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13.オフィスの秘密※R
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夕方のオフィス。窓の外は茜色に染まり始めていた。
「颯真、今日は少し早く終われそうだ」
翔がパソコンを閉じて、俺の方を見た。
その視線には、いつもとは違う熱が宿っている。
「そう、ですか……」
二人の関係は確かに変わった。
でも、仕事中は今まで通り、上司と部下として振る舞っている。
「颯真」
翔が立ち上がり、俺の席に近づいてきた。
「はい」
「昨日、お前が言ってたプロジェクトの件だけど」
翔は俺の隣に立ち、画面を覗き込む。
肩が触れ合うほど近い距離。
「この部分、もう少し詳しく見せてくれる?」
「あ、はい」
俺は資料を開く。
翔の体温が、すぐそばに感じられる。
「ここなんですけど……」
説明しながら画面を指差す。
その時、翔の手が俺の手に重なった。
「……っ」
「いいアイデアだね」
翔は何でもないように言う。
でも、指が俺の手の甲を優しく撫でている。
「しゃ、社長……」
「翔、だろ?」
耳元で囁かれた。
「今、二人きりだよ」
翔の手が、俺の腰に回される。
「ちょっと……仕事中……」
「分かってる。でも、我慢できないんだ。颯真が近くにいると」
そのまま、首筋に唇が触れた。
「んっ……」
思わず声が出る。
「可愛い声」
翔は俺を椅子ごと回転させた。
正面から抱きしめられる。
「翔、誰か来たら……」
「大丈夫。今日はもう誰も来ない」
翔は俺の顎に指を添えた。
「キスしていい?」
「……うん」
唇が重なる。
優しくて、でも少し焦れたようなキス。
翔の舌が俺の唇をなぞり、口の中に入ってくる。
「ん……」
絡み合う舌。甘い痺れが全身に広がる。
「颯真……」
唇を離した翔が、俺の頬を撫でた。
「ずっと触れたくて」
「俺も……」
本音が零れた。翔の目が甘く揺れる。
「颯真のシャツ……ボタン外していい?」
「え……」
「少しだけ。触れるだけ」
翔の指が、俺のシャツの一番上のボタンに触れた。
「いや、ここ、オフィスですよ……?」
「知ってる」
翔はゆっくりとボタンを外した。
「でも、颯真に触れたい」
二つ目のボタンも外される。鎖骨が露わになった。
「綺麗だな……」
翔の指先が、鎖骨をなぞる。
「んっ……」
くすぐったいような、でも心地いい感触。
「颯真、感じてる?」
「……っ」
答えられない。でも、身体は正直だった。
翔の手がシャツの中に滑り込んできた。
「まっ……、翔……」
胸に触れられる。
翔の指が、尖った部分を軽く摘まむ。
「あっ……」
声が出た。翔が満足そうに笑う。
「可愛い。敏感なんだな、ここ」
そのまま首筋に唇を落とす。
「翔……っ」
「我慢しなくていいよ。もっと声、聞かせて」
翔の手が、そっともう片方の胸にも滑り込んだ。
左右同時に触れられて、息がうまく吸えなくなる。
「っ……翔……」
耳元で、低く囁かれる。
「このフロア、今は俺たちだけだから」
その声が、全身を震わせる。
翔の顔がゆっくり胸元へと近づいてきて――。
「ちょ、ちょっと……まっ……」
シャツがはだけられ、胸が露わになった。
次の瞬間。
翔の舌が、そこに触れた。
「んんっ……!」
熱い、柔らかい感触に、思考が一瞬で飛んだ。
舌先で尖った部分をゆっくり転がされ、軽く吸われるたびに、身体の奥がびくりと跳ねた。
「翔……っ、だめ……っ」
かすれた声で訴えると、翔は一度だけ唇を離し、俺を見上げて微笑む。
「どこがだめなんだ?」
指先で軽く撫でられただけで、また震える。
「ほら……こんなふうになってるのに」
低い声で囁くと、そのまま唇を戻して、柔らかく、甘く噛んだ。
「っ……あ、あっ……」
声が抑えられない。
翔は片手で俺の腰を支えながら、丁寧に同じ場所を何度も愛撫してくる。
舌と唇がゆっくり、確実に弱いところを探り当てて、理性がとけていくようだった。
どれくらい時間が経ったのか分からない。
翔がようやく顔を上げたころには、俺は肩で息をしていた。
「颯真……すごく可愛かった」
翔は俺のシャツを整えながら、優しく笑った。
「今度は、もっとゆっくり愛してあげる」
俺は小さく頷いた。
「颯真、今日は少し早く終われそうだ」
翔がパソコンを閉じて、俺の方を見た。
その視線には、いつもとは違う熱が宿っている。
「そう、ですか……」
二人の関係は確かに変わった。
でも、仕事中は今まで通り、上司と部下として振る舞っている。
「颯真」
翔が立ち上がり、俺の席に近づいてきた。
「はい」
「昨日、お前が言ってたプロジェクトの件だけど」
翔は俺の隣に立ち、画面を覗き込む。
肩が触れ合うほど近い距離。
「この部分、もう少し詳しく見せてくれる?」
「あ、はい」
俺は資料を開く。
翔の体温が、すぐそばに感じられる。
「ここなんですけど……」
説明しながら画面を指差す。
その時、翔の手が俺の手に重なった。
「……っ」
「いいアイデアだね」
翔は何でもないように言う。
でも、指が俺の手の甲を優しく撫でている。
「しゃ、社長……」
「翔、だろ?」
耳元で囁かれた。
「今、二人きりだよ」
翔の手が、俺の腰に回される。
「ちょっと……仕事中……」
「分かってる。でも、我慢できないんだ。颯真が近くにいると」
そのまま、首筋に唇が触れた。
「んっ……」
思わず声が出る。
「可愛い声」
翔は俺を椅子ごと回転させた。
正面から抱きしめられる。
「翔、誰か来たら……」
「大丈夫。今日はもう誰も来ない」
翔は俺の顎に指を添えた。
「キスしていい?」
「……うん」
唇が重なる。
優しくて、でも少し焦れたようなキス。
翔の舌が俺の唇をなぞり、口の中に入ってくる。
「ん……」
絡み合う舌。甘い痺れが全身に広がる。
「颯真……」
唇を離した翔が、俺の頬を撫でた。
「ずっと触れたくて」
「俺も……」
本音が零れた。翔の目が甘く揺れる。
「颯真のシャツ……ボタン外していい?」
「え……」
「少しだけ。触れるだけ」
翔の指が、俺のシャツの一番上のボタンに触れた。
「いや、ここ、オフィスですよ……?」
「知ってる」
翔はゆっくりとボタンを外した。
「でも、颯真に触れたい」
二つ目のボタンも外される。鎖骨が露わになった。
「綺麗だな……」
翔の指先が、鎖骨をなぞる。
「んっ……」
くすぐったいような、でも心地いい感触。
「颯真、感じてる?」
「……っ」
答えられない。でも、身体は正直だった。
翔の手がシャツの中に滑り込んできた。
「まっ……、翔……」
胸に触れられる。
翔の指が、尖った部分を軽く摘まむ。
「あっ……」
声が出た。翔が満足そうに笑う。
「可愛い。敏感なんだな、ここ」
そのまま首筋に唇を落とす。
「翔……っ」
「我慢しなくていいよ。もっと声、聞かせて」
翔の手が、そっともう片方の胸にも滑り込んだ。
左右同時に触れられて、息がうまく吸えなくなる。
「っ……翔……」
耳元で、低く囁かれる。
「このフロア、今は俺たちだけだから」
その声が、全身を震わせる。
翔の顔がゆっくり胸元へと近づいてきて――。
「ちょ、ちょっと……まっ……」
シャツがはだけられ、胸が露わになった。
次の瞬間。
翔の舌が、そこに触れた。
「んんっ……!」
熱い、柔らかい感触に、思考が一瞬で飛んだ。
舌先で尖った部分をゆっくり転がされ、軽く吸われるたびに、身体の奥がびくりと跳ねた。
「翔……っ、だめ……っ」
かすれた声で訴えると、翔は一度だけ唇を離し、俺を見上げて微笑む。
「どこがだめなんだ?」
指先で軽く撫でられただけで、また震える。
「ほら……こんなふうになってるのに」
低い声で囁くと、そのまま唇を戻して、柔らかく、甘く噛んだ。
「っ……あ、あっ……」
声が抑えられない。
翔は片手で俺の腰を支えながら、丁寧に同じ場所を何度も愛撫してくる。
舌と唇がゆっくり、確実に弱いところを探り当てて、理性がとけていくようだった。
どれくらい時間が経ったのか分からない。
翔がようやく顔を上げたころには、俺は肩で息をしていた。
「颯真……すごく可愛かった」
翔は俺のシャツを整えながら、優しく笑った。
「今度は、もっとゆっくり愛してあげる」
俺は小さく頷いた。
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