"槍高撃"!!」

「なるほど、そういう理由か…………"攻撃反射アタック・カウンター"」

「ぶはっ!」

「…………これが"四継"の実力か。なんか、想像していたよりもずっと弱いな」

「く、くそ…………お前だけは絶対に行かせる訳には」

「あ~お前ら、もういいわ。とっとと寝ろ」

「うっ…………」

「安心しろ。殺しはしない。俺が殺るのは対等に戦える奴だけだ…………あ~あ、なんか白けたな…………まぁ、いいか。こいつらの師匠とやらはどんだけ戦えるんだ?こいつらの例があるから、あまり期待し過ぎない方がいいんだろうが…………まぁ、行けば分かるか。さっさと街の中へ入っちまおう」
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