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こびシリーズ

こびどる・自殺未遂アイドル茜のチン媚び枕営業交尾報告書

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高級ホテルのロイヤルスイートルームの一室。
窓の外には見渡す限りの光の粒達が輝く。
それは灯火の一つ一つが人々の
日々の生活の営みを示している。

「すごい…綺麗…。」

窓の外の光景を微笑み見つめる茜
悟は携帯端末を操作しながら画面の中に
記載されたメッセージを読みながら
うんうんと頷いて納得していた。

「…茜、氷村の件だが、全てオレの方で片付けておいた。ネット記事や誹謗中傷もアイツの所為だった様だし、もう二度と手出しはしてこないから安心して活動できるよ。」

「そう、色々とありがとう…悟。」

茜は悟に感謝を込めて微笑んだ。

「…茜、本当に、後悔はしないんだな?」

悟の問いに茜は満面の笑顔で頷く。

「…うん、私、悟と特別な専属契約する。」

「…わかった。」

悟は来ていたスーツと下着を静かに脱ぎ
全裸となった。程よく鍛え上げられた肉体と
男なら誰もが持つ、象徴である一本の肉竿は
大きく、そして上向きに反り立っている。

「…すご…こんな、おっきいの…生で
初めて見た…」

茜は完全に勃起した悟の聳り立つ肉竿を
まじまじと見ながら口を両手で覆い驚く
悟の肉竿はピクンピクンと小さく微動していた。

「さあ、茜、これからどうするんだったっけ…?」

「ちょ、ちょっと待って…今から準備するから…少し、時間ちょうだい。」

「うん、慌てなくて良いよ、これから沢山時間あるから。」

悟にそう言われて茜は、ゆっくりと自身の衣服を脱ぎ出す、微かな衣ずれの音、身に纏っていた真っ赤なパーティードレスを脱ぎ落として、下着も全て取払い一度全裸になる。
薄明かりに見える健康的な茜の
少し小麦がかった肌と慎ましい乳房
その存在を主張するかの様にピンと
上向きに反り立った薄桃色の乳首
そして、しっかり綺麗に整えられた陰毛
そのどれもが、悟をこれから行われる
交尾に誘っているように見えて、彼の肉竿は
ピクンピクンと脈打つ様に反応した。
衣服を脱ぎ終えた茜は、自身で持ってきた
紙袋の中に入っていた、新品の衣装へと着替え始めた。これから起こる事に比べれば、悟の前で全裸になるなど今の茜にとってはたいしてはずかしくもなかった。

「…準備出来たよ…どう?似合う?」

その身に付けられた衣装…それは
茜のスレンダーな肉体を整えるだけの
メスを際立たせるただの装飾品であった
彼女の程よく膨らんだ乳房も秘部も
全てを丸出しにした、雄に媚びる為の下着
動くだけで、茜の大事なところを
目の前にいる悟に全てが晒される
茜は少し恥ずかしそうに両手で
大事な場所を隠している。茜のその姿は
まるで一枚の絵画の様に見えていて
全裸よりもより気品のある卑猥な格好だった。

「とっても似合っているよ、茜。」

悟の言葉は本心から出た、軽く微笑むと
茜は頬を染め上げて、悟の目の前でしゃがみ
膝を大きく開いて蹲踞をする。
無防備な茜の秘部は公然の元に晒される。
それは、愛玩用の雌犬が、飼い主に
自分を可愛がってもらいたいと
ねだっている様にも見える光景だった。

「…悟…。私を、茜をトップスターになるまで、沢山可愛がって下さい…♡…茜の
ファーストキス、悟のおちんぽに捧げます…♡」

「ふふ、とても、嬉しいね。」

茜は恐る恐る悟の肉竿を指先で誘導して
彼女は自分の顔面へと近づけた。
鼻先で悟の脈動する肉竿をくんくんと嗅ぐと
濃厚なオスの匂いが茜の脳裏を破壊する

「すっご…こんなのが…これから
私の大切な中に入っちゃうんだぁ…♡」

「楽しみだろ?」

「うん、とってもワクワクする…♡」

茜はもはや悟の肉竿の虜になっていた。
肉竿の先端に口付けをすると
暫くそのまま、ちゅうちゅうと
先端を吸う様にしてキスをした
彼女は悟の顔を上目づかいで見つめる
悟は黙って茜に微笑むとその事が
彼女は嬉しくなって、軽く口角を上げた。

「じゃあ、茜、そろそろ契約の準備をして」

「はーい♡」

蕩けた顔になり始めた茜は舌先で肉竿の全体を舐めまわし、先端からゆっくりと口に含み始める。

(…悟のおちんぽ、フランクフルトなんかより
全然おっきくて…美味しい…♡
大きすぎて、顎が…外れちゃいそう…♡)

小顔の茜は口を使って懸命に肉竿を撫でた
最初こそ慣れていない茜の歯が肉竿に
時々当たってチクチクと悟を刺激したが
彼女は学習能力が高く茜の奉仕は瞬く間に
悟に極楽の快感を生み出していく。
肉竿の亀頭を口で優しく包むと
ふわりとした柔らかさと暖かさに
悟の肉竿は包まれていた。
茜は舌全体を使ってまるで亀頭についた
汚れを洗浄する様に、器用に回転させて
悟の肉竿を味わう様に舌で舐めまわしていく。
唾液を含ませてぐちゅぐちゅと下品な水音を立てて行われる、茜の肉竿洗浄フェラに
悟の肉竿が一層大きく硬くなっていく。

「とても上手だよ、茜」

「うれひい…♡」

茜は肉竿をしゃぶりながら悟の言葉に喜んだ。

「…茜、そろそろ本契約しようか。」

茜は悟の肉竿を吸い上げながら
肉竿から顔を離した、ちゅぽんッ♡ と音を
立てて、悟の肉竿が茜の口から離れると
ブルンブルンと大きく揺れて
茜の目の前に放り出された。
彼の肉竿は茜の唾液でしっかりコーティング
された様にテカテカに輝いていた。

茜はゆっくりとベッドの方へと歩き出す。
ホテルに設置された、キングサイズの
さらに特注品なのだろうか、市販されていない
特大ベットに下半身を悟に向けて寝転がる茜
そして、太腿を自分の手で持ち上げると
まだ男を知らない、未開封新品である
一品物の特別な商品を、目の前の悟に
プレゼンテーションする様に
包み隠さずを全てを見せつけた。

「…悟、見えますか…?これが茜の未開封
処女まんこです…♡…形…変じゃないですか?」

「とっても綺麗で可愛いよ、茜」

恥ずかしそうに頬を染める茜と
それに微笑む悟

「さあ茜、オレが茜と契約したくなる様に
しっかり営業してよ。」

「は…はい…♡」

大股を開き、悟に媚びるポーズを取りながら
茜は深く深呼吸をする。そして、戸惑いながらも、ゆっくりと言葉を紡ぎ出してゆく。

「さ…悟の…大きい…お…ち…おちんちん…」

茜の声が恥ずかしさでか細くなった。

「茜、そんなんじゃ契約は出来ないよ?
恥ずかしがってないで、ほら、毎日頑張って努力してるみたいにさ、いつも通り全力で…とにかくやってみなよ、茜なら出来るでしょ」

悟の言葉に、緊張を抑え込む様に茜は再び深呼吸をする。そして、完全に蕩け切ったメスの顔を赤くさせながら、悟にねだる様に嬌声で言葉を紡ぎ出した。文章はよくある
成年向け漫画や、アニメを一例として
悟が茜に伝えたものだが、今発言する
大部分は彼女が自分で構成したものとなる。

「…さ…悟の…子作り用の…特濃ちんぽミルクで…茜の子宮に、一生消えない、サインをして、下さい…♡」

恥ずかしそうに悶えながら嬌声で訴える茜
悟はバキバキに硬くさせた肉竿の先端から
汁を滲ませながら思わずニヤけてしまう。

「 …茜の、お腹の中は今、誰も、
住んでいない、ので…。茜の…お腹の中に
準備されてる子供部屋の、売買契約書に…
悟の、バキバキの勃起ちんぽで、
承認のサインを…優しく激しく…
一番奥で…茜の大切な所での記入をぜひ
お願いしますぅぅ…♡」

「…ふふ、茜、上出来だ。」

「…言っちゃったぁ…♡私…悟にとんでもない事…言っちゃった…♡」

茜は頬を真っ赤に染めながら
身体を震わせて悶えていた。
誓いの言葉を述べた茜の秘部は
悟の肉竿を求める様に蜜を滴らせている。

「さ、始めようか。」

「うん…。」

緊張している茜の大きく開かれた秘部に
悟は肉竿の先端から中腹程度を
馴染ませる様に擦り付けると
ねっとりとした蜜液の水音が鳴り響く。
男を一切知らず、遊ぶ事なく
ストイックに物事に打ち込んだ事を
示した様に、茜の桃色の秘部は
ぴっちりと閉じている。

「…茜、深呼吸して、力を抜いて。
痛かったらすぐ言うんだよ?」

「…はい…私、初めてなので…
悟に全部…お願い…します♡」

「茜が気持ち良くなれる様に頑張るからね。」

悟は肉竿の先端を茜の膣壺の入り口に
あてがい、ゆっくりと力を入れて挿入する
みちみちと肉を裂く感覚が茜の下腹部を襲う
肉竿が茜の秘部をゆっくりとこじ開け
ゆっくりと、確実に、茜の子宮を目指して
進み出した。悟の肉竿は茜の未開の膣壺を
ゆっくりと、力強く、確実に開拓していく。

「あ…ああっ…やあああッ!あああぁぁッ!!」

茜の下半身を襲う異物感
彼女の知らない熱くて硬いモノが
ゆっくり、ゆっくりと掻き分けて
侵入してくる、破瓜の痛みを感じて目を瞑る
悟は茜の反応に驚いて、途中で静止し
彼女を心配そうに見つめた。

「茜、大丈夫…?」

「は、はい…大きな声を出してごめんなさい…。少し痛いけど…まだ、耐えられます…
だから奥まで…」

「わかった…もう少しで全部入るからね。」

悟は再度ゆっくりと腰を落とす。

「んッ…んんッ…!!」

茜は耐える様にして悶えた。そのすぐ後。
彼女の脳内で困惑と好奇心が勝ると
これから悟にされる契約と称した交尾が
一体どれほどのモノになるのかを考えると
心臓の脈が速度を早め、全身が熱くなった。
秘部からは破瓜の証が静かに滴るが
肉竿が茜の中により深く入って行くと
身体の芯が熱くなっていき、悟の肉竿を
全部咥え込んだ時には途轍もない
多幸感が、茜の身体の奥底から湧き出ていた。

「茜のまんこは、とても良い締まり具合だね
キツいけどしっかり、オレのちんぽを
受け入れてくれて、とても、気持ちが良いよ」

「…やっと、繋がれた…うれ…しい…♡」

色々な感情で茜の頭の中はぐちゃぐちゃに
なって明滅していた。しかし、悟と繋がれた
事を茜は胸の奥底で喜んでいたのだった。
悟の肉竿は茜の膣壺の奥まで到達する
子宮を押しつぶす様に膣壁が
ゆっくりと突き上げられると
茜の脳味噌に快感の電流が走った。
膣壺はうねり、悟の肉竿を締め上げ
彼女は涙と、少々の鼻水、口からは舌と
よだれだらしなく垂らしながら
なんとも情けない顔で蕩ける茜。

「元トップアイドルが、こんなにはしたない  顔しちゃって…これは皆には見せられない顔だよ…」

「…こんな、すけべなアイドルで…ごめんなさい♡でも…悟のおちんぽが、気持ちいいのぉ…♡」

「…とっても可愛いよ、茜、今後は、
オレだけのチン媚びアイドルになってね。」

「はいぃ…♡なりましゅ♡茜は悟の
おちんぽ専属の、チン媚びアイドルに
喜んでなりましゅッ♡」

悟はそんな茜が愛おしくなって舌を
吸い上げならがら情けない顔の唇を塞いだ。
舌を絡ませ、茜の口内をねぶる様に侵略する
悟は肉竿の先端で膣壁を削る様に
ゆっくりと腰を押し付ける様に
優しくスライドすると、茜の全身が
小刻みにびくびくと痙攣する。

「…茜、そろそろ動くからね」

「はい…茜の身体、好きに使って下さいぃ♡」

悟は茜に言われた通り、自分の好きな様に
茜の身体を組み伏せて、激しく腰を叩き付け
肉竿で茜の膣壺を勢い良く貫き続ける

「あっ♡あっ♡あっ♡凄いッ♡凄いのぉッ♡」

茜と悟の裸がぶつかり合い
部屋中に肉のハーモニーが響き渡る。
肉竿の先端で子宮を押し潰される度に
脳味噌で快感の信号がチカチカと明滅し
茜の腹部は悟に肉竿を出し入れされる度に
その軌道を描くかの如く下腹部が膨らむ。

「茜の奥が、凄い事になってるのぉ♡
悟のおちんぽのカタチ覚えちゃいますぅ♡」

「茜は優秀だな!初めてなのに、しっかりほぐれてきたじゃないか!!」

「悟に褒められると、とても嬉しいですぅ♡」

肉竿と膣壺の結合部で溢れ流れ出る
茜の愛蜜が下品な粘着音と水音を奏でる。
ぐっちゃぐっちゃ♡と下品な水音を立てて
悟の肉竿に激しく掻き回される茜の膣壺から
流れ出る蜜液はやがてポコポコと泡を立て
メレンゲの様に白く濁り始めていた。

「茜、おまんこ気持ち良くなってきた?
オレの精液、子宮に欲しいか?」

「欲しい…欲しいです♡悟の特濃
赤ちゃんミルク、茜の子宮に沢山注いで
悟の匂いでマーキングして下さいッ♡」

肉を撃つ音と水音が激しさを増す。

「良いよ、約束だ。さあ、子宮で受け止めて」

「ッッ♡」

悟は腰を一気に打ち込み、悟の肉竿で
茜の子宮口を強引にこじ開けるぐらい
奥底まで差し込んだ。

「うぐッ…!出るっ!!」

茜の膣壺が快感に悶える様にうねうねと蠢き痙攣する。茜の子宮と膣壺にぶちまけられる
悟の大量の子種はすぐに彼女の子宮を満たした。
茜は悟の肉竿がより奥まで入る様に
両手両脚で悟にしがみつく。
悟も茜を両腕で拘束する様に
強く抱きしめながら、しばらくの間
茜の膣壺の中に暴力的に吐き出される
射精の快感に浸っていた。

「あッ…♡お…ッ♡お…おほッ♡おほぉッ♡
…お…お腹が♡…お腹が熱いぃ…ッ♡」

全身を痙攣させながら絶頂の快感に浸る茜
茜が痙攣するたび、彼女の膣壺は悟の肉竿から子種を搾り取る様にうねりながら要求する。それに応える様に悟は肉竿で
子種を吐き出しながら茜の子宮口に
刷り込む様に擦り付けると綾香の身体は
ガクガクと大きく痙攣していた。
肉竿が長い射精を終えると
悟は満足気に大きな溜息を吐いて
まだ硬さの残る肉竿を茜の膣壺から
ゆっくりと優しく引き抜いた。
茜の膣壺からチュポンッ♡と軽快な音が響く

「おっ…♡あっ♡…あっ♡…おほっ…♡」

茜の子宮に吐き出された大量の子種は
子宮の許容量をオーバーしたのか
ぽっかりと開いた茜の膣壺の入り口から
ドプッドプッ♡と音を立てて
勢い良く噴水の様に噴き出す。
敷かれたベットのシーツは二度と使用が
出来ないくらいドロドロに汚れていた。

「…うわ…最近、全くしてないから
えぐい量が出たわ…これ一発ヒットもあるな。茜、大丈夫かー?」

絶頂で歪んだ酷い顔を悟に見せたくないのか大きな枕を両手で顔に覆い被せていた
枕の下からは「フーッ♡フーッ♡」と
息絶え絶えに茜の嬌声が漏れている。
M字開脚したまま仰向けで痙攣する茜は
悟の問尋ねに、言葉では答えず
ちょとちょろと音を立てて
ほのかに湯気を上げながら情け無く
弧を描いて垂れ流す、少し薄めの
美しい黄金の聖水で返事をした。

「…あー…ちょっと駄目みたいだね。
アンバサダーの契約書を書いて欲しかった
けど…まあ、休んでからで良いか…。
しかし、あんなにツンケンしてた
ストイックな子が、こんなにエッチな娘
だったなんて…俺も全力で、徹底的に
サポートしたくなっちゃうよね。」

息を切らせる茜は膣壺の入り口から
未だに白濁した蜜カクテルを、とめどなく
だらしなくトロトロと垂れ流していた。
枕で顔を覆い隠す彼女は、どうやら
悟の言葉に身を震わせて、心の奥底から
悦んでいる様子だった。

「…お疲れ様、少し休んでね。」

「……うん……♡」

茜をベッドで休ませている間
悟は窓際の椅子へと腰をかけ
窓の外の夜景を見ていた。
茜と出会った頃を悟は思い返していた。

─悟と茜が出会う少し前の頃。

綾香の父である楠木圭吾と
悟の父を潰すと言う互いの利害が一致し
彼の計らいで、東雲悟は楠木悟として
大学の卒業後楠木グループに迎えられた。
さらに、圭吾と悟はその後の付き合いにより
意気投合する、悟の実際の実力認めた上で
楠木グループのCEO楠木彩人の右腕
として、特別重役招かれていた。
悟と深い肉体関係を持った綾香は今は
出産の為、実家に里帰りをしていたのだった。
悟は楠木の立場として、仕事の一環として、
楠木グループのイメージキャラクター…
アンバサダー契約を行うアイドルや
タレントを探している真っ最中であった。
様々なタレントを探している間
一際、悟の目を引くアイドルが居た。

─美月茜(みづきあかね)
大手アイドルグループの
トップアイドルでダンス、歌、その他諸々も
他のアイドルやタレント達と一線を画す
何よりも向上心に溢れてストイックに
物事に取り組む姿勢が、今の楠木と
悟の気分的にマッチした気がした。

悟は、楠木の会社で彼のサポートを
してるくれる、時間が空いた社員達を
会議室に呼び出して全員の意見を聞く。
最初こそ、若い悟は楠木の社員にあまり
歓迎されては居なかったが。
悟の真摯に取り組む姿勢や
周囲の話をよく聞き、より良い
選択肢を選ぶ決断力や最後まで
やり遂げる責任感が毎回、良い方向に
転がった為、運良く楠木の社員達の
信頼も徐々に得られたのだ。

「さすが…トップアイドルだけあって
皆は良く知ってるなぁ…」

悟は芸能界やそう言った類の事には
あまり詳しく無く、美月茜の歌や
ダンスを楽しそうに語る社員達の話は
とても楽しんで聴くことができた。

「方向性は概ねこのままで良いかもしれないが…本気で迎えるなら、アイドル事務所に営業かけるしかないかなぁ…。」

しかし、その反面、気になる事もあった。
彼女の過去の経歴を見せてもらうにあたり
素人目に見ても歌も上手く、実力もある
何より可愛い。それにもかかわらず
何故か仕事の量が少ない様に見えた

「うわ…ここにも書かれてるな…」

スマホやネットで調べる限り
ネット記事やSNSでやたらと彼女の
誹謗中傷、捏造した記事
そして心にもない言葉、
有る事無い事、それらが
多量に書かれているのだった。

「…事務所は対応しないのか…?」

悟は不思議に思っていた。
自分が茜のマネージャーだったら
間違いなくこんな事は許さないだろう。
一先ずは、茜を楠木のアンバサダーとして
スカウトする方向性で行くとして。
金銭的な話を圭吾や彩人にはまだしておらず
方向性だけで動いている為、恐らくは
このままどん詰まりになるだろう。

「ふー…彩人兄さんには先に相談した方が良さそうだな。」

困った時に彩人はとても頼りになった。
仕事の教え方も丁寧だし、親身であり
何よりわかりやすかったのだ。
悟は一旦考えるのを止めて、息抜きの為
街へと繰り出す。試しにアイドルの
CDとか買ったり、ダウンロードしたりして聴いてみるか?そんな事を思いながら歩く。

その時と同時刻、帽子を深く被り
顔には色のついたメガネ。黒いマスクをつけて。
灰色パーカーを着込んだ女性は虚な視線で
街中を歩いていた。

彼女と悟はまるで運命に導かれる様にすれ違った。

─…何処で死のうかな

悟はその時、すれ違い様に聞こえた
女性の今にも消えそうな、か細い
呟く声がとても気になった。
悟が振り返った目先には
灰色パーカーの女性の姿。

─…あっちの方…誰も居ないみたい…

ぶつぶつと独り言を言いながら
女性はあえて人の居ない方向へと
向かってゆくのについて行った
悟は気づかれない様に彼女の後をつける

─…ここから飛び降りれば…

鉄柵に手を置いた瞬間に、悟は言葉をかけた

「…ねえ君、まだ、君が死ぬにはだいぶ
勿体ないんじゃない?」

それが、美月茜と東雲悟…
もとい楠木悟の出会いだった



高い建物の上で風が強く吹き抜ける
もっともっと強い突風が吹けばたちまち
飛ばされてしまいそうな彼女の華奢な身体
風が吹き抜けるとパーカーのフードを
とっぱらい彼女の髪と衣服を靡かせる
悟に呼びかけられた茜は彼を睨み付けた

「何、アンタ…誰か知らないけど、警察呼ぶわよ?」

「…そうしたら、君が死ぬ事はなくなるよな?うん、いいよ、呼んでくれよ。」

「はぁ…?何、言ってんの?…この人…
…一体なんなの…?」

悟は茜に微笑む

「…君の顔、まるで今すぐにでも死にたい
そんな顔をしてるから、気になってさ
その気が変わったなら、もう良いかなって。」

悟は適当にはぐらかす

「なんで…なんでそんな事…」

「…唯の…唯のおせっかいだよ、それに
うん、君はスレンダーで良い身体だ
それに頭髪も艶があって
凄く手入れしてるね、綺麗好きかな?
…そんなマメな女の子を死なせるなんて
勿体無いだろ?そう思わない?」

悟は舐め回す様に茜の身体を見ていた

「ねえ、もし、良ければメガネとマスクも
取ってくれない?顔によっては…」

「…は??…はぁ!?」

この場で暴言じみたセクハラ発言に
茜は完全に呆れていた

「ちょっと待って、何言ってんの…アンタ?」

「オレは君の価値を測るために
言っただけだが?」

「…価値…?」

悟は頷く、しかし茜は目伏せて
吐き捨てる様に呟いた。

「…私に、そんな価値なんて…ない。」

「そう?…取り敢えず、それを確認する為にもそのご尊顔を…」

「五月蝿いわね、わかったわよ、見せてあげるわよ!!」

ヤケクソになったのか、茜は顔に付けていた
マスクや色付きメガネを取っ払う。
髪を風に靡かせて悲しい顔で悟を見る顔に
彼は心の臓が撃ち抜かれる様な感覚を覚えた

「これで良い?」

「…えっ…まさか君は…!」

悟はこの時、運命の女神がいる事を確信した
そう、目の前にいる人物こそが悟の求めていた、美月茜だったのだから。

「貴方の様な、そう言うの知らなそうな人でも、私の顔、わかるんだ…」

悟は脇目も触れずに茜に近寄り
彼女の両手を拾い上げ、包む。

「オレは、オレは君を探していたッ!!」

「は…?はあっ…!?」

悟の勢いに困惑する茜。

「ああ!こんな事が本当に起きるなんて!!
オレは社のイメージキャラクターとして
君にアンバサダー契約を取り付けようと
考えていたんだ、これは間違いなく運命の出会いだ!!」

「ちょ、ちょっと、やめてよ…そんなの事務所を通せば良いじゃない。」

悟は熱弁を続ける。

「オレは君と直接契約を交わしたいんだ
手数料、中抜きを一切無しにして
報酬を君に支払う準備が此方にはある。」

まだ何か決まった訳でもないのに
詳しい金額は茜を連れて直接
圭吾と彩人に交渉すれば良いと
悟は考えていた。彼はあまりにも
運命的な出会いを果たした事に
興奮していて少々先走っている。

「私にイメージキャラクターの
価値なんてないよ。知らないの?
私、ネットでボロクソに
叩かれてるんだよ?私なんか使ったら
会社のイメージがダウンするよ?」

SNSに書かれた暴言の数々
ファンを名乗る連中からの気持ち悪い言葉。
隠れて徒党を組んで茜の陰口を言い合う
同じグループのメンバー達。
毎回ステージに上がり創り上げる
嘘の笑顔と虚像の自分、今の茜は
それら全てに疲れていた。

「君の実績に、ネットの評価なんて意味があるのか?アイツらは別にファンでもなんでもないだろう?」

「…何が言いたいの?」

「オレは、君がデビュー当時から、それこそ
ドラマとかのオーディションの記録映像まで、ありとあらゆるものを見た。
それを見た上で、君には唯一無二の価値があると判断した。」

熱く語る悟に、冷ややかな目の茜。

「…そんな映像、一体どこで手に入れたのかしら…。そう、私のファンにもそう言う人がいてくれてたんだ…でもね、私、もう疲れちゃったんだ…。」

「…そっか…じゃあ、休憩がてら
ちょっとオレに付き合えよ
絶対後悔させないからさ。」

「アンタ、強引すぎない?」

「まあまあ、良いから良いから。」

俯く茜に爽やかに微笑む悟。

「え…。どこ行くの?」

「それは、来てのお楽しみだよ。」

悟は茜の手を引き街へと繰り出した。
高層ビルに併設されているレストラン

「いらっしゃいませ、悟様。」

店の前でウェイターが悟達を出迎える

「ごめんね、接待の緊急案件なんだ
ドレスコードもダメダメなんだけど…
個室、空いてる?」

「問題ありません、此方へどうぞ」

ウェイターは爽やかに微笑む。

「よかった、さあ、行こうか。」

「え、ええ…アンタ…一体何者?」

「それは、部屋で落ち着いてから教えるよ。」

茜は圧倒されながら悟の後ろをついて行く。
本来はドレスコードが必要な店だが
楠木の特権を使って、特別個室へと
悟は茜を案内した。窓もなく、少し薄暗い
高級感のあるとても落ち着いた造りの部屋
茜は緊張しつつ椅子に座る。

「リラックス、リラックス。そんな緊張してたらうまいもんを楽しめないよ?」

「う…うん。」

悟の微笑みに茜は頷く。

「自己紹介がまだだったね。オレは楠木悟
楠木グループの一応役員だよ。先程も言った様に君を探していたんだ。君はあのアイドルの美月茜だよね?」

「ええ、そうだよ」

「君はやはり、あそこから飛び降りるつもりだったのかい?」

「…わかんない。」

茜は俯き黙ってしまった、悟は
話題を変える様に話を切り替える。

「まあ良いや、今は好きなもの頼んでよ
普段食べれないものとか色々あるからさ。」

「…わかった。」

暗い表情の茜は、最初食欲はそれほどなかった。
しかし、提供された料理を一口食べた瞬間
表情が一変する

「…おい…しい…。」

それは茜が今までに口にした事のない
経験した事のない美味だった。

「だろ?遠慮しないで程よく沢山食べてよ?」

二人はレストランでお腹を満たすと
それから、他の場所も巡る。
ビル屋上にある会員制高級クラブ
バニーガールの美しい女性が優雅に歩く。
相手が男女どちらであろうとも関わらず
素晴らしい接待をした事に茜は驚いた。
二人は酒を飲まなかった為
ソフトドリンクを飲みながら
窓際で外の景色を見た。
摩天楼が彩る、美しく輝く夜景
その光景を茜は瞳に焼き付けていた。

二人がドリンクを飲み終えると
その隣のVIP会員制のショーパブへと行く
悟が店のキャスト達に囲まれていたのを
茜は圧倒されつつ呆然と眺めていた。
席に案内されてショーが始まると
茜がアイドルであるからなのか
キャストが行うショーを彼女は
真剣になってまじまじと見ていた。
時々に何かを呟く、まるで内容を分析して
研究して、学習しているような真剣な姿
その横顔を悟は穏やかに見守っていた。

本来であれば上客の接待で使う店を
茜をもてなす為だけに悟は巡り行く。
二人は飲酒こそしなかったものの
美味い飯を食い、賑やかな劇を観て
一時の時間を楽しんでいた。

「さて、一通り回れたな、時間がもっとあれば他にも行きたかったけど…。」

茜にとって、その全てが見知らぬ世界で
とても新鮮だった。茜と二人きりの
時間を過ごし終えると、再び
最初に出会ったビルの屋上に戻ってきた。

「さて、どうだった?」

悟は穏やかに茜に尋ねる。

「…まあまあね…。」

茜は目を伏せて悟に答えた。

「…オレと直接に特別契約すれば
殆ど働くことなく好き勝手しながら
この世界を毎日、見る事が出来るよ?」

「え…?ま…毎日…!?」

悟は驚く茜に付け加える

「仮に、オレとは契約しなくても
楠木の専属タレントになれば君の生活は
間違いなく安定するよ?これはヘッドハンティングと考えてもらってくれて構わないよ。」

茜は一旦間を置いて悟に尋ねる。

「…貴方とその特別な契約するには
私はどうすれば良いの?」

悟は邪悪な笑みで微笑む。

「…オレのちんぽに口付けした後で
君との生セックス、膣内射精一回かな。」

「…は…?はぁ!?アンタ、バカじゃないの?!!」

茜は激昂したが悟は本気だった。

「オレと生セックスしただけで
一生が安泰って考えたら、多少は
安いんじゃない?枕営業って奴?」

「…知らない様なら教えてあげる…
私はね、他の簡単に上に上がっていく
人達と違って、枕営業なんてせずに
ここまで這い上がってきたの!
今更そんなことなんて…」

思いの丈を述べる茜に悟は真剣に答えた。

「そう…だから、それだけ優れた君には
君の身体には、それだけの価値がある。」

「えっ…?」

「…今、君の操は、今すぐオレに捧げれば
一生遊んで暮らせるだけの価値が
あるって言ったんだよ。」

悟の言葉は本心から素直に出た言葉だった。

「…私を認めてくれている…そう言うふうに捉えれば良いのかな?」

「その通りでもあるし、なんなら…
君はもっと活躍するべきだと
一ファンとしてはそう思うけどね。
オレならその場を提供できるよ?」

茜は一つため息をついた

「はぁ、だから枕はしないって言ってるでしょ。」

「そうそう、それはそれ、これはこれって
奴だから正直、オレに枕営業しなくてもさ
君の実力なら全然活躍出来ると思うよ?
それにオレは枕営業を強要する気もないし。
そこに関しては君の気分次第で良いよ。」

茜は訝しげに悟を睨む

「…取り敢えず、楠木のイメージガールとして働いてみない?其処に関してはごく一般的な契約でさ。それに、オレが知る限りだと
あのグループと事務所居づらいでしょ?」

悟の言葉は茜の確信を突いていた。
彼女は肯定も否定もする事は出来ず
ただ、悟に尋ねるだけだった。

「…貴方、そこまで知ってて本当、何者なの?」

「オレは、楠木グループの唯の一社員だよ
少しだけ、他より特権を持ってるだけのね。」

悟は茜にそう微笑んだ。

「わかった、アンタのその提案
楠木の専属タレントの提案に乗るわ。」

「うん、そうしてもらえると助かるよ。
ところで、アンタってのやめてくれない?
悟ってよんでくれよ。」

「…わかったわよ、悟…これで良い?」

「ああ、よろしくな茜」

後日、茜は悟の提案に通り
楠木専属のタレントとなった。
所属のアイドル事務所を抜けた事は
中々の大事になったが、超有名な
トップアイドルを強引に引っ張ってきた
悟を圭吾と彩人は大いに評価した事で
楠木は力を振るいそれらの炎上を
無理矢理に消火していった。
悟は茜の臨時的なマネージャーとなり
彼女の意向の元、必要最小限の
サポートしか出来なかったが。
茜の実力や努力もあり、彼女の活動は
それなりに身を結んでいった、その矢先
悟が出社した楠木のオフィスでの事。

「悟部長…茜さんに対するネット批判の件ですが…」

「うん?どうしたの?」

女性社員が少し暗い表情で悟に話しかけた。
茜のファンを自称する社員達は休み時間の間
独自に茜のエゴサーチを行った、彼らは
推しが笑顔で弊害なくタレント活動を行える
その手伝いがしたいと、善意から自主的に
行動し、その内容は包み隠さず悟へと伝え
悟はその行動に大変感謝していた。
女性社員は携帯端末のネット記事が
表記された画面を悟に見せると
悟の表情は引き攣る様に少し歪んだ。

「うわ。これもひどい文章しかないね…
文面が似通ってるが少し気になるよね」

「この件で何か対応されてますか?」

「今、ネット記事の会社と回線会社に
圧力かけてて、その情報公開が
もうすぐ連絡くるはずだから。」

すると悟の携帯端末の音が鳴り
端末画面に表示された文章と
画像ファイルを確認すると
悟は穏やかに微笑んだ。
女性社員は悟に尋ねる。

「記事は消させますか?」

「いや、消させない様に残しててね。
後、証拠画像は撮っといてね、オレ
今から茜のところに行ってくるからさ
ちょっと気になってて。」

悟は楠木のオフィスを後にし
茜が今参加している映画の主役の
オーディション会場へと向かう。
彼女の身にトラブルが舞い込む、
それはとある映画の面接とオーディション
一番最後に茜の順番が回ってきた
茜は木製の扉を軽くノックする。

「失礼します。」

「どうぞ。」

扉の先で聞こえる男の声
その声に、茜は聞き覚えがあった。
茜はゆっくりと扉を開けて
長テーブルに恰幅の良い角ばった
黒縁の眼鏡をかけた男が一人に対して
椅子が一つ。
オーディションなのだから

茜はその姿に見覚えがあった。

「やあ、久しぶり茜ちゃん」

「え…まさか…氷村さん…?なんでここに…」

「僕が映画の女性配役担当だからね、
ほら、突っ立ってないで。ささ、椅子に座って」

「…はい…失礼します。」

代わりに氷村は席から立ち上がり
茜の横を通り過ぎる。
そして、部屋の扉に手を掛けると
かちゃり、と鍵がかけられた。
茜の背筋が冷たくなる。

「やっと二人っきりになれたね…
ずっと探してたんだ、まさか楠木に
居るなんてね…お陰で手間取ったよ。」

「…。」

茜は氷村の悪い噂を思い出していた。
タレントやアイドルに仕事を斡旋する傍ら
気に入った女優や女性アイドル達に
枕を強要する。そして拒んだ相手を
権力を使って干したり徹底的に社会抹殺する
あるいは、尊厳を破壊する様に強姦を行う。
数ヶ月前、氷村は茜に対する枕を強要し
彼女はそれを拒んだ。それからと言うもの
茜の仕事は激減し、ネット記事やSNSに
茜の誹謗中傷が極端に増え始めたのだ。
そして、邪悪な笑みを浮かべる氷村は
椅子に座っている茜の目の前へと立った。

「さあ、もう何をするかわかるよね」

「い…嫌…ッ!!」

茜は椅子を立ち上がり逃げようとするが
氷村は彼女の右腕を掴み上げる
茜は振り解こうとするが
強い力に掴まれて逃げられない。

「や…やめて…ください…!」

「君がいけないんだよ、僕の言う事を聞かないから!」

「やめてッ!!」

茜は叫ぶ、氷村が自分の方へと彼女を
引き寄せようとしたその時、扉から
こんこん、と軽快なノックが響く。

「すいませ~ん、こちらに美月茜さんいらっしゃいますかー?お届け物でーす。」

穏やかで明るい男性の声が
扉の先で聞こえた。
氷村は自分の都合を遮られ激昂する

「今、僕達はオーディションの面談中だ!
そんなの後にしろ!!」

「た、助けてぇッ!!」

「黙れッ!!」

氷村は平手で茜の頬を勢い良く叩く。
パンッと大きな音を立てて部屋に鳴り響いた。
茜の頬が赤く染まり、頬を涙が伝う。

「…助けて…悟…。」

茜はマネージャーの名を小さく呟く。
氷村の怒号を聞いた扉の先の男の
声色が変わる、静かに、燃えたぎる様な
それはまるで炎を纏う様な怒りを含んでいた。

「…ダメだね、お前の外道な行いも
もう、そこまでにしてもらおうか」

「…この声…悟…?」

茜が声の主に気がついた時
部屋の扉は強引に蹴り飛ばされた
大きな音を立てて、ひしゃげた
木の扉が床を転がって行く。

「ウチの看板娘に手を出すなら、痛い目だけじゃすまないぞ?…いや、もう手を出したな。」

そう言うと、悟は茜の赤く腫れた頬を見て
とても哀しそうな顔をした。

「覚悟しろよ?オレがお前に地獄を見せてやるからな。」

視線を茜から氷村に移す悟。
彼は殺気のこもった鋭い目で氷村を睨む
恰幅の良い顔に冷や汗が流れる。

「今までのお前の発言は全て記録させてもらった。会社で貸し出した茜の仕事用の装飾品に小型カメラ仕込ませてもらったからな。」

「え?うそ…?」

「…茜を盗撮する目的じゃないから勘弁してね。」

悟は苦笑いで茜に微笑んだ。

「そんな映像…何の証拠にもならないぞ…
僕の力にかかれば…お前なんて…!」

「うん?オレ達とヤり合うのか?オレは一向に構わんが、お前の親父には確認しなくて良いのか?梅通のお偉いさんだろ?」

「お前をぶっ殺した後で伝えりゃ問題ない!!」

氷村は茜を放ると、悟の元へと向かう。

「そうか、なら、お前とその家族には
徹底的にお灸を据えてやらないとな。」

「このヤローッ!!」

氷村は悟に襲いかかる、氷村の身長は
悟と同じぐらいだが、悟よりも身体は大きかった、悟は腰を落とし、氷村を引き寄せる。

「…これは正当防衛だからな、歯の二、三本、覚悟しろよ。」

刹那、悟の右足が氷村の左頬を撃ち抜いた
強力な打撃音が鳴り響き、氷村の顎を捉える

「げふんッ!?」

氷村は空中で何回か回転して吹っ飛ばされると、そのまま大きな音を立てて部屋の壁に叩き付けられた。

「そのまま寝ているがいい。」

氷村がピクピクと痙攣しているのを確認すると、悟は服に付いた埃を払った。
振り向き、怯えて動けなくなっていた
茜の目の前へと悟は向かった。

「茜…頬以外に痛いところはないか?」

悟は座り込んでいた茜の目の前でしゃがみ
涙をこぼす彼女の頭をポンと撫でた。

「怖い思いをさせてごめんな、今後はこの様な事が無いようにするから、許しておくれよ。」

「悟…悟っ!!」

茜は悟に飛び付いた
彼女の中で燻る想いが爆発する
声にならない声で静かに泣き
悟は彼女を優しく抱きしめた。

「茜…怖い思いさせてごめんな」

悟は茜の頭を撫でながら言うと
茜は悟の顔を涙目潤んだ瞳で見つめる。

「…悟…契約の件…話があるんだけど…。」

茜の言葉には決意に満ちた意志を
悟は感じていた。

─そして、時間は現在に戻る。
悟が窓の外の景色を無意識に眺めていると
妖艶な表情の茜が、裸の悟の背中に
胸を押し付ける様に抱きついてきた。
悟は驚いて、身体を強張らせた。

「えっ?!…茜…?…君はもう、オレとの約束を果たしたんだぞ…?これ以上、こんな事する必要なんて…。」

「…約束とか、契約とかそんなのは
もう、関係無いよ…」

茜は顔を悟の耳元に近づけて囁く
彼女の肌から醸し出される濃厚なフェロモン
オスを誘い出す、芳醇なメスの匂いが香る。

「…茜…無理は、別にしなくていいんだぞ?」

「…私、無理なんかしてないよ…?ねえ、悟。」

茜は悟に抱きついたまま、潤んだ瞳で
妖艶に囁き続けた。茜の指がゆっくりと
悟の肉竿へと伸びる。細指が粘液の
こびりついた、まだ硬さの残る
悟の肉竿をゆっくりとさすり
優しく睾丸を撫でた。

「…まだ、この中に、いっぱいあるんでしょ?
空になるまで、全部、私の中に頂戴…♡」

「…じゃあ、準備しようか、茜。」

「はい♡」

椅子に座る悟の目の前で茜はしゃがむと
両手を彼の太ももに添えて、顔をそのまま
ゆっくりと悟の肉竿へと近づけた。
雁首はもたげていたものの、太さがあり
ほのかに芯は硬く感じられた。

「私の口で、すぐ復活させてあげるからね♡」

「楽しみだよ。」

肉竿の先端を舌先で拾い上げると
引き込む様にして、口で吸い込む
じゅるじゅる♡と水音を立てて
茜は悟の肉竿を口の中に含むと
舌全体で包み込む様に肉竿を優しく愛でる。

「ッ…さっきよりも、遥かに上手だよ茜…!」

「んむっ♡んむっ♡んむっ♡」

茜は褒められた事を喜んでいる様に思えた。
彼女は頭を前後にスライドしながら口全体で
悟の肉竿を愛で続ける、悟の肉竿と茜の口の
結合部からは、淫猥な水音を立てて
茜の唾液が漏れ出し、唇を伝って顎に滴る。
優しい刺激に包み込まれた悟の肉竿は
硬さと太さを増し、彼女の口の中でそそり立つ。

「ぷはっ♡バキバキおちんぽの完成~♡」

いやらしい笑みを浮かべ悟を見上げる茜
すると、椅子の肘置きに足を掛けて
椅子に座った悟に跨り、指を使って
悟の肉竿を自分の秘部へと誘導する茜
悟の精液塗れの茜の膣壺の入り口は
物欲しそうにヒクヒクッ♡と脈動していて
奥に残っていた子種がほのかに垂れる。

「悟は休んでてね、私が悟のおちんぽ
気持ち良くしてあげるから…♡」

「それは楽しみだね」

茜は悟の上に座り込む様にゆっくりと
腰を落としていく。茜の膣壺は
悟の肉竿をゆっくりと飲み込んで行く。
粘液塗れの膣壺はそれを潤滑油として
驚くほどスムーズに、容易く、確実に
悟の肉竿を全て飲み込んで行く。
茜の膣壺を順調に進んで行く肉竿の先端は
不意に茜の子宮口を削る様にして擦れた

「ひゃん!?♡ウソっ!?もう奥まで届いちゃったの!?♡」

最初とは違った感触に茜は驚き
悟も少し茜の膣壺に違和感を感じる。

「う…ううっ!?茜の中…さっきより
なんだか…狭くない…?」

「ほんと、おちんぽがとても近く感じるわ♡」

「茜の子宮口…降りてる…?」

悟の肉竿と茜の子宮口の距離が
短くなった事を悟は実感した。
茜が微かに腰を動かすたびに肉竿の先端が
コリコリとした子宮口を擦り
二人はその気持ち良い感触を悦んだ。

「きっと、子宮が悟の赤ちゃんミルクを
欲しがってるんだよ♡」

「満足するまで出してやるからな!」

「嬉しい♡」

茜は悟の上で激しく腰を振り続けた
激しい肉音と水音を鳴らし、まるで
ダンスを踊るかの様に
茜は腰を尻を悟に叩き付ける
ただ上下に振るだけじゃなく
時折スライドさせたり、軌道を変えたりして
悟の肉竿が茜の中で最も快感信号を
放出するところに当たる様にして
茜は悟の上で妖艶なダンスを踊り続ける
嬌声を部屋中に響き渡らせて踊り狂う茜
程なくして快感が絶頂へと昇って行く。

「あ、茜…オレもう…!」

「私も、もう限界…ッ♡出してッ♡
悟の濃いヤツ全部私の中に吐き出してッ♡」

「うッ!出るッ!!」

茜の絶頂と同時に肉竿から膣壺に
ぶちまけられて吐き出される悟の子種
茜は悟の身体に隙間なくしがみつき
身体を痙攣させながら絶頂の快感を楽しむ
秘部から透明な噴水を吐き出して
悟の下腹部を洗浄するかの様に撒き散らす。
そして、その時、二人に予期せぬ事が起きた。

─ガチャリ

音を立てて部屋の扉が開く
そこから現れたのは満面の笑みの綾香だった

「さっちゃん、ただいまー!
彩人兄様に聞いたらここにいるって
言ってたから、直接来ちゃ……あら?」

綾香の視線の先には裸の悟の上に
跨る茜、愛し合う様に抱き合う二人の姿

「や、やぁ…綾香…早かったね…」

「は、初めまして…美月茜…です」

「あら、初めまして茜ちゃん、私は楠木綾香
アナタの事はさっちゃんから色々
良く聞いているわ、本当、大変だったわね
これからは、私とも仲良くしてね♡」

「は、はい。」

茜に向けられる綾香の笑顔は
穏やかでとても優しかった。
抱き合ったまま硬直する悟と茜
綾香の目の前で濃厚な交尾を行う裸の
男女の姿、悟と茜の繋がりあった場所からは
先程吐き出された悟の子種が溢れ出す。

「それで…さっちゃんは当然、
今から、何をするか、わかってるよね?」

満面の笑顔で微笑む綾香
そのまま無言で服を脱ぎ捨てながら
悟と茜に近づいてきた。綾香の身体は
以前よりも少し丸みを帯びていて
その姿の妖艶さには拍車がかかっていた。
悟の肉竿が茜の中で再び大きくなって
茜は少し驚いた。
拘束具の様なブラジャーを外した
綾香の豊満過ぎる美しい形の胸は
一歩、歩く毎にバルンバルンと
大きく∞の軌道を描いて豪快に揺れる

「茜ちゃん。休憩がてら私と
交代してもらっても良いかしら?♡」

「は、はい…どうぞ…。」

茜は肉竿を膣壺から音を立てて引き抜くと
茜は悟の上から逃げる様にして退いた。
そして、そのままベッドへ座り悟と綾香を
見物する様に黙ってその光景を観ていた
悟の肉竿は天をつく様に直立している。
綾香は先程の茜と同じ様に肘置きに脚をかけ
悟の上に跨る。

「おっぱい…また大きくなったね…」

「さっちゃんの為に、ミルクも出るのよ♡
後でちゃんと味わってね♡」

「あ、ああ、楽しみだよ…」

悟の目の前にはメロンの様な
豊満な綾香の乳房が揺れる、びんびんに
そそり立つ桃色の乳首からは白い液が滴る。

「ところでさっちゃん。今から、私と
茜ちゃんと、代わり番こで搾り取るから
さっちゃんは覚悟し、おちんぽ立たせてね♡」

「は、はい…。」

「じゃあ、始めるわね♡」

悟の肉竿が綾香の膣壺の入り口に入るのを
確認するや否や、綾香は悟に叩きつける様に一気に腰を落とした。
ぱちゅんッ♡と張り付く様な柔肉の音が響き渡る。
綾香の膣壺に包み込まれた悟の肉竿には、まるで天国の様な
暖かな快感をもたらした。しかし、それは
悟にとっての幸福な地獄の始まりに過ぎなかった。

響き渡る激しい肉音と
淫猥な粘着音、そして…
二人の女達の悦ぶ嬌声の中に紛れて
一人の男の悲鳴にも似た喘ぎが
その階層で絶え間なく続いたと言う…。
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