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第24話 解放された喜び
「本当に嬉しそうな表情をするんだね」
ローシュの言葉に私は頷いた。
「えぇ。本当に嬉しいので」
不敬かもしれないが、つい口から出てしまう。
だってやっと婚約解消出来たし、ようやく記憶喪失の振りから解消されるし。
何より今まで献身的に世話をしてくれたリヴィオとポエットが私の側に来てくれる。
(いいことだらけだわ。今夜はパーティでも開きたい気分)
浮かれすぎて、お父様たちが暗く沈んでいるのに気づくのが遅れてしまった。
うっかりうっかり。
「申し訳ありません、お父様。私の身勝手でこのような条件に変更してしまって」
「いや、慰謝料はエカテリーナの権利だからな。お前がそうと決めたのならば、何も言うまい……だが、ローシュ殿下はお咎めなしか」
ローシュが罰を免れたのには納得が言っていないようだ。
(大丈夫よ、どんどんとローシュは罰を受ける予定だから)
何ならもう既に始まっている。
ペイルのようにローシュの無能ぶりに気づくものが増えているし、生徒会の仕事も滞っている事から生徒会の信用も落ちている。
そうしたら今度はその話を聞いた者達がローシュは大したことがないと気づき始めるだろう。
下位貴族達も付き合いも悪くなり、評判の落ちていくローシュをどう対応するだろうか。
近づきすぎて堕ちたフロルの事もある。
今までと同じ距離ではいられない。
(それに卒業前まで私はまた完璧な淑女として返り咲くつもりよ。そうして婚約解消したローシュに後悔を与えてあげるんだから)
逃がした魚は大きかったことをローシュには教えたい。
本当は私を盾にしたことを告発しようとも思ったが、命を狙われたショックで錯乱していたと言われて、逃げられたら溜まったものではない。
悔しいけれど、そこは追求が難しいところだ。
ならば確実に追い落とす方向でローシュを追い詰めたい。
「こうしてローシュとの縁は切れたが、私としてはエカテリーナ嬢を本当の娘として思っていた。これからも王家と仲良くしてくれるとありがたい」
「ありがとうございます、陛下」
私は恭しく頭を下げる。
好意のようにも思えるが、そもそも一度は婚約解消を反対した方だ。
思惑はわかる。
もしも私の記憶が戻ったら、また王家の為に働いてほしいから、良好な関係を築いておきたいという事に。
この婚約解消で王家とブルックリン侯爵家の間には亀裂が走った。
その亀裂が大きくならないように、こうして見届け人がいる内に私に優しい言葉がけをして、心証を良くしておこうという算段だろう。
そもそも病弱な第二王子を私に守らせるためにと結んだ婚約なのだから、手放したくはなかっただろうな。
それについても婚約解消出来てよかったと思う。
もう大きい子どもの面倒を見るのはごめんよ。
「俺も、これで君との関係が切れてしまう事は非常に残念だ。義妹になる事を本当に楽しみにしていて。クーラも悲しむな」
クーラとはカルロス様の婚約者で、私も何回か顔を合わせた事がある。
魔女である私を怖がりもせずに可愛がってくれた、おっとりとした方だった。
隣国の王女で会う機会は少ないが、誕生日の際など手紙や贈り物をを寄こしてくれたり、私にも気遣いをしてくれて本当に優しい人だ。
怪我をした際も彼女は手紙を寄こしてくれた。ぜひ会ってお礼を伝えたいな。
「ありがとうございます。クーラ様にはお見舞いのお手紙も頂いておりました。私も残念に思いますが、後日改めてお手紙を送りたいと思います」
この人たちだけは本当に案じてくれていた。
義理の兄と姉にならない事は残念に思うが仕方ない。いずれ何らかの形でお返しをしていかなくては、私の気も済まないわ。
ローシュの言葉に私は頷いた。
「えぇ。本当に嬉しいので」
不敬かもしれないが、つい口から出てしまう。
だってやっと婚約解消出来たし、ようやく記憶喪失の振りから解消されるし。
何より今まで献身的に世話をしてくれたリヴィオとポエットが私の側に来てくれる。
(いいことだらけだわ。今夜はパーティでも開きたい気分)
浮かれすぎて、お父様たちが暗く沈んでいるのに気づくのが遅れてしまった。
うっかりうっかり。
「申し訳ありません、お父様。私の身勝手でこのような条件に変更してしまって」
「いや、慰謝料はエカテリーナの権利だからな。お前がそうと決めたのならば、何も言うまい……だが、ローシュ殿下はお咎めなしか」
ローシュが罰を免れたのには納得が言っていないようだ。
(大丈夫よ、どんどんとローシュは罰を受ける予定だから)
何ならもう既に始まっている。
ペイルのようにローシュの無能ぶりに気づくものが増えているし、生徒会の仕事も滞っている事から生徒会の信用も落ちている。
そうしたら今度はその話を聞いた者達がローシュは大したことがないと気づき始めるだろう。
下位貴族達も付き合いも悪くなり、評判の落ちていくローシュをどう対応するだろうか。
近づきすぎて堕ちたフロルの事もある。
今までと同じ距離ではいられない。
(それに卒業前まで私はまた完璧な淑女として返り咲くつもりよ。そうして婚約解消したローシュに後悔を与えてあげるんだから)
逃がした魚は大きかったことをローシュには教えたい。
本当は私を盾にしたことを告発しようとも思ったが、命を狙われたショックで錯乱していたと言われて、逃げられたら溜まったものではない。
悔しいけれど、そこは追求が難しいところだ。
ならば確実に追い落とす方向でローシュを追い詰めたい。
「こうしてローシュとの縁は切れたが、私としてはエカテリーナ嬢を本当の娘として思っていた。これからも王家と仲良くしてくれるとありがたい」
「ありがとうございます、陛下」
私は恭しく頭を下げる。
好意のようにも思えるが、そもそも一度は婚約解消を反対した方だ。
思惑はわかる。
もしも私の記憶が戻ったら、また王家の為に働いてほしいから、良好な関係を築いておきたいという事に。
この婚約解消で王家とブルックリン侯爵家の間には亀裂が走った。
その亀裂が大きくならないように、こうして見届け人がいる内に私に優しい言葉がけをして、心証を良くしておこうという算段だろう。
そもそも病弱な第二王子を私に守らせるためにと結んだ婚約なのだから、手放したくはなかっただろうな。
それについても婚約解消出来てよかったと思う。
もう大きい子どもの面倒を見るのはごめんよ。
「俺も、これで君との関係が切れてしまう事は非常に残念だ。義妹になる事を本当に楽しみにしていて。クーラも悲しむな」
クーラとはカルロス様の婚約者で、私も何回か顔を合わせた事がある。
魔女である私を怖がりもせずに可愛がってくれた、おっとりとした方だった。
隣国の王女で会う機会は少ないが、誕生日の際など手紙や贈り物をを寄こしてくれたり、私にも気遣いをしてくれて本当に優しい人だ。
怪我をした際も彼女は手紙を寄こしてくれた。ぜひ会ってお礼を伝えたいな。
「ありがとうございます。クーラ様にはお見舞いのお手紙も頂いておりました。私も残念に思いますが、後日改めてお手紙を送りたいと思います」
この人たちだけは本当に案じてくれていた。
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