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第12章 vs聖義の剣
第259話 大海を知る
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――――――――――――――――――――
シンヤ・モリタニ
性別:男 種族:神人 年齢:18歳
Lv 10
HP 1000000/1000000
MP 1000000/1000000
ATK 1000000
DEF 1000000
AGI 1000000
INT 1000000
LUK 測定不能
固有スキル
生殺与奪・神眼・王の権威・魔の境地・
守護神・叡智・サイボーグ・炎熱操作・
戦士の誓い・透過・明鏡止水・勇者王・
大革命・大黒柱・リセット
武技スキル
刀剣術:Lv.MAX
体術 :Lv.MAX
魔法
全属性魔法
装備
黒衣一式(羅神級)
黒刀ムラクモ(特神級)
称号
異世界からの来訪者・運の女神の加護・
逆境に抗いし者・ご都合主義・恐怖を与
える者・武神・魔神・魔物キラー・絶望
の森の主・統率者・盗賊キラー・スキル
ホルダー・進化者・英雄・救世主・邪神
殺し・昇華せし者・殻を破りし者・偉業
を達成した者・超越者・到達者
――――――――――――――――――――
「くそっ!"未来視"!!」
迫り来る斬撃から逃れようとハジメは自
身最大の武器である固有スキルを駆使し
た。結果、斬撃から逃れ、離れた位置ま
で移動することに成功した。
「"未来視"…………1日に7回までの
使用が可能。一度に最大10人までの未
来を視ることができるが最初にどのくら
い先の未来まで視るかを決めなければな
らない。範囲は1秒先~20日後までの
間。ただし副作用として、1日の終わり
に耐え難い苦痛が襲ってくる……………
と。デメリットはあるが、なかなかにぶ
っ壊れなスキルだな」
「ちっ、どうやら先程お前が言ったこと
は間違いではないようだな。こっちの情
報は全て筒抜けという訳か。だ
が………………」
ハジメは不敵な笑みを浮かべると堂々と
した態度でこう言い放った。
「甘いな!スキルが分かったところでお
前にはどうしようもない!未来を視るこ
とができる者に勝つことなどできはしな
いのだから!所詮、お前はぽっと出の冒
険者!選ばれし者である俺とは違う!」
「お前は今までに2回、"未来視"を使
った。ということは残された使用可能回
数はあと5回だ」
「つまり、"未来視"を使い切ってしま
った俺が倒されるか、はたまたそれまで
にお前が倒れるかで決着がつくというこ
とか。ふんっ、馬鹿馬鹿しい!どちらの
結末を辿るかなど決まっているだろう!
俺が………………勝つ!」
「威勢だけはいいな……"地獄刀"!」
「"未来視"」
スキルによって攻撃の軌道を把握したハ
ジメはそれを避け、すかさずシンヤの後
ろに回り込んだ。そして…………
「"白光剣"!!」
光魔法を纏わせた剣で思い切り背中を斬
りつけた。無防備な部分でなおかつ魔法
剣ともなれば、いくらステータスに開き
があるとはいえ、流石に深手を負ってい
ることだろう。そう思ったハジメはほく
そ笑みながら、一瞬だけ戦闘態勢を解き
余裕ぶった態度で見下ろし
た…………………がしかし、
「"羅神刀"!」
「っ!?みらっ………"未来視"!!」
突然、猛烈な殺気を感じたハジメはシン
ヤが振り向きながら攻撃をしてくるとほ
ぼ同時にスキルを使い、回避に専念し
た。ところが、スキルの発動状態が良く
なかったせいか、酷い目眩に襲われたよ
うな、また船の上で揺れているような映
像でしか視ることができず、完璧に攻撃
の軌道を読むには至らなかった。その結
果……………
「ぐわあああっ!?お、俺の腕があ
っ!?」
ハジメの左腕は宙を舞った。そして、あ
まりの痛みで地面に蹲った。傷口からは
とめどなく血が溢れ出し、すぐにでも止
血が必要な状況ではあったのだが、それ
をする余裕もない程、ハジメは痛みにの
たうち回った。それをシンヤは無表情で
見下ろしながら、刀を一振りして鞘に納
めた。
「戦闘、ましてや命を賭けた死闘におい
て油断をするとはとんだ"選ばれし者"
だな。どんな敵と戦おうが一瞬でも気を
抜いた方が負けだ。結果的には勝ったと
してもな」
「ぐわあっ…………"応急医療"…………はぁ、はぁ、
はぁ。な、何故だ?何故、俺の攻撃が通
らなかった?」
「事前に強化の魔法をかけていたから
だ。あれはお前が2回目の"未来視"を
発動した直後だったか。次からは攻撃も
交えて"未来視"を使ってくると踏んで
いたからな。そんな時、ある程度の強者
なら、まず間違いなく正面よりも背中を
狙ってくる。だから、その部分により多
くの魔力を使って魔法をかけた。すると
全く攻撃を通さず、お前も驚いて体勢を
崩すと思っていたんだが………………前者
はともかく後者の部分に関して言えば、
それ以前の問題だったな。まさか、あそ
こで油断して気を抜くとは」
「くそっ!まさか、渾身の一撃が効かな
いとは!こんなこと今まではなかったん
だ!」
「そんなの知らん。大事なのは"今まで
"よりも"今"だろ。それともあれか?
お前は死ぬ直前になってもそうやって過
去を振り返って嘆くのか?まぁ、そんな
暇はないと思うが」
「お前のせいだ、"黒締"!全部、お前
のせいなんだ!!」
「他者に責任を押し付けている暇があっ
たら、こここから生き残る方法でも考え
た方がいいんじゃないか?まぁ、お前は
必ず生きて帰さないがな」
「ひっ!?な、なんなんだよ!言ってお
くが俺にはまだ"未来視"が使えるんだ
からな!舐めるなよ!」
「じゃあ使えよ。といってももうあと残
りは僅かだろうが」
「ふんっ!少なくともあと3回は使える
筈だ!……………あ、あれ?何故だ!?あ
と2回しか使えない!」
「おそらく、もたついていた時の分が2
回分でカウントされていたんだろうな。
言葉に詰まっていたし」
「そ、そんな!?ど、どうすれ
ば…………」
「ってことでチャンス到来~それっ、"火ノ神"」
「っ!?"未来視"!!」
突然、シンヤから放たれた広範囲な火魔
法を紙一重で回避するハジメ。直後、ハ
ジメがいた地面には底の見えない大穴が
でき、その周辺も残された火の残滓によ
って燃えていた。そして、ハジメはとい
うと………………
「ぐわあああああっ!?」
火の手から完全には逃れられず、今度は
右腕が焼けて灰となっており、使い物に
ならなくなっていた。
「これであと1回。そろそろ疲れたろ。
いっぺん寝てみるか?」
「い、嫌だ!頼む!た、助けてくれ!」
「お前は本当にどうしようもない奴だ
な。啖呵を切った割にやること為すこ
と、その全てが中途半端。挙句の果てに
はそれすら失敗して敵に命乞いまでする
始末。そして、最も寒いのがお前が起こ
した今回の騒動。あれだろ?今回の一件
は邪神災害の丸パクリだろ?」
「っ!?」
「どうやら図星のようだな。情けない。
独創性すらなく、他の奴の真似事しかで
きない。以前、俺がいた世界でもそんな
奴がいたな。誰かが事件を起こすと似た
ような事件を起こす奴がいたんだ。そう
いう奴は"模倣犯"って呼ばれていたみ
たいだが」
「以前いた…………世界だと?」
「……………そろそろ時間だな。悪いが俺
も暇じゃないんでな」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ!お前は
一体…………っ!?"未来視"!!」
「はい、終了。これでもう、それは使え
ないな」
「くっ……………」
「じゃあな、模倣犯。もし、もう一度神
に会ったら言っといてくれ。"いずれ会
いにいく。そん時は俺をこの世界へ送り
込んだ理由を教えろ"と」
「会いにいく!?世界へ送り込んだだ
と!?お、お前は一体何を言っ
て…………」
「黒刀滅神技……………"絶栄"!!」
「ぐおおおっ~~!?くそったれが
あ~~!!」
その日、とある場所で大爆発のような衝
撃が走った。それは周囲1kmにまで及
び、大地を木々を周りのもの全てを無に
帰す程の破壊力だった。しかし、運の良
いことにその範囲には何の罪もない一般人はおらず、無関係な者が犠牲になることはなかった。そして、その衝撃が収まった直
後、降りしきっていた雨は止み、雲の切
れ間から陽が差し込んできた。それはま
るでシンヤの勝利を祝福しているかのよ
うだった。
シンヤ・モリタニ
性別:男 種族:神人 年齢:18歳
Lv 10
HP 1000000/1000000
MP 1000000/1000000
ATK 1000000
DEF 1000000
AGI 1000000
INT 1000000
LUK 測定不能
固有スキル
生殺与奪・神眼・王の権威・魔の境地・
守護神・叡智・サイボーグ・炎熱操作・
戦士の誓い・透過・明鏡止水・勇者王・
大革命・大黒柱・リセット
武技スキル
刀剣術:Lv.MAX
体術 :Lv.MAX
魔法
全属性魔法
装備
黒衣一式(羅神級)
黒刀ムラクモ(特神級)
称号
異世界からの来訪者・運の女神の加護・
逆境に抗いし者・ご都合主義・恐怖を与
える者・武神・魔神・魔物キラー・絶望
の森の主・統率者・盗賊キラー・スキル
ホルダー・進化者・英雄・救世主・邪神
殺し・昇華せし者・殻を破りし者・偉業
を達成した者・超越者・到達者
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「くそっ!"未来視"!!」
迫り来る斬撃から逃れようとハジメは自
身最大の武器である固有スキルを駆使し
た。結果、斬撃から逃れ、離れた位置ま
で移動することに成功した。
「"未来視"…………1日に7回までの
使用が可能。一度に最大10人までの未
来を視ることができるが最初にどのくら
い先の未来まで視るかを決めなければな
らない。範囲は1秒先~20日後までの
間。ただし副作用として、1日の終わり
に耐え難い苦痛が襲ってくる……………
と。デメリットはあるが、なかなかにぶ
っ壊れなスキルだな」
「ちっ、どうやら先程お前が言ったこと
は間違いではないようだな。こっちの情
報は全て筒抜けという訳か。だ
が………………」
ハジメは不敵な笑みを浮かべると堂々と
した態度でこう言い放った。
「甘いな!スキルが分かったところでお
前にはどうしようもない!未来を視るこ
とができる者に勝つことなどできはしな
いのだから!所詮、お前はぽっと出の冒
険者!選ばれし者である俺とは違う!」
「お前は今までに2回、"未来視"を使
った。ということは残された使用可能回
数はあと5回だ」
「つまり、"未来視"を使い切ってしま
った俺が倒されるか、はたまたそれまで
にお前が倒れるかで決着がつくというこ
とか。ふんっ、馬鹿馬鹿しい!どちらの
結末を辿るかなど決まっているだろう!
俺が………………勝つ!」
「威勢だけはいいな……"地獄刀"!」
「"未来視"」
スキルによって攻撃の軌道を把握したハ
ジメはそれを避け、すかさずシンヤの後
ろに回り込んだ。そして…………
「"白光剣"!!」
光魔法を纏わせた剣で思い切り背中を斬
りつけた。無防備な部分でなおかつ魔法
剣ともなれば、いくらステータスに開き
があるとはいえ、流石に深手を負ってい
ることだろう。そう思ったハジメはほく
そ笑みながら、一瞬だけ戦闘態勢を解き
余裕ぶった態度で見下ろし
た…………………がしかし、
「"羅神刀"!」
「っ!?みらっ………"未来視"!!」
突然、猛烈な殺気を感じたハジメはシン
ヤが振り向きながら攻撃をしてくるとほ
ぼ同時にスキルを使い、回避に専念し
た。ところが、スキルの発動状態が良く
なかったせいか、酷い目眩に襲われたよ
うな、また船の上で揺れているような映
像でしか視ることができず、完璧に攻撃
の軌道を読むには至らなかった。その結
果……………
「ぐわあああっ!?お、俺の腕があ
っ!?」
ハジメの左腕は宙を舞った。そして、あ
まりの痛みで地面に蹲った。傷口からは
とめどなく血が溢れ出し、すぐにでも止
血が必要な状況ではあったのだが、それ
をする余裕もない程、ハジメは痛みにの
たうち回った。それをシンヤは無表情で
見下ろしながら、刀を一振りして鞘に納
めた。
「戦闘、ましてや命を賭けた死闘におい
て油断をするとはとんだ"選ばれし者"
だな。どんな敵と戦おうが一瞬でも気を
抜いた方が負けだ。結果的には勝ったと
してもな」
「ぐわあっ…………"応急医療"…………はぁ、はぁ、
はぁ。な、何故だ?何故、俺の攻撃が通
らなかった?」
「事前に強化の魔法をかけていたから
だ。あれはお前が2回目の"未来視"を
発動した直後だったか。次からは攻撃も
交えて"未来視"を使ってくると踏んで
いたからな。そんな時、ある程度の強者
なら、まず間違いなく正面よりも背中を
狙ってくる。だから、その部分により多
くの魔力を使って魔法をかけた。すると
全く攻撃を通さず、お前も驚いて体勢を
崩すと思っていたんだが………………前者
はともかく後者の部分に関して言えば、
それ以前の問題だったな。まさか、あそ
こで油断して気を抜くとは」
「くそっ!まさか、渾身の一撃が効かな
いとは!こんなこと今まではなかったん
だ!」
「そんなの知らん。大事なのは"今まで
"よりも"今"だろ。それともあれか?
お前は死ぬ直前になってもそうやって過
去を振り返って嘆くのか?まぁ、そんな
暇はないと思うが」
「お前のせいだ、"黒締"!全部、お前
のせいなんだ!!」
「他者に責任を押し付けている暇があっ
たら、こここから生き残る方法でも考え
た方がいいんじゃないか?まぁ、お前は
必ず生きて帰さないがな」
「ひっ!?な、なんなんだよ!言ってお
くが俺にはまだ"未来視"が使えるんだ
からな!舐めるなよ!」
「じゃあ使えよ。といってももうあと残
りは僅かだろうが」
「ふんっ!少なくともあと3回は使える
筈だ!……………あ、あれ?何故だ!?あ
と2回しか使えない!」
「おそらく、もたついていた時の分が2
回分でカウントされていたんだろうな。
言葉に詰まっていたし」
「そ、そんな!?ど、どうすれ
ば…………」
「ってことでチャンス到来~それっ、"火ノ神"」
「っ!?"未来視"!!」
突然、シンヤから放たれた広範囲な火魔
法を紙一重で回避するハジメ。直後、ハ
ジメがいた地面には底の見えない大穴が
でき、その周辺も残された火の残滓によ
って燃えていた。そして、ハジメはとい
うと………………
「ぐわあああああっ!?」
火の手から完全には逃れられず、今度は
右腕が焼けて灰となっており、使い物に
ならなくなっていた。
「これであと1回。そろそろ疲れたろ。
いっぺん寝てみるか?」
「い、嫌だ!頼む!た、助けてくれ!」
「お前は本当にどうしようもない奴だ
な。啖呵を切った割にやること為すこ
と、その全てが中途半端。挙句の果てに
はそれすら失敗して敵に命乞いまでする
始末。そして、最も寒いのがお前が起こ
した今回の騒動。あれだろ?今回の一件
は邪神災害の丸パクリだろ?」
「っ!?」
「どうやら図星のようだな。情けない。
独創性すらなく、他の奴の真似事しかで
きない。以前、俺がいた世界でもそんな
奴がいたな。誰かが事件を起こすと似た
ような事件を起こす奴がいたんだ。そう
いう奴は"模倣犯"って呼ばれていたみ
たいだが」
「以前いた…………世界だと?」
「……………そろそろ時間だな。悪いが俺
も暇じゃないんでな」
「ちょっ、ちょっと待ってくれ!お前は
一体…………っ!?"未来視"!!」
「はい、終了。これでもう、それは使え
ないな」
「くっ……………」
「じゃあな、模倣犯。もし、もう一度神
に会ったら言っといてくれ。"いずれ会
いにいく。そん時は俺をこの世界へ送り
込んだ理由を教えろ"と」
「会いにいく!?世界へ送り込んだだ
と!?お、お前は一体何を言っ
て…………」
「黒刀滅神技……………"絶栄"!!」
「ぐおおおっ~~!?くそったれが
あ~~!!」
その日、とある場所で大爆発のような衝
撃が走った。それは周囲1kmにまで及
び、大地を木々を周りのもの全てを無に
帰す程の破壊力だった。しかし、運の良
いことにその範囲には何の罪もない一般人はおらず、無関係な者が犠牲になることはなかった。そして、その衝撃が収まった直
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るでシンヤの勝利を祝福しているかのよ
うだった。
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